433 / 619
第9章 Freedom国の発展!
98話 聖教国の失態
しおりを挟む
Freedomでは、ケンジが新しいポーシュンを作れるようになった事が、話題に上がって湧き上がっていたのである。その日の夕食時には、その話題で賑わっていたのだった。
「ご主人様!リターンポーションという物が出来たと聞いたのですが?」
「ああ!凄いポーションもあったものだよな」
「ねえ!ケンちゃん、それってもう作ったの?」
「ああ!一本だけ作ったよ。結構、難易度高いポーションで5本ほど失敗してやっとできた感じだ」
そういって、食卓にリターンポーションを乗せたのだった。
「これがリターンポーションなんだ?ケンちゃんが、5本も失敗するなんて本当に難しいポーションなんだね?」
「そうなんだよ!たぶん錬金スキルが、200.00になっても失敗する確率があるのかもな?」
「でも、これって世の中のヒューマン族が知ったら奪い合いになるんじゃないの?」
「多分な……」
「って事は、これって売り物にしないのよね?」
「なんだ?欲しいのか?」
「欲しいようないらないよな……変な気分になるアイテムだよね?」
「なんだ、それ?」
「う~ん……なんて言ったらいいのかな?このポーションが欲しくなる時って、多分なんだけどあたしの寿命が来た時だろうな……」
「それって……」
「えぇ、あたしの寿命は早くてあと60年先だけど、ケンちゃんにとって60年は短すぎる人生だよね?」
「まあ、そうだな……」
「だったらあたしは、まだケンちゃんと一緒にいたくなっちゃうから、このポーションが欲しいと思うのは、その時だろうなあ……」
「そっか……じゃあ、それまで大量に在庫を作っとかなきゃな!」
「でもね、それもちょっと違う様な気もするんだよね……」
「どういう事だ?」
「神様が、ヒューマンの寿命を約80年という時間を決めたんでしょ?だったら、その時間の中で一生懸命生きて、悔いのない人生を終えることが正解なのかなとも思うのよね」
「確かにそうとも言えるな……」
マイの意見に、ギル達は感慨深い顔をしたのである。ギル達初期メンバーもまた、いずれはケンジより先に亡くなることになるのである。
その時、自分はマイのような考えが出来るのか、自信が持てなかったのである。
「まあ、みんなもそんなに思い詰めんな!俺はみんなと、今からそんな事を考えながら生活なんかしたくないし、こういう事はなるようにしかならんからな!」
「「「「「はい!」」」」」
その日の晩御飯はなんか、いつもと違い言葉を発さず食事が終わるのだった。
そして、次の日からもケンジの目標であるのはあくまでもキキョウの蘇生の為であり、錬金術のスキルを伸ばす為に頑張るのであった。
「キキョウ……もうすぐだぞ!絶対に俺が蘇生してやるから……」
ケンジは、独り言をいいながら気合を入れるのであった。次の日、Freedom店に驚く事が起きたのである。
「すまないが、ケンジ殿と面会がしたいのだが、よろしいでしょうか?」
「えーっと、あなた方はどちら様で、どのようなご用件でしょうか?」
「挨拶が遅くなって申し訳ない!私達はマルシェイム聖教国テンプルナイト団長、ヴァンデインと申す!聖女様のつかいで参った」
「少々お待ちください!」
ウランは、急いでセバスとケンジの所に報告しに行くのだった。知らせを聞いたセバスは、ヴァンデインを客室へと案内しもてなすのだった。
ケンジは、やっと国も動き出したと思い、ニヤリと笑顔を見せたのである。
「ご主人様!今、笑いましたがひょっとして……」
「ああ!ウランも気がついたか?」
「えーっと、テンプルナイト達の要件って蹄鉄なのですか?」
「ああ!それしかないだろ?俺はこいつらを、最終的にターゲットにしていたんだからな!」
「どういう事でしょうか?」
「テンプルナイト達は、どういう交渉するんだろうな?今から楽しみだよ!」
「どういう交渉って?」
「気になるなら一緒に来るか?その代わり決して驚いて口出しするなよ」
「はい!」
ケンジは、ウランと一緒に客室に向かったのである。そこにはすでに、ムシュダルクやマイ達Freedomの重鎮達が揃っていたのである。
「お待たせしてすいません」
「こちらこそ、いきなりの訪問に対応して頂きありがとうございます!私はマルシェイム騎士団、テンプルナイト団長のヴァンデインと申す!以後お見知りおきを」
「それはご丁寧にどうも!俺はケンジと言います。それで今日は、聖嬢様のつかいできたと聞きましたが、何かありましたか?」
「先日、Freedomで販売された馬車の馬に使う蹄鉄の件なのですが、聖教国に卸していただきたいのです」
