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第7章 新たな進化
39話 聖女達にも教育開始かな?
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ヒロトシは、着実に聖教国でも利益を出すことに成功していた。
ある日、聖女はヒロトシに会いに来ていた。
「ヒロトシ様の言っていたのが、わかった気がしました。まずは、平民達の生活を安定させることの重要さが・・・・・・」
「まぁ、王国貴族達もそうだったからな」
「王国でも?」
「ああ。どうしても貴族は、自分が特別だと勘違いするんだろうな」
「・・・・・・」
「そんなことしたら、支持率何て上がらないのに税金を自分の物だと思っている」
「自分の物じゃないのはわかりますが、税金をどのように使うのかは、貴族達ではないのですか?」
「国の為に税金を使うのは間違ってないよ。しかしその税金を活かすも殺すも、貴族の裁量次第だな」
「活かすも殺すも・・・・・・」
「ハンナさんなら、もうわかるだろ?税金を私腹を肥やす為に使った教皇の末路が全てを語っているだろ?」
「はい・・・・・・」
「まぁわかってくれたら、俺も安心ですよ。これで次に進めますからね」
「次に進めるとは?」
「サンライトの噂は聞いてますか?」
「はい!あのシュークリームが、わたしは大好きですね。まさか、砂糖を使った菓子が聖教国で食せるとは思いませんでした」
「そうですか。お気に召されて俺も嬉しいですよ。ただ、サンライトとポーション屋ではまだ税収が足りないでしょ?」
「それはそうですが、ヒロトシ様にはまだ何かあるのですか?」
「何を言っているのですか?」
「えっ?」
「俺の本業は研磨屋ではないですか?サンライトやポーション屋は、俺にとって副業ですよ」
「はっ?あの人気店が副業?」
「当たり前じゃないですか。聖教国の税金に余裕ができたら、俺に教会の改装工事の依頼をだすんじゃないのか?」
「それはそうですが・・・・・・研磨技術を何に使うのですか?」
「ミトンの町に視察に来たんじゃないのか?」
「ミトンの町の教会は、凄い立派な物だと聞いております」
「その時に俺の商売は聞いてないのか?」
「金属を綺麗に磨くとしか・・・・・・」
それを聞いたヒロトシは頭を抱えてうつ伏せた。聖教国の税金を使って、ミトンの町に視察という名の旅行に来ただけなんじゃないかと思った。
「わかった。もうなにも言わなくてもいいよ」
「いったいなんなんですか?」
「まぁ、視察に来たときはまだ教皇が支配していたからしょうがないとしておこう。俺の本業は研磨技術で冒険者達を強化する技術だ」
「どういう事ですか?」
「例えば、ハンナさんが持っているそのロッドがありますよね」
「はい」
「そのロッドを研磨すると、期間限定でマジカル武器にすることができます」
「嘘ですよね?」
「嘘言ってどうすんですか。それが俺の商売です。それに忘れたんですか?悪魔を討伐した時、聖騎士団に、マジカル武器を貸し出したでしょ?」
「そういえば・・・・・・しかし!」
「マジカル武器は高ランクの冒険者でも手に入れるのは難しいです。それを金を払って簡単に手に入れれるんですよ」
「それだと、やっぱり高いんじゃ・・・・・・」
「例えば、このダガー+1にするのにいくらだと思いますか?」
「それはマジカル武器なので何百万ゴールドも!」
「いやいや、俺のマジカルは1ヶ月しか持ちませんよ。だから、2500ゴールドで手に入ります」
「マジカル武器が2500で?」
「物によりますが、このダガーならそれくらいで手に入ります」
「それは凄いです。ヒロトシ様の研磨屋が開店したら、また売上が上がりますね」
「言っておきますが俺の店だけじゃないからな?」
「へっ?」
「わからなかったら、俺の店が聖教国にどれだけの恩恵がもたらされるか楽しみにしていろ」
「は、はぁ・・・・・・」
聖女ハンナと幹部達は、ヒロトシの言うことに首を捻るしかなかった。
そして、ヒロトシはシュガー村の建設を急がせたのだった。
「旦那様、聖教国の皆様はどうなっているのでしょうか?」
「言うな・・・・・・セバス。俺も頭が痛くなってきたんだからさ」
「しかし、聖女様が最初に旦那様の言っていた事がわかってきたという割には呑気すぎて」
「まだ、よくわかってないんだろう。どうしても他人事なんだよ。賄賂や不正さえ取り締まれば、平民達は税金を納めると思っているんだよ」
「呑気ですね」
「まぁ、そのうちまた痛い目にあってもらうさ。あいつら権力者は、痛い目にあわないと学ばないからな」
