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第6章 研磨という職
50話 女神ミレーヌと相談
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ヒロトシが、天界に来てミレーヌと話して今後の事を説明していた。
「な、なるほど!そういう事をしてくれるつもりだったのですね」
「まぁ、ミトンの町からは聖教国の教会はなくなってしまうけどな」
「まぁ、ミトンの町だけだし大丈夫でしょう」
「ああ。頑張って見るよ。マリアさん達には申し訳ないが、ミトンの町にいても危ないから撤退してもらいます」
「ヒロトシ様は、教会関係者達の心配じゃなく、ミトンの町の人達の心配ですね」
「まぁ、それは当たり前だな」
「あの、ヒロトシさん」
ヒロトシが女神ミレーヌと今後の事を話していたら、ジェシカが話に入ってきた。
「どうしました?」
「個人的な事なのですが、王都の事です。ローベルグに力を貸してあげてもらえないでしょうか?」
ジェシカは、冒険者だった頃にローベルグと同じパーティーの仲間である。
王都は、賄賂で国民が大変な思いをして、ヒロトシに愛想をつかされたと思っており、今は枯れた土地と改革で大変な事になっていた。
その事が、ジェシカは気になっていたのだった。やはり、昔の仲間の事が心配だったので、ヒロトシにお願いをしたのだった。
「大丈夫ですよ。報告によればローベルグ様はいろんな改革をしているみたいですしね」
「しかし、王都の土地は前のような豊穣の土地ではなくなってしまってます」
「だからこそ、王族や貴族が自分の保身に走らなければいいんですよ。賄賂で私腹を肥やすなんてもっての他ですよ」
「じゃあ、ヒロトシさんは王都の事はこのまま放っておくつもりですか?」
「そんな事はしないよ」
「本当ですか?」
「ああ。それは約束するよ。今、悪徳商人や貴族の賄賂を積極的に取り締まっているのは確かだ。今まで王国が目をつむっていた事を取り締まって、平民達に還元されているのは確かだからね」
「それなら良かったです」
「心配させて申し訳ないね。王都にはサンライトの2号店もあるから大丈夫だよ」
ジェシカの心配は杞憂に終わった。ヒロトシは王都の事をちゃんと考えていた。
ヒロトシはいつも思っていた。国の権力者達はいつも、自分がやらないといけない事を後回しにして
厄介事を丸投げしたり、おいしいところだけをとって、都合が悪くなれば都合の良い事言ってうやむやにしてしまうのだ。
それなら、多少でも強引な手を使い危機感を募りやらないと権力者自身が自滅すると思い込ませる事にしたのだ。
「なるほど!王族に危機感を持たせたのですね」
「まぁ、俺からしたらこんな事にならないと動かない王族ってどうかと思うんだけどな」
「それでも、ヒロトシ様のおかげで平民達が感謝をして、ミトンの町では教会よりヒロトシ様の人気が高いことが分かりましたからね」
「まぁ、これもミレーヌさんの幼なじみですよ」
「私は何もしてませんよ。今までヒロトシ様が平民達の事を考えていたからです」
「いやいや、ミレーヌさんが俺に研磨スキルと道具召喚を与えてくれて、独占企業にしてくれたからだよ」
「それはあるかもしれませんが、それを扱うのはヒロトシ様ですよ。良い物を活かすのも殺すのもその人次第です」
「そう言ってくれて嬉しいです」
「いえいえ。そろそろ時間のようですね。ミトンの町は頼みましたよ。聖教国の方は私に任せてください」
「はい。ミトンの町を撤退する聖職者達は任せますよ。それだけは気になっていましたから」
「本当にヒロトシ様は優しい人ですね。平民達から人気があるのがわかります。それではよろしくお願いいたします」
「ヒロトシさん。王都の方もよろしくお願いいたします」
「わかった!任せておけ」
「「ありがとうございます」」
そう言ったところで、ヒロトシの姿が天界から消えたのだった。
「ご主人様、熱心にお祈りご苦労様です」
「ああ。やっぱり、ミレーヌ様は下界の事を見てくれていたよ」
「そうですか。それは良かったです。あたしも後ろめたくないよう頑張って生きたいですね」
「お前達は、十分町の治安の為になっているから安心してもいいよ」
「なら嬉しいですね」
ヒロトシの護衛として、一緒に行動していたミランダは笑顔となった。ミランダ達は、シュガーの村で魔の森の捜索や訓練の他、ミトンの町の護衛もシルフォードの兵士達と一緒にやっていた。
その為、ミランダはもちろん、ミルデンス達も奴隷の立場ではあるが、主人のヒロトシがいなくとも自由に町の治安を守っていた。
そして、ミランダはヒロトシに教会の事を報告した。
「シルフォード様が教会の関係者達に、損害賠償として教会を開け渡す手続きをとってくれたそうです」
「そうか」
「それと同時に、シルフォード様が王国に今回の事を報告して、ロドン王国から聖教国に正式に苦情を申し入れたそうです」
「わかった。じゃあ教会に行くか」
「はい。しかし、ご主人様お聞きしたいのですがよろしいですか?」
「なんか気になることがあるのか?」
「ええ。今更、聖教国の教会を手に入れてどうするのですか?」
「そりゃ、今回の事で教会に不信感を持った人も少なくないから、女神様は何も関係はないと思ってもらわないといけないだろ?」
「だったらご主人様が、聖教国に協力した方が早かったのでは?」
「聖教国の為に動く必要はないだろ?俺はあくまでもミレーヌ様の為に動くんだよ」
「な、なるほど!」
「さてと、これから忙しくなるぞ」
「はい!」
ヒロトシは、聖職者達に会い教会を手に入れてしまった。そして、教会のイメージを回復する為に動き出したのだった。
「な、なるほど!そういう事をしてくれるつもりだったのですね」
「まぁ、ミトンの町からは聖教国の教会はなくなってしまうけどな」
「まぁ、ミトンの町だけだし大丈夫でしょう」
「ああ。頑張って見るよ。マリアさん達には申し訳ないが、ミトンの町にいても危ないから撤退してもらいます」
「ヒロトシ様は、教会関係者達の心配じゃなく、ミトンの町の人達の心配ですね」
「まぁ、それは当たり前だな」
「あの、ヒロトシさん」
ヒロトシが女神ミレーヌと今後の事を話していたら、ジェシカが話に入ってきた。
「どうしました?」
「個人的な事なのですが、王都の事です。ローベルグに力を貸してあげてもらえないでしょうか?」
ジェシカは、冒険者だった頃にローベルグと同じパーティーの仲間である。
王都は、賄賂で国民が大変な思いをして、ヒロトシに愛想をつかされたと思っており、今は枯れた土地と改革で大変な事になっていた。
その事が、ジェシカは気になっていたのだった。やはり、昔の仲間の事が心配だったので、ヒロトシにお願いをしたのだった。
「大丈夫ですよ。報告によればローベルグ様はいろんな改革をしているみたいですしね」
「しかし、王都の土地は前のような豊穣の土地ではなくなってしまってます」
「だからこそ、王族や貴族が自分の保身に走らなければいいんですよ。賄賂で私腹を肥やすなんてもっての他ですよ」
「じゃあ、ヒロトシさんは王都の事はこのまま放っておくつもりですか?」
「そんな事はしないよ」
「本当ですか?」
「ああ。それは約束するよ。今、悪徳商人や貴族の賄賂を積極的に取り締まっているのは確かだ。今まで王国が目をつむっていた事を取り締まって、平民達に還元されているのは確かだからね」
「それなら良かったです」
「心配させて申し訳ないね。王都にはサンライトの2号店もあるから大丈夫だよ」
ジェシカの心配は杞憂に終わった。ヒロトシは王都の事をちゃんと考えていた。
ヒロトシはいつも思っていた。国の権力者達はいつも、自分がやらないといけない事を後回しにして
厄介事を丸投げしたり、おいしいところだけをとって、都合が悪くなれば都合の良い事言ってうやむやにしてしまうのだ。
それなら、多少でも強引な手を使い危機感を募りやらないと権力者自身が自滅すると思い込ませる事にしたのだ。
「なるほど!王族に危機感を持たせたのですね」
「まぁ、俺からしたらこんな事にならないと動かない王族ってどうかと思うんだけどな」
「それでも、ヒロトシ様のおかげで平民達が感謝をして、ミトンの町では教会よりヒロトシ様の人気が高いことが分かりましたからね」
「まぁ、これもミレーヌさんの幼なじみですよ」
「私は何もしてませんよ。今までヒロトシ様が平民達の事を考えていたからです」
「いやいや、ミレーヌさんが俺に研磨スキルと道具召喚を与えてくれて、独占企業にしてくれたからだよ」
「それはあるかもしれませんが、それを扱うのはヒロトシ様ですよ。良い物を活かすのも殺すのもその人次第です」
「そう言ってくれて嬉しいです」
「いえいえ。そろそろ時間のようですね。ミトンの町は頼みましたよ。聖教国の方は私に任せてください」
「はい。ミトンの町を撤退する聖職者達は任せますよ。それだけは気になっていましたから」
「本当にヒロトシ様は優しい人ですね。平民達から人気があるのがわかります。それではよろしくお願いいたします」
「ヒロトシさん。王都の方もよろしくお願いいたします」
「わかった!任せておけ」
「「ありがとうございます」」
そう言ったところで、ヒロトシの姿が天界から消えたのだった。
「ご主人様、熱心にお祈りご苦労様です」
「ああ。やっぱり、ミレーヌ様は下界の事を見てくれていたよ」
「そうですか。それは良かったです。あたしも後ろめたくないよう頑張って生きたいですね」
「お前達は、十分町の治安の為になっているから安心してもいいよ」
「なら嬉しいですね」
ヒロトシの護衛として、一緒に行動していたミランダは笑顔となった。ミランダ達は、シュガーの村で魔の森の捜索や訓練の他、ミトンの町の護衛もシルフォードの兵士達と一緒にやっていた。
その為、ミランダはもちろん、ミルデンス達も奴隷の立場ではあるが、主人のヒロトシがいなくとも自由に町の治安を守っていた。
そして、ミランダはヒロトシに教会の事を報告した。
「シルフォード様が教会の関係者達に、損害賠償として教会を開け渡す手続きをとってくれたそうです」
「そうか」
「それと同時に、シルフォード様が王国に今回の事を報告して、ロドン王国から聖教国に正式に苦情を申し入れたそうです」
「わかった。じゃあ教会に行くか」
「はい。しかし、ご主人様お聞きしたいのですがよろしいですか?」
「なんか気になることがあるのか?」
「ええ。今更、聖教国の教会を手に入れてどうするのですか?」
「そりゃ、今回の事で教会に不信感を持った人も少なくないから、女神様は何も関係はないと思ってもらわないといけないだろ?」
「だったらご主人様が、聖教国に協力した方が早かったのでは?」
「聖教国の為に動く必要はないだろ?俺はあくまでもミレーヌ様の為に動くんだよ」
「な、なるほど!」
「さてと、これから忙しくなるぞ」
「はい!」
ヒロトシは、聖職者達に会い教会を手に入れてしまった。そして、教会のイメージを回復する為に動き出したのだった。
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