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第4章 成長
19話 新たな脅威!
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屋敷の事はセバスチャンに任せて、マルク達は冒険者として生活を過ごしていた。
その頃、王都を追いやられた闇ギルドの総帥は王都に近い町、ルノーバの地下アジトに逃げ延びていた。
「総帥!ご無事で何よりです」
「まさか、あの冒険者があそこまでとんでもない力を有していたとは・・・・・・」
「総帥がいれば闇ギルドはいつでも復活できます。ここルノーバは薬草が取れなくなって我々が用意した薬草を高値で買い漁っています」
マルクとシオンが王都にいくとき、冒険者ギルドがマルクに指名依頼をしようとして断られた案件は闇ギルドの仕業だった。
「それで薬草は?」
「はい!ネクロマンサーが奴隷を使い栽培が可能となりました」
「そこは誘拐した方がいいんじゃないのか?」
「それが最近では、警備が厳しくなり誘拐するのも大変なので犯罪奴隷を使っております」
「そうか。上手くいっているならお主に任せる」
「はっ!」
ルノーバの町の周辺の森は、薬草がよくとれる森だった。新人冒険者は王都より、ここルノーバの町にたくさんいると言ってもよかった。
しかし、最近では薬草が取れなくなって新人冒険者の生活が苦しくなっていた。
どういう事かまだ原因が掴めておらず、王都の冒険者ギルドに高ランク冒険者を派遣してもらっていたが、ことごとく帰還しないのである。
「やはり、暁月の明星に依頼できないか王都の冒険者ギルドに連絡できないでしょうか?」
「ハナ・・・・・・無理を言うな・・・・・・暁月の明星は、いまだCランク冒険者のパーティーだ。今までS・Aランク冒険者に調査依頼をして、全員が帰らなかったんだ」
「しかし、ギルドマスター!マルクさん達の活躍はここルノーバにも届いているぐらいなんですよ。オークのスタンピードを解決できるパーティーなんです」
「ハナの言いたい事はわかる!ここにいる者全員がそう思っている。しかし、指名依頼はAランク冒険者とギルド規約で決められている事だ!ギルドが規約を破るわけにはいかんだろ」
「ですが・・・・・・」
冒険者ギルドルノーバ支社の会議室は沈黙していた。幹部達もいい案が出ずにいたのだった。
その頃、森の中にはSランク冒険者も帰還できない原因が複数体存在していた。
「「「「「カッカッカッカッ!」」」」」
「冒険者達よ!我らにその命を捧げよ!」
「ま、まさか!闇ギルドが暗躍してたとは!しかもあの一体は・・・・・・」
「な、何でこんな場所にエルダーリッチが!」
「い、いや!あたしは死にたくない!」
「「「や、止めろぉ~~~~~~!」」」
「無駄な抵抗は止めるのだ。我らが力を貸すかわりに、主等の命を好きにしていい契約になっておるのだ!」
「契約だと!お前らの契約者はネクロマンサーなのか?」
「主等が今さらそんなことを知ってどうする?」
「「「「「くっ」」」」」
「あたし達をどうするつもりよ!」
「特別に教えてやろう!主等の魂は強靭に成長しておるのだ。その命を使って研究してやろう」
「あたし達の命で不老不死の実験を?」
「頭は良くないみたいだな?我らリッチはすでに不老不死だ今さら研究してどうするつもりよ?カッカッカッカッカッカッ!」
リッチという魔物は、生前は高ランクの魔法使いてある。自分の研究の為死なない肉体を手に入れてその魂を護符に封じ込めた魔物だ。言ってみたら、魔法使いの最終形態と言っても過言ではない。
ただ、この目の前にいる五体のリッチはリッチの上位種のエルダーリッチなのだ。
エルダーリッチは、SSランクの魔物でSランク冒険者が1パーティーで挑むような魔物じゃないのだ。そのエルダーリッチが五体などむちゃくちゃな事態に、ルノーバの町はなっていた。
この事態を報告できれば、冒険者ギルドは国に報告ができるのだが、冒険者全員が帰らなかったのでまさか、こんな事になっているとは思っていなかったのだ。
「主等の魂は研究に使い、肉体はアンデットウォーリアにして使ってやるから安心せよ」
「い、いやっ!」
「や、止めろ!」
「やめてくれぇ~~~~~~」
「か、金ならやるからた、たのむ!」
「カッカッカッカッカッカッ!金など我に必要などない」
「「「「「「やめてくれ!」」」」」」
「ソウルドレイン」
エルダーリッチは、Sランク冒険者にソウルドレインを放ち、冒険者の魂を抜き取った。
ソウルドレインは、邪属性魔法と言ったらよく、魔物特有の魔法だ。魂を抜き取るさいに固定し逃げないようにできる。つまり魂の牢獄である。
ちなみに、人間が魔法で使うドレインがあるが、この魔法は闇属性でありダメージを与え、ダメージの10%ぶんを自分のHPを回復させる魔法で、全くの別物である。
エルダーリッチは、手のひらに六つの魂を浮かべてカッカッカッと顎を鳴らして笑っていた。
その場には、外傷も何もないSランク冒険者の六体の遺体が崩れ落ちていた。
今回はこのエルダーリッチの番だったのだろう。その六体の遺体を自分の隠れ家に運び、魔法陣に置いたのである。そして、Sランク冒険者をアンデットに変えたのだった。
「カッカッカッカッ!これでまた研究が進む!闇ギルドに召還された時はどうかと思ったが、これからも手を貸してやろう!カッカッカッカッ!」
エルダーリッチは、自分の隠れ家で大笑いしていた。
その頃、王都を追いやられた闇ギルドの総帥は王都に近い町、ルノーバの地下アジトに逃げ延びていた。
「総帥!ご無事で何よりです」
「まさか、あの冒険者があそこまでとんでもない力を有していたとは・・・・・・」
「総帥がいれば闇ギルドはいつでも復活できます。ここルノーバは薬草が取れなくなって我々が用意した薬草を高値で買い漁っています」
マルクとシオンが王都にいくとき、冒険者ギルドがマルクに指名依頼をしようとして断られた案件は闇ギルドの仕業だった。
「それで薬草は?」
「はい!ネクロマンサーが奴隷を使い栽培が可能となりました」
「そこは誘拐した方がいいんじゃないのか?」
「それが最近では、警備が厳しくなり誘拐するのも大変なので犯罪奴隷を使っております」
「そうか。上手くいっているならお主に任せる」
「はっ!」
ルノーバの町の周辺の森は、薬草がよくとれる森だった。新人冒険者は王都より、ここルノーバの町にたくさんいると言ってもよかった。
しかし、最近では薬草が取れなくなって新人冒険者の生活が苦しくなっていた。
どういう事かまだ原因が掴めておらず、王都の冒険者ギルドに高ランク冒険者を派遣してもらっていたが、ことごとく帰還しないのである。
「やはり、暁月の明星に依頼できないか王都の冒険者ギルドに連絡できないでしょうか?」
「ハナ・・・・・・無理を言うな・・・・・・暁月の明星は、いまだCランク冒険者のパーティーだ。今までS・Aランク冒険者に調査依頼をして、全員が帰らなかったんだ」
「しかし、ギルドマスター!マルクさん達の活躍はここルノーバにも届いているぐらいなんですよ。オークのスタンピードを解決できるパーティーなんです」
「ハナの言いたい事はわかる!ここにいる者全員がそう思っている。しかし、指名依頼はAランク冒険者とギルド規約で決められている事だ!ギルドが規約を破るわけにはいかんだろ」
「ですが・・・・・・」
冒険者ギルドルノーバ支社の会議室は沈黙していた。幹部達もいい案が出ずにいたのだった。
その頃、森の中にはSランク冒険者も帰還できない原因が複数体存在していた。
「「「「「カッカッカッカッ!」」」」」
「冒険者達よ!我らにその命を捧げよ!」
「ま、まさか!闇ギルドが暗躍してたとは!しかもあの一体は・・・・・・」
「な、何でこんな場所にエルダーリッチが!」
「い、いや!あたしは死にたくない!」
「「「や、止めろぉ~~~~~~!」」」
「無駄な抵抗は止めるのだ。我らが力を貸すかわりに、主等の命を好きにしていい契約になっておるのだ!」
「契約だと!お前らの契約者はネクロマンサーなのか?」
「主等が今さらそんなことを知ってどうする?」
「「「「「くっ」」」」」
「あたし達をどうするつもりよ!」
「特別に教えてやろう!主等の魂は強靭に成長しておるのだ。その命を使って研究してやろう」
「あたし達の命で不老不死の実験を?」
「頭は良くないみたいだな?我らリッチはすでに不老不死だ今さら研究してどうするつもりよ?カッカッカッカッカッカッ!」
リッチという魔物は、生前は高ランクの魔法使いてある。自分の研究の為死なない肉体を手に入れてその魂を護符に封じ込めた魔物だ。言ってみたら、魔法使いの最終形態と言っても過言ではない。
ただ、この目の前にいる五体のリッチはリッチの上位種のエルダーリッチなのだ。
エルダーリッチは、SSランクの魔物でSランク冒険者が1パーティーで挑むような魔物じゃないのだ。そのエルダーリッチが五体などむちゃくちゃな事態に、ルノーバの町はなっていた。
この事態を報告できれば、冒険者ギルドは国に報告ができるのだが、冒険者全員が帰らなかったのでまさか、こんな事になっているとは思っていなかったのだ。
「主等の魂は研究に使い、肉体はアンデットウォーリアにして使ってやるから安心せよ」
「い、いやっ!」
「や、止めろ!」
「やめてくれぇ~~~~~~」
「か、金ならやるからた、たのむ!」
「カッカッカッカッカッカッ!金など我に必要などない」
「「「「「「やめてくれ!」」」」」」
「ソウルドレイン」
エルダーリッチは、Sランク冒険者にソウルドレインを放ち、冒険者の魂を抜き取った。
ソウルドレインは、邪属性魔法と言ったらよく、魔物特有の魔法だ。魂を抜き取るさいに固定し逃げないようにできる。つまり魂の牢獄である。
ちなみに、人間が魔法で使うドレインがあるが、この魔法は闇属性でありダメージを与え、ダメージの10%ぶんを自分のHPを回復させる魔法で、全くの別物である。
エルダーリッチは、手のひらに六つの魂を浮かべてカッカッカッと顎を鳴らして笑っていた。
その場には、外傷も何もないSランク冒険者の六体の遺体が崩れ落ちていた。
今回はこのエルダーリッチの番だったのだろう。その六体の遺体を自分の隠れ家に運び、魔法陣に置いたのである。そして、Sランク冒険者をアンデットに変えたのだった。
「カッカッカッカッ!これでまた研究が進む!闇ギルドに召還された時はどうかと思ったが、これからも手を貸してやろう!カッカッカッカッ!」
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