55 / 361
第3章 嫁
3話 冒険者の心得
しおりを挟む
マルクとシオンは、乗り合い馬車で王都に向かった。途中で、冒険者ギルドで依頼を見て王都の方向に行く行商人の護衛依頼があれば受けながら、王都に向かっていた。
「マルク、王都までって遠いのね」
「そりゃそうだよ。馬車はゆっくり移動するから、しょうがないよ」
「あたし、おしりが痛いわ」
「ハハハ!嬢ちゃんは、馬車の移動はまだあまり経験がないのか?」
「はい。この間Cランクに上がって、最近護衛依頼を受けれるようになったんです」
「そうかそうか。君達のおかげでワシ等は安心して行商ができるからありがたいよ。嬢ちゃんこいつを使いな。少しはましになるだろうさ」
「おじさん、ありがとう!」
行商人のおじさんは笑いながら、シオンに座布団を渡したのだった。
「フカフカだぁ」
「坊主もいるだろ?」
「ありがとうございます!」
「こういうのは経験がないとわからないだろ?」
「はい。次の町で座布団を買おうと思います」
「ああ。そうしな」
そんな喉かな時間を、マルク達は過ごして次の町に着いた。
「坊主も嬢ちゃんもありがとよ。おかげで荷物を100%届けることができたよ」
マルク達は、着実に行商人の護衛依頼をこなし、行商人の間で暁月の明星に頼めば、商品を確実に届けることができると噂されるようになっていた。
今回も、マルク達はバグベアに遭遇したが、シオンの一撃で撃退して行商人から感謝されていた。
行商人達に、最初挨拶をすると若い冒険者二人だけで行商人達はマルクとシオンを見ると大丈夫かと怪訝そうに見てきていた。
Cランクに上がったばかりで、二人パーティーに自分の命を預けるわけになるので不安になっていたからだ。
しかし、Cランクにしてはマルクとシオンの実力はAランク以上で、安全に旅ができるので行商人はすぐに笑顔となるのだ。
「最初は、行商人達に怪訝そうに見られていたけど最近は、暁月の明星の名前を言ったら歓迎してくれてなんかいいね」
「うん、そうだね。やっぱり、ファイヤーウィングで飛んでいかなくて良かっただろ?」
「そうだね。やっぱり暁月の明星として実績を積むのも大事だね」
「だね。僕達はずっと冒険者稼業で生活していくんだしね」
「そうだね。そういえば、この町は何て名前だったっけ?」
「ルノーバだよ。確か薬草の町と言われているほど、薬草が取れてたはずだよ」
「マルク、よく知ってるね」
「父さんが言ってたんだよ」
「なるほどね。そういえば、王都に近づいて来ただけあるわね」
「いきなりどうしたの?」
「ほら、周りを見てよ。あっちにはエルフがいるし、向こうには人狼族も!」
「いろんな種族がいるよね。なんか都会に着いた感じだよね」
マルクとシオンが、冒険者ギルドに入ると特にいろんな種族がいて、都会に来た感じがした。
「ガハハハ。兄ちゃん達、どこから来たんだ?」
「「えっ?」」
「この町ははまだまだ田舎だぞ。王都に行けばもっと賑やかだぜ」
「本当ですか?僕達、リーランから来たんですよ」
「なるほどな。リーランじゃ無理もねぇか」
「「はい」」
「ここは、いろんな種族の方がいて、本当に賑やかです」
「そうかそうか。だったら兄ちゃんにアドバイスしてやるよ」
「「アドバイスですか?」」
「ああ!王都に行くなら、その敬語はやめた方がいいな!」
「なんでですか?」
「冒険者に上下関係はいらないからな。敬語を使うと確かに受けはいいが、下にみられるとナメられるぞ」
「なるほど!」
「そのように思われたら冒険者として、パシらされたり協力していた時に厄介事を押し付けられたりするぞ」
「わかりまし・・・・・・い、いや、わかった。アドバイスありがとう」
「それでいい」
冒険者の先輩からアドバイスをもらい、マルクとシオンはこういったコミュニケーションが冒険者を育てていると思った。
そして、マルクは受付に顔を出した。
「こんにちは!」
「あなた達、見たことない冒険者ですね。この町は初めてですか?」
「ああ!リーランの町からさっき着いたばかりだ」
マルクは、さっそく柔らかな口調だが敬語をやめたのだった。
「私はハナと申します。それで今日はどういったご用件でしょうか?」
「行商人の護衛依頼の清算と魔物の素材を買い取ってほしい」
マルクは、この町までやった護衛の完了証明書とバグベア等の素材とマルクとシオンはギルドカードを出した。
受付嬢のハナは、目を一瞬見開いたが、すぐに冷静に処理をした。手続きが終わり、マルクとシオンはギルドの酒場に行こうとしたが、ハナに呼び止められたのだ。
「あ、あのマルクさん・・・・・・」
「えっ?僕?」
「はい。少しよろしいですか?」
「はぁあ、僕になにか?」
そういうと、ハナはマルクとシオンを奥の部屋へと案内した。
「えーと、なにかありましたか?」
「暁月の明星の二人に頼みたいのです」
「それって、指名依頼ですか?」
「ちょっとシオンいきなり何を言ってんだよ。指名依頼はAランクからだろ?」
「だって、頼みたいって言ったから、その辺ははっきりさせないと!」
「い、いえ、そうではないのですが、暁月の明星の噂はここルノーバでも噂されるほどなんです。話だけでも聞いていただけませんか?」
「聞くだけでいいなら」
「そんな事言わないで下さいよ」
「しかし、その言い方じゃ厄介なお願いじゃ?」
「あたし達、今は王都に向かわないといけないんだよ」
「それは、私共でもわかっています」
「じゃあ、お願いされても無理じゃないか」
「そうじゃないんです。お二人には、王都で国王様から授賞式を終えた後でいいので、この町に寄って頂きたいのです」
「「何で?」」
「今、この町は薬草が採れなくなっているんです。その原因を取り除いて貰いたいのです」
受付嬢のハナは、マルク達の予定も聞かずお願いしてきたのだ。
「それって完全に指名依頼じゃないか。ギルドがルールを曲げるのはどういう事?」
「申し訳ありません。お二人はオークマザーを討伐したと聞いております。そんなお二人だから頼みたいのです」
「いやいや。そういうんじゃなく、指名依頼なら僕達じゃなくAランク冒険者に頼むべきだろ?」
マルクとシオンは、冒険者ギルドのいきなりのお願いに戸惑った。
「マルク、王都までって遠いのね」
「そりゃそうだよ。馬車はゆっくり移動するから、しょうがないよ」
「あたし、おしりが痛いわ」
「ハハハ!嬢ちゃんは、馬車の移動はまだあまり経験がないのか?」
「はい。この間Cランクに上がって、最近護衛依頼を受けれるようになったんです」
「そうかそうか。君達のおかげでワシ等は安心して行商ができるからありがたいよ。嬢ちゃんこいつを使いな。少しはましになるだろうさ」
「おじさん、ありがとう!」
行商人のおじさんは笑いながら、シオンに座布団を渡したのだった。
「フカフカだぁ」
「坊主もいるだろ?」
「ありがとうございます!」
「こういうのは経験がないとわからないだろ?」
「はい。次の町で座布団を買おうと思います」
「ああ。そうしな」
そんな喉かな時間を、マルク達は過ごして次の町に着いた。
「坊主も嬢ちゃんもありがとよ。おかげで荷物を100%届けることができたよ」
マルク達は、着実に行商人の護衛依頼をこなし、行商人の間で暁月の明星に頼めば、商品を確実に届けることができると噂されるようになっていた。
今回も、マルク達はバグベアに遭遇したが、シオンの一撃で撃退して行商人から感謝されていた。
行商人達に、最初挨拶をすると若い冒険者二人だけで行商人達はマルクとシオンを見ると大丈夫かと怪訝そうに見てきていた。
Cランクに上がったばかりで、二人パーティーに自分の命を預けるわけになるので不安になっていたからだ。
しかし、Cランクにしてはマルクとシオンの実力はAランク以上で、安全に旅ができるので行商人はすぐに笑顔となるのだ。
「最初は、行商人達に怪訝そうに見られていたけど最近は、暁月の明星の名前を言ったら歓迎してくれてなんかいいね」
「うん、そうだね。やっぱり、ファイヤーウィングで飛んでいかなくて良かっただろ?」
「そうだね。やっぱり暁月の明星として実績を積むのも大事だね」
「だね。僕達はずっと冒険者稼業で生活していくんだしね」
「そうだね。そういえば、この町は何て名前だったっけ?」
「ルノーバだよ。確か薬草の町と言われているほど、薬草が取れてたはずだよ」
「マルク、よく知ってるね」
「父さんが言ってたんだよ」
「なるほどね。そういえば、王都に近づいて来ただけあるわね」
「いきなりどうしたの?」
「ほら、周りを見てよ。あっちにはエルフがいるし、向こうには人狼族も!」
「いろんな種族がいるよね。なんか都会に着いた感じだよね」
マルクとシオンが、冒険者ギルドに入ると特にいろんな種族がいて、都会に来た感じがした。
「ガハハハ。兄ちゃん達、どこから来たんだ?」
「「えっ?」」
「この町ははまだまだ田舎だぞ。王都に行けばもっと賑やかだぜ」
「本当ですか?僕達、リーランから来たんですよ」
「なるほどな。リーランじゃ無理もねぇか」
「「はい」」
「ここは、いろんな種族の方がいて、本当に賑やかです」
「そうかそうか。だったら兄ちゃんにアドバイスしてやるよ」
「「アドバイスですか?」」
「ああ!王都に行くなら、その敬語はやめた方がいいな!」
「なんでですか?」
「冒険者に上下関係はいらないからな。敬語を使うと確かに受けはいいが、下にみられるとナメられるぞ」
「なるほど!」
「そのように思われたら冒険者として、パシらされたり協力していた時に厄介事を押し付けられたりするぞ」
「わかりまし・・・・・・い、いや、わかった。アドバイスありがとう」
「それでいい」
冒険者の先輩からアドバイスをもらい、マルクとシオンはこういったコミュニケーションが冒険者を育てていると思った。
そして、マルクは受付に顔を出した。
「こんにちは!」
「あなた達、見たことない冒険者ですね。この町は初めてですか?」
「ああ!リーランの町からさっき着いたばかりだ」
マルクは、さっそく柔らかな口調だが敬語をやめたのだった。
「私はハナと申します。それで今日はどういったご用件でしょうか?」
「行商人の護衛依頼の清算と魔物の素材を買い取ってほしい」
マルクは、この町までやった護衛の完了証明書とバグベア等の素材とマルクとシオンはギルドカードを出した。
受付嬢のハナは、目を一瞬見開いたが、すぐに冷静に処理をした。手続きが終わり、マルクとシオンはギルドの酒場に行こうとしたが、ハナに呼び止められたのだ。
「あ、あのマルクさん・・・・・・」
「えっ?僕?」
「はい。少しよろしいですか?」
「はぁあ、僕になにか?」
そういうと、ハナはマルクとシオンを奥の部屋へと案内した。
「えーと、なにかありましたか?」
「暁月の明星の二人に頼みたいのです」
「それって、指名依頼ですか?」
「ちょっとシオンいきなり何を言ってんだよ。指名依頼はAランクからだろ?」
「だって、頼みたいって言ったから、その辺ははっきりさせないと!」
「い、いえ、そうではないのですが、暁月の明星の噂はここルノーバでも噂されるほどなんです。話だけでも聞いていただけませんか?」
「聞くだけでいいなら」
「そんな事言わないで下さいよ」
「しかし、その言い方じゃ厄介なお願いじゃ?」
「あたし達、今は王都に向かわないといけないんだよ」
「それは、私共でもわかっています」
「じゃあ、お願いされても無理じゃないか」
「そうじゃないんです。お二人には、王都で国王様から授賞式を終えた後でいいので、この町に寄って頂きたいのです」
「「何で?」」
「今、この町は薬草が採れなくなっているんです。その原因を取り除いて貰いたいのです」
受付嬢のハナは、マルク達の予定も聞かずお願いしてきたのだ。
「それって完全に指名依頼じゃないか。ギルドがルールを曲げるのはどういう事?」
「申し訳ありません。お二人はオークマザーを討伐したと聞いております。そんなお二人だから頼みたいのです」
「いやいや。そういうんじゃなく、指名依頼なら僕達じゃなくAランク冒険者に頼むべきだろ?」
マルクとシオンは、冒険者ギルドのいきなりのお願いに戸惑った。
11
お気に入りに追加
452
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる