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3人目-来る
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バイトが休みだった俺は
だらだらと過ごすのがルーティンになっていた
外に出る予定もなく
ボサボサの髪
ベットに横たわる俺をカーテンの隙間から入る
木漏れ日が照らしている
夏の気怠い昼下がりだ
重たい身体を動かしヤカンを火にかける
カップラーメンに湯を注ぐと
テレビの前に腰を下ろした。
「最近のテレビはつまらないなぁ」
俺の興味はテレビよりネットに向いていた
暇つぶしに2ちゃんねるをチェックするのが
最近の日課になりつつある
「何か面白い話ないかなぁ」
いろんなスレが立ち並ぶ中
一つのスレが目に入った
《夢に出る女から逃げる方法知ってる方いませんか?》
「ん?夢に出る女?」
スレの内容からすると
どうやらスレを立てた主は
度々夢に出てくる女に
追われているという
ギリギリ逃げ延びてはいるが毎回距離が縮まり
このままでは捕まってしまう助けてほしい
というものだった。
「どうせ夢だろ? そんな必死に逃げなくても」
そう思いつつも
やる事もないし暇つぶしにはなるだろうと
コメントを打ち込んだ
《はじめまして!夢に出てくる女をやっつけるっていうのはどうですか?》
「まぁ..どうせ向こうも冗談かなんかだろ」
返事なんてこないそう言えば思っていた
冷めてしまったカップラーメンを食べ終わるといつの間にやら時計の針は三時を指していた
しばらくBGMのようにテレビを流し
やっぱりつまらないからとまたネットに視線を落とす
「さっきの更新されてっかなぁ..」
スレへのコメントは
《美女?》
《かわいいなら捕まるのもアリ》
《助けてあげるよw住所教えてw》
「たしかに美女ならアリだよなw」
スレ主からの返事はない
やっぱり適当な暇つぶしのスレだったんだな
その日は気になるものもなくお腹もカップラーメンを食べたばかりで空いていなかった為
シャワーを浴びるとベッドに横になり携帯をいじり始めた
どれくらい時間が経っただろうか
いつの間にか眠ってしまっていたようで
テレビは砂嵐を映している
テーブルに目をやると先ほどのスレに1と返信が返ってきていた
なんだか気になり
スレを開く
《返事ありがとうございます
今日その女がやってくるんです
もう来てしまう夢からあいつが
やって.\\%○\あ\%3$°くル
たス◽︎⚪︎◁もゥ逃+〒々〆%
キタ来たキタキタ来たキタキタキタ
キタ来たキタキタ来たキタキタキタ..》
バグのようパソコンがチカチカし始め全面に文字が映し出された
「なんなんだよ!」
パソコンの電源を切っても画面は消えず
砂嵐に変わっかと思うと
見知らぬ部屋が映し出された
吸い込まれるように画面を見つめる
白黒の監視カメラのような映像には
髪も乱れ落ち着きのない様子で部屋をグルグル歩き回りながらぶつぶつ喋っている男が映つっている
何を喋っているんだろう
耳を澄ますと先ほどのスレの主と同じ
女が来る 助けて 来る
とずっと言っていた
「もしかしてスレのやつか?」
画面が砂嵐のように歪む
ザザッ..!ザザっ!砂嵐の合間に見える映像
先程まで姿がなかった女がいた
座り込み後退りする男
ゆっくりと迫り来る女
背筋がゾクッと寒くなる
怖さで目を背けたい気持ちもあったが
何故か画面から目を離すことが出来なかった
男の姿と女の姿が重なった瞬間
ブッン!
パソコンの画面が急に真っ暗になった
「えっ....」
真っ暗にのパソコン画面にうっすら映る自分の顔
黒い布
黒い布..?
