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第6章 異世界転移
32話 王都ハイネスに帰還
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世界樹の精霊から救援依頼をされたマルクは、冒険者ギルドにブリーナッシュ王国を離れる旨を伝えた。
「帰って来ますよね?」
「ったく・・・・・・マーブルさんは心配性だな。まだ、いなくなることはないですよ」
「本当ですね?」
マルクは、冒険者ギルドに王都を離れる事を報告して、キャロルと城門前にきていた。キャロルは、外で待機していた護衛部隊と話をしていた。
そして、マルクには城門警備の兵士が声をかけてきたので、キャロルがマルクの方に戻ってきた。
「マルク殿今日はいかがなされましたか?」
「少し前に、露出狂のエルフが捕らえられただろ?」
「ええ。あいつは牢屋にぶちこんでいます。何もしゃべらないし困ってたんです。まあ、初犯ですし一週間程で釈放されるでしょうけどね」
「そ、そうですか」
一週間程で釈放されると聞いて、キャロルはホッとため息をついた。
「でしたら、キャベートに伝えて頂きたい事があるのですがよろしいのでしょうか?」
「そちらは?」
兵士はマルクにキャロルの事を聞いてきた。
マルクは、キャロルをエルフ王国の神官と紹介して、露出狂のキャベートはその護衛の聖騎士と説明した。
「ええ!エルフ王国の聖騎士がマルクさんに絡んだのですか?」
兵士は、マルクに返り討ちにあったと言うことはわかっていた。しかし、外にいる隊の騎士の一人とは思わなかったようである。
「それなら一緒に来ていただけますか?面会ぐらいならできますよ」
マルクとキャロルは、キャベートが入れられている牢屋に案内された。
「キャベート」
「キャロル!ここから出すように言ってくれ!」
「それは出来ません!」
「何でだ!私は自ら脱いだのではない。気づいたら裸で外にいただけなんだ。あんな辱しめした奴が!」
「お前の行動は盗賊と一緒だったからな。僕があんたの装備を剥ぎ取って外に放り出したんだよ」
「お、お前が・・・・・・」
キャベートは、マルクの言葉に尻窄みとなった。マルクの実力を思い知ったようだ。
「キャベート、あなたは町中で裸になった罪を償いなさい」
「ちょっと待ってくれ!」
「貴方は、今回どれ程重要な交渉だったかわからないほど愚かなエルフだったのですか?マルクさんの気が変わらなければ、エルフ国は滅亡していました」
「私はエルフ王国を想い、そのヒューマンを連れて行こうとしただけで何も間違ってない!」
「それでマルクさんの実力を見誤った結果が今の状況じゃないですか!」
「そ、それは・・・・・・」
「それと、今はそんなことを報告しに来たのではありません」
「えっ・・・・・・」
「あたし達は今からエルフ国に帰還します」
「なっ!」
「貴方は罪を償いなってから帰還しなさい!」
「ちょっと待ってくれ!私を見捨てて行くつもりなのか!」
「まあ、帰還しても貴方の聖騎士としての席はもうないとは思いますが!」
「私が聖騎士のキャリアが剥奪だと!」
「当たり前です。町中で破廉恥な!」
「それは私のせいでは!」
「確かにそうですが、あなたは今回の交渉をなんだと思っていたのですか?一人で暴走してその結果この様です。この事は、あたしから教会幹部の方々に報告します。当然、聖騎士団長のレオナール様にもね」
「そ、そんな・・・・・・」
「エルフ国に帰還するのは、貴方の自由ですが貴方の席は教会にはもうないと思いなさい!以上です」
キャロルはキャベートに、それだけ伝えて後ろを振り向く事なく牢屋を後にした。
キャベートは、牢屋の鉄格子を握り言葉にならない言葉を喚き続けて、牢屋の床に崩れ落ちたのだった。
「それでは行きましょうか。少しでも時間が欲しいです」
「ああ!わかっているよ。世界樹もギリギリの状態みたいだしね」
マルクがそう言うとキャロルは目を見開いた。マルクはエルフ国の事をどれだけ知っているのか恐怖さえ感じるのだった。
「では、この馬車に乗って下さい」
「ちょっと待ってくれ!この馬車では時間がかかりすぎる」
「この馬車はエルフ国で最新式の馬車です。これ以上のものになると、早馬しか移動手段はありません」
「大丈夫。画期的な魔法があるから」
マルクは、馬車をインベントリに収納してしまった。
「まさか、一人一人馬に乗るのですか?あたしは騎乗はできませんよ?」
マルクは、エルフの聖騎士8人と馭者2人そして、キャロルに話した。
「今からエルフの国に行きますが、魔法で作ったポータルを出現します。何も言わずその穴の中に入って下さい」
「わ、わかりました。貴方達もマルクさんの言う事に従って下さい」
「「「「「はっ!」」」」」」
「「はい」」
マルクは、ゲートトラベルを出現させた。そして、キャロルが青く光輝く穴に一歩踏み入れそのあとに、馬を引き連れた聖騎士、馭者の順で続き、最後にマルクが中にはいると、ゲートトラベルはスッと消滅した。
「こ、ここは!」
「「「「「なんだ!」」」」」
「まさか、エルヴィス王国王都ハイネスの南の森か?」
「ま、ま、まさか?こんなことが?」
キャロルはもちろん、聖騎士達も馭者もさすがエルフで、森の木々で一瞬で王都ハイネスに戻ってきた事に気づき驚いていた。
マルクは馬車をインベントリから出して、馬を馬車に繋げた。
「さぁ、行きましょうか」
マルクの言葉にキャロル達は放心しつつ、王都ハイネスに向かうのだった。
「帰って来ますよね?」
「ったく・・・・・・マーブルさんは心配性だな。まだ、いなくなることはないですよ」
「本当ですね?」
マルクは、冒険者ギルドに王都を離れる事を報告して、キャロルと城門前にきていた。キャロルは、外で待機していた護衛部隊と話をしていた。
そして、マルクには城門警備の兵士が声をかけてきたので、キャロルがマルクの方に戻ってきた。
「マルク殿今日はいかがなされましたか?」
「少し前に、露出狂のエルフが捕らえられただろ?」
「ええ。あいつは牢屋にぶちこんでいます。何もしゃべらないし困ってたんです。まあ、初犯ですし一週間程で釈放されるでしょうけどね」
「そ、そうですか」
一週間程で釈放されると聞いて、キャロルはホッとため息をついた。
「でしたら、キャベートに伝えて頂きたい事があるのですがよろしいのでしょうか?」
「そちらは?」
兵士はマルクにキャロルの事を聞いてきた。
マルクは、キャロルをエルフ王国の神官と紹介して、露出狂のキャベートはその護衛の聖騎士と説明した。
「ええ!エルフ王国の聖騎士がマルクさんに絡んだのですか?」
兵士は、マルクに返り討ちにあったと言うことはわかっていた。しかし、外にいる隊の騎士の一人とは思わなかったようである。
「それなら一緒に来ていただけますか?面会ぐらいならできますよ」
マルクとキャロルは、キャベートが入れられている牢屋に案内された。
「キャベート」
「キャロル!ここから出すように言ってくれ!」
「それは出来ません!」
「何でだ!私は自ら脱いだのではない。気づいたら裸で外にいただけなんだ。あんな辱しめした奴が!」
「お前の行動は盗賊と一緒だったからな。僕があんたの装備を剥ぎ取って外に放り出したんだよ」
「お、お前が・・・・・・」
キャベートは、マルクの言葉に尻窄みとなった。マルクの実力を思い知ったようだ。
「キャベート、あなたは町中で裸になった罪を償いなさい」
「ちょっと待ってくれ!」
「貴方は、今回どれ程重要な交渉だったかわからないほど愚かなエルフだったのですか?マルクさんの気が変わらなければ、エルフ国は滅亡していました」
「私はエルフ王国を想い、そのヒューマンを連れて行こうとしただけで何も間違ってない!」
「それでマルクさんの実力を見誤った結果が今の状況じゃないですか!」
「そ、それは・・・・・・」
「それと、今はそんなことを報告しに来たのではありません」
「えっ・・・・・・」
「あたし達は今からエルフ国に帰還します」
「なっ!」
「貴方は罪を償いなってから帰還しなさい!」
「ちょっと待ってくれ!私を見捨てて行くつもりなのか!」
「まあ、帰還しても貴方の聖騎士としての席はもうないとは思いますが!」
「私が聖騎士のキャリアが剥奪だと!」
「当たり前です。町中で破廉恥な!」
「それは私のせいでは!」
「確かにそうですが、あなたは今回の交渉をなんだと思っていたのですか?一人で暴走してその結果この様です。この事は、あたしから教会幹部の方々に報告します。当然、聖騎士団長のレオナール様にもね」
「そ、そんな・・・・・・」
「エルフ国に帰還するのは、貴方の自由ですが貴方の席は教会にはもうないと思いなさい!以上です」
キャロルはキャベートに、それだけ伝えて後ろを振り向く事なく牢屋を後にした。
キャベートは、牢屋の鉄格子を握り言葉にならない言葉を喚き続けて、牢屋の床に崩れ落ちたのだった。
「それでは行きましょうか。少しでも時間が欲しいです」
「ああ!わかっているよ。世界樹もギリギリの状態みたいだしね」
マルクがそう言うとキャロルは目を見開いた。マルクはエルフ国の事をどれだけ知っているのか恐怖さえ感じるのだった。
「では、この馬車に乗って下さい」
「ちょっと待ってくれ!この馬車では時間がかかりすぎる」
「この馬車はエルフ国で最新式の馬車です。これ以上のものになると、早馬しか移動手段はありません」
「大丈夫。画期的な魔法があるから」
マルクは、馬車をインベントリに収納してしまった。
「まさか、一人一人馬に乗るのですか?あたしは騎乗はできませんよ?」
マルクは、エルフの聖騎士8人と馭者2人そして、キャロルに話した。
「今からエルフの国に行きますが、魔法で作ったポータルを出現します。何も言わずその穴の中に入って下さい」
「わ、わかりました。貴方達もマルクさんの言う事に従って下さい」
「「「「「はっ!」」」」」」
「「はい」」
マルクは、ゲートトラベルを出現させた。そして、キャロルが青く光輝く穴に一歩踏み入れそのあとに、馬を引き連れた聖騎士、馭者の順で続き、最後にマルクが中にはいると、ゲートトラベルはスッと消滅した。
「こ、ここは!」
「「「「「なんだ!」」」」」
「まさか、エルヴィス王国王都ハイネスの南の森か?」
「ま、ま、まさか?こんなことが?」
キャロルはもちろん、聖騎士達も馭者もさすがエルフで、森の木々で一瞬で王都ハイネスに戻ってきた事に気づき驚いていた。
マルクは馬車をインベントリから出して、馬を馬車に繋げた。
「さぁ、行きましょうか」
マルクの言葉にキャロル達は放心しつつ、王都ハイネスに向かうのだった。
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