ヒロトシは、手の指をポキポキ鳴らしながら、気合いを入れ直すのだった。
ある日、聖女はヒロトシに会いに来ていた。
「ヒロトシ様の言っていたのが、わかった気がしました。まずは、平民達の生活を安定させることの重要さが・・・・・・」
「まぁ、王国貴族達もそうだったからな」
「王国でも?」
「ああ。どうしても貴族は、自分が特別だと勘違いするんだろうな」
「・・・・・・」
「そんなことしたら、支持率何て上がらないのに税金を自分の物だと思っている」
「自分の物じゃないのはわかりますが、税金をどのように使うのかは、貴族達ではないのですか?」
「国の為に税金を使うのは間違ってないよ。しかしその税金を活かすも殺すも、貴族の裁量次第だな」
「活かすも殺すも・・・・・・」
「ハンナさんなら、もうわかるだろ?税金を私腹を肥やす為に使った教皇の末路が全てを語っているだろ?」
「はい・・・・・・」
「まぁわかってくれたら、俺も安心ですよ。これで次に進めますからね」
「次に進めるとは?」
「サンライトの噂は聞いてますか?」
「はい!あのシュークリームが、わたしは大好きですね。まさか、砂糖を使った菓子が聖教国で食せるとは思いませんでした」
「そうですか。お気に召されて俺も嬉しいですよ。ただ、サンライトとポーション屋ではまだ税収が足りないでしょ?」
「それはそうですが、ヒロトシ様にはまだ何かあるのですか?」
「何を言っているのですか?」
「えっ?」
「俺の本業は研磨屋ではないですか?サンライトやポーション屋は、俺にとって副業ですよ」
「はっ?あの人気店が副業?」
「当たり前じゃないですか。聖教国の税金に余裕ができたら、俺に教会の改装工事の依頼をだすんじゃないのか?」
「それはそうですが・・・・・・研磨技術を何に使うのですか?」
「ミトンの町に視察に来たんじゃないのか?」
「ミトンの町の教会は、凄い立派な物だと聞いております」
「その時に俺の商売は聞いてないのか?」
「金属を綺麗に磨くとしか・・・・・・」
それを聞いたヒロトシは頭を抱えてうつ伏せた。聖教国の税金を使って、ミトンの町に視察という名の旅行に来ただけなんじゃないかと思った。
「わかった。もうなにも言わなくてもいいよ」
「いったいなんなんですか?」
「まぁ、視察に来たときはまだ教皇が支配していたからしょうがないとしておこう。俺の本業は研磨技術で冒険者達を強化する技術だ」
「どういう事ですか?」
「例えば、ハンナさんが持っているそのロッドがありますよね」
「はい」
「そのロッドを研磨すると、期間限定でマジカル武器にすることができます」
「嘘ですよね?」
「嘘言ってどうすんですか。それが俺の商売です。それに忘れたんですか?悪魔を討伐した時、聖騎士団に、マジカル武器を貸し出したでしょ?」
「そういえば・・・・・・しかし!」
「マジカル武器は高ランクの冒険者でも手に入れるのは難しいです。それを金を払って簡単に手に入れれるんですよ」
「それだと、やっぱり高いんじゃ・・・・・・」
「例えば、このダガー+1にするのにいくらだと思いますか?」
「それはマジカル武器なので何百万ゴールドも!」
「いやいや、俺のマジカルは1ヶ月しか持ちませんよ。だから、2500ゴールドで手に入ります」
「マジカル武器が2500で?」
「物によりますが、このダガーならそれくらいで手に入ります」
「それは凄いです。ヒロトシ様の研磨屋が開店したら、また売上が上がりますね」
「言っておきますが俺の店だけじゃないからな?」
「へっ?」
「わからなかったら、俺の店が聖教国にどれだけの恩恵がもたらされるか楽しみにしていろ」
「は、はぁ・・・・・・」
聖女ハンナと幹部達は、ヒロトシの言うことに首を捻るしかなかった。
そして、ヒロトシはシュガー村の建設を急がせたのだった。
「旦那様、聖教国の皆様はどうなっているのでしょうか?」
「言うな・・・・・・セバス。俺も頭が痛くなってきたんだからさ」
「しかし、聖女様が最初に旦那様の言っていた事がわかってきたという割には呑気すぎて」
「まだ、よくわかってないんだろう。どうしても他人事なんだよ。賄賂や不正さえ取り締まれば、平民達は税金を納めると思っているんだよ」
「呑気ですね」
「まぁ、そのうちまた痛い目にあってもらうさ。あいつら権力者は、痛い目にあわないと学ばないからな」
ヒロトシは、手の指をポキポキ鳴らしながら、気合いを入れ直すのだった。
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