4 / 5
【義】
しおりを挟む
窓から覗く空には、澄んだ青が広がっている。一際輝く陽の光と、傍に浮かぶ淡い桃色の月。今日は、数百年に一度の双月の日だ。
この日に結ばれれば、永久に離れることはない。そんな逸話のある日だと、リイが言っていた。
そういう話には疎い私にも、彼の想いは伝わってくる。彼は……私を大切にしてくれている。
「ティア、やはり貴女は美しいですね。そのドレスも良く似合っていますよ」
声をかけられて、振り返る。
いつも、ゆるく結われている金色の髪が、今日は高い位置で結ばれてる。服装は、婚儀を迎えるための正装。私が立ち上がると、彼が歩み寄ってくる。
「先程、付き人より話が来ました。ティラド様もいらっしゃっているようですよ。あの救世主とやらはいないようですが」
その言葉にホッと息を吐く。
諦めたとはいえ、タイガにリイとの婚儀を見られたくはなかった。心が騒いでしまうから。
私は、白い花があしらわれたドレスの裾を持ち、リイの傍に行く。
「では、そろそろお時間でしょう。行きましょう、リイ」
「ええ、ティア」
柔らかく微笑み、差し出された手に、私もそっと手を重ねた。連れられるままに、控え室を後にする。
私は自らの意思で、リイを選んだのだ。
封じられていた感情を取り戻しても、結果は変わらなかった。それどころか、以前にも増して、リイの私へ対する態度に気づいてしまう。
彼はまるで、壊れ物を扱うかのように接してくれていた。言葉の端々に人形であることを求められ、時折、感情を出すことを窘められることはあったけど、それ以外は不自由することはなかった。
これでいい。これが私の幸せだから、進む先に麗美な扉が見えてくる。ここに入り、次に出てくるときには、私はリイの妻となる。
そして世継ぎを産めば、それで終わる。感情なんていらない。
そう、思ってたのに。
「ティア?」
扉の前で足が止まる。
不思議そうに顔を覗き込まれて、視線を逸らす。直後、微かな気配を感じた。
それは魔に属する闇にも似ている。
バッと来た道を振り返ると、背後で扉が開いた。現れた人物にリイが反応する。
「ティラド様……また貴方は。式を壊す気ですか」
それには答えず、彼は私に視線を落とす。
「私が本当に彼を、お前の為だけに喚び出したと思うのか?」
「……」
一瞬、理解できずに瞳を瞬かせた。でもすぐに、その意味を知って息を呑んだ。
私のためじゃない。なら彼は、何のために?
さらにティラド様が言葉を続ける。
「リーフもアイダも、今は遠方に行っている。他の者には告げていない」
「!」
無意識に体が動いていた。ドレスの裾を握り、身を翻す。後ろからリイの声が追いかけてきたけど、構わず走り続けた。
タイガは、もともと脅威に対峙するために呼ばれていた。ティラド様が言ったことが本当なら、彼は今一人だ。
しかも今日は双月の日。月は魔物を活性化させることは分かっていた。ただ、魔を統治する魔王がいなくなったら、どうなるかなんて考えていなかった。
気配を辿る。その流れは国の入り口に程近い場所。気配が強くなるにつれ、騒がしさが耳に届く。
跳ね橋の向こうで、魔物に対峙するタイガの後ろ姿が見えた。
「タイガ!」
私の姿を認めたあと、彼の目が大きく見開かれる。
「ティア、何故ここに」
「ティラド様が」
「っ!」
駆け寄ろうとした私の目の前に、ワーウルフが飛び掛かってくる。それをタイガが、持っている剣で斬り払う。
そのまま傍に来ると、盾を構え、周囲を警戒しながら、短く問いを投げかけてきた。
「ティラドさんは?」
「会場にいる。何故、貴方だけがここに?」
国を護るべき騎士の姿すら見えない。これではまるで、タイガ一人を犠牲にしようとしているかのようだ。怒りが沸々と沸き上がってくる。
その怒りが、王城へと向く。
「今からでも遅くない。呼びに行ってくる」
言い残して、踵を返す。けど途中で腕を掴まれ、引き止められた。
「違うんだ、ティア。これは俺が選んだことなんだ」
「選んだ……?」
答える間もなく、ワイバーンが火を吐く。すかさずタイガは、水の結界を展開する。そしてすぐ、風の刃で一閃を繰り出した。
断末魔と共に崩れ落ちていく。その中でまた、タイガは私に向き直す。
「ティラドさんに再び喚ばれた時、今回の襲撃のことを聞いた。彼は言ったよ。魔物は、ティアの婚儀が行われる場所まで目指すだろう、と」
「……」
「俺はそれを聞いて……」
何かを呑み込むように、言葉を切った彼は顔を逸らす。そのまま苦しげに、言葉を吐き出した。
「君を奪えるかもしれないと、思ったんだ」
「!」
掴まれた手に、わずかに力がこもる。掠めた彼の表情は、辛そうに歪められていた。
「何度も思っていた…何度も、願っていた。君の傍にいたいと。けど、君に言われた通りなんだ。俺達は住む世界が違う。価値観も感覚も、その全てが同じではないんだ。だけど……」
視線を上げた彼は、真っ直ぐ私を見つめた。
「君への想いが消えないんだ」
「タイガ……」
「元の世界へ戻っても、ティアを忘れることなんて出来なかった。ティラドさんから報せが来たとき、嬉しくて……でも、君のことを聞いて、苦しくなった。こんなことなら、と後悔したよ」
タイガが、視線を魔物へと流す。残っていたのは、トロールとワイバーンが二体。トロールがゆっくり迫り来る中、ワイバーンが空を旋回する。新たな攻撃を予感させた。
すぐ隣で、静かな声がする。
「にもかかわらず俺は、君に答えを委ねてしまった。でも、それでも、諦めることも出来ずに……だからこれは、自らに課した贖罪なんだ」
タイガが剣を構える。彼は一際柔らかい声を出した。
「ティア、君が来てくれて嬉しかった。でももう、戻ってくれ。あの時の言葉は、本心だから。俺は君の幸せを、誰より願ってる」
そう残して、タイガが駆け出す。
気づいたトロールが、棍棒を高く振り上げた。素早く間合いに飛び込む彼が、腹部を切りつける。けど、あまりに浅く、一旦体勢を整えるために引いた。
けど間際、ワイバーンから炎の攻撃を受ける。その一瞬一瞬が、ゆっくりと流れていく。
私は迷わず、駆け出した。
ずっと、気づかないフリをしていた。彼は別の世界の人だから、私にはやるべきことがあるから、彼に想いを告げても……届かないと、迷惑になるだけだと決めつけていた。
だけど。
その一歩を踏み出すのが出来なかったのは、怖かったから。断られるのが、拒まれるのが怖かったから。
でも、言い訳ばかり並べるのは、もうやめる。
私は、覚悟を決めた。私だって、同じだったのだから。
彼の幸せを強く願っている──。
飛び出した先、両手を広げる。タイガの声が大きく響いた。
「ティア!!」
熱風が身を包む。このまま焦がれて消えるのも悪くない、とさえ思った。
それで、愛する人を守れるのなら。
けど、腕を引かれる。同時に吹く強い風が炎を退けた。抱き締められるままに、タイガを見上げる。彼は、眉根を寄せていた。
「無茶はしないでくれ。君を目の前で失うなんて……」
言葉を詰まらせて、強く抱き締められる。私は今し方決めたばかりの思いを、躊躇いながらも口にした。
「私……ずっと不安だったんだと思うの。貴方に告げることも……一人でいることも。でもね、貴方を失うことが怖いのは、私も同じ。だから」
「ティア」
頬に添えられた手。言葉が止まる。タイガが、ふわりと微笑んだ。
「ごめん、先に言わせて欲しい。ティア、愛してる」
「……私も、タイガを愛してる」
瞬間、交わされる口づけ。
けどすぐに離される。でももう、不安すら感じない。タイガがトロールに向かい、私も水球を発現させる。
振り上げた棍棒に当て、タイガが斬りかかるのを視界の端で確認し、また発現させた雷の魔術をワイバーンへ落とした。
「ググェェェァァ!!」
トロールの叫びに重なり、ワイバーンもタイガの刃に倒れていった。
魔物たちが崩れ落ちる轟音。
その終わりが近づく頃、傍に来たタイガに抱き寄せられる。そのまま荒々しく唇を奪われた。
深く深く交わしたあと、顔を離される。けどすぐ、胸に押し付けられた。
「タイガ?」
「俺は、役目を終えた今、このまま戻される。悪いがティア、君を手放すことは出来ない」
「……構わないわ。どうかこのまま、連れ去って」
ぎゅっと、彼の背に回した手に力を込める。足元では魔方陣が展開されている。その光の中、見上げた先でタイガが優しく目元を細めた。
「…………」
「…………」
柔らかい光に囲まれて、静かに瞳を閉じる。交わした口づけに幸せを感じながら。
この日に結ばれれば、永久に離れることはない。そんな逸話のある日だと、リイが言っていた。
そういう話には疎い私にも、彼の想いは伝わってくる。彼は……私を大切にしてくれている。
「ティア、やはり貴女は美しいですね。そのドレスも良く似合っていますよ」
声をかけられて、振り返る。
いつも、ゆるく結われている金色の髪が、今日は高い位置で結ばれてる。服装は、婚儀を迎えるための正装。私が立ち上がると、彼が歩み寄ってくる。
「先程、付き人より話が来ました。ティラド様もいらっしゃっているようですよ。あの救世主とやらはいないようですが」
その言葉にホッと息を吐く。
諦めたとはいえ、タイガにリイとの婚儀を見られたくはなかった。心が騒いでしまうから。
私は、白い花があしらわれたドレスの裾を持ち、リイの傍に行く。
「では、そろそろお時間でしょう。行きましょう、リイ」
「ええ、ティア」
柔らかく微笑み、差し出された手に、私もそっと手を重ねた。連れられるままに、控え室を後にする。
私は自らの意思で、リイを選んだのだ。
封じられていた感情を取り戻しても、結果は変わらなかった。それどころか、以前にも増して、リイの私へ対する態度に気づいてしまう。
彼はまるで、壊れ物を扱うかのように接してくれていた。言葉の端々に人形であることを求められ、時折、感情を出すことを窘められることはあったけど、それ以外は不自由することはなかった。
これでいい。これが私の幸せだから、進む先に麗美な扉が見えてくる。ここに入り、次に出てくるときには、私はリイの妻となる。
そして世継ぎを産めば、それで終わる。感情なんていらない。
そう、思ってたのに。
「ティア?」
扉の前で足が止まる。
不思議そうに顔を覗き込まれて、視線を逸らす。直後、微かな気配を感じた。
それは魔に属する闇にも似ている。
バッと来た道を振り返ると、背後で扉が開いた。現れた人物にリイが反応する。
「ティラド様……また貴方は。式を壊す気ですか」
それには答えず、彼は私に視線を落とす。
「私が本当に彼を、お前の為だけに喚び出したと思うのか?」
「……」
一瞬、理解できずに瞳を瞬かせた。でもすぐに、その意味を知って息を呑んだ。
私のためじゃない。なら彼は、何のために?
さらにティラド様が言葉を続ける。
「リーフもアイダも、今は遠方に行っている。他の者には告げていない」
「!」
無意識に体が動いていた。ドレスの裾を握り、身を翻す。後ろからリイの声が追いかけてきたけど、構わず走り続けた。
タイガは、もともと脅威に対峙するために呼ばれていた。ティラド様が言ったことが本当なら、彼は今一人だ。
しかも今日は双月の日。月は魔物を活性化させることは分かっていた。ただ、魔を統治する魔王がいなくなったら、どうなるかなんて考えていなかった。
気配を辿る。その流れは国の入り口に程近い場所。気配が強くなるにつれ、騒がしさが耳に届く。
跳ね橋の向こうで、魔物に対峙するタイガの後ろ姿が見えた。
「タイガ!」
私の姿を認めたあと、彼の目が大きく見開かれる。
「ティア、何故ここに」
「ティラド様が」
「っ!」
駆け寄ろうとした私の目の前に、ワーウルフが飛び掛かってくる。それをタイガが、持っている剣で斬り払う。
そのまま傍に来ると、盾を構え、周囲を警戒しながら、短く問いを投げかけてきた。
「ティラドさんは?」
「会場にいる。何故、貴方だけがここに?」
国を護るべき騎士の姿すら見えない。これではまるで、タイガ一人を犠牲にしようとしているかのようだ。怒りが沸々と沸き上がってくる。
その怒りが、王城へと向く。
「今からでも遅くない。呼びに行ってくる」
言い残して、踵を返す。けど途中で腕を掴まれ、引き止められた。
「違うんだ、ティア。これは俺が選んだことなんだ」
「選んだ……?」
答える間もなく、ワイバーンが火を吐く。すかさずタイガは、水の結界を展開する。そしてすぐ、風の刃で一閃を繰り出した。
断末魔と共に崩れ落ちていく。その中でまた、タイガは私に向き直す。
「ティラドさんに再び喚ばれた時、今回の襲撃のことを聞いた。彼は言ったよ。魔物は、ティアの婚儀が行われる場所まで目指すだろう、と」
「……」
「俺はそれを聞いて……」
何かを呑み込むように、言葉を切った彼は顔を逸らす。そのまま苦しげに、言葉を吐き出した。
「君を奪えるかもしれないと、思ったんだ」
「!」
掴まれた手に、わずかに力がこもる。掠めた彼の表情は、辛そうに歪められていた。
「何度も思っていた…何度も、願っていた。君の傍にいたいと。けど、君に言われた通りなんだ。俺達は住む世界が違う。価値観も感覚も、その全てが同じではないんだ。だけど……」
視線を上げた彼は、真っ直ぐ私を見つめた。
「君への想いが消えないんだ」
「タイガ……」
「元の世界へ戻っても、ティアを忘れることなんて出来なかった。ティラドさんから報せが来たとき、嬉しくて……でも、君のことを聞いて、苦しくなった。こんなことなら、と後悔したよ」
タイガが、視線を魔物へと流す。残っていたのは、トロールとワイバーンが二体。トロールがゆっくり迫り来る中、ワイバーンが空を旋回する。新たな攻撃を予感させた。
すぐ隣で、静かな声がする。
「にもかかわらず俺は、君に答えを委ねてしまった。でも、それでも、諦めることも出来ずに……だからこれは、自らに課した贖罪なんだ」
タイガが剣を構える。彼は一際柔らかい声を出した。
「ティア、君が来てくれて嬉しかった。でももう、戻ってくれ。あの時の言葉は、本心だから。俺は君の幸せを、誰より願ってる」
そう残して、タイガが駆け出す。
気づいたトロールが、棍棒を高く振り上げた。素早く間合いに飛び込む彼が、腹部を切りつける。けど、あまりに浅く、一旦体勢を整えるために引いた。
けど間際、ワイバーンから炎の攻撃を受ける。その一瞬一瞬が、ゆっくりと流れていく。
私は迷わず、駆け出した。
ずっと、気づかないフリをしていた。彼は別の世界の人だから、私にはやるべきことがあるから、彼に想いを告げても……届かないと、迷惑になるだけだと決めつけていた。
だけど。
その一歩を踏み出すのが出来なかったのは、怖かったから。断られるのが、拒まれるのが怖かったから。
でも、言い訳ばかり並べるのは、もうやめる。
私は、覚悟を決めた。私だって、同じだったのだから。
彼の幸せを強く願っている──。
飛び出した先、両手を広げる。タイガの声が大きく響いた。
「ティア!!」
熱風が身を包む。このまま焦がれて消えるのも悪くない、とさえ思った。
それで、愛する人を守れるのなら。
けど、腕を引かれる。同時に吹く強い風が炎を退けた。抱き締められるままに、タイガを見上げる。彼は、眉根を寄せていた。
「無茶はしないでくれ。君を目の前で失うなんて……」
言葉を詰まらせて、強く抱き締められる。私は今し方決めたばかりの思いを、躊躇いながらも口にした。
「私……ずっと不安だったんだと思うの。貴方に告げることも……一人でいることも。でもね、貴方を失うことが怖いのは、私も同じ。だから」
「ティア」
頬に添えられた手。言葉が止まる。タイガが、ふわりと微笑んだ。
「ごめん、先に言わせて欲しい。ティア、愛してる」
「……私も、タイガを愛してる」
瞬間、交わされる口づけ。
けどすぐに離される。でももう、不安すら感じない。タイガがトロールに向かい、私も水球を発現させる。
振り上げた棍棒に当て、タイガが斬りかかるのを視界の端で確認し、また発現させた雷の魔術をワイバーンへ落とした。
「ググェェェァァ!!」
トロールの叫びに重なり、ワイバーンもタイガの刃に倒れていった。
魔物たちが崩れ落ちる轟音。
その終わりが近づく頃、傍に来たタイガに抱き寄せられる。そのまま荒々しく唇を奪われた。
深く深く交わしたあと、顔を離される。けどすぐ、胸に押し付けられた。
「タイガ?」
「俺は、役目を終えた今、このまま戻される。悪いがティア、君を手放すことは出来ない」
「……構わないわ。どうかこのまま、連れ去って」
ぎゅっと、彼の背に回した手に力を込める。足元では魔方陣が展開されている。その光の中、見上げた先でタイガが優しく目元を細めた。
「…………」
「…………」
柔らかい光に囲まれて、静かに瞳を閉じる。交わした口づけに幸せを感じながら。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる