444 / 619
第9章 Freedom国の発展!
107話 ローゼリアの救助
しおりを挟む
ローゼリアは、目をつむり心の中でケンジに大声で謝ったのである。
(ご主人様……ごめんなさい!)
ローゼリアが、襲われる瞬間その場所が大爆発したのである。
「何が起こった?」
屋根の一部が大爆発を起こし、兵舎の屋根にいたローゼリアのいた場所から黒煙が立ち上っていたのだった。
「まさか自爆したのか?」
「ここからでは何とも……」
テンプルナイト達は、その場所の形跡を詳しく調べたのだが、爆発のあった場所には大量の血液が付着し少量の肉片も、飛び散っていたのがわかったのである。
「ヴァンデイン様!あの曲者は逃げれないと見て自爆した模様です」
「本当か?」
「兵舎の屋根には、血痕と肉片が見つかりました。これを鑑定した結果ヒューマンのモノと分かりました。しかし、手掛かりはこれだけで、どういった人物までかはわかりませんでした」
「まあ、あの場で聞かれた事が流出しなければ安心だ!」
「はっ!」
「しかし、あの曲者はどこの偵察だったのか?まさか聖女からの密偵では無かろうな……」
「ヴァンデイン様!もし聖女様の密偵だったら、どうするつもりなのですか?」
「これは、早急に手配をしなければならんかもしれんな……」
ローゼリアが、密偵を失敗した事により、聖女が疑われてしまったのである。ケンジとしては、聖教国が転覆しない為に情報を得たかっただけだが、反対にテンプルナイト達から、聖女の身が危険になるとは思いもしなかったのである。
テンプルナイトからしたら、あの密偵が聖女のものだったら、聖女はテンプルナイトを疑っていたことになるのである。
その為、聖女を何とかしないと今度は反対に、テンプルナイトの立場がなくなるのである。
そして、大爆発を起こしたのはローゼリアではなかったのである。大爆発の衝撃でローゼリアは気絶し、180cmほどのがっちりした黒装束に抱きかかえられ、町の外に脱出していたのである。
「ローゼリア、起きろ!」
その黒装束の男は、ローゼリアを抱きかかえホッペを軽く叩き、目を覚まそうしていたのである。目を覚ましたローゼリアは、知らない人間に抱きかかえられ、何が起こっているのか解らなかったのである。
「なっなに⁉貴方はいったい?」
「やっと目が覚めたか?」
「は、離して!何、抱きかかえているのよ!」
「お、おい!暴れるな!」
「えっ⁉その声って!」
「ああ!俺だよ!」
その時、雲の隙間から月の光がスッと、その男の顔を照らしたのだった。
「ギ、ギルゥ~~~!」
ローゼリアは、知った顔で安心して涙がブワッとでて、ギルに抱きついたのだった。
「ホント、さっきは危なかったな!俺ももう少し遅れていたら、主にどのように報告したらわからなかったよ!」
「どうしてギルがここに?」
「主がお前に指示を出したのだが、それから何か嫌な予感がしたらしく、俺にお前を守ってやってくれと指示がでたんだよ」
「だから、ギルがここに?」
「ああ!聖教国に入ったら、もう兵舎の屋根の上でお前が、あんなことになっていて本当に焦ったよ」
「ギル……ごめんね」
「ああ!無事で何よりだよ。って、お前腕から血が流れているじゃないか!」
「うん……これ位大丈夫だよ!」
「ちょっと待ってろ!」
ギルはローゼリアを降ろし、バックから※①【包帯】を出し、腕に巻いたのである。この包帯は、癒し草のエキスを抽出し包帯に染み込ませたもので、冒険初心者の必須アイテムの一つである。
治療のスキルを持った者が使うと、回復量が増えポーションを使わなくても回復できるのである。冒険初心者はポーションもまだ買うことが出来ないほど、貧乏なので初心者には本当にありがたいアイテムなのだ。
しかし、このアイテムはポーションのように振りかけたら治るものではなく、戦闘終了後に傷口に巻く事で治療できるのである。
「ギル、包帯使わなくてもポーションあるよ!」
「それは、万が一に置いておけ!弓矢の傷なら包帯で十分だろ!」
ギルはこう言い放ち、包帯を巻いたのである。これを聞き、冷たいように聞こえるがギルの行動が正解である。
戦闘じゃない時にポーションなど使う方が間違いであり、ポーションは戦闘中に包帯をいちいち巻くことが出来ない状態だから使うのであり、戦闘中に使うべきアイテムなのだ。
毒に置かされた時でも、毒消し草を傷口に当てて包帯を巻くのが一般的な使い方なのである。
「ローゼリア!いいか?俺もロイから聞いたばかりで恥ずかしかったんだが、冒険者はこうしてアイテムを使い分けして利用する物らしいんだ。ポーションをそんなに簡単に使うものじゃないんだとよ」
「へえ!そうなんだ……」
「俺達は主のおかげで、高価なポーションをほいほい使える境遇にあるが、本当なら、ポーションを使う事が出来るのは、Eランク冒険者でも難しいらしいんだよ」
「そうなの?」
「ああ!俺達は本当に恵まれているんだって、ロイ達が俺に話してくれたよ。だから俺は、それから戦闘中以外は包帯を使っている。おかげで治療のスキルがこの間得たばかりだよ」
「そうなんだ!」
ギルの説明に、ローゼリアは感心したのであった。
「それで、ローゼリア!テンプルナイトの情報は得られたのか?」
「うん……」
ローゼリアは、今あった事をギルに説明したのだった。そして、今度は聖教国にクーデターが起こるかもしれないとあせるのであった。
「わかった!じゃあ、Freedomに帰るか!」
「うん!ギルありがとね……」
ローゼリアは、ギルが助けに来てくれた事に礼を言い、顔を赤らめるのだった。
「ああ!気にするな。お前が死んだら主が悲しむからな。無事で本当によかったよ」
そういってギルは、ローゼリアを抱え込んだのだった。
「ギ、ギル⁉もう抱かなくても大丈夫だよ!あたし一人で走れるし……」
「遠慮するな!まだ怪我が治っていないんだから、無理をするな!」
ギルは、ローゼリアを抱きかかえ、あり得ないスピードでその場から走り去ったのである。
※①【包帯】
冒険初心者にとって、安価でありがたい治療アイテム。
F・Eランク冒険者にとってポーションは高価な為、
低ランクの間お世話になるアイテム。
戦闘中にはいちいち巻くことが出来ない為、使用することは
難しいが、戦闘が終わった時に傷口に巻き治療する。
この包帯には癒し草のエキスが染み込んでいる為、細胞が
活性化し軽い傷なら24時間で治る。
ただし、骨折は直らない。
(ご主人様……ごめんなさい!)
ローゼリアが、襲われる瞬間その場所が大爆発したのである。
「何が起こった?」
屋根の一部が大爆発を起こし、兵舎の屋根にいたローゼリアのいた場所から黒煙が立ち上っていたのだった。
「まさか自爆したのか?」
「ここからでは何とも……」
テンプルナイト達は、その場所の形跡を詳しく調べたのだが、爆発のあった場所には大量の血液が付着し少量の肉片も、飛び散っていたのがわかったのである。
「ヴァンデイン様!あの曲者は逃げれないと見て自爆した模様です」
「本当か?」
「兵舎の屋根には、血痕と肉片が見つかりました。これを鑑定した結果ヒューマンのモノと分かりました。しかし、手掛かりはこれだけで、どういった人物までかはわかりませんでした」
「まあ、あの場で聞かれた事が流出しなければ安心だ!」
「はっ!」
「しかし、あの曲者はどこの偵察だったのか?まさか聖女からの密偵では無かろうな……」
「ヴァンデイン様!もし聖女様の密偵だったら、どうするつもりなのですか?」
「これは、早急に手配をしなければならんかもしれんな……」
ローゼリアが、密偵を失敗した事により、聖女が疑われてしまったのである。ケンジとしては、聖教国が転覆しない為に情報を得たかっただけだが、反対にテンプルナイト達から、聖女の身が危険になるとは思いもしなかったのである。
テンプルナイトからしたら、あの密偵が聖女のものだったら、聖女はテンプルナイトを疑っていたことになるのである。
その為、聖女を何とかしないと今度は反対に、テンプルナイトの立場がなくなるのである。
そして、大爆発を起こしたのはローゼリアではなかったのである。大爆発の衝撃でローゼリアは気絶し、180cmほどのがっちりした黒装束に抱きかかえられ、町の外に脱出していたのである。
「ローゼリア、起きろ!」
その黒装束の男は、ローゼリアを抱きかかえホッペを軽く叩き、目を覚まそうしていたのである。目を覚ましたローゼリアは、知らない人間に抱きかかえられ、何が起こっているのか解らなかったのである。
「なっなに⁉貴方はいったい?」
「やっと目が覚めたか?」
「は、離して!何、抱きかかえているのよ!」
「お、おい!暴れるな!」
「えっ⁉その声って!」
「ああ!俺だよ!」
その時、雲の隙間から月の光がスッと、その男の顔を照らしたのだった。
「ギ、ギルゥ~~~!」
ローゼリアは、知った顔で安心して涙がブワッとでて、ギルに抱きついたのだった。
「ホント、さっきは危なかったな!俺ももう少し遅れていたら、主にどのように報告したらわからなかったよ!」
「どうしてギルがここに?」
「主がお前に指示を出したのだが、それから何か嫌な予感がしたらしく、俺にお前を守ってやってくれと指示がでたんだよ」
「だから、ギルがここに?」
「ああ!聖教国に入ったら、もう兵舎の屋根の上でお前が、あんなことになっていて本当に焦ったよ」
「ギル……ごめんね」
「ああ!無事で何よりだよ。って、お前腕から血が流れているじゃないか!」
「うん……これ位大丈夫だよ!」
「ちょっと待ってろ!」
ギルはローゼリアを降ろし、バックから※①【包帯】を出し、腕に巻いたのである。この包帯は、癒し草のエキスを抽出し包帯に染み込ませたもので、冒険初心者の必須アイテムの一つである。
治療のスキルを持った者が使うと、回復量が増えポーションを使わなくても回復できるのである。冒険初心者はポーションもまだ買うことが出来ないほど、貧乏なので初心者には本当にありがたいアイテムなのだ。
しかし、このアイテムはポーションのように振りかけたら治るものではなく、戦闘終了後に傷口に巻く事で治療できるのである。
「ギル、包帯使わなくてもポーションあるよ!」
「それは、万が一に置いておけ!弓矢の傷なら包帯で十分だろ!」
ギルはこう言い放ち、包帯を巻いたのである。これを聞き、冷たいように聞こえるがギルの行動が正解である。
戦闘じゃない時にポーションなど使う方が間違いであり、ポーションは戦闘中に包帯をいちいち巻くことが出来ない状態だから使うのであり、戦闘中に使うべきアイテムなのだ。
毒に置かされた時でも、毒消し草を傷口に当てて包帯を巻くのが一般的な使い方なのである。
「ローゼリア!いいか?俺もロイから聞いたばかりで恥ずかしかったんだが、冒険者はこうしてアイテムを使い分けして利用する物らしいんだ。ポーションをそんなに簡単に使うものじゃないんだとよ」
「へえ!そうなんだ……」
「俺達は主のおかげで、高価なポーションをほいほい使える境遇にあるが、本当なら、ポーションを使う事が出来るのは、Eランク冒険者でも難しいらしいんだよ」
「そうなの?」
「ああ!俺達は本当に恵まれているんだって、ロイ達が俺に話してくれたよ。だから俺は、それから戦闘中以外は包帯を使っている。おかげで治療のスキルがこの間得たばかりだよ」
「そうなんだ!」
ギルの説明に、ローゼリアは感心したのであった。
「それで、ローゼリア!テンプルナイトの情報は得られたのか?」
「うん……」
ローゼリアは、今あった事をギルに説明したのだった。そして、今度は聖教国にクーデターが起こるかもしれないとあせるのであった。
「わかった!じゃあ、Freedomに帰るか!」
「うん!ギルありがとね……」
ローゼリアは、ギルが助けに来てくれた事に礼を言い、顔を赤らめるのだった。
「ああ!気にするな。お前が死んだら主が悲しむからな。無事で本当によかったよ」
そういってギルは、ローゼリアを抱え込んだのだった。
「ギ、ギル⁉もう抱かなくても大丈夫だよ!あたし一人で走れるし……」
「遠慮するな!まだ怪我が治っていないんだから、無理をするな!」
ギルは、ローゼリアを抱きかかえ、あり得ないスピードでその場から走り去ったのである。
※①【包帯】
冒険初心者にとって、安価でありがたい治療アイテム。
F・Eランク冒険者にとってポーションは高価な為、
低ランクの間お世話になるアイテム。
戦闘中にはいちいち巻くことが出来ない為、使用することは
難しいが、戦闘が終わった時に傷口に巻き治療する。
この包帯には癒し草のエキスが染み込んでいる為、細胞が
活性化し軽い傷なら24時間で治る。
ただし、骨折は直らない。
0
お気に入りに追加
2,451
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる