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第1章 役に立たないスキル
8話 マルク覚醒
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時は1週間前にさかのぼり、ディクトがマルク達に斬りかかる。
「死ねええええええええ!」
「シオン!僕に身を任せて!」
「えっ⁉きゃあああああああああああ!」
「な、何か……何かないか?落下速度を緩めるなにか?」
マルクは、父からもらったマジックバックの中身をあさった。しかし、中には食料やテント等しかなかった。シオンはマルクの腕の中で、落下する恐怖で気絶してしまっていた。
(僕が何とかしないと!なんで俺はこんなにも何もできないんだ!僕は魔法使いだ!空を飛べる魔法を!何で僕はこんなに情けないんだ!魔法スキルはあると言うのに何か魔法を!)
マルクは鳥のように自由に空を飛べる翼を強く願った!フェニックスの様に何度も蘇る強さが欲しいと!すると、マルクの頭の中に浮かび上がる魔法があった。
【フェニックスウィング】
「フェニックスウィング……」
その瞬間、マルクの背中から本当に復活したように炎の翼が生えたのだ。
「な、なんだ⁉」
そして落下速度は落ち宙に浮く事が出来たのだった。マルクは自分でも信じれなくてその場に呆然としたが、いつまでもここにいてもしょうがないので、下に降りる決断をした。
「とにかく、下まで降りてみるか?上にはまだディクト達がいるかもしれないしな……」
こうして、底が見えない縦穴を、マルクはシオンを抱きかかえゆっくり降りて行くのだった。そして、崖の下は真っ暗でヒカリゴケは一切なかった。しかし、マルクの炎の翼が松明代わりとなって周囲を見通せた。
「この翼は一体……どうしていきなり頭の中に魔法が浮かんだんだ?これまで唯一のスキルが反応したなんてなかったのに……誰か教えてくれよ……」
すると又、マルクの頭に魔法がポンとひとつ浮かび上がったのだ。
「神眼」
神眼(S)というとその説明が頭の中に響いた。
神眼(S)
神の目の称される鑑定の最上級レアスキル。人間でも魔物でも
ありとあらゆるものを鑑定する事が出来る。
「凄い……これで翼を鑑定すればいいいのか」
マルクは、フェニックスウィングを鑑定した。
フェニックスウィング(S)
術者の背中から炎の翼が生え、空を自由に飛ぶことが出来る。
又、この翼を出している時に、ファイヤーフェザーと唱えれば
術者を中心に半径にいる全ての敵に、羽一本につき、(1~6)×
INT値+レベル数値のダメージを与える。
羽根の数はレベル数値×10本
この魔法はマルクのオリジナルスキル。
「これは凄いスキルだ!じゃあ、僕の唯一のスキル魔法(E)を神眼で鑑定を」
魔法(EX)
このスキルは、希望魔法といい唯一無二のスキル。希望するものを
作れる事が出来る。スキルを願えば思った通りの魔法やスキルが
出来上がる。
「そ、そうか……この魔法は考え方が全く違ったんだ……」
マルクは魔法があるから、今ある既存の魔法を一生懸命唱えていた。例えばファイヤーアローを唱えても魔法がある訳ではないので、いくら母親の真似をしても無駄だったのだ。
この魔法の使い方は、まず希望する魔法やスキルを作らないといけなかったのである。そして、マルクは希望魔法で火属性魔法(S)を作った。
すると頭の中に、母親が言ったように頭の中にファイヤーアローやファイヤーボールが次々に浮かんだのだった。そして、あれほど簡単に誰でも使える生活魔法も浮かんだのだった。レベルがまだ足りない魔法は黒字で表示されていた。
「ぐふっ……僕は役立たずじゃなかったんだ……女神様はこんなすごいスキルを、僕に与えてくれていたんだ……」
マルクは、嬉しくてその場に泣き崩れて、女神様に感謝した。
1時間ほどすると、マルクに抱かれていたシオンが目を覚ましたのだ。
「うっ……な、なに?」
「あっ、シオン気づいたんだね。今、立て込んでいるからそのままで!」
シオンは驚いて言葉が出なかったのだ。マルクの背には真っ赤な紅蓮の炎の翼が生えていて、周りには無数の魔物がいたのだが自分達に近づくと炎の翼から羽が発射されて、魔物がなすすべもなく死んでいくのだ。
それだけではなく、マルクはファイヤーボールも使用していて、魔物達が右往左往して逃げていくのだ。そして、その場には魔石や素材だけが残っていた。
「マルク!とうとう魔法が使える様になったの?」
「ああ!これもシオンのおかげだよ。僕を役立たずと言わず信じてくれたおかげで使える様になったよ」
「本当に良かったね」
シオンは嬉しくて、マルクに抱きついたのだ。そして、自分の異変に気がついた。
「えっ!あたし……腕がある!なんで?確かディクトに……」
「もう大丈夫だよ。僕が治療しておいたから」
「なんで?欠損治療は聖属性魔法のSランクが必要でしょ?ソフィアだって、まだレベルが足りなくて使えなかったじゃない!」
シオンは自分の腕を見て目を見開き驚いていた。マルクも、一応聖属性魔法(S)を作ってみたが、レベルが足りなくて頭の中にパーフェクトヒールが浮かんでいたが使えなかった。そのため、オリジナルスキルでフェニックスヒールというものを作った。
フェニックスヒール(S)
どんな重症や四肢欠損も治療できる。そればかりか、死亡しても24時間以内なら死者蘇生も可能で、フェニックスの様に蘇る。ただし、寿命で亡くなった者は蘇生できない。
「後で説明するよ。今はこの状況をなんとかしないといけないからね」
「分かったわ……」
しばらくすると、襲ってきていた魔物達は、マルクに恐れをなして逃げ出していった。
「凄い素材の量ね……これじゃ、たとえポーターSランク持ちでも運べないわね……勿体ないけど……諦めるしかないか」
ポーターSランク持ちなら、マジックボックスがあり10tまで荷物を運ぶことが出来、中に入れた物品の時間がゆっくりになる。しかし、魔石だけでもその重量は重いのでこの量の素材は運びきれなかった。
「大丈夫だよ全部持って帰ろう」
マルクは、シオンに魔法(EX)の事を説明して、マルクはインベントリ(S)を作った。
インベントリ(S)
無限収納。無制限に収納できるマジックボックス。中に入れた物品は時間が進まない。料理を入れても腐る事はない。
そして、離れた場所(マルクの半径2m)の物でも任意に収納できる。ただし、生き物は収納することはできない。
「とんでもないスキルね……それなら魔法が使えなかったのもスキルを習得出来なかったのも納得が出来るわ……それにしても、何でレアスキルまで習得できるのよ……」
シオンが驚いたのは、後天的にレアスキルを習得できる事にあった。本来なら、神聖の儀に授かるスキルがレアスキルなのだ。
ディクトでも、Sランクスキルとして授かれたのは3つだった。後はノーマルスキルとして習得していくのだ。しかし、マルクの場合は後からレアスキルとして習得できる事だった。
「なんか、魔法(E)だと思っていたんだけど、Sランクの上にあたるEXランクだったとしか言いようがないな」
「EXランクって何よ……ホントとんでもないわよね」
「まあ、これは内緒にしておいてくれよな」
「分かっているわよ……こんなことがしれたら大変だわ。さて、全部回収できたし帰りましょうよ。そして、ディクト達をギルドに訴えるわよ」
「うん。わかっている……あいつ等は許せないよ」
「でも、どうやって帰ろうか?」
「翼があるし、上まで運ぶよ」
「やっぱりそうよね……変なとこ触ったら承知しないわよ」
「そんな事しないよ!」
マルクは、シオンをお姫様抱っこをして上に飛び上がった。
「なんか変な気持ちね……マルクに抱きかかえられるなんて、そんなにたくましかったかしら?」
「もう!シオン変な事言うなよ」
「ごめんね。でも、前は重い荷物も持てなかったじゃない。あたし重くない?」
「いや、軽いよ」
「そう、なら良かった……」
マルクとシオンは顔赤らめてお互いを意識していた。そんな事を言いながら上を目指していたがなかなか上にはたどり着けなかった。何かおかしいと思い、マルクは神眼で確認すると、ダンジョンの罠が作動していたのだ。
下に降りる一方通行が作動していた。つまり下には降りれるが、上には上がれないトラップが作動していたのだった。
「駄目だ……」
「どうしたの?」
「一方通行の罠がある。出口に向かうには別のルートを見つけなきゃいけないみたいだ」
「そ、そんな!」
「大丈夫だよ。今の僕ならシオンを守れるし別のルートを探そう」
「たしかに、今のマルクは無敵よね」
「うん!任せておいて。今まで助けてもらったから今度は僕の番さ!」
マルクとシオンは下に降りて、別ルートで帰還することにしたのだった。
「死ねええええええええ!」
「シオン!僕に身を任せて!」
「えっ⁉きゃあああああああああああ!」
「な、何か……何かないか?落下速度を緩めるなにか?」
マルクは、父からもらったマジックバックの中身をあさった。しかし、中には食料やテント等しかなかった。シオンはマルクの腕の中で、落下する恐怖で気絶してしまっていた。
(僕が何とかしないと!なんで俺はこんなにも何もできないんだ!僕は魔法使いだ!空を飛べる魔法を!何で僕はこんなに情けないんだ!魔法スキルはあると言うのに何か魔法を!)
マルクは鳥のように自由に空を飛べる翼を強く願った!フェニックスの様に何度も蘇る強さが欲しいと!すると、マルクの頭の中に浮かび上がる魔法があった。
【フェニックスウィング】
「フェニックスウィング……」
その瞬間、マルクの背中から本当に復活したように炎の翼が生えたのだ。
「な、なんだ⁉」
そして落下速度は落ち宙に浮く事が出来たのだった。マルクは自分でも信じれなくてその場に呆然としたが、いつまでもここにいてもしょうがないので、下に降りる決断をした。
「とにかく、下まで降りてみるか?上にはまだディクト達がいるかもしれないしな……」
こうして、底が見えない縦穴を、マルクはシオンを抱きかかえゆっくり降りて行くのだった。そして、崖の下は真っ暗でヒカリゴケは一切なかった。しかし、マルクの炎の翼が松明代わりとなって周囲を見通せた。
「この翼は一体……どうしていきなり頭の中に魔法が浮かんだんだ?これまで唯一のスキルが反応したなんてなかったのに……誰か教えてくれよ……」
すると又、マルクの頭に魔法がポンとひとつ浮かび上がったのだ。
「神眼」
神眼(S)というとその説明が頭の中に響いた。
神眼(S)
神の目の称される鑑定の最上級レアスキル。人間でも魔物でも
ありとあらゆるものを鑑定する事が出来る。
「凄い……これで翼を鑑定すればいいいのか」
マルクは、フェニックスウィングを鑑定した。
フェニックスウィング(S)
術者の背中から炎の翼が生え、空を自由に飛ぶことが出来る。
又、この翼を出している時に、ファイヤーフェザーと唱えれば
術者を中心に半径にいる全ての敵に、羽一本につき、(1~6)×
INT値+レベル数値のダメージを与える。
羽根の数はレベル数値×10本
この魔法はマルクのオリジナルスキル。
「これは凄いスキルだ!じゃあ、僕の唯一のスキル魔法(E)を神眼で鑑定を」
魔法(EX)
このスキルは、希望魔法といい唯一無二のスキル。希望するものを
作れる事が出来る。スキルを願えば思った通りの魔法やスキルが
出来上がる。
「そ、そうか……この魔法は考え方が全く違ったんだ……」
マルクは魔法があるから、今ある既存の魔法を一生懸命唱えていた。例えばファイヤーアローを唱えても魔法がある訳ではないので、いくら母親の真似をしても無駄だったのだ。
この魔法の使い方は、まず希望する魔法やスキルを作らないといけなかったのである。そして、マルクは希望魔法で火属性魔法(S)を作った。
すると頭の中に、母親が言ったように頭の中にファイヤーアローやファイヤーボールが次々に浮かんだのだった。そして、あれほど簡単に誰でも使える生活魔法も浮かんだのだった。レベルがまだ足りない魔法は黒字で表示されていた。
「ぐふっ……僕は役立たずじゃなかったんだ……女神様はこんなすごいスキルを、僕に与えてくれていたんだ……」
マルクは、嬉しくてその場に泣き崩れて、女神様に感謝した。
1時間ほどすると、マルクに抱かれていたシオンが目を覚ましたのだ。
「うっ……な、なに?」
「あっ、シオン気づいたんだね。今、立て込んでいるからそのままで!」
シオンは驚いて言葉が出なかったのだ。マルクの背には真っ赤な紅蓮の炎の翼が生えていて、周りには無数の魔物がいたのだが自分達に近づくと炎の翼から羽が発射されて、魔物がなすすべもなく死んでいくのだ。
それだけではなく、マルクはファイヤーボールも使用していて、魔物達が右往左往して逃げていくのだ。そして、その場には魔石や素材だけが残っていた。
「マルク!とうとう魔法が使える様になったの?」
「ああ!これもシオンのおかげだよ。僕を役立たずと言わず信じてくれたおかげで使える様になったよ」
「本当に良かったね」
シオンは嬉しくて、マルクに抱きついたのだ。そして、自分の異変に気がついた。
「えっ!あたし……腕がある!なんで?確かディクトに……」
「もう大丈夫だよ。僕が治療しておいたから」
「なんで?欠損治療は聖属性魔法のSランクが必要でしょ?ソフィアだって、まだレベルが足りなくて使えなかったじゃない!」
シオンは自分の腕を見て目を見開き驚いていた。マルクも、一応聖属性魔法(S)を作ってみたが、レベルが足りなくて頭の中にパーフェクトヒールが浮かんでいたが使えなかった。そのため、オリジナルスキルでフェニックスヒールというものを作った。
フェニックスヒール(S)
どんな重症や四肢欠損も治療できる。そればかりか、死亡しても24時間以内なら死者蘇生も可能で、フェニックスの様に蘇る。ただし、寿命で亡くなった者は蘇生できない。
「後で説明するよ。今はこの状況をなんとかしないといけないからね」
「分かったわ……」
しばらくすると、襲ってきていた魔物達は、マルクに恐れをなして逃げ出していった。
「凄い素材の量ね……これじゃ、たとえポーターSランク持ちでも運べないわね……勿体ないけど……諦めるしかないか」
ポーターSランク持ちなら、マジックボックスがあり10tまで荷物を運ぶことが出来、中に入れた物品の時間がゆっくりになる。しかし、魔石だけでもその重量は重いのでこの量の素材は運びきれなかった。
「大丈夫だよ全部持って帰ろう」
マルクは、シオンに魔法(EX)の事を説明して、マルクはインベントリ(S)を作った。
インベントリ(S)
無限収納。無制限に収納できるマジックボックス。中に入れた物品は時間が進まない。料理を入れても腐る事はない。
そして、離れた場所(マルクの半径2m)の物でも任意に収納できる。ただし、生き物は収納することはできない。
「とんでもないスキルね……それなら魔法が使えなかったのもスキルを習得出来なかったのも納得が出来るわ……それにしても、何でレアスキルまで習得できるのよ……」
シオンが驚いたのは、後天的にレアスキルを習得できる事にあった。本来なら、神聖の儀に授かるスキルがレアスキルなのだ。
ディクトでも、Sランクスキルとして授かれたのは3つだった。後はノーマルスキルとして習得していくのだ。しかし、マルクの場合は後からレアスキルとして習得できる事だった。
「なんか、魔法(E)だと思っていたんだけど、Sランクの上にあたるEXランクだったとしか言いようがないな」
「EXランクって何よ……ホントとんでもないわよね」
「まあ、これは内緒にしておいてくれよな」
「分かっているわよ……こんなことがしれたら大変だわ。さて、全部回収できたし帰りましょうよ。そして、ディクト達をギルドに訴えるわよ」
「うん。わかっている……あいつ等は許せないよ」
「でも、どうやって帰ろうか?」
「翼があるし、上まで運ぶよ」
「やっぱりそうよね……変なとこ触ったら承知しないわよ」
「そんな事しないよ!」
マルクは、シオンをお姫様抱っこをして上に飛び上がった。
「なんか変な気持ちね……マルクに抱きかかえられるなんて、そんなにたくましかったかしら?」
「もう!シオン変な事言うなよ」
「ごめんね。でも、前は重い荷物も持てなかったじゃない。あたし重くない?」
「いや、軽いよ」
「そう、なら良かった……」
マルクとシオンは顔赤らめてお互いを意識していた。そんな事を言いながら上を目指していたがなかなか上にはたどり着けなかった。何かおかしいと思い、マルクは神眼で確認すると、ダンジョンの罠が作動していたのだ。
下に降りる一方通行が作動していた。つまり下には降りれるが、上には上がれないトラップが作動していたのだった。
「駄目だ……」
「どうしたの?」
「一方通行の罠がある。出口に向かうには別のルートを見つけなきゃいけないみたいだ」
「そ、そんな!」
「大丈夫だよ。今の僕ならシオンを守れるし別のルートを探そう」
「たしかに、今のマルクは無敵よね」
「うん!任せておいて。今まで助けてもらったから今度は僕の番さ!」
マルクとシオンは下に降りて、別ルートで帰還することにしたのだった。
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