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No.26 いたずらされる

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耳鼻科に通うこと、1週間、徐々に、耳鳴りは、治まってきた。

父は、なんとか、仕事を見つけてきた様子。仕事内容は、やっぱり同じような仕事で、土木関係。

「また、力仕事なのか」と母は、つぶやいていた。家事が嫌、苦手なのか、「弁当作るのが嫌だ」と、

小言を耳にする。



やっと、機嫌が両親ともに戻ってきた。直美は、ほっとするが、気は緩ませることは、禁物なので常に緊張感を、持ち続け生活するようになる。



10月に、バス遠足がある。「アスレチック公園」へ遠足予定だ。楽しみだ。

直美「ただいまー これ遠足の連絡のお知らせ、15日、弁当になるおねがいします」

母「弁当は、一つ増えるだけだから」



とにかく最近は、帰宅してすぐ、二階の部屋へ行くようにしている。孤独の種のはじまりだ。

そんな毎日を過ごして、数日学校では上靴をぬらされたり、ハンカチを隠されたり、机に落書きされるなどのいじめにあう。悲しくて悔しいけど、くよくよなんてしてられずにいた。平気な顔を装って過ごした。ハンカチは偶然ごみ箱にあったから、こっそり、拾った。





さすがに上靴をぬらされることは履けないので困った。

くつ下で歩くわけにはいかないので、スリッパを借りた。



担任の先生は、理由は聞かず黙ってスリッパを貸してくれた。まるで、誰の仕業か悟っているようだった。

直美は誰にも言えず一日ユウツウな日を数日過ごしていた。





帰宅後、

直美「ただいまーあのね、お母さん」

と、言った時、何か機嫌が悪いような気がしたので、話すのを、止めた。



やっぱり、話すのは、やめようと、心に誓った。話すなら、担任の先生がいい、直美は、そう思った。





数日後、学級会で、いたずらの件について10分ほど、話をした。直美は、びっくりした。先生は、見ていたのだろうか、と、思った。

学級会で、学級遊びをテーマに、どんな遊びをするか話し合いをした。



教室で、遊べる、フルーツバスケット、震源地、ハンカチ落とし、げらげら作文

外遊び、泥棒巡査、ドッチボール、大繩跳び、が、挙げられ、多数決で、決めることになった。

室内では、震源地、屋外では、大縄跳び、に決定し、次の学級会で、遊ぶことに決定した。



そして、数日後、昼休み、職員室に呼び出され、いたずらした本人を知る。

先生「東 千鶴さんが、いたずらしたんだ、どうする、謝ってもらうか、今回は、だまったままにしておくか、聞きたくて、呼んだんだ。」

直美は、言葉が、出てこなかった。困っていた。

先生「黙っていたら、わからないから、言ってほしいよ、なかなか、意見が言えないみたいだね、言えるようになるといいと思うよ じゃ、知らないふりしておこうかね」

直美は、ゆっくり、うなずいた。

その後、時は流れていく。両親にも勿論話すことはなかった。

10月のバス遠足が、終了し、学校生活にすっかり慣れていた。

クラスの一人と、仲良くなる。
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