289 / 347
第7章 新たな進化
25話 教皇の正体は?
しおりを挟む
聖女ハンナは、聖騎士団長に今まで教皇にされた仕打ちを説明。そして、聖教国は自分が立て直すと宣言した。
聖騎士団は、すぐさま教会本部に乗り込む計画を立てた。
「団長様、何も考えず乗り込むのは危険です」
「大丈夫です!敵は教皇を始め大幹部達だけです」
「しかし、教会には神官達が・・・・・・」
「それについては、大丈夫ですよ。我々聖騎士が神官に負けるわけがないですし、今部下達が神官に説明に向かわせています」
「で、では?」
「はい。教会本部には、教皇様と大幹部達だけですよ。そこに我々が乗り込む算段です」
「ちょっといいか?」
「ヒロトシさん、どうかしましたか?」
「聖騎士団の皆さん、教皇は危険だぞ?油断したらあんた達が返り討ちに遭うから気を引き締めて」
「ヒロトシさんは何を言っているのだ?我々が、教皇様に負けるわけが・・・・・・」
「普通に考えればな。しかし、今回は女神様からの依頼なんだよ」
「どういう事ですか?」
「本当の教皇はとっくの昔に死んでいるってことだよ」
「「「「「「「はっ?」」」」」」」
「教皇がとっくの昔に死んでいる?」
「どういう事ですか?」
「ああ、表現が難しいな。死んでいるというか、悪魔にとりつかれたといった方がいいか」
「「「「「「悪魔?」」」」」」
ヒロトシは、今までこの事は黙っていた。最初、女神ミレーヌから、聖教国を何とかしてほしいと言われた時、女神の態度がおかしい事に問い詰めたらスキルを与えたら、進化してしまうとの事だった。
実はそれともうひとつ、悪魔がかかわっていた事が判明した。
「ミレーヌさん・・・・・・そういう事はちゃんと言ってくださいよ」
「ご、ごめんなさい・・・・・・」
「なんで隠すんですか?」
「だって、ヒロトシ様には魔王スルトもお願いしたから・・・・・・」
「今更でしょ・・・・・・」
「魔王に悪魔を討伐したら、経験値が入りレベルが高くなり進化しちゃいます」
「どちらにせよ討伐する事になるじゃないか!意味がわからん」
「ヒロトシ様は悪魔と聞けば必ず手を出す筈です。私としては、聖女を救い出して欲しかったので、後は真実を知った聖騎士団が十分対応できる筈です」
「なるほど。聖騎士団なら聖属性の戦士だから十分対応できるという事か」
「魔王スルトには敵いませんが、悪魔なら反属性でもあるし大丈夫かと」
「まぁ、ミレーヌさんの言いたい事は分かるが、俺が最初から出ばった方がいいんじゃないのか?」
「やっぱり駄目です!ヒロトシ様が進化しちゃいます。進化したら本当に辛いですよ」
「まぁ、確かに不老不死は辛いかもしれないな」
「そうです!今でもハイヒューマンで何千年と生きれるんです。しかし、死があるというのはある意味幸せな事です」
「まぁ、不老不死になればビアンカと一緒に暮らしていくよ。辛いのは、誰もいなくなるからだろ?」
「絶対やめておいた方がいいです」
「わかったよ。手を出すのは最終手段だ」
「理解してくれてありがとうございます」
ミレーヌは、ヒロトシの決断にホッとした。
「しかし、ミレーヌさん黙っていたのはちょっと納得いかないな。なんか追加報酬おくれ」
「ちょっと待ってください。複写能力をあげたではないですか?」
「だから追加報酬をおくれ」
「駄目です!」
「なんでだよ?」
「複写能力は、強力なスキルです。あれのおかげでヒロトシ様は何もしなくてもよくなったはずです」
「そりゃそうかもしれないけど・・・・・・」
「今回は納得してください」
「ええ!マジかよ」
「マジです!」
そうして、ヒロトシは渋々引き下がった。考えれば、ヒロトシの仕事はとりあえず終了したので、後は聖騎士団に任せればいいからだ。
「とりあえず、聖騎士団の皆さんは油断したらいけません。神官達の避難を重点に教皇を討伐してください」
「「「「「「はい!」」」」」」
聖騎士団達は、司教や司祭達に聖女の安全を確保できたことを伝えて、教会に巣くう元凶を討伐する事を水面下で動いた。
その頃、教会本部では神官達の姿がなくなっていた。
「誰かおらぬか!」
「教皇様、いかがなされましたか?」
「大司祭、教会内がなにかおかしい!何故、人がおらぬ?」
「そんなはずは?」
教会本部内は、シンと静まり返っていた。
「た、確かに誰もいませんね。教皇様、何で分かったのですか?」
「そのような事はどうでもよい!探してまいれ!」
「「「「「わかりました」」」」」
教皇は、大司祭達の疑問をごまかし、大幹部達に教会内に見回らせた。
聖騎士団は、すぐさま教会本部に乗り込む計画を立てた。
「団長様、何も考えず乗り込むのは危険です」
「大丈夫です!敵は教皇を始め大幹部達だけです」
「しかし、教会には神官達が・・・・・・」
「それについては、大丈夫ですよ。我々聖騎士が神官に負けるわけがないですし、今部下達が神官に説明に向かわせています」
「で、では?」
「はい。教会本部には、教皇様と大幹部達だけですよ。そこに我々が乗り込む算段です」
「ちょっといいか?」
「ヒロトシさん、どうかしましたか?」
「聖騎士団の皆さん、教皇は危険だぞ?油断したらあんた達が返り討ちに遭うから気を引き締めて」
「ヒロトシさんは何を言っているのだ?我々が、教皇様に負けるわけが・・・・・・」
「普通に考えればな。しかし、今回は女神様からの依頼なんだよ」
「どういう事ですか?」
「本当の教皇はとっくの昔に死んでいるってことだよ」
「「「「「「「はっ?」」」」」」」
「教皇がとっくの昔に死んでいる?」
「どういう事ですか?」
「ああ、表現が難しいな。死んでいるというか、悪魔にとりつかれたといった方がいいか」
「「「「「「悪魔?」」」」」」
ヒロトシは、今までこの事は黙っていた。最初、女神ミレーヌから、聖教国を何とかしてほしいと言われた時、女神の態度がおかしい事に問い詰めたらスキルを与えたら、進化してしまうとの事だった。
実はそれともうひとつ、悪魔がかかわっていた事が判明した。
「ミレーヌさん・・・・・・そういう事はちゃんと言ってくださいよ」
「ご、ごめんなさい・・・・・・」
「なんで隠すんですか?」
「だって、ヒロトシ様には魔王スルトもお願いしたから・・・・・・」
「今更でしょ・・・・・・」
「魔王に悪魔を討伐したら、経験値が入りレベルが高くなり進化しちゃいます」
「どちらにせよ討伐する事になるじゃないか!意味がわからん」
「ヒロトシ様は悪魔と聞けば必ず手を出す筈です。私としては、聖女を救い出して欲しかったので、後は真実を知った聖騎士団が十分対応できる筈です」
「なるほど。聖騎士団なら聖属性の戦士だから十分対応できるという事か」
「魔王スルトには敵いませんが、悪魔なら反属性でもあるし大丈夫かと」
「まぁ、ミレーヌさんの言いたい事は分かるが、俺が最初から出ばった方がいいんじゃないのか?」
「やっぱり駄目です!ヒロトシ様が進化しちゃいます。進化したら本当に辛いですよ」
「まぁ、確かに不老不死は辛いかもしれないな」
「そうです!今でもハイヒューマンで何千年と生きれるんです。しかし、死があるというのはある意味幸せな事です」
「まぁ、不老不死になればビアンカと一緒に暮らしていくよ。辛いのは、誰もいなくなるからだろ?」
「絶対やめておいた方がいいです」
「わかったよ。手を出すのは最終手段だ」
「理解してくれてありがとうございます」
ミレーヌは、ヒロトシの決断にホッとした。
「しかし、ミレーヌさん黙っていたのはちょっと納得いかないな。なんか追加報酬おくれ」
「ちょっと待ってください。複写能力をあげたではないですか?」
「だから追加報酬をおくれ」
「駄目です!」
「なんでだよ?」
「複写能力は、強力なスキルです。あれのおかげでヒロトシ様は何もしなくてもよくなったはずです」
「そりゃそうかもしれないけど・・・・・・」
「今回は納得してください」
「ええ!マジかよ」
「マジです!」
そうして、ヒロトシは渋々引き下がった。考えれば、ヒロトシの仕事はとりあえず終了したので、後は聖騎士団に任せればいいからだ。
「とりあえず、聖騎士団の皆さんは油断したらいけません。神官達の避難を重点に教皇を討伐してください」
「「「「「「はい!」」」」」」
聖騎士団達は、司教や司祭達に聖女の安全を確保できたことを伝えて、教会に巣くう元凶を討伐する事を水面下で動いた。
その頃、教会本部では神官達の姿がなくなっていた。
「誰かおらぬか!」
「教皇様、いかがなされましたか?」
「大司祭、教会内がなにかおかしい!何故、人がおらぬ?」
「そんなはずは?」
教会本部内は、シンと静まり返っていた。
「た、確かに誰もいませんね。教皇様、何で分かったのですか?」
「そのような事はどうでもよい!探してまいれ!」
「「「「「わかりました」」」」」
教皇は、大司祭達の疑問をごまかし、大幹部達に教会内に見回らせた。
0
お気に入りに追加
416
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる