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第七章
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ずっと、考えていたことがあった。
ザフラのこと、シュヴァーユ家のこと、リュクスのことや実家のこと……そしてなにより、自分の本当の気持ち。
イルティアは、秘かに荷物を減らしてきた部屋を眺める。それはまるで、飛び立つ前の水鳥に似ていた。
そっと触れる、自分専用の執務机。今思えば、この机が唯一の居場所だったのだ。
知らずに溜まっていった泥濘のような息苦しさ。仕事をしてる間だけは、その苦しみから逃れることが出来ていた。
当主の妻として、自らを型にはめ、気を張る毎日。外に出ることすら、見合わないと避け続けた。
そうして誤魔化すように、ザフラの仕事に手を出し、彼に追い付きたいと、愛されたいと願ったことは、ただ認められたい一心だったのだと今更ながらに思う。
その為に必死でやってきたことを、義母に否定され……本当は、その投げ掛けられた言葉に傷付いていたことも、心に押し込めていた。
気にしないように過ごしてきたはずの様々なことが、いつの間にか自分の感情全てを覆い隠していた。
彼に愛されてるのだから、と、必要とされてるのだから、とすり替えてきたのは、もがき続けた結果だったのかもしれない。
けれどようやく、その心を見つけた。たとえこの先が、困難な道になろうとも、彼女はもう立ち止まるつもりはなかった。
「……」
今日は、ザフラがメビアンから戻ってくる日。イルティアは、一つ息を吐いて顔を上げる。
その瞳には、名も無きあの宝石と同じ緑の光が宿っていた。
* * *
軽く扉を叩いて、様子を窺う。ほどなくして、中から返事が聞こえた。
その声に、イルティアは扉を開ける。部屋にいたザフラが不思議そうな声を出した。
「珍しいね。いつもなら、そのまま入ってくるのに」
「ザフラ、改めて話があるの。いいかしら?」
「……」
普段と違う雰囲気に、何かを感じ取ったのだろうか、彼は口を噤む。だが少しして彼は、正面のソファへ座るよう勧めた。
彼女は腰を下ろしてすぐ、問いかける。
「メビアンは順調?」
「順調だよ。ファイラント公とも、良い関係を築けてると思う」
鉱業権を得たシュヴァーユ家は、以前にも増して忙しくなっていた。ただ、それを機に専門官を入れたため、実質の負担は減っていたのだ。
それでも、二人の会話は少なかったかもしれない。そんなことが、ザフラの頭を一瞬過った。
彼の答えを聞いて、イルティアは短く「そう」とだけ言った。
間を置いて、一呼吸した彼女が真っ直ぐザフラに視線を向ける。
そして、ゆっくりと告げた。
「離縁を、してもらえないかしら」
「…………」
そっとテーブルに乗せた紙は、離縁について連ねられた内容。その最後には、すでにイルティアのサインが入っていた。
もう片方に彼がサインすれば、離縁は成立するのだが、当然彼は頷かない。
その栗色の瞳をスッと細めて、口を開いた。
「僕が、それを受け入れるとでも?」
感情を抑えるように低く、短く問う。けれど彼女は、怯むことなく答える。
「ええ」
「本気で、言ってるのかな」
「そうよ」
「……」
揺るがない答えに、彼は小さく溜め息を吐いた。
「何を根拠にそう思うのか分からないけど、僕は断るよ。君のご両親にも申し訳が立たないだろう?」
「大丈夫よ。両親にはもう、伝えてあるから」
その言葉に、彼が顔を顰める。
「そんな許可、出したつもりはないけど」
「自分のことだもの。許可なんていらないわ」
すかさず返ってきたことに、ザフラはこれ見よがしに盛大な溜め息を吐いた。
「勝手なことは止めて欲しいな。君も知ってる通り、今は忙しいんだ。不満があるなら、今度ちゃんと聞くから」
