37 / 349
第2章 役に立つスキル
11話 マルクの活躍
しおりを挟む
マルクは、まさかナーパにそんな目で見られているとは思いもしていなかった。しかし、ナーパの意見に異論を挟んでくる冒険者もたくさんいた。
「ナーパ!お前の事は信じられるが、マルクはDランクじゃねーか!」
「そうだ!しかも、少し前まで雷神では役立たずと言われていたじゃねぇか」
「そんな低ランクに俺達の命を預けろとお前はいうのか?」
「ほう!お前らは俺の目が節穴だと言いたいのか」
「そうは言ってない!現実を見ろよ。王国騎士団の皆さんでも、手に余る大群なんだ。斥候部隊の人達もこうして引くことを提案しているんだ。そこにDランクの冒険者が加わってどうにかなると思っているのか?」
「ああ!こいつの得たいの知れない実力とみんなの力を合わせればなんとかなる!」
ナーパは、どこにそんな自信があるのかしらないが自信満々で言い切ったのだ。
「ナーパよ!お前の自信はどこからくるのだ?」
「そうですよ。僕がこんなこと言うのはおかしいですが、まだ僕はDランクですよ?」
「マルク、お前をうちのパーティーに誘ったのは風牙の奴等を簡単に制したからだけじゃねぇよ」
「えっ?」
「みんなの前でお前の力の事を言って悪かった。俺の隠し事を言うから勘弁してくれ。俺には、相手のステータスがわかるスキル魔眼(S)がある。しかし、お前のステータスがわからねぇんだよな。つまり、それだけの力を隠していると言う事だ」
「マルク、ナーパさんにはもうばれてるよ」
「シオン・・・・・・しょうがないね。これから僕達が前線に出ようか」
「うん」
「お、おい・・・・・・マルク、お前達は何を言っているんだ?」
「ギルドマスター、僕達は集団作戦中だったので、今まで、前に出ず陣営の警備にあたってきました。しかし、ナーパさんの言うように力があります」
「だが、前に教えてもらったのは属性魔法だけだったじゃないか?」
「教えたのはあれだけです」
「はぁあ?じゃあ実力は違うというのか?」
「そういう事です」
その時、前線にいた王国騎士団魔法師団が陣営の近くまで引いてきたのだった。
「ブ、ブリュゲン隊長!冒険者達が全員まだ陣営内に残ってます!」
「な、なんだと?まだ撤退してないのか?」
「はい!」
「何て事だ!伝令は何をやってたんだ!ナディア!魔法師団はまだいけるか?」
「頑張りたいと言いたいけど厳しいわね。だけど、そうも言っていられないわね」
王国騎士団と魔法師団は、相当疲れていたが、覚悟を決めてオークの方向に向き直った。
「ナディア、支援は任せたぜ」
「わかっているわよ。あたしも後から追うから安心しな」
「ちっ、まさかここで人生が終わるたぁな」
ブリュゲンとナディアは、命を諦めたようだ。少しでも多くの冒険者達を救うつもりのようだ。
「お前達覚悟を決めろ!」
「「「「「「「「おおおおおお!」」」」」」」」
王国騎士団が覚悟を決めた時、騎士団の前にそびえ立つ土壁が出来上がったのだった。
「な、なんだぁ~~~~~~~!」
すると、王国騎士団の頭上を飛び越える人影が二つあった。
「王国騎士団と魔法師団の皆さん、後は僕達冒険者にお任せください」
王国騎士団の前にはそびえ立つ壁が出来、後方から冒険者達が雄叫びをあげ、次々に土壁の上に上がりだした。その土壁の全長500メートルはあり、オークがこちら側に来るには相当回り込まなければならなかった。
騎士団がいる側には階段がつき、冒険者達は次々に土壁の上に上がり5メートルほど上から、弓や魔法で攻撃を開始した。
「いったいどうなってやがる。マルクの奴、想像以上に実力を隠していやがった!」
「マルクの奴すげー」
「まさか、これじゃ攻城戦で迎え撃つのと同じじゃねぇか!」
「これなら俺達も攻撃に参加できるぜ!」
城壁のようになって、上から攻撃に参加しているのはEランク冒険者もいた。つまり、冒険者全員で攻撃をしていたのだった。
「ブリュゲン隊長、ナディア隊長。さあ、こちらで体を休めてください」
ギルドマスターが、ブリュゲン達に話しかけたのだった。
「すまない。本当に助かった。しかし、どうなっているんだ?」
「ブリュゲン隊長も知っていると思うのですが、あの脱獄したディクト達を捕らえたマルクが予想以上に育っていたのです」
「あの若者がか?しかし、あの魔法力はナディア以上じゃないか?」
「そうね・・・・・・あたしなんか足元にも及ばないわ」
「そんなにか?」
「ええ。部下に欲しいくらいだわ。ほら、あれを見て無詠唱でウォールオヴストーンを唱えたわ」
マルクは、ウォールオヴストーンを唱え、城壁を長くして、オークの集団を取り囲むようにカーブした城壁を建てていった。
そして、冒険者達は城壁の上からオークを狙い撃ちしていくだけだった。
『ぶおおおおお!』
『ふごふご!』
『ふぎゃ~~~~~~~~~~~!』
城壁の向こうからは、オークの断末魔が聞こえてきて、冒険者達の勝利の歓声が聞こえてきた。
オーク達は、どうにも出来ず集落へと撤退したのだった。
「ナーパ!お前の事は信じられるが、マルクはDランクじゃねーか!」
「そうだ!しかも、少し前まで雷神では役立たずと言われていたじゃねぇか」
「そんな低ランクに俺達の命を預けろとお前はいうのか?」
「ほう!お前らは俺の目が節穴だと言いたいのか」
「そうは言ってない!現実を見ろよ。王国騎士団の皆さんでも、手に余る大群なんだ。斥候部隊の人達もこうして引くことを提案しているんだ。そこにDランクの冒険者が加わってどうにかなると思っているのか?」
「ああ!こいつの得たいの知れない実力とみんなの力を合わせればなんとかなる!」
ナーパは、どこにそんな自信があるのかしらないが自信満々で言い切ったのだ。
「ナーパよ!お前の自信はどこからくるのだ?」
「そうですよ。僕がこんなこと言うのはおかしいですが、まだ僕はDランクですよ?」
「マルク、お前をうちのパーティーに誘ったのは風牙の奴等を簡単に制したからだけじゃねぇよ」
「えっ?」
「みんなの前でお前の力の事を言って悪かった。俺の隠し事を言うから勘弁してくれ。俺には、相手のステータスがわかるスキル魔眼(S)がある。しかし、お前のステータスがわからねぇんだよな。つまり、それだけの力を隠していると言う事だ」
「マルク、ナーパさんにはもうばれてるよ」
「シオン・・・・・・しょうがないね。これから僕達が前線に出ようか」
「うん」
「お、おい・・・・・・マルク、お前達は何を言っているんだ?」
「ギルドマスター、僕達は集団作戦中だったので、今まで、前に出ず陣営の警備にあたってきました。しかし、ナーパさんの言うように力があります」
「だが、前に教えてもらったのは属性魔法だけだったじゃないか?」
「教えたのはあれだけです」
「はぁあ?じゃあ実力は違うというのか?」
「そういう事です」
その時、前線にいた王国騎士団魔法師団が陣営の近くまで引いてきたのだった。
「ブ、ブリュゲン隊長!冒険者達が全員まだ陣営内に残ってます!」
「な、なんだと?まだ撤退してないのか?」
「はい!」
「何て事だ!伝令は何をやってたんだ!ナディア!魔法師団はまだいけるか?」
「頑張りたいと言いたいけど厳しいわね。だけど、そうも言っていられないわね」
王国騎士団と魔法師団は、相当疲れていたが、覚悟を決めてオークの方向に向き直った。
「ナディア、支援は任せたぜ」
「わかっているわよ。あたしも後から追うから安心しな」
「ちっ、まさかここで人生が終わるたぁな」
ブリュゲンとナディアは、命を諦めたようだ。少しでも多くの冒険者達を救うつもりのようだ。
「お前達覚悟を決めろ!」
「「「「「「「「おおおおおお!」」」」」」」」
王国騎士団が覚悟を決めた時、騎士団の前にそびえ立つ土壁が出来上がったのだった。
