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モンスターシーズン

変わらない日常

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長い夜だった。

疲労はたまっているのに、眠りに落ちたと思ったらとすぐに変な夢を見て飛び起きてしまう。

夢の中で何度もミーナと出会った。
夢の中のミーナは私に対しての恨み言は一切言わなかった。それでもいつも通りの笑顔を見ていると心が締め付けられた。

ようやく朝までたどり着き、いまだに気怠さの残る体を無理やり起こして、鏡に映る自分の顔を見る。

(ひどい顔……)

目は真っ赤に充血し、睡眠不足で隈が出来ていた。冷たい水で顔を洗い、制服に着替えて部屋に備え付けられた洗面所で身だしなみを整える。

今日から両耳にイヤリングを付けている。右耳から感じる新しい重たさを感じるとまた目頭が熱くなる。

もう少し一人の時間が欲しかったので、朝食は食堂ではなくサンドイッチを購入し、まだ空気の冷たい朝の校舎を歩きながら淡々と口にした。

このまま一人で森に行きミーナを探しに行こうかとも思ったが、ただ残酷な現実を直視するだけになりそうだったので辞めた。どのみち今日のアイテム回収で判明するんだし、一人で受け止めるにはもう少し時間がかかりそうだった。

何度か足を止めながら生徒会室に行くと、既に1人を除き揃っているようだった。

「あれ……?ノーランはどうしたんですの?」
「なんか今日は調子が悪いって。午前中は寝て体調が戻ったら午後から参加するかもってさ」

ガレンが頬杖をつきながらノーランの席を見ながら答えてくれた。

「まぁ無理もねーよな。あれだけ魔法を使い続けたら誰だってしんどくなるわ。俺も正直きついもん」

ガレンはそういうけどきっとそれだけじゃないだろう。

「あ、おはようございます!いまお茶入れますね」

奥からナタリーがパタパタと走ってくる。昨日よりもずいぶんと顔色が良い。昨日の憔悴した姿を思うと、少しは休めたようで安心した。

「おはようですわ。あら?ナタリー?髪結んだのね」
「はい!部屋にちょうどいいリボンがあったので。どうですか?似合いますか?」

可愛らしく後ろでちょこんと結んだ髪を左右に揺らしながらナタリーが答える。
そんな風にいつも通り会話をするナタリーだったが、あれは昨日セシルが見つけてきたミーナのリボンだった。
その姿にあれだけ出し切ったはずの涙がまたあふれそうになる。

「ええ、とっても似合ってますわ!」

きっと昨日一番ショックを受けたのはナタリーのはずだ。それでもこうしてリボンを身に着けているという事はなんとか乗り越えようとしているのだろう。それに水を差すわけにもいかない。
ナタリーもこうして頑張ってるんだ。私もいつまでもくよくよしないで前を向かないと、それこそミーナにも笑われてしまう。

「んじゃ、ノーランも休みだっていうしみんなで分担練り直そうぜ!全く情けねぇ、元気になったらまた俺様が鍛えなおしてやる!」

ぶつぶつ言いながらイグニスがモンスターの森の地図を広げる。セレスティアル・アカデミーの生徒はモンスターシーズンで現れた大量のモンスターを退治した戦利品を回収し、シルフィード広場に卸す段取りになっている。

モンスターシーズンのイベントが終わったとはいえ、通常のモンスターは現れる。
生徒会メンバーは森の中に散り散りになったアイテムの回収範囲の割り振りを見直し、モンスターの襲撃に合う危険性やアイテム回収にかかる時間の兼ね合いから適切な人員を割り振っていくことになっていた。

「んー……どーすっかな……。なぁ、セシル、お前ノーランの場所のフォロー頼めるか?」
「うーん……。僕の対応範囲から結構距離があるね。もし複数個所でモンスターが出たらさすがに全部はカバーしきれないかも……」
「私もセシルさんほどではないですが高速機動の魔法は使えますし、私が対応しましょうか?」
「あ、ナタリーの昨日のアレ、氷の道創るやつだね!後で見せてよ!」
「ったく、まずは役割決めてからな。んじゃノーランのカバー範囲はある程度ナタリーとセシルでカバーするとして、こっち側どうする?」

次々と割り振られた分担にみんなの意見が飛び交う。
みんな本当に強い。まるでいつもの、昨日までの何もなかった生徒会みたいだった。
それで気が緩んでしまったんだろう。つい口を滑らせてしまった。

「ミーナがいればこっちのカバーも簡単だったんでしょうけどね」

「ミーナ……?」

ナタリーと目が合う。
ほかのみんなの空気も少しだけ固まっていた。

しまった、ついうっかりしていた。
みんなも悲しい感情を必死に押さえつけていて日常を取り戻そうとしていたかもしれないのに私が壊してしまったかもしれない。

―――でも、私の心配は完全に杞憂だった。

「レヴィアナさん……、ミーナって、誰ですか?」

―――私の時間が凍り付いた。

「私も知ってる人ですか……?」

ナタリーが私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
部屋が静まり、時計の針の音とみんなの息使いだけが聞こえてくる。
まるで時が止まったかのように誰も動かない中、ナタリーの『誰ですか?』という言葉だけが何度も頭に響く。

「お前知ってるか?」
「いや……?俺も知らないけど……。ほかのクラスの人間か?」
「レヴィアナは顔が広いですからね」

みんなも首をかしげながら会話を再開する。

(嘘……でしょ……?)

周りの声は何一つ耳に入ってこない。聞こえるのは自分の心臓がドクンドクンと脈打つ音だけだった。

「―――――っ……!なんでも……なんでもありませんわ!わたくしの家の使用人にとってもフットワークが軽くてなんでも知ってて、それで愛くるしい、緑色の髪のミーナという女の子がいるんのです。こういったときにすごく気が利いて少し思い出してしまいましたわ」

一息で言いきった。何を言ったかも覚えていない。

「なんだ、そういう事ですか。レヴィアナさんの家の使用人さんたちってみんなすごい人なんですね。以前お会いしたフローラさんも素敵な方でしたし、今度はそのミーナさんも紹介してくださいね」

ナタリーはそういって微笑みかけてくる。

(冗談……よね……?)

私はナタリーの目を見る。悪意のないその目を見ていると本気で言っているようにしか思えない。
イグニスもマリウスもガレンもセシルも私を見て、なんでいきなりそんな話し出すんだと少し訝し気な顔をしていた。
アリシアとナタリーも2人で顔を見合わせ首をかしげている。

「―――レヴィアナ……?お前どうしたんだ?すげー顔してるぞ?」

心配そうにイグニスが話しかけてくる。
頭がグルグルしている。何も考えられない。
胸が苦しい。手が震えているのが自分でもわかる。
このままこの空間にいると何か、自分の中の何かが崩れてしまいそうになる。

「ちょ……ちょっとすみません、わたくしもまだちょっと調子が悪いみたいでして……。少し外の空気を吸ってきますわ」

みんなの返事も待たず、私は逃げるように生徒会室から飛び出した。

(これ……どういうこと……?なんでみんなミーナのこと覚えてないの!?)

でもからかっている様にも見えなかったし、そんなことをする理由が思い当たらない。
死んだら……みんなその人の事を忘れる……?そんなバカな話があるものか。

「……そうだ!名簿!!」

名簿に書いてあるミーナの名前を見せればみんなも思い出してくれるかもしれない。私は慌てて職員室に向かいセオドア先生を探す。

「……!先生!セオドア先生!!」
「お、どうした?そんなに慌てて珍しいな」
「先生!今日の配置を決めるのに名簿を貸してほしいんですわ。生徒全員の名前が載っている名簿とかありませんか?」
「あー、すまんすまん。持っていこうと思ってたんだがついつい遅れてしまってな」

頭をかきながらセオドア先生が棚に手を伸ばし書類を探してくれているようだ。

「あ、そう言えば今日ノーランが休みって言ってたな。必要ならノーランの担当箇所には俺が行くからその時は言ってくれよ」

先生の口からも居なくなったミーナについては触れられない。でも私からそのことについて問いただすことは怖くてできなかった。

「ん、これだこれ。はい。お待たせ。資料整理が苦手ですまないね」
「ありがとうございますわ!使ったらお返しします!」

先生から奪い取るように名簿を受け取り急いで寮の部屋に戻り名簿を広げる。
絶対あるはずだ、そんなはずはない、しかしクラス名簿を見ても生徒会メンバーの欄を何度見ても「ミールエンナ・スカイメロディー」の名前は見当たらなかった。

「そんな……そんなはずないのに……」

ミールエンナでも、ミーナでも、何度書類を探してもその文字は見当たらなかった。
ふらつく足で寮をうろつく。

(そうだ、ミーナの部屋……!)

あのかわいいもの好きのミーナはドアのネームプレートにいろいろ飾りをつけていた。
扉にもいろいろ装飾品をつけて、毎回買いに行くものだから雑貨屋さんのおじさんは頼んでも無いのに毎回渡してくれて、装飾だけじゃなくって調子に乗ってドアに私のペンで落書きまでして、そして管理人さんに怒られた。
今となっては懐かしい思い出だ。

「どうして……どうしてなの……」

ここがミーナの部屋だ。間違えるわけない。
ここで何度も、ナタリーとアリシアとそしてミーナと夜を明かした。

それなのに見慣れた扉のネームプレートはなく、みんなで落書きをした扉も、扉が開閉する度にけたたましく音を鳴らしていたあのかわいかった装飾も何一つ、本当にもとから何もなかったかのように無くなっていた。

(もしかしたら、ミーナがいた痕跡が……)

震える手でミーナの部屋のドアを開ける。
蹴り破る覚悟もしていたけど鍵はかかっていなかった。
見なければよかったかもしれない。
ベッドも、テーブルも、キャビネットも、まるで最初からこの部屋には誰も住んでいなかったかのように何もなくなっていた。

(なんで……なんで……?)

膝から崩れ落ち、その場にうずくまる。
何もわからない。現実が受け入れられない。

学校にあるはずのミーナとの思い出の場所、教室の机も、ロッカーの中身も、旧魔法訓練所にミーナが作っていた隠れ家と自慢していた場所も、何一つ思い出につながるものが見当たらなかった。

―――気づいたら学校を飛び出しシルフィード広場にいた。

どうやってここまで来たかはよく覚えていない。
泣いていた気もするし、叫んでいた気もする。
あそこは私の知らない学校だ。
昨日までと全く異なった学校だ。
あのままずっとあそこにいたらなんだかミーナがいなくなったことを認めないといけないような気がしてしまう。
それにあの『「レヴィアナさん……、ミーナって、誰ですか?』と言ったナタリーの顔も思い出してしまう。
とにかく、一人になりたかった。

考えることを放棄して、とにかく現実から目を背けたかった。
ただただずっと涙が止まらなかった。

「ミーナ……みーなぁ……」

店の窓に映った自分の顔を見て、あぁ、レヴィアナもこんな顔をするのか、と少し笑ってしまう。朝の顔の方が何倍もマシだった。

この広場で何度も吟遊詩人の劇を一緒に見た。
知らない土地の名産品といっていろいろ食べ方のわからない食べ物の食べ方を教えてくれた。
雑貨屋で一緒に色々購入した。そのたびにみんなでミーナの部屋を楽しく飾っていった。
この耳につけているイヤリングも、初めてこの広場に来た時に一緒に買った。
『わ、わたくしも混ぜてくださいまし!』
ミーナとナタリーが2人で片耳ずつイヤリングを付けているのが羨ましくなり半ば無理やり混ぜてもらった。
『わぁ!おそろいです!』
楽しそうに笑ってくれた。
あの時、このリボンも一緒にもらって行った。全部、全部覚えてるのに―――――。

「お嬢さん久しぶりだね。元気にしてたかい?」

雑貨屋でリボンを撫でていると、顔なじみにもなった店主のおじさんに声をかけられる。
慌てて涙をぬぐい、いつも通りの口調で返事する。

「えぇ、おかげさまで。おじさんも元気そうで何よりですわ」
「昨日のモンスターシーズンもお疲れ様!今年はモンスターの数がすごかったって聞いたよ?なんでもここ何十年で1度といったレベルとか」
「えぇ……そうですわね」
「でも、そんな猛攻でも誰も被害者はでなかったんだって?さすがセレスティアル・アカデミーの生徒だね!」

――――違う、ミーナが死んだ。
――――何を言ってるんだ?あなたも知っているだろう? 私とナタリーと一緒に来た緑髪の女の子。
――――あの子が死んだんだ……!

握りしめたリボンは皺でくしゃくしゃになっていた。
おじさんは何も悪くない。きっと本当に讃えてくれてるんだと思う。
返事をしない私を気遣ってか色々話しかけてくれる。
でも、口を開いてしまうと、返事をしてしまうと、これ以上会話をしてしまうと、致命傷みたいな……よくわからないものに追いつかれてしまいそうで……。

「ごめんなさい。これ、くしゃくしゃになってしまったのでもらっていきますわね」

下を向いたまま、それだけ言って店を後にした。
これ以上何も聞きたくなかった、何も見たくなかった。
きゅーっとお腹が痛くなり、路地裏でうずくまる。

「なんで……なんでなの……ミーナ……」

いつものおじさんなら頼んでも無いのにミーナへのお土産を押し付けてくれるはずだった。
でも今日はそれも無かった。


この広場にもミーナはどこにもいなかった。

「ひっぐ……えぐっ……あぁぅ……」

誰もいない路地裏に私の泣き声だけが響いていた。


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