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第6章 異世界転移
36話 世界樹の加護
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頭が噴き飛んだヒュージクローラーを見た、レオナール達聖騎士団は力か抜け落ちたようにその場に経たり込んだ。
「「「「「た、助かった・・・・・・」」」」」
「だから、ついてこない方がいいって言ったのに・・・・・・言う事聞かないから怖い目に遇うんだよ」
「「「「「そんな事言われましても」」」」」
「私達はマルク殿の行動を確認するようにと言いつけられていますから」
「ったく・・・・・・騎士団というのは厄介な連中だよ」
「厄介とは失礼な!」
「だってそうだろ?ヒュージクローラーはエルフにとって天敵だ。それなのに上司の指示に断ることも出来ずにわざわざ最前線に出張るなんて、僕からしたら考えられないよ」
「我々は聖騎士団です。勇気を示す為にも最前線に出張る必要があるのです!」
「それで死んだら意味ないだろ?それに最前線に出張るなら、なんで僕を呼びにキャロルをヒューマン王国まで寄越したんだよ?」
「うぐっ・・・・・・」
「自分達でやる気持ちは偉いと思うけど、エルフ族はもっとプライドを捨てて、無理な事は認めた方がいいよ。」
「・・・・・・」
マルクが、レオナールに苦言を呈すると、世界樹が輝き出した。
【マルクさん、もうそれくらいにしてあげて下さい】
マルクの目の前に、腰の辺りまである緑の長い髪の少女が現れた。その姿を見たレオナール達は、直立不動でカチコチに固まっていた。
「君が世界樹の精霊かい?」
【この度は本当にありがとうございました。世界樹が枯れずにすみこの大陸は救われました】
「ホント、あんな脅しはもうやめてくれよ」
【脅しでもなんでもありません。世界樹が枯れてしまえば地上の植物は今のようには自生できないのは明らかです】
「まあいいよ。世界樹が救われて僕も安心したよ」
【本当にありがとうございました。これは私からのお礼です】
世界樹の精霊は、マルクの胸に手をかざし魔力をこめた。すると、マルクには世界樹の加護が宿る。
【これで貴方の聖と光属性は飛躍的に上がりましたよ】
「聖と光属性が?あっ!そうか。なにか違和感があると思ったらそういう事か」
【マルクさんは、ここに来る前ドワーフ国で土属性を持つアダマンタイマイを一人で討伐されました。その為、土属性が飛躍的に上がってしまったのです】
「それでアースクエイクの魔法の威力が!」
【そういう事です。マルクさん貴方の行く先に幸福なるご加護を】
そういうと世界樹の精霊は、スッと姿を消したのだった。マルクは世界樹の加護をもらい、体に感じた違和感に気づけたのだった。
しかし、まだ疑問は残っていた。世界樹の加護はエルフ族も持っているからだ。飛躍的に力が上がるなら、エルフ族の力はもっと強くてもおかしくないからだ。
自分だけが世界樹の加護を授かったから、力が飛躍的にあがるのは説明が出来なかった。ただ、マルクはこの世界の人間ではないという事である。
マルクは今回の事は重要な手がかりとして心にとめておくことにした。マルクは世界樹を救ったとして教会本部から感謝されることになった。
最初、教会幹部達は信じられないと言い張り信じなかった。しかし、レオナール達聖騎士団の報告で信じない訳にはいかなかった。そして、王族達には世界樹の精霊が説明して、王族達は世界樹の精霊の指示で、ブリーナッシュ王国に感謝の手紙を送り、ドワーフ国と同じように過去の事は水に流し、和平条約を結びたいと言って来たのだ。
これには、ローランド王はびっくりしていた。
「まさか、マルクがエルフ族を救ったとは・・・・・・」
「マルクはブリーナッシュ王国の救世主ですな」
「宰相よ。マルクに名誉貴族の表彰を受けてもらうぞ。すぐに用意するのだ」
「はっ!」
マルクの知らないところで大変な事が行われようとしていた。
「「「「「た、助かった・・・・・・」」」」」
「だから、ついてこない方がいいって言ったのに・・・・・・言う事聞かないから怖い目に遇うんだよ」
「「「「「そんな事言われましても」」」」」
「私達はマルク殿の行動を確認するようにと言いつけられていますから」
「ったく・・・・・・騎士団というのは厄介な連中だよ」
「厄介とは失礼な!」
「だってそうだろ?ヒュージクローラーはエルフにとって天敵だ。それなのに上司の指示に断ることも出来ずにわざわざ最前線に出張るなんて、僕からしたら考えられないよ」
「我々は聖騎士団です。勇気を示す為にも最前線に出張る必要があるのです!」
「それで死んだら意味ないだろ?それに最前線に出張るなら、なんで僕を呼びにキャロルをヒューマン王国まで寄越したんだよ?」
「うぐっ・・・・・・」
「自分達でやる気持ちは偉いと思うけど、エルフ族はもっとプライドを捨てて、無理な事は認めた方がいいよ。」
「・・・・・・」
マルクが、レオナールに苦言を呈すると、世界樹が輝き出した。
【マルクさん、もうそれくらいにしてあげて下さい】
マルクの目の前に、腰の辺りまである緑の長い髪の少女が現れた。その姿を見たレオナール達は、直立不動でカチコチに固まっていた。
「君が世界樹の精霊かい?」
【この度は本当にありがとうございました。世界樹が枯れずにすみこの大陸は救われました】
「ホント、あんな脅しはもうやめてくれよ」
【脅しでもなんでもありません。世界樹が枯れてしまえば地上の植物は今のようには自生できないのは明らかです】
「まあいいよ。世界樹が救われて僕も安心したよ」
【本当にありがとうございました。これは私からのお礼です】
世界樹の精霊は、マルクの胸に手をかざし魔力をこめた。すると、マルクには世界樹の加護が宿る。
【これで貴方の聖と光属性は飛躍的に上がりましたよ】
「聖と光属性が?あっ!そうか。なにか違和感があると思ったらそういう事か」
【マルクさんは、ここに来る前ドワーフ国で土属性を持つアダマンタイマイを一人で討伐されました。その為、土属性が飛躍的に上がってしまったのです】
「それでアースクエイクの魔法の威力が!」
【そういう事です。マルクさん貴方の行く先に幸福なるご加護を】
そういうと世界樹の精霊は、スッと姿を消したのだった。マルクは世界樹の加護をもらい、体に感じた違和感に気づけたのだった。
しかし、まだ疑問は残っていた。世界樹の加護はエルフ族も持っているからだ。飛躍的に力が上がるなら、エルフ族の力はもっと強くてもおかしくないからだ。
自分だけが世界樹の加護を授かったから、力が飛躍的にあがるのは説明が出来なかった。ただ、マルクはこの世界の人間ではないという事である。
マルクは今回の事は重要な手がかりとして心にとめておくことにした。マルクは世界樹を救ったとして教会本部から感謝されることになった。
最初、教会幹部達は信じられないと言い張り信じなかった。しかし、レオナール達聖騎士団の報告で信じない訳にはいかなかった。そして、王族達には世界樹の精霊が説明して、王族達は世界樹の精霊の指示で、ブリーナッシュ王国に感謝の手紙を送り、ドワーフ国と同じように過去の事は水に流し、和平条約を結びたいと言って来たのだ。
これには、ローランド王はびっくりしていた。
「まさか、マルクがエルフ族を救ったとは・・・・・・」
「マルクはブリーナッシュ王国の救世主ですな」
「宰相よ。マルクに名誉貴族の表彰を受けてもらうぞ。すぐに用意するのだ」
「はっ!」
マルクの知らないところで大変な事が行われようとしていた。
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