「な、なんだぁ~~~~~~~!」
すると、王国騎士団の頭上を飛び越える人影が二つあった。
「王国騎士団と魔法師団の皆さん、後は僕達冒険者にお任せください」
王国騎士団の前にはそびえ立つ壁が出来、後方から冒険者達が雄叫びをあげ、次々に土壁の上に上がりだした。その土壁の全長500メートルはあり、オークがこちら側に来るには相当回り込まなければならなかった。
騎士団がいる側には階段がつき、冒険者達は次々に土壁の上に上がり5メートルほど上から、弓や魔法で攻撃を開始した。
「いったいどうなってやがる。マルクの奴、想像以上に実力を隠していやがった!」
「マルクの奴すげー」
「まさか、これじゃ攻城戦で迎え撃つのと同じじゃねぇか!」
「これなら俺達も攻撃に参加できるぜ!」
城壁のようになって、上から攻撃に参加しているのはEランク冒険者もいた。つまり、冒険者全員で攻撃をしていたのだった。
「ブリュゲン隊長、ナディア隊長。さあ、こちらで体を休めてください」
ギルドマスターが、ブリュゲン達に話しかけたのだった。
「すまない。本当に助かった。しかし、どうなっているんだ?」
「ブリュゲン隊長も知っていると思うのですが、あの脱獄したディクト達を捕らえたマルクが予想以上に育っていたのです」
「あの若者がか?しかし、あの魔法力はナディア以上じゃないか?」
「そうね・・・・・・あたしなんか足元にも及ばないわ」
「そんなにか?」
「ええ。部下に欲しいくらいだわ。ほら、あれを見て無詠唱でウォールオヴストーンを唱えたわ」
マルクは、ウォールオヴストーンを唱え、城壁を長くして、オークの集団を取り囲むようにカーブした城壁を建てていった。
そして、冒険者達は城壁の上からオークを狙い撃ちしていくだけだった。
『ぶおおおおお!』
『ふごふご!』
『ふぎゃ~~~~~~~~~~~!』
城壁の向こうからは、オークの断末魔が聞こえてきて、冒険者達の勝利の歓声が聞こえてきた。
オーク達は、どうにも出来ず集落へと撤退したのだった。
0
お気に入りに追加
429
あなたにおすすめの小説
恋愛ゲームのヒロインにガチ恋~転生したのは大好きなヒロインが居る世界。でも弟として~
美鈴
ファンタジー
気が付いたら大好きな恋愛ゲームの中に転生していて…。ガチ恋したヒロインと恋愛出来る!?マジか!?喜んでいたのも束の間…。大好きな人は俺の姉で…
カクヨム様でも掲載しております!あちらは全年齢対象となっております!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
堕ちた英雄
風祭おまる
BL
盾の英雄と呼ばれるオルガ・ローレンスタは、好敵手との戦いに敗れ捕虜となる。
武人としての死を望むオルガだが、待っていたのは真逆の性奴隷としての生だった。
若く美しい皇帝に夜毎嬲られ、オルガは快楽に堕されてゆく。
第一部
※本編は一切愛はなく救いもない、ただおっさんが快楽堕ちするだけの話です
※本編は下衆遅漏美青年×堅物おっさんです
※下品です
※微妙にスカ的表現(ただし、後始末、準備)を含みます
※4話目は豪快おっさん×堅物おっさんで寝取られです。ご注意下さい
第二部
※カップリングが変わり、第一部で攻めだった人物が受けとなります
※要所要所で、ショタ×爺表現を含みます
※一部死ネタを含みます
※第一部以上に下品です
社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活
楓
BL
異世界トリップした先は、人間の数が異様に少なく絶滅寸前の世界でした。
草臥れた社畜サラリーマンが性奴隷としてご主人様に可愛がられたり嬲られたり虐められたりする日々の記録です。
露骨な性描写あるのでご注意ください。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
