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第7章 新たな進化
46話 ヒ美研2号店
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数日後、ヒロトシはミランダ達護衛メンバーと一緒に冒険者ギルドにやって来ていた。
「この度は、うちの冒険者がすまなかった!」
「いや、頭を上げてください。ギルドマスターが悪い訳じゃないですし・・・・・・」
「しかし!」
「今回は」
「「ちょっと待ってください!」」
ギルドマスターと副ギルドマスターが一斉に身を乗り出した。
「な、なんですか?」
「「店をたたむなんて言わないでください!」」
「はっ?何でそんな話になっているんだ?」
「「えっ?」」
「違うのですか?」
「うん!違うね」
「では?」
「今回は、冒険者がうちの店をどれだけ頼りにしていたかよくわかったといいに来たんだ」
「それは当然研磨技術がなければ、冒険者の能力は著しく低下してしまいます」
「そうじゃないよ。ギルド受付嬢達の役目を、うちの従業員達がしていたと言うことだよ」
「「そ、それは・・・・・・」」
「つまりだ。冒険者達は研磨技術だけを求めて来ていたんじゃないという事がわかったんだよね」
「それって・・・・・・」
「つまりだな・・・・・・マイン達を王都で働かせたとしても、あの冒険者達は王都に拠点を移すだけだろ?」
「それは・・・・・・」
ギルドマスター達も、扱いに困っていた。謹慎させても意味はなく、王都に拠点を移すだけと言われたのだ。
ギルドは、Bランクの冒険者が一気に抜けられると反対に困る事になるからだ。
「俺としても、マインの事が解決する訳じゃないから困るんだよね」
「では、どうすれば?」
「マイン達は、通常通りミトン本店で勤務させる事に決めたよ。しかし、何日か王都に出張させるからミトンにいない日が増えるから、ギルドの方で冒険者に言っておいてほしい」
「本当によろしいので?」
「マイン達のおかげで、繁盛しているのがわかったしな。それに冒険者達は店で暴れたわけじゃないしな」
「本当ですか?」
「ああ!ちょっと座り込みはやりすぎだったが、それもマイン達と日頃の交流があっての事として、目をつむるよ」
それを聞いたギルドマスター達は、ホッと安堵してソファーに腰を落ち着けた。
「しかし、言って置きますがこれ以上の暴走は看過できませんよ?今回は防犯システムが作動しなかったのは悪意がなかったからです」
「それはもちろんです!」
「マイン達には、楽しく働いてもらいたいので恐怖は与えないでほしい。いいですね?」
「では、今まで通りなら問題はないという事でしょうか?」
「ああ!今回は、俺もマイン達から学ばせてもらったからね」
「「ありがとうございます!」」
次の日から、ヒ美研は通常業務を再開させた。カウンターには、マインやアイ達が楽しく働いている姿かあった。
そして、ヒロトシはヒ美研2号店の受け付けの主任に、ライラを任命させた。
「あたしが主任にですか?」
「ああ!本当ならミトンでやって欲しかったが、こうなったらよろしく頼む」
「しかし、あたしが新しい店で主任が勤まるとは」
「不安になる気持ちはわかるが、マイン達にも手伝いにいってもらうし、お前達は王都の冒険者と交流を持って、店を繁盛させてほしい!」
ライラは自信がなさそうだった。しかし、マインも最初から上手くいった訳じゃないと思い、自分もヒロトシの役に立つつもりで頑張ろうと思った。
「わかりました。あたしが、どこまでできるかわかりませんが、ご主人様の役に立ち頑張ろうと思います」
「その意気だ。しかし、一人で責任を抱え込むなよ?お前には仲間がたくさんいるし、マイン達も手伝うんだからな?」
「わかりました」
そして、数ヶ月後王都にヒ美研の2号店が開店した。最初、冒険者達が来なかったが、ライラ達は冒険者ギルドに訪問してBランク以上の冒険者に営業をした。
そして、最初は何回も断られていたが熱心に研磨技術をプレゼンした。
そして、初めてライラ達の説得に応じてくれた冒険者が現れた。
「この度は、うちの冒険者がすまなかった!」
「いや、頭を上げてください。ギルドマスターが悪い訳じゃないですし・・・・・・」
「しかし!」
「今回は」
「「ちょっと待ってください!」」
ギルドマスターと副ギルドマスターが一斉に身を乗り出した。
「な、なんですか?」
「「店をたたむなんて言わないでください!」」
「はっ?何でそんな話になっているんだ?」
「「えっ?」」
「違うのですか?」
「うん!違うね」
「では?」
「今回は、冒険者がうちの店をどれだけ頼りにしていたかよくわかったといいに来たんだ」
「それは当然研磨技術がなければ、冒険者の能力は著しく低下してしまいます」
「そうじゃないよ。ギルド受付嬢達の役目を、うちの従業員達がしていたと言うことだよ」
「「そ、それは・・・・・・」」
「つまりだ。冒険者達は研磨技術だけを求めて来ていたんじゃないという事がわかったんだよね」
「それって・・・・・・」
「つまりだな・・・・・・マイン達を王都で働かせたとしても、あの冒険者達は王都に拠点を移すだけだろ?」
「それは・・・・・・」
ギルドマスター達も、扱いに困っていた。謹慎させても意味はなく、王都に拠点を移すだけと言われたのだ。
ギルドは、Bランクの冒険者が一気に抜けられると反対に困る事になるからだ。
「俺としても、マインの事が解決する訳じゃないから困るんだよね」
「では、どうすれば?」
「マイン達は、通常通りミトン本店で勤務させる事に決めたよ。しかし、何日か王都に出張させるからミトンにいない日が増えるから、ギルドの方で冒険者に言っておいてほしい」
「本当によろしいので?」
「マイン達のおかげで、繁盛しているのがわかったしな。それに冒険者達は店で暴れたわけじゃないしな」
「本当ですか?」
「ああ!ちょっと座り込みはやりすぎだったが、それもマイン達と日頃の交流があっての事として、目をつむるよ」
それを聞いたギルドマスター達は、ホッと安堵してソファーに腰を落ち着けた。
「しかし、言って置きますがこれ以上の暴走は看過できませんよ?今回は防犯システムが作動しなかったのは悪意がなかったからです」
「それはもちろんです!」
「マイン達には、楽しく働いてもらいたいので恐怖は与えないでほしい。いいですね?」
「では、今まで通りなら問題はないという事でしょうか?」
「ああ!今回は、俺もマイン達から学ばせてもらったからね」
「「ありがとうございます!」」
次の日から、ヒ美研は通常業務を再開させた。カウンターには、マインやアイ達が楽しく働いている姿かあった。
そして、ヒロトシはヒ美研2号店の受け付けの主任に、ライラを任命させた。
「あたしが主任にですか?」
「ああ!本当ならミトンでやって欲しかったが、こうなったらよろしく頼む」
「しかし、あたしが新しい店で主任が勤まるとは」
「不安になる気持ちはわかるが、マイン達にも手伝いにいってもらうし、お前達は王都の冒険者と交流を持って、店を繁盛させてほしい!」
ライラは自信がなさそうだった。しかし、マインも最初から上手くいった訳じゃないと思い、自分もヒロトシの役に立つつもりで頑張ろうと思った。
「わかりました。あたしが、どこまでできるかわかりませんが、ご主人様の役に立ち頑張ろうと思います」
「その意気だ。しかし、一人で責任を抱え込むなよ?お前には仲間がたくさんいるし、マイン達も手伝うんだからな?」
「わかりました」
そして、数ヶ月後王都にヒ美研の2号店が開店した。最初、冒険者達が来なかったが、ライラ達は冒険者ギルドに訪問してBランク以上の冒険者に営業をした。
そして、最初は何回も断られていたが熱心に研磨技術をプレゼンした。
そして、初めてライラ達の説得に応じてくれた冒険者が現れた。
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