そこに置いてあるはずの棚が見えず
自分の真後ろに黒い布が見えていた
怖くて振り返ることが出来ない
背後に感じる気配
パソコンの画面から目を離すことが出来ない
耳元に感じる息遣い
《 むかえにきたよ 》
だらだらと過ごすのがルーティンになっていた
外に出る予定もなく
ボサボサの髪
ベットに横たわる俺をカーテンの隙間から入る
木漏れ日が照らしている
夏の気怠い昼下がりだ
重たい身体を動かしヤカンを火にかける
カップラーメンに湯を注ぐと
テレビの前に腰を下ろした。
「最近のテレビはつまらないなぁ」
俺の興味はテレビよりネットに向いていた
暇つぶしに2ちゃんねるをチェックするのが
最近の日課になりつつある
「何か面白い話ないかなぁ」
いろんなスレが立ち並ぶ中
一つのスレが目に入った
《夢に出る女から逃げる方法知ってる方いませんか?》
「ん?夢に出る女?」
スレの内容からすると
どうやらスレを立てた主は
度々夢に出てくる女に
追われているという
ギリギリ逃げ延びてはいるが毎回距離が縮まり
このままでは捕まってしまう助けてほしい
というものだった。
「どうせ夢だろ? そんな必死に逃げなくても」
そう思いつつも
やる事もないし暇つぶしにはなるだろうと
コメントを打ち込んだ
《はじめまして!夢に出てくる女をやっつけるっていうのはどうですか?》
「まぁ..どうせ向こうも冗談かなんかだろ」
返事なんてこないそう言えば思っていた
冷めてしまったカップラーメンを食べ終わるといつの間にやら時計の針は三時を指していた
しばらくBGMのようにテレビを流し
やっぱりつまらないからとまたネットに視線を落とす
「さっきの更新されてっかなぁ..」
スレへのコメントは
《美女?》
《かわいいなら捕まるのもアリ》
《助けてあげるよw住所教えてw》
「たしかに美女ならアリだよなw」
スレ主からの返事はない
やっぱり適当な暇つぶしのスレだったんだな
その日は気になるものもなくお腹もカップラーメンを食べたばかりで空いていなかった為
シャワーを浴びるとベッドに横になり携帯をいじり始めた
どれくらい時間が経っただろうか
いつの間にか眠ってしまっていたようで
テレビは砂嵐を映している
テーブルに目をやると先ほどのスレに1と返信が返ってきていた
なんだか気になり
スレを開く
《返事ありがとうございます
今日その女がやってくるんです
もう来てしまう夢からあいつが
やって.\\%○\あ\%3$°くル
たス◽︎⚪︎◁もゥ逃+〒々〆%
キタ来たキタキタ来たキタキタキタ
キタ来たキタキタ来たキタキタキタ..》
バグのようパソコンがチカチカし始め全面に文字が映し出された
「なんなんだよ!」
パソコンの電源を切っても画面は消えず
砂嵐に変わっかと思うと
見知らぬ部屋が映し出された
吸い込まれるように画面を見つめる
白黒の監視カメラのような映像には
髪も乱れ落ち着きのない様子で部屋をグルグル歩き回りながらぶつぶつ喋っている男が映つっている
何を喋っているんだろう
耳を澄ますと先ほどのスレの主と同じ
女が来る 助けて 来る
とずっと言っていた
「もしかしてスレのやつか?」
画面が砂嵐のように歪む
ザザッ..!ザザっ!砂嵐の合間に見える映像
先程まで姿がなかった女がいた
座り込み後退りする男
ゆっくりと迫り来る女
背筋がゾクッと寒くなる
怖さで目を背けたい気持ちもあったが
何故か画面から目を離すことが出来なかった
男の姿と女の姿が重なった瞬間
ブッン!
パソコンの画面が急に真っ暗になった
「えっ....」
真っ暗にのパソコン画面にうっすら映る自分の顔
黒い布
黒い布..?
そこに置いてあるはずの棚が見えず
自分の真後ろに黒い布が見えていた
怖くて振り返ることが出来ない
背後に感じる気配
パソコンの画面から目を離すことが出来ない
耳元に感じる息遣い
《 むかえにきたよ 》
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