権田剛専用肉便器ファイル
かば
BL
権田剛のノンケ狩りの話
人物紹介
権田剛(30)
ゴリラ顔でごっつい身体付き。高校から大学卒業まで柔道をやっていた。得意技、寝技、絞め技……。仕事は闇の仕事をしている、893にも繋がりがあり、男も女も拉致監禁を請け負っている。
趣味は、売り専ボーイをレイプしては楽しんでいたが、ある日ノンケの武田晃に欲望を抑えきれずレイプしたのがきっかけでノンケを調教するのに快感になってから、ノンケ狩りをするようになった。
ある日、モデルの垣田篤史をレイプしたことがきっかけでモデル事務所の社長、山本秀樹を肉便器にし、所属モデル達に手をつけていく……売り専ボーイ育成モデル事務所の話に続く
武田晃
高校2年生、高校競泳界の期待の星だったが……権田に肉便器にされてから成績が落ちていった……、尻タブに権田剛専用肉便器1号と入墨を入れられた。
速水勇人
高校2年生、高校サッカーで活躍しており、プロチームからもスカウトがいくつかきている。
肉便器2号
池田悟(25)
プロの入墨師で権田の依頼で肉便器にさせられた少年達の尻タブに権田剛専用肉便器◯号と入墨をいれた、権田剛のプレイ仲間。
権田に依頼して池田悟が手に入れたかった幼馴染、萩原浩一を肉便器にする。権田はその弟、萩原人志を肉便器にした。
萩原人志
高校2年生、フェギアかいのプリンスで有名なイケメン、甘いマスクで女性ファンが多い。
肉便器3号
萩原浩一(25)
池田悟の幼馴染で弟と一緒に池田悟専用肉便器1号とされた。
垣田篤史
高校2年生
速水勇人の幼馴染で、読者モデルで人気のモデル、権田の脅しに怯えて、権田に差し出された…。肉便器4号
黒澤竜也
垣田篤史と同じモデル事務所に所属、篤史と飲みに行ったところに権田に感づかれて調教される……。肉便器ではなく、客をとる商品とされた。商品No.1
山本秀樹(25)
篤史、竜也のモデル事務所の社長兼モデル。
権田と池田の毒牙にかかり、池田悟の肉便器2号となる。
香川恋
高校2年生
香川愛の双子の兄、女好きで弟と女の子を引っ掛けては弟とやりまくっていた、根からの女好きだが、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.2
香川愛
高校2年生
双子の兄同様、権田はの一方的なアナル責で開花される……。商品No.3
佐々木勇斗
高校2年生
権田によって商品に調教された直後に客をとる優秀商品No.4
橘悠生
高校2年生
権田によってアナルを開発されて初貫通をオークションで売られた商品No.5
モデル達の調教話は「売り専ボーイ育成モデル事務所」をぜひ読んでみてください。
基本、鬼畜でエロオンリーです。
【DX文庫二次落ち】~武器と魔法と学園バトルラブコメ~世界初の男性Aランク魔術士候補生の少年は自らの運命に翻弄される。
R666
ファンタジー
時は20XX年、魔法と言われる技術が発達し医療や軍事に使われるようになった日本。
そこでは未来ある魔術士を育成する為に設立された高校……通称【WM】学園が存在する。
学園に入学するには適正が必要で、とある少年は男性でありながら女性にしか出せないとされている適正ランクAを叩き出し、半ば強引にWM学園に入学が決定してしまう。
そしてWM学園に通う生徒はほぼ全員が女子生徒であり、そこで白髪アニオタの少年は新たな『出会い』『再会』『別れ』『友情』を経験して更に個性豊かな乙女達に迫られる多忙な毎日が幕開ける。
※ヤンデレ(多め)、ツンデレ、デレデレ、ちゃんと登場しますので大丈夫だ問題ない※
ダッシュエックス文庫のIP部門、二次落ち作品。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる