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第2章 研磨という技術

13話 伝令

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 次々押し寄せるアンデット集団。それを薙ぎ払う魔道砲。その後景に湧き上がる冒険者と兵士達の歓声。この魔道砲の威力に、ミトンの町は助かるというムードが盛り上がっていたが、陣頭指揮を執っているシルフォードは顔が雲っていた。

「領主様、どうしたのですか?」

「この状況……不味いかもしれん……」

「何を言っているのですか?アンデットらは、町に近づく事すらできていないのですよ」

 北の森からやって来るアンデットは、今だその数が減っていない様に感じていた。

「この均衡はいずれ崩れるぞ……それまでに援軍が来てくれればいいのだがそれは無理だろう……今のうちに次の対策を立てねば不味い事になる……」

 シルフォードは、この優勢になっている状況は、今だけだと断言したのだった。

「どういう事ですか?現に町には何の被害も出ていないのですぞ」
「そうです!このまま魔物達が消滅しますよ」

「それは今の状況だ!いいか?よく見るのだ」

 シルフォードは、城壁の外ではなく町の中を指さしたのだった。その情況に町の役員やギルド幹部達は、言葉が出ず顔から冷や汗がながれた。

「「「「「こ、これは……」」」」」

 その後景は、MP切れになり肩で息をしている魔法使いが続出していたのだ。強力な兵器にスタンピードを抑え込めている方に目が行きがちだが、これが魔道砲の弱点だった。
 魔道砲を一発撃つのに、魔法使いのMPを150使う事になる。これは単純に15レベルの魔法使いでMAX数値である。つまり20レベルぐらいの魔法使いがいて初めて撃てるものだ。
 しかし、これは本来の魔道砲の威力ではなかった。パラボラアンテナの皿の部分の磨きの効力が失われてきていたからだ。
 ヒロトシが、セバスにこれを預けたのは1ヶ月ほど前である。完成した当時2000#研磨を施していた。オリハルコンを使った素材の為、この皿の部分は+5マジカルになっていたが、ヒロトシが町を離れて1ヶ月ほどが過ぎている。その為、今この魔道砲は+4になっていた。

 その為、使うMPが150に増え、本来なら75で撃てたはずだあった。そして、その威力も今の2倍の効果があったはずなのだ。

「何とか今のうちに次の手を考えないと、本当にまずい事になるぞ……」

「しかし、アンデットがまだまだいるとは……」

「こういう場合は、最悪な事を想定して考えて動かないと負けてしまうぞ!」

 シルフォードの言う事が正解だった。しかし、今の状況で次の手が浮かぶはずもなく、ただただ時間だけが過ぎ去っていくのだった。

「このアンデットはどこから来るんだ。全然勢力が衰えないではないか!」

「領主様!このままでは本当に数の暴力で占領されてしまいます」

「魔法使い達はどうだ?今は何とかMPポーションのおかげで、何とかなっていますが、このままでは……」

「MPポーションの在庫は?」

「ただいま錬金術師が製作を頑張ってくれていますが、5割を消費しました……」

「もう半分も使ったというのか?」

「あの魔道砲はMPの消費が激しいのです」

「むぐぐぐ……」

 ミトンの町は、アンデットに襲われ始め12時間が経っていた。

「どういう事なんだ?12時間ずっとアンデットが減らないなんて……」
「まさか無限に湧き出るんじゃ……」
「しかし、そんなことがあり得るのか?」
「現に今だに、アンデットは減る気配もないんだぞ」

 指揮官達は、あらゆる可能性を探ったのだ。しかし、そんなことがありうるのか疑問視する答えが出てきたのだ。シルフォードは、ギリギリの対策にはなるが時間稼ぎを提案した。

「みんな聞いてくれ!」

「「「「「なんでしょうか?」」」」」

「このまま、頑張って時間稼ぎをしてくれ」

「何もせず、このままアンデットを葬っていくだけですか?」

「今は、ヒロトシ君の作ってくれて魔道具に頼るしかない……そして、あと12時間頑張ってくれ!そうすれば、主力部隊が帰って来るかもしれない」

「な、なるほど!」
「しかし、戻ってこなければどうするのですか……」

「だから、一人早馬でガーラの町につかいをやろうと思う。早馬ならば、そう時間もかからず討伐隊と会う事が出来るだろう」

「確かに、討伐隊の向かった場所は、ガーラの町より随分とこちら側だ!」

「しかし、1人で早馬でここを抜け出しても、どこに闇ギルドが潜伏しているか分からん……決死の任務だ」

 シルフォードの言葉に全員が言葉を失った。討伐隊と会うまでに、闇ギルドに鉢合わせになるかもしれないのだ。その時、一人の人間が声を上げた。

「私が行きます!」

 声を上げたのは、領主の私設兵団第3部隊隊長のグリースだった。

「グリース、行ってくれるか……」

「私は騎士団の中でも、馬を操るのが一番巧いと自負しております。必ずや、領主様の希望通り援軍を連れて来ましょう!」

「絶対死ぬなよ」

「はい!」

 グリースは日が暮れた闇夜に紛れて、ミトンの町を出て西に向かって走り出したのだ。



 ミトンの町が襲われ始めた頃、ヒロトシは塩も大量に入手できて、ミトンの町に帰還しようとして帰る準備をしていた。

「これだけあれば、十分だな」

 インベントリの中には大量の塩が入っていて、急いでミトンの町に帰還しようとした。その時、アラームがなったのである。

「ば、馬鹿な……ミトンの町に、あの魔道砲を使わないといけない何かが起こったのか?」

 ヒロトシは、魔道砲が起動した場合、離れた位置でもわかるように緊急アラームが鳴るようにしていた。だからこそ、セバスには本当にやばい事が起こった時だけ、魔道砲を使用しろと言ってあった。

 そして、そのアラームがビービーとけたたましく鳴り響いていた。ヒロトシは、すぐにハウスと魔晄炉をインベントリに収納して、すぐにマウンテンバイクにまたがり、ミトンの町に全速力で向かった。

「みんな、無事でいてくれよ……」

 ヒロトシのこいだマウンテンバイクは、砂煙を建ててあり得ない速さで、その場から見えなくなってしまった。

 そして、討伐隊の主力部隊はミトンの町へと引き返していた。行きとは違い、行進ではなく全速力で走っていた。150人ほどの隊が全速疾走などなかなか見れたものではないが、夜に移動することがどれだけ危険か分かったうえで、ミトンの町に向かっていた。

「みんな気合を入れろよ!もうすぐ着くぞ」

「「「「「おう‼」」」」」」

 その頃、討伐隊の前方では馬に乗った人間が近づいてきていたのだった。そして、その後方から黒ずくめの人間3人に追いかけられていた。

「ぐっ……やはりアサシン共が……俺一人では相手にできん」

「ちっ!あ奴、馬の操作がうまい!」
「あんな奴が、ミトンのような町にいるとは……」
「これでも食らえ!」

 グリースは月あかりだけだが、アサシンの投げナイフを躱し続けていた。相手はアサシンである。グリースはかすり傷も受けてはいけないと思い、必死で馬の操作をして逃げていた。
 アサシンの武器には毒が塗ってあるからだ。少しでも傷つけば最悪即死してしまうからである。

「あっ!」

 その時、馬の後ろ脚にアサシンの投げナイフが当たってしまったのだ。グリースはこれまでと思ったが、馬から飛び降りた。そして自分の足で討伐隊のいるであろう方向に走り出した。
 
「す、すまない……」

 グリースは、飛び降りた馬を見るとピクピク痙攣していたのをみて、そのまま振り向かず馬を見捨てたのだった。

「あ奴馬を失ったぞ!」

「よくやった!追い詰めろ!」
 
 アサシンは、グリースを追いかけたのであった。グリースは、少しでも早く討伐隊に会う事だけを考えて、西に向かって走り出した。しかし、逃げるだけではグリースの分が悪かった。

「ぐっ!」

「あはははは!やっと追い詰めたよ」

「よくやった!毒グモ」
「毒蛇も早く狙いな!」
「分かってるよ!そう急かすな」
「最後は死神がとどめを刺してよね」
「ああ!分かっている。任せておけ」

 グリースを追ってきたアサシンはまだ、名を名乗ることを許されていないアサシンだった。その為、呼び名は闇ギルドに所属するときに決めたコードネームで呼び合っていたのだった。
 そして、逃げ惑うグリースを弄ぶかのように、アサシン達はグリースを追い詰めていた。

「ほら!早く逃げなよ」
「もっと俺達を楽しませてくれよな」

「お前達……」

「なんだい?わたし達が遊んであげるんだ。もっと楽しませるのが、あんたの役目だよ。きゃははははは!」

「き、貴様ぁ!」

 グリースは毒グモに斬りかかったが、麻痺毒を受けていたグリースの動きは鈍く、毒グモはあっさりその剣を躱したのだ。そして、毒グモはスッとグリースの背後に周り込み、首筋にダガーを突きつけた。

「うっ……」

「おっ、いいねえ。その恐怖におののく目が非常にいいよ。あんたもやればできるじゃない」

「お前ら……殺すのなら早く殺せ!」

「だから言ったじゃない!あんたは、わたし達を楽しませるのが役目だって!さあ、早く逃げなよ。30秒待ってあげるよ」

「ぐっ……」

「ホント、毒グモは良い性格しているよな……」
「だな……俺らもあそこまでいくと引くぜ」

 グリースの目的は討伐隊と会う事だ。そして、領主様がピンチだと伝える事であって、アサシンと戦う事じゃないと思いなおした。そして、しびれる身体を気力で動かし、西へと向かおうとした。

「へえ、根性あるじゃないか!これも領主の為になせることか」

 毒グモは、ちょっとイラつき投げナイフを投げて肩口命中させた。

「ぐわっ!」

 グリースはその場に倒れたが、それでも動きを止めなかった。

「領主様……申し訳ありません……私はここで殺される……ぐはっ!」

 グリースのふとももに、毒グモの投げたナイフが刺さった。しかし、痛みを堪えて腕だけで西に向けて進んだのだった。

「もう飽きちゃったね……そろそろ殺そうか。ねえ2人共あたしに殺らせてよ」

「何言ってんだ。始めからそのつもりだったんだろ?早く殺しちまえよ」

「ありがとね!」

「こ、これまでか……領主様……申し訳ありません」

 グリースは、両目をつぶり、殺されるのを覚悟したのだった。


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