「今じゃなきゃダメなのよ。本格的にメビアンの宝石が出回るようになれば、もっと忙しくなる。そうなれば、話し合う時間も取れなくなるわ」
それに、と彼女はさらに続ける。
「私はもう決めたから。いつ話しても、それは変わらない。それなら早い方がいいと思うの」
「……」
自分の主張を曲げようとしない彼女に、わずかに苛立ちを感じ始める。ザフラは、眉間にシワを寄せた。
「それは、僕の言い分を聞くつもりはないということかな」
「……それ……は……」
微かに瞳を揺らして、迷うように顔を逸らす。確かに、相手を配慮しきれていない部分があったのは否めない。彼の言葉を聞いて、結果が変わらないともいえなかった。
そんな迷いに気づいてか、彼は矢継ぎ早に続ける。
「君には、今まで不自由にさせたつもりはないよ。出来るだけ、君の望みを聞いてきたはずだ」
「……そうね。それには感謝してる」
「他に何が理由なんだい?……ああ、もしフォルミス卿のところに行くつもりなら、止めた方がいい。先日担当を変えると言ってただろう? 彼はもう、君を必要としてないんだ」
それは、鉱業権の為に近づいただけだと、示唆する言葉だった。突然出てきたリュクスの名に、戸惑いながらも彼女は、同意を示す。
「貴方の言う通りだと思う。でも、今回のことに彼は関係ないの」
「それなら余計に理由が知りたいな。何が不満なんだい?」
少しだけ前のめりになった彼が、膝に肘をついて頭を乗せる。真意を探ろうとする瞳にも、彼女は真っ直ぐ応える。
「不満じゃないのよ。私は見つけたの」
「見つけた?」
「そう。私の……本当の居場所」
シュヴァーユ家に来る前から、自分は何かを追い求めていた。けれど、ザフラと出会って、それが彼の為に動くことだと思い込んでいた。
だが彼女は、気づいてしまった。
自分が心から望んでいたことは、全く別のところにあったのだと。
イルティアは、丁寧に言葉を選ぶ。
「貴方が私を受け入れて、傍に置いてくれたことは感謝してもしきれない。楽しかったことも、たくさんあったわ。でもね、やっぱりどこか満たされなかったの。自分勝手なことは分かってる。でも、どうしようもなかった……」
寂しげに視線を落とした彼女に、ようやく彼もその深刻さに気付く。ザフラが労るように眉尻を下げた。
「君にそう思わせていたのなら、それは僕の責任だ。だから」
「違うわ」
彼女は言葉を遮り、軽く首を振る。直後、真剣に見つめた。
「自分勝手だとは言ったけど、それが悪いことだとは思ってないわ。況してや、貴方が責任を感じる必要なんてない」
彼女は、さらに続ける。
「私、家を……国を出るつもりなの」
「国……?」
「そう。実家が爵位を戴いてる以上、完全に繋がりを断つことは難しいわ。でも国を出れば、それも最低限で済む。その為にも、私はもうここにはいられないのよ」
思っても見なかった理由に、彼は困惑を見せる。
「そうまでして、何を」
「やりたいことがあるの。ここでは出来ないこと」
「それが……離縁を求める理由?」
「ええ、それが一番の理由。我が儘だと思うでしょうね。けどもう、決めたから」
強い眼差しに、ザフラは一度瞳を閉じて息を吐く。再び開けて、じっと見つめた後、諭すように声をかける。
「独りで生きていくのは、君が思ってるより簡単じゃないよ」
「そうね。でも、出来ないことじゃないわ」
「けど、苦労することは目に見えてる。僕は、君に辛い思いをして欲しくないんだ」
「辛いかどうかは、私が決めることよ」
それでも彼女の考えは変わらない。ザフラも次第に焦り始めた。
本当に彼女は、自分のもとを去ってしまうかもしれない。ここに来て、それが真実味を帯びてくる。
ザフラは、必死に頭を巡らせた。
「たとえば、このまま離縁して君が言った通り国からも出ていく。君はそれで良いとしても……じゃあ、僕の気持ちはどうなる? 僕は君と離れたくないんだ」
ゆっくりと立ち上がり、彼女の隣に座る。そっと取る手は温かくて、忙しさで塞き止められていたはずの愛情が溢れ出てきた。
少しずつ蘇る記憶。彼女の笑顔、仕ぐさ、声。その全てを愛おしいと思っていた日々。
その始まりは、八つの頃だった……。
ザフラのこと、シュヴァーユ家のこと、リュクスのことや実家のこと……そしてなにより、自分の本当の気持ち。
イルティアは、秘かに荷物を減らしてきた部屋を眺める。それはまるで、飛び立つ前の水鳥に似ていた。
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当主の妻として、自らを型にはめ、気を張る毎日。外に出ることすら、見合わないと避け続けた。
そうして誤魔化すように、ザフラの仕事に手を出し、彼に追い付きたいと、愛されたいと願ったことは、ただ認められたい一心だったのだと今更ながらに思う。
その為に必死でやってきたことを、義母に否定され……本当は、その投げ掛けられた言葉に傷付いていたことも、心に押し込めていた。
気にしないように過ごしてきたはずの様々なことが、いつの間にか自分の感情全てを覆い隠していた。
彼に愛されてるのだから、と、必要とされてるのだから、とすり替えてきたのは、もがき続けた結果だったのかもしれない。
けれどようやく、その心を見つけた。たとえこの先が、困難な道になろうとも、彼女はもう立ち止まるつもりはなかった。
「……」
今日は、ザフラがメビアンから戻ってくる日。イルティアは、一つ息を吐いて顔を上げる。
その瞳には、名も無きあの宝石と同じ緑の光が宿っていた。
* * *
軽く扉を叩いて、様子を窺う。ほどなくして、中から返事が聞こえた。
その声に、イルティアは扉を開ける。部屋にいたザフラが不思議そうな声を出した。
「珍しいね。いつもなら、そのまま入ってくるのに」
「ザフラ、改めて話があるの。いいかしら?」
「……」
普段と違う雰囲気に、何かを感じ取ったのだろうか、彼は口を噤む。だが少しして彼は、正面のソファへ座るよう勧めた。
彼女は腰を下ろしてすぐ、問いかける。
「メビアンは順調?」
「順調だよ。ファイラント公とも、良い関係を築けてると思う」
鉱業権を得たシュヴァーユ家は、以前にも増して忙しくなっていた。ただ、それを機に専門官を入れたため、実質の負担は減っていたのだ。
それでも、二人の会話は少なかったかもしれない。そんなことが、ザフラの頭を一瞬過った。
彼の答えを聞いて、イルティアは短く「そう」とだけ言った。
間を置いて、一呼吸した彼女が真っ直ぐザフラに視線を向ける。
そして、ゆっくりと告げた。
「離縁を、してもらえないかしら」
「…………」
そっとテーブルに乗せた紙は、離縁について連ねられた内容。その最後には、すでにイルティアのサインが入っていた。
もう片方に彼がサインすれば、離縁は成立するのだが、当然彼は頷かない。
その栗色の瞳をスッと細めて、口を開いた。
「僕が、それを受け入れるとでも?」
感情を抑えるように低く、短く問う。けれど彼女は、怯むことなく答える。
「ええ」
「本気で、言ってるのかな」
「そうよ」
「……」
揺るがない答えに、彼は小さく溜め息を吐いた。
「何を根拠にそう思うのか分からないけど、僕は断るよ。君のご両親にも申し訳が立たないだろう?」
「大丈夫よ。両親にはもう、伝えてあるから」
その言葉に、彼が顔を顰める。
「そんな許可、出したつもりはないけど」
「自分のことだもの。許可なんていらないわ」
すかさず返ってきたことに、ザフラはこれ見よがしに盛大な溜め息を吐いた。
「勝手なことは止めて欲しいな。君も知ってる通り、今は忙しいんだ。不満があるなら、今度ちゃんと聞くから」
「今じゃなきゃダメなのよ。本格的にメビアンの宝石が出回るようになれば、もっと忙しくなる。そうなれば、話し合う時間も取れなくなるわ」
それに、と彼女はさらに続ける。
「私はもう決めたから。いつ話しても、それは変わらない。それなら早い方がいいと思うの」
「……」
自分の主張を曲げようとしない彼女に、わずかに苛立ちを感じ始める。ザフラは、眉間にシワを寄せた。
「それは、僕の言い分を聞くつもりはないということかな」
「……それ……は……」
微かに瞳を揺らして、迷うように顔を逸らす。確かに、相手を配慮しきれていない部分があったのは否めない。彼の言葉を聞いて、結果が変わらないともいえなかった。
そんな迷いに気づいてか、彼は矢継ぎ早に続ける。
「君には、今まで不自由にさせたつもりはないよ。出来るだけ、君の望みを聞いてきたはずだ」
「……そうね。それには感謝してる」
「他に何が理由なんだい?……ああ、もしフォルミス卿のところに行くつもりなら、止めた方がいい。先日担当を変えると言ってただろう? 彼はもう、君を必要としてないんだ」
それは、鉱業権の為に近づいただけだと、示唆する言葉だった。突然出てきたリュクスの名に、戸惑いながらも彼女は、同意を示す。
「貴方の言う通りだと思う。でも、今回のことに彼は関係ないの」
「それなら余計に理由が知りたいな。何が不満なんだい?」
少しだけ前のめりになった彼が、膝に肘をついて頭を乗せる。真意を探ろうとする瞳にも、彼女は真っ直ぐ応える。
「不満じゃないのよ。私は見つけたの」
「見つけた?」
「そう。私の……本当の居場所」
シュヴァーユ家に来る前から、自分は何かを追い求めていた。けれど、ザフラと出会って、それが彼の為に動くことだと思い込んでいた。
だが彼女は、気づいてしまった。
自分が心から望んでいたことは、全く別のところにあったのだと。
イルティアは、丁寧に言葉を選ぶ。
「貴方が私を受け入れて、傍に置いてくれたことは感謝してもしきれない。楽しかったことも、たくさんあったわ。でもね、やっぱりどこか満たされなかったの。自分勝手なことは分かってる。でも、どうしようもなかった……」
寂しげに視線を落とした彼女に、ようやく彼もその深刻さに気付く。ザフラが労るように眉尻を下げた。
「君にそう思わせていたのなら、それは僕の責任だ。だから」
「違うわ」
彼女は言葉を遮り、軽く首を振る。直後、真剣に見つめた。
「自分勝手だとは言ったけど、それが悪いことだとは思ってないわ。況してや、貴方が責任を感じる必要なんてない」
彼女は、さらに続ける。
「私、家を……国を出るつもりなの」
「国……?」
「そう。実家が爵位を戴いてる以上、完全に繋がりを断つことは難しいわ。でも国を出れば、それも最低限で済む。その為にも、私はもうここにはいられないのよ」
思っても見なかった理由に、彼は困惑を見せる。
「そうまでして、何を」
「やりたいことがあるの。ここでは出来ないこと」
「それが……離縁を求める理由?」
「ええ、それが一番の理由。我が儘だと思うでしょうね。けどもう、決めたから」
強い眼差しに、ザフラは一度瞳を閉じて息を吐く。再び開けて、じっと見つめた後、諭すように声をかける。
「独りで生きていくのは、君が思ってるより簡単じゃないよ」
「そうね。でも、出来ないことじゃないわ」
「けど、苦労することは目に見えてる。僕は、君に辛い思いをして欲しくないんだ」
「辛いかどうかは、私が決めることよ」
それでも彼女の考えは変わらない。ザフラも次第に焦り始めた。
本当に彼女は、自分のもとを去ってしまうかもしれない。ここに来て、それが真実味を帯びてくる。
ザフラは、必死に頭を巡らせた。
「たとえば、このまま離縁して君が言った通り国からも出ていく。君はそれで良いとしても……じゃあ、僕の気持ちはどうなる? 僕は君と離れたくないんだ」
ゆっくりと立ち上がり、彼女の隣に座る。そっと取る手は温かくて、忙しさで塞き止められていたはずの愛情が溢れ出てきた。
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