345 / 349
第8章 人類の厄災
37話 暴走状態
しおりを挟む
『わ、我の角が・・・・・・』
ディアブロは折れた自分の角を見て膝から崩れ落ちた。その後のディアブロの行動に、シオン達は目を見張った。
『うっうっうっ・・・・・・』
「な、泣いてるの?」
『うおー!我の角がぁ!うわぁ~~~~~~~!酷い何も折らなくても!』
ディアブロは折られた自分の角を見て号泣して、シオン達はディアブロの姿に言葉を失う。それは当然で3mを超える漆黒の悪魔が、人目を気にせず大号泣していたからだ。
「何っ?上位悪魔って弱いのか?たかが角を折られただけじゃないか?」
オウカがそう口走ったのも無理はない。まさか角を折られて泣いていたのだから。
『たかが角を折られただけだと?ワハハハハハ!』
ディアブロはオウカの言葉に、先ほどまで大号泣をしていたのに今度は大笑いをした。
「こいつ気が狂ったのか?」
『ワハハハハハハハハ!そうか。たかが角というのか?下等生物がぁ!』
ディアブロはオウカの言葉に大笑いをしたかと思うと、今度はオウカを睨み怒りを露にした。
「マルク・・・・・・あいつ何かおかしいよ!」
「シオン気をつけろ。あいつは最上位の悪魔だ。何が起こってもおかしくはない!」
角をへし折ったオウカは得意気に言う。
「マルク。悪魔は角に魔力の増幅機能があるんだろ?もうあいつの力は半減したようなものだろ?」
「オウカ!いい気になるな。あいつは上位悪魔だから何が起こるかわからない!」
マルクがそう言うと、ディアブロの魔力が増大し始める。
『こうなれば、楽に死ねると思うなよ!』
「「「「「なっ!」」」」」
「悪魔は角が弱点じゃないのか?」
オウカはディアブロの巨大な魔力に息を飲んだ。シオン達も訳がわからないようで息を飲む。
『我と下等悪魔と一緒にするな!角が弱点とは片腹痛い!我の角は魔力制御の役割だ!しかし、我の角を折った落とし前はつけてやろう!』
ディアブロの角は魔力制御であった。その為ディアブロの魔力はどんどん膨れ上がる。
「そ、そんな・・・・・・」
オウカは、ディアブロの魔力の威圧感に後づ去りする。
『簡単に死ぬんじゃないぞ!お前は我の角をへし折ったから我を楽しませる義務があるのだ』
ディアブロがそう言った瞬間、その3mもある姿が消える。
「オウカ!後ろ!」
カノンが叫ぶ。
『死ぬんじゃないぞ!』
ディアブロが、オウカの背後に現れ拳を振り上げる。
「オウカ危ない!」
シオンが、オウカとディアブロの間に立ち、ディアブロの拳を盾で防いだ。
「きゃああああああああ!」
シオンは、ディアブロの拳を凪ぎ払う事が出来ずオウカと共に吹き飛んだ。
「シオンごめん」
「オウカ大丈夫?」
「二人共大丈夫か?」
吹き飛んだシオンとオウカにすかさず、マルクがヒールをかけHPが回復する。
「「マルク」」
『我の拳を防ぐとは誉めてつかわす!その調子で我をもっと楽しませろ』
「私達をなめるな!」
カノンがディアブロの背後から槍を突き立てる。
「なっ!」
『そう焦るなよ!お前もあの獣人を殺したあと相手にしてやるからよ』
カノンの槍は、ディアブロの背中に突き刺さる事なく弾き返される。
『その程度の攻撃は痛くも痒くもないわ。グハハハハハハハハ!』
ディアブロから噴き出る魔力は、ディアブロの防御力も格段に飛躍させていた。
「なんて硬さなの!」
カノンだけでなくクレアも、ディアブロの背後からバックスタッブを仕掛けていた。しかし、クリティカルヒットはしているものの、ディアブロの防御力が高くクレアの攻撃ダメージが通っていなかったのだ。
『グハハハハハハハハ!我をなめるな!もはやお前達に勝ち目はない!我を楽しませるだけの木偶になるがよい!』
ディアブロの言葉にシオン達四人は顔を歪めた。
「シオン!そんな下等悪魔の言葉に惑わされるな」
「「「「マルク」」」」
『我が下等悪魔だと?』
マルクの言葉に、ディアブロはマルクを睨み付けた。
「お前の角は魔力制御しているかもしれないが、僕から言わせれば制御を失った暴走状態だよ!」
『な、なんだと・・・・・・』
「お前がやっている事は弱い相手にいい気になっているだけだと、僕が教えてやるよ」
マルクの言葉に、ディアブロは顔を更に真っ赤にして激怒した。
『お前から殺してやる』
そう言った瞬間、ディアブロはマルクに襲いかかり瞬時に、マルクとの間合いを詰めて拳を振り上げた。
「マ、マルク!」
ディアブロは今までとは違う速さでマルクの懐に入り、シオンは身動きが出来なかった。
『死ねぇ~~~~~~~!』
「やはりお前は暴走状態なだけだな」
マルクはディアブロの拳を余裕でかわす。
『な、なぜ当たらない!』
「そんな暴走状態なら、前の状態のほうがまだましなんだよ」
マルクの背には炎の翼が生え、ディアブロに魔法をぶちこむ。
「ファイヤーフェザー!」
フェニックスウィングから撃ち出された無数の炎の羽根が、ディアブロに突き刺さる。
『そんな物が我には効かぬ!』
暴走状態であるが、ディアブロは上位悪魔だ。魔法抵抗力もずば抜けており、マルクのファイヤーフェザーをマジックレジストしてしまった。
ディアブロは折れた自分の角を見て膝から崩れ落ちた。その後のディアブロの行動に、シオン達は目を見張った。
『うっうっうっ・・・・・・』
「な、泣いてるの?」
『うおー!我の角がぁ!うわぁ~~~~~~~!酷い何も折らなくても!』
ディアブロは折られた自分の角を見て号泣して、シオン達はディアブロの姿に言葉を失う。それは当然で3mを超える漆黒の悪魔が、人目を気にせず大号泣していたからだ。
「何っ?上位悪魔って弱いのか?たかが角を折られただけじゃないか?」
オウカがそう口走ったのも無理はない。まさか角を折られて泣いていたのだから。
『たかが角を折られただけだと?ワハハハハハ!』
ディアブロはオウカの言葉に、先ほどまで大号泣をしていたのに今度は大笑いをした。
「こいつ気が狂ったのか?」
『ワハハハハハハハハ!そうか。たかが角というのか?下等生物がぁ!』
ディアブロはオウカの言葉に大笑いをしたかと思うと、今度はオウカを睨み怒りを露にした。
「マルク・・・・・・あいつ何かおかしいよ!」
「シオン気をつけろ。あいつは最上位の悪魔だ。何が起こってもおかしくはない!」
角をへし折ったオウカは得意気に言う。
「マルク。悪魔は角に魔力の増幅機能があるんだろ?もうあいつの力は半減したようなものだろ?」
「オウカ!いい気になるな。あいつは上位悪魔だから何が起こるかわからない!」
マルクがそう言うと、ディアブロの魔力が増大し始める。
『こうなれば、楽に死ねると思うなよ!』
「「「「「なっ!」」」」」
「悪魔は角が弱点じゃないのか?」
オウカはディアブロの巨大な魔力に息を飲んだ。シオン達も訳がわからないようで息を飲む。
『我と下等悪魔と一緒にするな!角が弱点とは片腹痛い!我の角は魔力制御の役割だ!しかし、我の角を折った落とし前はつけてやろう!』
ディアブロの角は魔力制御であった。その為ディアブロの魔力はどんどん膨れ上がる。
「そ、そんな・・・・・・」
オウカは、ディアブロの魔力の威圧感に後づ去りする。
『簡単に死ぬんじゃないぞ!お前は我の角をへし折ったから我を楽しませる義務があるのだ』
ディアブロがそう言った瞬間、その3mもある姿が消える。
「オウカ!後ろ!」
カノンが叫ぶ。
『死ぬんじゃないぞ!』
ディアブロが、オウカの背後に現れ拳を振り上げる。
「オウカ危ない!」
シオンが、オウカとディアブロの間に立ち、ディアブロの拳を盾で防いだ。
「きゃああああああああ!」
シオンは、ディアブロの拳を凪ぎ払う事が出来ずオウカと共に吹き飛んだ。
「シオンごめん」
「オウカ大丈夫?」
「二人共大丈夫か?」
吹き飛んだシオンとオウカにすかさず、マルクがヒールをかけHPが回復する。
「「マルク」」
『我の拳を防ぐとは誉めてつかわす!その調子で我をもっと楽しませろ』
「私達をなめるな!」
カノンがディアブロの背後から槍を突き立てる。
「なっ!」
『そう焦るなよ!お前もあの獣人を殺したあと相手にしてやるからよ』
カノンの槍は、ディアブロの背中に突き刺さる事なく弾き返される。
『その程度の攻撃は痛くも痒くもないわ。グハハハハハハハハ!』
ディアブロから噴き出る魔力は、ディアブロの防御力も格段に飛躍させていた。
「なんて硬さなの!」
カノンだけでなくクレアも、ディアブロの背後からバックスタッブを仕掛けていた。しかし、クリティカルヒットはしているものの、ディアブロの防御力が高くクレアの攻撃ダメージが通っていなかったのだ。
『グハハハハハハハハ!我をなめるな!もはやお前達に勝ち目はない!我を楽しませるだけの木偶になるがよい!』
ディアブロの言葉にシオン達四人は顔を歪めた。
「シオン!そんな下等悪魔の言葉に惑わされるな」
「「「「マルク」」」」
『我が下等悪魔だと?』
マルクの言葉に、ディアブロはマルクを睨み付けた。
「お前の角は魔力制御しているかもしれないが、僕から言わせれば制御を失った暴走状態だよ!」
『な、なんだと・・・・・・』
「お前がやっている事は弱い相手にいい気になっているだけだと、僕が教えてやるよ」
マルクの言葉に、ディアブロは顔を更に真っ赤にして激怒した。
『お前から殺してやる』
そう言った瞬間、ディアブロはマルクに襲いかかり瞬時に、マルクとの間合いを詰めて拳を振り上げた。
「マ、マルク!」
ディアブロは今までとは違う速さでマルクの懐に入り、シオンは身動きが出来なかった。
『死ねぇ~~~~~~~!』
「やはりお前は暴走状態なだけだな」
マルクはディアブロの拳を余裕でかわす。
『な、なぜ当たらない!』
「そんな暴走状態なら、前の状態のほうがまだましなんだよ」
マルクの背には炎の翼が生え、ディアブロに魔法をぶちこむ。
「ファイヤーフェザー!」
フェニックスウィングから撃ち出された無数の炎の羽根が、ディアブロに突き刺さる。
『そんな物が我には効かぬ!』
暴走状態であるが、ディアブロは上位悪魔だ。魔法抵抗力もずば抜けており、マルクのファイヤーフェザーをマジックレジストしてしまった。
0
お気に入りに追加
429
あなたにおすすめの小説
恋愛ゲームのヒロインにガチ恋~転生したのは大好きなヒロインが居る世界。でも弟として~
美鈴
ファンタジー
気が付いたら大好きな恋愛ゲームの中に転生していて…。ガチ恋したヒロインと恋愛出来る!?マジか!?喜んでいたのも束の間…。大好きな人は俺の姉で…
カクヨム様でも掲載しております!あちらは全年齢対象となっております!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
堕ちた英雄
風祭おまる
BL
盾の英雄と呼ばれるオルガ・ローレンスタは、好敵手との戦いに敗れ捕虜となる。
武人としての死を望むオルガだが、待っていたのは真逆の性奴隷としての生だった。
若く美しい皇帝に夜毎嬲られ、オルガは快楽に堕されてゆく。
第一部
※本編は一切愛はなく救いもない、ただおっさんが快楽堕ちするだけの話です
※本編は下衆遅漏美青年×堅物おっさんです
※下品です
※微妙にスカ的表現(ただし、後始末、準備)を含みます
※4話目は豪快おっさん×堅物おっさんで寝取られです。ご注意下さい
第二部
※カップリングが変わり、第一部で攻めだった人物が受けとなります
※要所要所で、ショタ×爺表現を含みます
※一部死ネタを含みます
※第一部以上に下品です
社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活
楓
BL
異世界トリップした先は、人間の数が異様に少なく絶滅寸前の世界でした。
草臥れた社畜サラリーマンが性奴隷としてご主人様に可愛がられたり嬲られたり虐められたりする日々の記録です。
