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第8章 人類の厄災
36話 戦意喪失?
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ディアブロは、マルクにスローをかけられスピードを抑えられ、シオン達の攻撃を避ける事が出来なくなった。
「やったぁ!」
システィナが放った矢は、ディアブロの目に突き刺さり、ディアブロの目からはおびただしい血が流れる。
『く、くそぉ!』
ディアブロは突き刺さった矢を力任せに抜き取ると眼球が一緒に飛び出し、システィナは小さな悲鳴をあげた。
『貴様らぁ!我に傷を負わせた事を後悔させてやるわぁ!我の恐怖を思い知るが良い!』
「あんたなんてもうあたし達に敵うわけないわ!」
『やかましい!』
ディアブロの目は、矢を引っこ抜いてなくなっていたはずだが、悪魔の回復力ですでに治っていた。また、クレアのバックスタッブのダメージもまたこの短時間で完治していたのだ。
「悪魔の回復力はたいしたものね・・・・・・」
『我の恐怖におののくがよい!』
ディアブロは魔力を増大させると、ディアブロに雷が落ちディアブロの体が一気に大きくなり気品ある服が破れる。
「な、なに?」
ディアブロの変身にシオン達は目を見開き驚く。服が破れるとそこには人間ではない漆黒の肌があった。その魔力をまともに受けたシオン達は動けずにいた。
「本当に今まで本気じゃなかったの?」
ディアブロの体はアンバランスで、上半身が大きく、下半身や顔と四肢は人間の物だった。すると、ディアブロの魔力は更に膨れ上がる。今度は腕が筋骨粒々に大きくなり、また下半身が上半身を支える事ができるほど大きくなった。
「き、気持ち悪ぅ・・・・・・」
オウカが思わず呟く。3m以上の巨体な悪魔の体に、ちょこんと人間の顔が乗っかっている状態なのだ。
『そのような戯言がまだ言えるとはな』
そして、ディアブロの顔が悪魔のものに代わり、大きな角と牙が生え目は血のように真っ赤になる。
「あれがディアブロの本性か」
最後は漆黒の巨体の背中に、巨大な蝙蝠の羽が生えた。その姿は、まるで魔王と呼んでもおかしくはなかった。
「マルク・・・・・・あれが大魔王の部下なの?大魔王でもおかしくないじゃない」
シオンは、ディアブロから感じる魔力に恐怖していた。また、カノン達も同様で手足がガクガクと震えている。
『ぐははははははははははははははは!人間のような下等生物が、大魔王様に逆らうことが間違いなのだ!』
その地鳴りのような笑い声に、シオン達はなんてものを自分達は敵にまわしたのかと後悔する。目の前にいるのは、大魔王の部下であり倒すべき相手ではないのだ。更にまだ魔王城にすら着いておらず、倒すべき大魔王はまだ健在だからだ。
「マ、マルク。あんな化け物勝てるわけないよ」
『下等生物が我に勝てるわけがあるまい!』
本性を露にしたディアブロは、口から毒のブレスを吐き出した。
「「「「「きゃあああああああああ!」」」」」
シオン達は悲鳴をあげる。シオン達はディアブロの姿に恐怖して今にも逃げ出したかった。猛毒のブレスを浴びたシオン達は、ガクッと膝から力が抜け落ちる。猛毒の影響で体力が減っているからだ。
「クリアランス!」
その時マルクが、聖属性魔法のクリアランスを唱える。クリアランスは状態異常回復魔法で呪い以外の状態異常を回復する魔法だ。
「「「「「はっ!」」」」」
「エリアヒール!」
シオン達は、今まであれほどディアブロの本性に恐怖を抱いていたのに、今は何でこんな悪魔を恐怖していたのが不思議なくらいだった。
シオン達は、ディアブロのフィアーにかかってしまっていたからだ。フィアーは恐怖心を増大させる特殊能力だ。魔法にも同じ効果を及ぼすものがあるが、ディアブロのような悪魔族やリッチのようなアンデッドにも特殊能力がある。
しかし、シオン達はディアブロに恐怖を抱いていたのに逃げ出したかったのは大したものだ。Sランク冒険者でも、本来でもディアブロに背を向けて逃げ出していただろう。そして、背を向けた冒険者達はなすすべもなく全滅していたはずである。
「なんだ、ただ大きくなっただけじゃない!」
「私は何をあんなに怖がっていたんだ?」
「カノンは情けないなぁ。あたしはあんなの何でもなかったぜ」
「オウカ嘘を言うな。さっきまで私の腕を痛いほど掴んでたではないか!」
「みんな、喧嘩をしない!もう大丈夫だからあいつを倒すぞ」
『ぐぬぬぬぬぬ!我を倒すだと?そのような戯れ言を!』
ディアブロは、マルクの言葉に頭に血が上る。そして、その巨体とは思えないスピードで突進した。
「あたしがいるのを忘れないでね!」
シオンがディアブロの突進を盾で凪ぎ払い、ディアブロの3mを越える巨体の方向を変えたのだ。
『ぐわあああああ!』
いきなり突進の方向を変えられたディアブロは足がもつれてスライディングをしてしまう。
『き、貴様ぁ!』
その巨体をすぐに起こし、ディアブロはシオンを睨むが、シオンはもう恐怖を感じてはいなかった。
『ぎゃあああああああああ!』
その瞬間、今度はディアブロの絶叫がこの広がる広場にこだました。
「おいおい!あたし達もいるんだから油断するんじゃない!」
カノンが、ディアブロの大きな翼を根本から切断したのだった。カノンは、いち早くディアブロが飛べないようにしたのだった。
『貴様らぁ!』
「おいおい!油断すると言っただろ?」
『ぎゃあああああああああ!』
ディアブロが更に絶叫をした。カノンの方向を向いていると、今度は後方からオウカがディアブロの角を蹴り抜いた。
角は悪魔族にとって魔力の源である。その大事な角を片方とはいえへし折ったのである。
『わ、我の角がぁ!』
ディアブロは、まさか自分の角が下等生物に折られるとは思わなかった。そして、ディアブロは折られた自分の角を見て膝から崩れ落ちたのだった。
「やったぁ!」
システィナが放った矢は、ディアブロの目に突き刺さり、ディアブロの目からはおびただしい血が流れる。
『く、くそぉ!』
ディアブロは突き刺さった矢を力任せに抜き取ると眼球が一緒に飛び出し、システィナは小さな悲鳴をあげた。
『貴様らぁ!我に傷を負わせた事を後悔させてやるわぁ!我の恐怖を思い知るが良い!』
「あんたなんてもうあたし達に敵うわけないわ!」
『やかましい!』
ディアブロの目は、矢を引っこ抜いてなくなっていたはずだが、悪魔の回復力ですでに治っていた。また、クレアのバックスタッブのダメージもまたこの短時間で完治していたのだ。
「悪魔の回復力はたいしたものね・・・・・・」
『我の恐怖におののくがよい!』
ディアブロは魔力を増大させると、ディアブロに雷が落ちディアブロの体が一気に大きくなり気品ある服が破れる。
「な、なに?」
ディアブロの変身にシオン達は目を見開き驚く。服が破れるとそこには人間ではない漆黒の肌があった。その魔力をまともに受けたシオン達は動けずにいた。
「本当に今まで本気じゃなかったの?」
ディアブロの体はアンバランスで、上半身が大きく、下半身や顔と四肢は人間の物だった。すると、ディアブロの魔力は更に膨れ上がる。今度は腕が筋骨粒々に大きくなり、また下半身が上半身を支える事ができるほど大きくなった。
「き、気持ち悪ぅ・・・・・・」
オウカが思わず呟く。3m以上の巨体な悪魔の体に、ちょこんと人間の顔が乗っかっている状態なのだ。
『そのような戯言がまだ言えるとはな』
そして、ディアブロの顔が悪魔のものに代わり、大きな角と牙が生え目は血のように真っ赤になる。
「あれがディアブロの本性か」
最後は漆黒の巨体の背中に、巨大な蝙蝠の羽が生えた。その姿は、まるで魔王と呼んでもおかしくはなかった。
「マルク・・・・・・あれが大魔王の部下なの?大魔王でもおかしくないじゃない」
シオンは、ディアブロから感じる魔力に恐怖していた。また、カノン達も同様で手足がガクガクと震えている。
『ぐははははははははははははははは!人間のような下等生物が、大魔王様に逆らうことが間違いなのだ!』
その地鳴りのような笑い声に、シオン達はなんてものを自分達は敵にまわしたのかと後悔する。目の前にいるのは、大魔王の部下であり倒すべき相手ではないのだ。更にまだ魔王城にすら着いておらず、倒すべき大魔王はまだ健在だからだ。
「マ、マルク。あんな化け物勝てるわけないよ」
『下等生物が我に勝てるわけがあるまい!』
本性を露にしたディアブロは、口から毒のブレスを吐き出した。
「「「「「きゃあああああああああ!」」」」」
シオン達は悲鳴をあげる。シオン達はディアブロの姿に恐怖して今にも逃げ出したかった。猛毒のブレスを浴びたシオン達は、ガクッと膝から力が抜け落ちる。猛毒の影響で体力が減っているからだ。
「クリアランス!」
その時マルクが、聖属性魔法のクリアランスを唱える。クリアランスは状態異常回復魔法で呪い以外の状態異常を回復する魔法だ。
「「「「「はっ!」」」」」
「エリアヒール!」
シオン達は、今まであれほどディアブロの本性に恐怖を抱いていたのに、今は何でこんな悪魔を恐怖していたのが不思議なくらいだった。
シオン達は、ディアブロのフィアーにかかってしまっていたからだ。フィアーは恐怖心を増大させる特殊能力だ。魔法にも同じ効果を及ぼすものがあるが、ディアブロのような悪魔族やリッチのようなアンデッドにも特殊能力がある。
しかし、シオン達はディアブロに恐怖を抱いていたのに逃げ出したかったのは大したものだ。Sランク冒険者でも、本来でもディアブロに背を向けて逃げ出していただろう。そして、背を向けた冒険者達はなすすべもなく全滅していたはずである。
「なんだ、ただ大きくなっただけじゃない!」
「私は何をあんなに怖がっていたんだ?」
「カノンは情けないなぁ。あたしはあんなの何でもなかったぜ」
「オウカ嘘を言うな。さっきまで私の腕を痛いほど掴んでたではないか!」
「みんな、喧嘩をしない!もう大丈夫だからあいつを倒すぞ」
『ぐぬぬぬぬぬ!我を倒すだと?そのような戯れ言を!』
ディアブロは、マルクの言葉に頭に血が上る。そして、その巨体とは思えないスピードで突進した。
「あたしがいるのを忘れないでね!」
シオンがディアブロの突進を盾で凪ぎ払い、ディアブロの3mを越える巨体の方向を変えたのだ。
『ぐわあああああ!』
いきなり突進の方向を変えられたディアブロは足がもつれてスライディングをしてしまう。
『き、貴様ぁ!』
その巨体をすぐに起こし、ディアブロはシオンを睨むが、シオンはもう恐怖を感じてはいなかった。
『ぎゃあああああああああ!』
その瞬間、今度はディアブロの絶叫がこの広がる広場にこだました。
「おいおい!あたし達もいるんだから油断するんじゃない!」
カノンが、ディアブロの大きな翼を根本から切断したのだった。カノンは、いち早くディアブロが飛べないようにしたのだった。
『貴様らぁ!』
「おいおい!油断すると言っただろ?」
『ぎゃあああああああああ!』
ディアブロが更に絶叫をした。カノンの方向を向いていると、今度は後方からオウカがディアブロの角を蹴り抜いた。
角は悪魔族にとって魔力の源である。その大事な角を片方とはいえへし折ったのである。
『わ、我の角がぁ!』
ディアブロは、まさか自分の角が下等生物に折られるとは思わなかった。そして、ディアブロは折られた自分の角を見て膝から崩れ落ちたのだった。
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