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第4章 成長
3話 暗殺依頼
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ロゼはトナーに嫌味を言い返していた。しかし、トナーも嫌な顔もせずロゼの言葉を聞いていた。
「それになんで俺が、坊主の爪の垢を煎じて飲まなきゃいかん!」
「はっ!マルク君の周りを見てご覧よ」
「ふ、ふん!確かに坊主のパーティーは女ばかりだな」
「この娘達は、マルク君の奥さんだよ」
「はぁああああああああああ?」
「「「「「マジかよ?」」」」」
ロゼの言葉を聞いて、トナーだけじゃなく同じ用心棒の男性達も大きな声を出して驚いた。マルクを囲むように周りにいる美少女達全員が、マルクの妻だからだ。
用心棒達が驚くのは無理もない。マルクはまだ若いのに、五人の妻をもらえるだけの甲斐性があるという事になり、冒険者として成功していると想像できた。
「「「「マジかよ・・・・・・その若さで」」」」
「なんかむちゃくちゃ悔しい!」
マルクは、用心棒の男性を見て愛想笑いしかできなかった。
「トナー、ドンマイ・・・・・・」
「うるせぇよ!」
ロゼは、トナーを励ましたが更に精神を削っていた。そして、マルクに出発は明後日の朝と伝えて、村長の家に行った。
マルク達も、まず宿屋に向かった。
「しかし、なんにも無い村なんだな」
「オウカ、王都に比べたら駄目だよ。だけど、僕は王都よりここの村の方が落ち着くかな」
マルクにしたら、故郷の雰囲気に似ていたからだ。
「マルクのいう事わかる!あたし達の村に似ているよね」
「そうだね。確かに似ているかな」
「ねぇマルク?あたし達も、マルクの故郷に連れて行ってくれないか?」
「カノンいきなりどうした?」
「やっぱり旦那様の故郷を見てみたいのは当然じゃないか」
「なんにも無い村だよ」
「「「あたし達も行ってみたい!」」」
「まぁ、色々準備があるしな。いずれ帰る事もあるだろうしいいよ」
「「「「やった!」」」」
カノン達は、マルクの故郷の村に行けることを喜んでいた。そして、不審な人物が村にいたとはカノン達は思いもしなかった。
「シオン、気づいたかい?」
「ええ・・・・・・やっぱり来たわね」
マルクとシオンは、不審な人物の存在に気づいていたが、カノン達はまだその存在に気づいておらず呑気に今夜の晩御飯の事を考えていた。
時は遡り、ナガレス商会がとり潰され、闇ギルドでは資金源の一角がなくなり、マルクを報復リストに載せた。
「今回、マルクという冒険者を暗殺する!」
「総帥!ちょっとお待ちください!」
「なんだ?闇ギルドの資金源の一角が潰されたというのだぞ?」
「いえ。異論かあるわけではありません。ただ、その冒険者は国王から表彰された人物なのです」
「平民の冒険者が国王に表彰だと?」
「はい!今回もナガレス商会を壊滅させたとして表彰されると思いますが、もしあの冒険者を暗殺するというのなら、それ相当の腕のあるアサシンを送り込まないと、闇ギルドに未来はなくなるでしょう」
「闇ギルドに未来はないだと?マルクという冒険者は何をやって表彰されたのだ?」
「スタンピードを止めたのですよ。闇ギルドの情報はそれだけですが、オークグレートマザーを討伐したほどの腕の持ち主だそうです」
「オークグレートマザーだと?」
「スタンピードの原因の魔物を討伐した事で表彰されたらしいのです」
「よくぞ。教えてくれた!ならば、こちらもそれ相応のアサシンを送らねばならぬようだな」
「それで誰を?」
「コードネーム[首狩り]に連絡せよ!」
「「「「「「首狩り!」」」」」」
総帥が指名したコードネームに、闇ギルド幹部達は大声を出し、額から汗が吹き出した。
コードネーム[首狩り]は、アサシンランクSSで狙われた人間は絶対逃げる事が出来ないと言われていた。
首狩りの素顔は、誰も見たことがなく性別すらわからない。総帥だけが唯一見たことがあるという噂だ。しかし、それも単なる噂でしかない。
ただ、一つ確実に言えるのは、首狩りに狙われて逃げる事は絶対に出来ないという事だけである。
総帥は、そういうアサシンにマルクの暗殺を依頼したのだった。しばらくすると、この会議に姿を現した漆黒のローブを纏った人物がいた。
「総帥、お久しぶりです。私に依頼とは珍しいですね」
首狩りが、影の中からスッと姿を現した。総帥に話しかけた声色も、男性でもない女性でもなく震えており、人間のものではなかった。
「相変わらず声色も隠しているのか?」
「隠密行動には必要ですから!それより、依頼内容は?」
「マルクという冒険者を暗殺」
首狩りは、押し黙った。
「どうした?お前ほどのアサシンが気後れする姿を見れるとは長生きはするものだな。ワハハハハハハハハ!」
総帥は、首狩りがマルクの名を聞いて躊躇したと思っているようだ。
「5億ミストだ!」
「「「「「「はっ?」」」」」」
「貴様!我々をなめておるのか?」
「そうだ!一人暗殺する値段が5億だと?」
「闇ギルドの足元を見すぎておる!」
闇ギルドの幹部達は、首狩りが提示した金額に騒然となった。これには、総帥も納得いかず首狩りに反論したのだった。
「首狩りよ。冒険者一人に5億だと?闇ギルドを敵にまわすつもりか?」
「違うな!今回の依頼料は前金5億だ!」
「「「「「「ま、前金だと!」」」」」」
「マルクの首を持ち帰れば更に5億だ!合計10億ミストなら依頼を受けよう」
「ば、馬鹿な!人一人に10億だと?お前、闇ギルドをなめておるのか?」
「私がなにも知らないと思っているのか?マルクという冒険者は、オークグレートマザーを討伐したほどの冒険者だ!」
「うっ・・・・・・」
「その上、マルクの隣にはシオンという冒険者も常にいる!そんな人間を暗殺するんだ。10億でも安いぐらいだ!払わないのなら、私はこの依頼はやらん!」
「闇ギルドに逆らうのか?」
「総帥!貴方こそ私の命を狙うのならそれ相応のリスクを負って貰うぞ」
「総帥に何て事を!貴様は闇ギルドには必要ない!」
幹部の一人が、首狩りにスローイングダガーを投げつけた。そのダガーには、猛毒が塗られておりSランクの魔物も絶命する毒である。
「死ねぇ!」
「ば、馬鹿!止めるのだ!」
幹部の暴走に総帥は慌てて止めたが遅かった。ダガーは首狩りに命令したが、ダガーは首狩りをすり抜けた。
「なっ!」
「馬鹿な事をしたな・・・・・・」
「ぐえっ!」
本来なら、首狩りが倒れているはずだった。しかし、首狩りは一歩もその場所から動いていないのに、暴走した幹部の首が飛んだのだ。
「「「「「「えっ?」」」」」」
幹部達は、席を立ち身構えた。幹部達もそれ相応のアサシンである。しかし、首狩りの動きについていけなかった。
「今のは正当防衛だ!私に歯向かえばあいつのようになる。私に指示を出したければ金を出せ!」
「しかし!10億はボリ過ぎだ」
「だったら他のやつに依頼するんだな?だが、オークグレートマザーを討伐するようなやつを暗殺できるのは・・・・・・」
首狩りぐらいしかいないと、この場にいる全員が思った。
「わかった。10億ミストを出そう!5億を持ってくるのだ!」
「「「「「「総帥!」」」」」」
「しかし、失敗は許さん!失敗すれば闇ギルドの総力をあげて、首狩り!お主の命をとるから覚悟をいたせ!」
首狩りはなにも言わず総帥に頭を下げ、5億ミストの入った袋を持ち、その姿を影の中にスッと消したのだった。
「それになんで俺が、坊主の爪の垢を煎じて飲まなきゃいかん!」
「はっ!マルク君の周りを見てご覧よ」
「ふ、ふん!確かに坊主のパーティーは女ばかりだな」
「この娘達は、マルク君の奥さんだよ」
「はぁああああああああああ?」
「「「「「マジかよ?」」」」」
ロゼの言葉を聞いて、トナーだけじゃなく同じ用心棒の男性達も大きな声を出して驚いた。マルクを囲むように周りにいる美少女達全員が、マルクの妻だからだ。
用心棒達が驚くのは無理もない。マルクはまだ若いのに、五人の妻をもらえるだけの甲斐性があるという事になり、冒険者として成功していると想像できた。
「「「「マジかよ・・・・・・その若さで」」」」
「なんかむちゃくちゃ悔しい!」
マルクは、用心棒の男性を見て愛想笑いしかできなかった。
「トナー、ドンマイ・・・・・・」
「うるせぇよ!」
ロゼは、トナーを励ましたが更に精神を削っていた。そして、マルクに出発は明後日の朝と伝えて、村長の家に行った。
マルク達も、まず宿屋に向かった。
「しかし、なんにも無い村なんだな」
「オウカ、王都に比べたら駄目だよ。だけど、僕は王都よりここの村の方が落ち着くかな」
マルクにしたら、故郷の雰囲気に似ていたからだ。
「マルクのいう事わかる!あたし達の村に似ているよね」
「そうだね。確かに似ているかな」
「ねぇマルク?あたし達も、マルクの故郷に連れて行ってくれないか?」
「カノンいきなりどうした?」
「やっぱり旦那様の故郷を見てみたいのは当然じゃないか」
「なんにも無い村だよ」
「「「あたし達も行ってみたい!」」」
「まぁ、色々準備があるしな。いずれ帰る事もあるだろうしいいよ」
「「「「やった!」」」」
カノン達は、マルクの故郷の村に行けることを喜んでいた。そして、不審な人物が村にいたとはカノン達は思いもしなかった。
「シオン、気づいたかい?」
「ええ・・・・・・やっぱり来たわね」
マルクとシオンは、不審な人物の存在に気づいていたが、カノン達はまだその存在に気づいておらず呑気に今夜の晩御飯の事を考えていた。
時は遡り、ナガレス商会がとり潰され、闇ギルドでは資金源の一角がなくなり、マルクを報復リストに載せた。
「今回、マルクという冒険者を暗殺する!」
「総帥!ちょっとお待ちください!」
「なんだ?闇ギルドの資金源の一角が潰されたというのだぞ?」
「いえ。異論かあるわけではありません。ただ、その冒険者は国王から表彰された人物なのです」
「平民の冒険者が国王に表彰だと?」
「はい!今回もナガレス商会を壊滅させたとして表彰されると思いますが、もしあの冒険者を暗殺するというのなら、それ相当の腕のあるアサシンを送り込まないと、闇ギルドに未来はなくなるでしょう」
「闇ギルドに未来はないだと?マルクという冒険者は何をやって表彰されたのだ?」
「スタンピードを止めたのですよ。闇ギルドの情報はそれだけですが、オークグレートマザーを討伐したほどの腕の持ち主だそうです」
「オークグレートマザーだと?」
「スタンピードの原因の魔物を討伐した事で表彰されたらしいのです」
「よくぞ。教えてくれた!ならば、こちらもそれ相応のアサシンを送らねばならぬようだな」
「それで誰を?」
「コードネーム[首狩り]に連絡せよ!」
「「「「「「首狩り!」」」」」」
総帥が指名したコードネームに、闇ギルド幹部達は大声を出し、額から汗が吹き出した。
コードネーム[首狩り]は、アサシンランクSSで狙われた人間は絶対逃げる事が出来ないと言われていた。
首狩りの素顔は、誰も見たことがなく性別すらわからない。総帥だけが唯一見たことがあるという噂だ。しかし、それも単なる噂でしかない。
ただ、一つ確実に言えるのは、首狩りに狙われて逃げる事は絶対に出来ないという事だけである。
総帥は、そういうアサシンにマルクの暗殺を依頼したのだった。しばらくすると、この会議に姿を現した漆黒のローブを纏った人物がいた。
「総帥、お久しぶりです。私に依頼とは珍しいですね」
首狩りが、影の中からスッと姿を現した。総帥に話しかけた声色も、男性でもない女性でもなく震えており、人間のものではなかった。
「相変わらず声色も隠しているのか?」
「隠密行動には必要ですから!それより、依頼内容は?」
「マルクという冒険者を暗殺」
首狩りは、押し黙った。
「どうした?お前ほどのアサシンが気後れする姿を見れるとは長生きはするものだな。ワハハハハハハハハ!」
総帥は、首狩りがマルクの名を聞いて躊躇したと思っているようだ。
「5億ミストだ!」
「「「「「「はっ?」」」」」」
「貴様!我々をなめておるのか?」
「そうだ!一人暗殺する値段が5億だと?」
「闇ギルドの足元を見すぎておる!」
闇ギルドの幹部達は、首狩りが提示した金額に騒然となった。これには、総帥も納得いかず首狩りに反論したのだった。
「首狩りよ。冒険者一人に5億だと?闇ギルドを敵にまわすつもりか?」
「違うな!今回の依頼料は前金5億だ!」
「「「「「「ま、前金だと!」」」」」」
「マルクの首を持ち帰れば更に5億だ!合計10億ミストなら依頼を受けよう」
「ば、馬鹿な!人一人に10億だと?お前、闇ギルドをなめておるのか?」
「私がなにも知らないと思っているのか?マルクという冒険者は、オークグレートマザーを討伐したほどの冒険者だ!」
「うっ・・・・・・」
「その上、マルクの隣にはシオンという冒険者も常にいる!そんな人間を暗殺するんだ。10億でも安いぐらいだ!払わないのなら、私はこの依頼はやらん!」
「闇ギルドに逆らうのか?」
「総帥!貴方こそ私の命を狙うのならそれ相応のリスクを負って貰うぞ」
「総帥に何て事を!貴様は闇ギルドには必要ない!」
幹部の一人が、首狩りにスローイングダガーを投げつけた。そのダガーには、猛毒が塗られておりSランクの魔物も絶命する毒である。
「死ねぇ!」
「ば、馬鹿!止めるのだ!」
幹部の暴走に総帥は慌てて止めたが遅かった。ダガーは首狩りに命令したが、ダガーは首狩りをすり抜けた。
「なっ!」
「馬鹿な事をしたな・・・・・・」
「ぐえっ!」
本来なら、首狩りが倒れているはずだった。しかし、首狩りは一歩もその場所から動いていないのに、暴走した幹部の首が飛んだのだ。
「「「「「「えっ?」」」」」」
幹部達は、席を立ち身構えた。幹部達もそれ相応のアサシンである。しかし、首狩りの動きについていけなかった。
「今のは正当防衛だ!私に歯向かえばあいつのようになる。私に指示を出したければ金を出せ!」
「しかし!10億はボリ過ぎだ」
「だったら他のやつに依頼するんだな?だが、オークグレートマザーを討伐するようなやつを暗殺できるのは・・・・・・」
首狩りぐらいしかいないと、この場にいる全員が思った。
「わかった。10億ミストを出そう!5億を持ってくるのだ!」
「「「「「「総帥!」」」」」」
「しかし、失敗は許さん!失敗すれば闇ギルドの総力をあげて、首狩り!お主の命をとるから覚悟をいたせ!」
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