露骨な性描写あるのでご注意ください。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
権田剛専用肉便器ファイル
かば
BL
権田剛のノンケ狩りの話
人物紹介
権田剛(30)
ゴリラ顔でごっつい身体付き。高校から大学卒業まで柔道をやっていた。得意技、寝技、絞め技……。仕事は闇の仕事をしている、893にも繋がりがあり、男も女も拉致監禁を請け負っている。
趣味は、売り専ボーイをレイプしては楽しんでいたが、ある日ノンケの武田晃に欲望を抑えきれずレイプしたのがきっかけでノンケを調教するのに快感になってから、ノンケ狩りをするようになった。
ある日、モデルの垣田篤史をレイプしたことがきっかけでモデル事務所の社長、山本秀樹を肉便器にし、所属モデル達に手をつけていく……売り専ボーイ育成モデル事務所の話に続く
武田晃
高校2年生、高校競泳界の期待の星だったが……権田に肉便器にされてから成績が落ちていった……、尻タブに権田剛専用肉便器1号と入墨を入れられた。
速水勇人
高校2年生、高校サッカーで活躍しており、プロチームからもスカウトがいくつかきている。
肉便器2号
池田悟(25)
プロの入墨師で権田の依頼で肉便器にさせられた少年達の尻タブに権田剛専用肉便器◯号と入墨をいれた、権田剛のプレイ仲間。
権田に依頼して池田悟が手に入れたかった幼馴染、萩原浩一を肉便器にする。権田はその弟、萩原人志を肉便器にした。
萩原人志
高校2年生、フェギアかいのプリンスで有名なイケメン、甘いマスクで女性ファンが多い。
肉便器3号
萩原浩一(25)
池田悟の幼馴染で弟と一緒に池田悟専用肉便器1号とされた。
垣田篤史
高校2年生
速水勇人の幼馴染で、読者モデルで人気のモデル、権田の脅しに怯えて、権田に差し出された…。肉便器4号
黒澤竜也
垣田篤史と同じモデル事務所に所属、篤史と飲みに行ったところに権田に感づかれて調教される……。肉便器ではなく、客をとる商品とされた。商品No.1
山本秀樹(25)
篤史、竜也のモデル事務所の社長兼モデル。
権田と池田の毒牙にかかり、池田悟の肉便器2号となる。
香川恋
高校2年生
香川愛の双子の兄、女好きで弟と女の子を引っ掛けては弟とやりまくっていた、根からの女好きだが、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.2
香川愛
高校2年生
双子の兄同様、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.3
佐々木勇斗
高校2年生
権田によって商品に調教された直後に客をとる優秀商品No.4
橘悠生
高校2年生
権田によってアナルを開発されて初貫通をオークションで売られた商品No.5
モデル達の調教話は「売り専ボーイ育成モデル事務所」をぜひ読んでみてください。
基本、鬼畜でエロオンリーです。
【DX文庫二次落ち】~武器と魔法と学園バトルラブコメ~世界初の男性Aランク魔術士候補生の少年は自らの運命に翻弄される。
R666
ファンタジー
時は20XX年、魔法と言われる技術が発達し医療や軍事に使われるようになった日本。
そこでは未来ある魔術士を育成する為に設立された高校……通称【WM】学園が存在する。
学園に入学するには適正が必要で、とある少年は男性でありながら女性にしか出せないとされている適正ランクAを叩き出し、半ば強引にWM学園に入学が決定してしまう。
そしてWM学園に通う生徒はほぼ全員が女子生徒であり、そこで白髪アニオタの少年は新たな『出会い』『再会』『別れ』『友情』を経験して更に個性豊かな乙女達に迫られる多忙な毎日が幕開ける。
※ヤンデレ(多め)、ツンデレ、デレデレ、ちゃんと登場しますので大丈夫だ問題ない※
ダッシュエックス文庫のIP部門、二次落ち作品。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる