碧天のノアズアーク

世良シンア

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ダスク・ブリガンド編

4 暗殺集団ダスク

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side ノア=オーガスト

昨日の話し合いの通り、オレたちはEDENに入る前に例の事件現場へと足を運ぶことにした。そこはやはりオレたちが昨日訪れた場所であり、見つかった変死体というのはおそらくシンが痛い目に合わせたあのおじさんで間違いないだろう。

例の武器屋の前には規制線がテープで引かれており、師団員以外は入れないようになっているようだった。何人かの師団員が出入りを繰り返し調査を進めている様子が窺える。少しの間野次馬に混じって観察していると、武器屋の中から見知った顔の男が現れた。体躯のいい薄水色の髪の男だ。

「あれはたしか……第三師団『凪』の師団長さんじゃなかったか?」

「あ、本当ですね。オスカーさんが出てくるなんて……今回の事件はよほど重大なものなのでしょうか?」

「知り合いか?ノア」

湊にそう聞かれオレはオスカーさんとの出会いの経緯を簡単に説明した。

「そうか。師団長たちはその名の通り、かなりの実力者のようだな」

「だな。ギルド長クラスなんじゃねぇか?」

「え?グレンのこと?確かにグレンはEDENのトップだけあってかなり強いけどさー。流石に師団長らには勝てないと思うけどー?」

グレンさんってまあまあいかつい顔してるし、腕とか手の甲にたくさん傷もあったから歴戦の猛者って感じで見た目からして強そうだったよなー。よく観察しなかったからわかんないけど、氣の量多そうだしその扱い方もかなりうまそうだよな。

「ちなみにオスカーさんって師団長の中だったら一番強いのか?」

オスカーさんはグレンさんより歳上っぽいよな。グレンさんと同じで見た目は相当の実力者って感じだけど、オスカーさんは豪快な笑いとかいい意味で遠慮がないとことかはグレンさんとはどこか違う印象を受けたんだよなー。グレンさんの方が落ち着いてる感じがするし。まあどっちも会ったのは一度だけだし、第一印象でしか判断できないんだけどさ。

「うーん、どうだろ?師団長間に序列は存在してないからねー。けどまあ、オスカーさんは師団長歴はどの師団長よりも断然豊富だから、その観点から見るならオスカーさんが一番かも?」

まあ強さっていうのは戦う相手との相性とか、そのときの健康状態なんかで左右されるものだし、はっきり決めるのは難しいか。実力を隠してる場合もあるしな。

「お?ボウズ、久しぶりだな」

目の前に現れたのは、今さっきまでの会話の中心人物であったオスカーさんだった。大きな剣を背負った男と会うのはこれで二度目ではあるけど、ザナックが所持していたものよりもはるかに大きいようにみえる。それにオスカーさん自体がザナックよりも身体がでかい。

オレと三十センチぐらいは離れてる気がする。

「どうも、オスカーさん」

「ちょうどよかった。ボウズに聞きたいことがあってな」

え、オレ何かしちゃったっけ?全く心当たりがないんだけど……?

「オレ、何かした?」

「ガッハッハ。ボウズが何かしたってわけじゃないぞ。昨日ボウズたちがあの武器屋から出てくるのを見たってやつがいてな。ちょっと話がしたいんだよ」

それは……確実にオレとシンが疑われてるってことだろ。

オレはオスカーさんに昨日のことを全て話した。もちろんシンがおじさんの手首を折ったこともだ。嘘をついたってこの人には見抜かれそうだったし、手首をへし折ったぐらいなら問題ないと踏んだからだ。どうせあのおじさんは死体になってるしな。

「なるほどな……ならその後にられたということだな」

やけにあっさりオレの証言を信じたオスカーさん。まあほんとのことだし、信じてくれるってならありがたい。

「オスカーさんが出てくるってことは、今回のこの騒ぎはかなり厄介な案件ってことだよねー?」

「お、嬢ちゃんはたしか、アグレッシブ・ガーディアンのカズハだったな」

久々にあの異名を呼ばれたカズハは、少し焦った様子を見せた。

「ちょっ……師団長にも伝わってるの?その名前……。あんま嬉しくないなー、もう……」

「ああ。俺としては一度手合わせ願いたいと思っているぞ、ボウズたちと同じでな」

オスカーさんは視線をオレとシンに向ける。冗談で言ってるとかではなさそうな感じだ。

「ま、それは後に取っておくとして……そうだな……場所を変えるか」

オスカーさんはオレたちについて来いといった様子で例の武器屋へと歩き出した。師団員でもないのに入ってもいいのかと思ったが、そこは師団長の権限で容易くパスできた。師団員にオスカーさんが事情を説明し、武器屋へと入る。さらにオスカーさんは人払いをし、部屋の中にはオレたちノアズアークとオスカーさんのみとなった。

「死体は昨日のうちに処理しちまったし、部屋もあらかた片付けた。ここなら誰かに聞かれることもないだろう」

まあさっきの多くの人が往来する大通りよりはマシだろう。だからって現場に部外者を連れ込むのはどうかと思う。

「何故俺たちをここに連れてきた?」

湊の疑問はオレたちも考えていたことだ。よほど人に聞かれたくない話なのだろうが、そもそもそんな重要な話をオレたちにする理由もわからない。

「ゴホン。お前たちは……『ダスク』、という名を知っているか?」

オスカーさんは先ほどとは違った深刻な雰囲気を纏っている。その瞳には少し殺気だったものまで感じられる。

「それって……暗殺集団のことだよね?」

「ああ、その通りだ。そして今回の件は全てそいつら、ダスクの仕業だ」

「そんな……!」

オスカーさんとカズハのやりとりを聞き驚くエル。対してオレは全くピンときていない。

「……ん?ボウズは知らないのか?」

オレの考えを読むかのように、オスカーさんは図星をついてきた。

「ああ……」

「ふむ。珍しいな。ダスクの名はかなり知れ渡っているからな。知らない者はいないと思っていたが……まあいい。ダスクというのは暗殺を生業とする者どもが集まった組織だ。暗殺集団というのはそう珍しいものではないが、その中でもダスクは間違いなくトップレベルに危険な組織だ」

暗殺集団かー……。今までの人生で全く触れてこなかった部類の人間たちだ。オスカーさんのあの様子からして、それ相応に注意しなければならない相手みたいだな。

「全盛期に比べれば現在の勢力は落ちてきたと言っていいが、それでもダスクを壊滅させるには至っていない。そもそもダスクがどこを拠点としているかが不明な時点で、ダスクを消滅させることなどできないのだがな」

所在不明か……それは結構厄介だな。実力云々の問題は置いとくとしても、相手の位置がわからなければ対処のしようがないしな。

「大帝国でも最近ダスクに暗殺されたと思われる事案が各地で報告されててな。そして今回、帝都内でも発生してしまったというわけだ。大帝国師団としては、これ以上の民への被害は抑えたいからな。ダスク掃討を視野に入れてるんだよ」

「なるほどな。でもそんな話オレたちにしてもいいのか?」

この話って部外者にしていいものじゃないだろう。

「そこのお前は陰陽術が使えるそうだな。そしてかなり高度な探知系の術を有すると聞いたが?」

「まあな。だからといってお前たちに協力する義理はねぇけどな」 

オスカーさんのこの発言に秀はあまり驚いた様子はないようだ。……むしろオレの方が内心驚いてるかも。

「少しいいか?」

オスカーさんと秀が睨み合う中に湊は遠慮なく入っていった。

「ダスクとやらは暗殺の際、今回のように対象を殺すのか?」

暗殺というのは対象の隙をついて誰にも気づかれずに殺すのが普通だ。少なくともオレの中ではそうだ。心臓を刺すなり首をかき切るなり……だというのに今回の遺体は三件とも変死体と思われてしまうほどにひどい有様らしい。

死体が破裂した、干からびたといった殺し方は常軌を逸したものと言っていいはずだ。正直言ってこういった効果をもたらす氣術は存在するとは思う。だがそれを暗殺で用いるかと言えば答えは否だ。よほど頭のいかれたやつではない限りは。

「いや、そうじゃない。ダスクは基本、黒いナイフを使用して殺しをする。変死体の体にはそのナイフがしっかりと刺さっていたからな。だからダスクの仕業だと分かったわけだ。……ただな、これは一般には知られていないが、どうやらダスクにはあのがいるようだ」

「死神ですか?!マーダーブラッドは絶滅してしまったのでは……?」

エルはまたもや驚愕の表情を浮かべた。その隣ではカズハもまた似たような様子でオスカーさんを見ていた。

「『グリム・リーパー』という名で恐れられているダスクのメンバーがいてな。そいつの眼を見た者は、体が破裂するもしくは干からびるらしい」

それって今回の変死体の状態と一致してんじゃん。それに黒いナイフも見つかっているのなら十中八九ダスクのメンバーであるグリム・リーパーってやつの仕業でほぼ確じゃないか?

「たしか、マーダーブラットの眼を見た者も体が爆発したかのように粉々になるとか体中の血液が抜かれてしまうとか言ってた気はするけど……これってそのグリム・リーパーの殺し方と同じだよね」

そうだったのか。ならグリム・リーパー=マーダーブラッドの生き残りとみてほぼ間違いないだろ。

「そうだ。つまりダスクにはかつての最高峰の暗殺部隊の子孫がいるということになる。俺はマーダーブラッドと戦ったことなどないが、文献には暗殺という分野だけでなく対人戦闘にも優れていたと書かれている。……油断はできない相手というわけだ」

マーダーブラッドには対象を殺害するという点に重きを置いた眼を有する。だからだろうな。オレやシンと同じように特殊な眼を持つというのはちょっと気になる。

「ボウズたちにこの話をしたのは、お前の力を借りたかったからだが……どうやらそれは難しそうだ」

オスカーさんは秀の力を借りることは諦めたのか、出口へと歩き出しドアノブに手をかけた。

「引き止めて悪かったな、ボウズども。ま、もし力を貸す気になってくれたのなら、いつでも俺のとこに来てくれや」







「って言われてもな……」

EDENのフリースペースに置かれたテーブルに座り、先ほどのオスカーさんとの会話を思い出す。

「秀の『水鞠』もそんなに万能じゃない。帝都内なら探知可能だろうけど、それより外にダスクの本拠地があるなら探知不可だしな」

秀が起点となって『水鞠』を使い、映像を届けるための水玉は一定以上秀から距離を離れすぎることはできない。秀の氣で水玉を操っているわけだからな。氣の届く範囲には誰にでも限界がある。

「オレとしてはオスカーさんには前に助けてもらった恩があるから手伝うこと自体はやぶさかではないんだけど……」

今まで誰にもその所在地を周知させなかった組織の情報を集めるのは至難の業。走り回って情報を聞き出すより『水鞠』で調査する方が早いだろうけど、それで見つかる保証はどこにもない。

「正直力になれるかは微妙だしな……」

「そんなに難しく考えなくてもいいんじゃない?何か情報を得られたら教えてあげるってぐらいでさー。私たちは師団員じゃなくて冒険者なんだしー」

「私もノアさんと同じでオスカーさんのお手伝いをできることならしたいとは思いますが、この国を守る本職の方々に任せる方が得策だと思います。変に足を踏み入れて邪魔にでもなったら元も子もないですし」

「……それもそうだな」

気を張り詰めすぎるのも良くないしな。このことは頭の片隅にでも置いておこう。下手にオレたちが色々と介入する必要は現状なさそうだ。

「あ、そういや、この後どうするかはまだ決めてなかったよな?湊とカズハはいつも通り手合わせする感じか?」

「うーん、そうだね。気晴らしにでもやっていこうかなー。湊はそれでいい?」

「ああ。別に構わない」

「あの!秀さん!」

エルは突然大声を上げて秀の名前を呼ぶ。何かあったのだろうか?

「なんだ?」

エルは一度下を向き唇を噛み締めた。そしてすぐに勇気を振り絞ったかのような顔を上げてみせた。

「……私に、氣術を教えてくれませんか!」

秀はエルのその発言に驚くような素振りをすることなく、真剣に耳を傾けた。

「ほほう。なぜ俺に教わりたいんだ?」

「秀さんは私にとっての憧れであり、目標なんです」

エルってば、秀のことそんな風に見てくれてたんだなー。

自分が言われたわけでもないのに、なぜだか俺はこの時、自分のことのように嬉しいと感じた。

「秀さんは基本はパーティのサポートに回ることが多いですが、時には前線に立って仲間を守り抜いてくれます。……私は今まで後方で支援ばかりしていて、自ら死地に飛び込むことをしてきませんでした。私の役割はこれで合っていると、そう思っていたんです。……ですがこの前、皆さんに助けていただいて、黄金のリンゴを取りに行った時……私はカズハに守られるだけで何もすることができませんでした」

エルは自身の不甲斐なさに打ちひしがれるような声音で言葉を紡いでいく。

「その時強く思ったんです。このまま守られるだけの自分は嫌だ、と。せめて自分の身は自分で守れるくらいには強くならなきゃって。……だからサポーターとしてだけでなくアタッカーとしても優秀な秀さんに、私が強くなれるような指導をお願いしたいんです!」

不出来な自分を変えたいと強く願うエルの決意を、秀はよく噛み締めるかのように腕を組み目を瞑る。辺りはガヤガヤと他の冒険者たちの声で賑わっていたが、オレたちが座るこのテーブル付近だけは不思議と静寂に包まれていた。

覚悟に満ちた顔で秀の返事を待つエルは、秀に返答を催促することもなく、ただただ黙って待っていた。そして沈黙が破られる。

「……正直に言えばエルは後方で味方を支援する方が向いてるし、それは俺だけでなく誰の目から見てもそうだろう。それに後方にいる奴ってのは、敵に迫られた時に自分だけで対処できねぇことが多い。強敵であればなおさらだ。さらに言えば、そういう奴らは味方に守られるのが当たり前だと思ってるもんだ」

まあ、それは確かにそうかも。だけどオレ的には、エルはこのタイプには絶対に当てはまんないけどな!

「確かに俺たちをサポートしてくれる奴を俺たちが守るのは当然のことかもしれねぇが……それにはどうしたって限界がある。そっちに意識を割く余裕がない状況はいくらでも起こりうることだ。そうなった時自分を守れるのは……自分だけだ」

秀はその真剣な眼差しを緩め、一呼吸置いた。

「……ちと説教くさい感じになっちまったが、まあ、要するにだな。俺はエルがそう思ってくれていたのは素直に嬉しかったってことだ。エルのその願いは、俺が責任を持って叶えてやんよ」

「っ!!あ、ありがとうございます!」

エルは満面の笑みで礼を述べ頭を下げた。その表情からは安堵と歓喜がうかがえた。








side 白髪の少年

「ありがとな。オレ、失くしてたの気づかなかったよ。君のおかげで助かった」

そう言いながらノアは少年の頭を優しく撫でてくれた。少年はまたあの不思議と温かい感覚に包まれた。そして思わず顔を綻ばせてしまった。

自分の醜く腐った心に一筋の光が差し込んだような感覚がした。

「……君、名前なんて言うんだ?」

「……」

少年の本当の名前を呼んでくれる人はこの世では一人だけ。少年には親がいない。友達も仲間もいない。少年は生まれてからずっと孤独だった。唯一少年のことを気にかけてくれた女の子はいたが、もうずっと会ってはいなかった。

いつも少年が首にかけてる赤色のペンダントに刻まれた名を呼んでくれる人は、彼女しかいなかったのだ。だが少年にはノアがあの時の女の子と同じ雰囲気を醸し出しているように感じた。一緒にいると心があったかくなる。そんな感覚らしい。だから、少年はできることなら、自身の名前を呼んでほしいのだ。穢れきった自分の存在を、誰かに知ってほしい、と。

独りは、寂しい……。

「あ、無理に答える必要はないからな」

「……リュウ……」

「リュウ、か。いい名前だな。とても強そうだ」

……ぼくの名前、ほめてくれた。

ノアは柔らかな笑みを少年に向けた。少年はなんだか恥ずかしくなってその場から立ち去ってしまった。だが、少年はあの妙に温かく身体が軽くなるような感覚を忘れたくないと思った。

また会えるといいな……。
















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