「なんで?お断りします!」
「そうですか!よろしくお願い……えっ⁉」
「要件が、蹄鉄ならお引き取り下さい!」
「ちょ、ちょっとお待ちください!何でですか?」
「反対に聞くが、なんで売ってもらえると思ったんだ?」
「それは、聖女様がFreedomの蹄鉄は、騎士団の騎馬隊に使えるというので、交渉しにまいりました」
「いやいや!そうじゃなくて聖教国での蹄鉄の使用理由じゃなく、先の戦争の事で俺の家族であるキキョウが、テンプルナイトに虐殺されたんだぞ?その謝罪を、あんたたちはまだFreedomにしてないんだぞ?」
「あっ……」
「ですが、それはもう水に流したから、聖教国に色々アドバイスをしてくれて、ギルドからの圧力から救ってくれたのではないのですか?」
「いやぁ……加害者側って、ホント都合の良い様に解釈するんだよな……俺がいつ、キキョウの事を許すと言ったんだ?俺が聖教国に我慢をして何も言わないのは、仮にもティアさんを信仰している国だからだよ」
「……」
「本当なら、叩き潰し隊ぐらいなんだよ?それでも、あんたらは文句言えない事を俺達Freedomにやったんだよ?」
「うぐっ……だったらなんで、聖教国を援助してギルドから救ってくれたのですか?」
「俺は、聖教国を救ったんじゃないよ。聖教国を利用して、ギルドを建て直したんだよ。その結果、救ったのは聖教国ではなく民衆達だよ」
「なっ!」
「いいかい?貴方達はなんか都合の良い様に解釈しているようだが、俺は聖教国から謝罪を受けた覚えはないよ?俺が聖教国に協力した理由は、只単に都合が良かっただけだ」
「……」
「Freedomの商品を取引するなら、ちゃんとやることをやってからにしてくれよ!貴方達は、また都合の良いように考える節があるから、言っておいてやるが先の戦争が終わって謝罪せずにもう1年半が経っているから、その辺をちゃんと考えて行動しろよ?」
「申し訳ございません……」
「分かったらとりあえず、聖女アリサさんに今回の事をよく考えてもらってください!」
ケンジは、そのように騎士団長に言い伝えて、Freedomから帰ってもらうのだった。
テンプルナイト達が帰った後、ウランはケンジに聞いていた事と違うのでどういう事なのか聞いていたのだった。
「ご、ご主人様!さっきのは一体どういうことですか?黙っていてくれと言われたので何も言いませんでしたが、訳が分からないですよ!」
「あたしも、ケンちゃんの行動が分からないわね……」
「ケンジ様、どういう事か説明してもらえませんか?せっかく蹄鉄を国が買いたいと言ってきたのに、負い返してしまうなんて!」
「みんな、落ち着いて!こんなのいつもの事じゃないか?それに、みんなは聖教国の事をこのまま許せるのか?」
「それはそうだけど……」
「いいかい?聖教国はギルドに追い詰められていたから、俺は色々アドバイスを送ったけど、あくまでもそれは利用してギルドをどうにかしたかっただけで、聖教国を許したわけじゃないよ」
「それは、さっき聞いていたので分かりますが、もしもですよ?聖教国が蹄鉄はもういらないと言ったらどうするのですか?」
「そんな事があるわけないじゃないか?あいつ等は騎士団の騎馬隊に、俺の商品を使いたいと言っているんだぞ!」
「ですが……」
「いいか?騎馬隊に使った場合、機動力が上がりどれだけ戦力が上がるかわかっているのか?それだけじゃない、伝令や援軍を送るだけでも、今までの半分の時間……いや、あの馬力に一人しか乗馬してないから四分の一の以下の時間ですむことになるんだぞ?」
「確かに……」
「そんなアイテムを、卸してほしいと言われて、はい!そうですかっていえるかよ!」
「な、なるほど……」
「まずは聖教国には、謝罪してもらってから交渉だよ。王国と帝国には前の国王には辞任してもらい、謝罪もちゃんとしてもらっただろ?」
「な、なるほど!」
「聖教国にも、ちゃんと謝罪してもらわないといけないだろ?」
ケンジの説明に一同納得したようだった。
そして、テンプルナイトが帰還して驚いたのが、聖女や司祭達だったのである。
まさか、ケンジが聖教国の事をまだ許してなかった事に驚いたのである。聖女達は、ケンジがギルドから救ってくれたとばかり思っていたのだ。その為、都合の良いように考えていて、謝罪にFreedomに訪れていなかったのである。
そして、ヴァンデインの報告に背筋が凍ったのである。この一年半で、騎士団は復活しつつあったが、Freedomに攻められた場合、とてもじゃないが抵抗などできないからである。そして、そんな相手に一年半ずっと謝罪していなかったのである。
「ケ、ケンジさんは、聖教国を許してくれてはいなかったのですか?」
「はい……そのように言っておられました」
「では、なぜFreedomは攻めてこないのですか?」
「それは、女神クローティア様を信仰している国だから、攻めていないだけで女神様の顔を立てていると……本来なら、謝罪もしないような国をこうして放って置く事などしないそうです……」
聖女と司祭達は、顔を真っ青にして冷や汗を流したのである。こんな交渉など最初から通るはずもなく、一年半という年月を放って置いて、今更どのような謝罪をしたらいいのか頭を痛めたのだった。
「ご主人様!リターンポーションという物が出来たと聞いたのですが?」
「ああ!凄いポーションもあったものだよな」
「ねえ!ケンちゃん、それってもう作ったの?」
「ああ!一本だけ作ったよ。結構、難易度高いポーションで5本ほど失敗してやっとできた感じだ」
そういって、食卓にリターンポーションを乗せたのだった。
「これがリターンポーションなんだ?ケンちゃんが、5本も失敗するなんて本当に難しいポーションなんだね?」
「そうなんだよ!たぶん錬金スキルが、200.00になっても失敗する確率があるのかもな?」
「でも、これって世の中のヒューマン族が知ったら奪い合いになるんじゃないの?」
「多分な……」
「って事は、これって売り物にしないのよね?」
「なんだ?欲しいのか?」
「欲しいようないらないよな……変な気分になるアイテムだよね?」
「なんだ、それ?」
「う~ん……なんて言ったらいいのかな?このポーションが欲しくなる時って、多分なんだけどあたしの寿命が来た時だろうな……」
「それって……」
「えぇ、あたしの寿命は早くてあと60年先だけど、ケンちゃんにとって60年は短すぎる人生だよね?」
「まあ、そうだな……」
「だったらあたしは、まだケンちゃんと一緒にいたくなっちゃうから、このポーションが欲しいと思うのは、その時だろうなあ……」
「そっか……じゃあ、それまで大量に在庫を作っとかなきゃな!」
「でもね、それもちょっと違う様な気もするんだよね……」
「どういう事だ?」
「神様が、ヒューマンの寿命を約80年という時間を決めたんでしょ?だったら、その時間の中で一生懸命生きて、悔いのない人生を終えることが正解なのかなとも思うのよね」
「確かにそうとも言えるな……」
マイの意見に、ギル達は感慨深い顔をしたのである。ギル達初期メンバーもまた、いずれはケンジより先に亡くなることになるのである。
その時、自分はマイのような考えが出来るのか、自信が持てなかったのである。
「まあ、みんなもそんなに思い詰めんな!俺はみんなと、今からそんな事を考えながら生活なんかしたくないし、こういう事はなるようにしかならんからな!」
「「「「「はい!」」」」」
その日の晩御飯はなんか、いつもと違い言葉を発さず食事が終わるのだった。
そして、次の日からもケンジの目標であるのはあくまでもキキョウの蘇生の為であり、錬金術のスキルを伸ばす為に頑張るのであった。
「キキョウ……もうすぐだぞ!絶対に俺が蘇生してやるから……」
ケンジは、独り言をいいながら気合を入れるのであった。次の日、Freedom店に驚く事が起きたのである。
「すまないが、ケンジ殿と面会がしたいのだが、よろしいでしょうか?」
「えーっと、あなた方はどちら様で、どのようなご用件でしょうか?」
「挨拶が遅くなって申し訳ない!私達はマルシェイム聖教国テンプルナイト団長、ヴァンデインと申す!聖女様のつかいで参った」
「少々お待ちください!」
ウランは、急いでセバスとケンジの所に報告しに行くのだった。知らせを聞いたセバスは、ヴァンデインを客室へと案内しもてなすのだった。
ケンジは、やっと国も動き出したと思い、ニヤリと笑顔を見せたのである。
「ご主人様!今、笑いましたがひょっとして……」
「ああ!ウランも気がついたか?」
「えーっと、テンプルナイト達の要件って蹄鉄なのですか?」
「ああ!それしかないだろ?俺はこいつらを、最終的にターゲットにしていたんだからな!」
「どういう事でしょうか?」
「テンプルナイト達は、どういう交渉するんだろうな?今から楽しみだよ!」
「どういう交渉って?」
「気になるなら一緒に来るか?その代わり決して驚いて口出しするなよ」
「はい!」
ケンジは、ウランと一緒に客室に向かったのである。そこにはすでに、ムシュダルクやマイ達Freedomの重鎮達が揃っていたのである。
「お待たせしてすいません」
「こちらこそ、いきなりの訪問に対応して頂きありがとうございます!私はマルシェイム騎士団、テンプルナイト団長のヴァンデインと申す!以後お見知りおきを」
「それはご丁寧にどうも!俺はケンジと言います。それで今日は、聖嬢様のつかいできたと聞きましたが、何かありましたか?」
「先日、Freedomで販売された馬車の馬に使う蹄鉄の件なのですが、聖教国に卸していただきたいのです」
「なんで?お断りします!」
「そうですか!よろしくお願い……えっ⁉」
「要件が、蹄鉄ならお引き取り下さい!」
「ちょ、ちょっとお待ちください!何でですか?」
「反対に聞くが、なんで売ってもらえると思ったんだ?」
「それは、聖女様がFreedomの蹄鉄は、騎士団の騎馬隊に使えるというので、交渉しにまいりました」
「いやいや!そうじゃなくて聖教国での蹄鉄の使用理由じゃなく、先の戦争の事で俺の家族であるキキョウが、テンプルナイトに虐殺されたんだぞ?その謝罪を、あんたたちはまだFreedomにしてないんだぞ?」
「あっ……」
「ですが、それはもう水に流したから、聖教国に色々アドバイスをしてくれて、ギルドからの圧力から救ってくれたのではないのですか?」
「いやぁ……加害者側って、ホント都合の良い様に解釈するんだよな……俺がいつ、キキョウの事を許すと言ったんだ?俺が聖教国に我慢をして何も言わないのは、仮にもティアさんを信仰している国だからだよ」
「……」
「本当なら、叩き潰し隊ぐらいなんだよ?それでも、あんたらは文句言えない事を俺達Freedomにやったんだよ?」
「うぐっ……だったらなんで、聖教国を援助してギルドから救ってくれたのですか?」
「俺は、聖教国を救ったんじゃないよ。聖教国を利用して、ギルドを建て直したんだよ。その結果、救ったのは聖教国ではなく民衆達だよ」
「なっ!」
「いいかい?貴方達はなんか都合の良い様に解釈しているようだが、俺は聖教国から謝罪を受けた覚えはないよ?俺が聖教国に協力した理由は、只単に都合が良かっただけだ」
「……」
「Freedomの商品を取引するなら、ちゃんとやることをやってからにしてくれよ!貴方達は、また都合の良いように考える節があるから、言っておいてやるが先の戦争が終わって謝罪せずにもう1年半が経っているから、その辺をちゃんと考えて行動しろよ?」
「申し訳ございません……」
「分かったらとりあえず、聖女アリサさんに今回の事をよく考えてもらってください!」
ケンジは、そのように騎士団長に言い伝えて、Freedomから帰ってもらうのだった。
テンプルナイト達が帰った後、ウランはケンジに聞いていた事と違うのでどういう事なのか聞いていたのだった。
「ご、ご主人様!さっきのは一体どういうことですか?黙っていてくれと言われたので何も言いませんでしたが、訳が分からないですよ!」
「あたしも、ケンちゃんの行動が分からないわね……」
「ケンジ様、どういう事か説明してもらえませんか?せっかく蹄鉄を国が買いたいと言ってきたのに、負い返してしまうなんて!」
「みんな、落ち着いて!こんなのいつもの事じゃないか?それに、みんなは聖教国の事をこのまま許せるのか?」
「それはそうだけど……」
「いいかい?聖教国はギルドに追い詰められていたから、俺は色々アドバイスを送ったけど、あくまでもそれは利用してギルドをどうにかしたかっただけで、聖教国を許したわけじゃないよ」
「それは、さっき聞いていたので分かりますが、もしもですよ?聖教国が蹄鉄はもういらないと言ったらどうするのですか?」
「そんな事があるわけないじゃないか?あいつ等は騎士団の騎馬隊に、俺の商品を使いたいと言っているんだぞ!」
「ですが……」
「いいか?騎馬隊に使った場合、機動力が上がりどれだけ戦力が上がるかわかっているのか?それだけじゃない、伝令や援軍を送るだけでも、今までの半分の時間……いや、あの馬力に一人しか乗馬してないから四分の一の以下の時間ですむことになるんだぞ?」
「確かに……」
「そんなアイテムを、卸してほしいと言われて、はい!そうですかっていえるかよ!」
「な、なるほど……」
「まずは聖教国には、謝罪してもらってから交渉だよ。王国と帝国には前の国王には辞任してもらい、謝罪もちゃんとしてもらっただろ?」
「な、なるほど!」
「聖教国にも、ちゃんと謝罪してもらわないといけないだろ?」
ケンジの説明に一同納得したようだった。
そして、テンプルナイトが帰還して驚いたのが、聖女や司祭達だったのである。
まさか、ケンジが聖教国の事をまだ許してなかった事に驚いたのである。聖女達は、ケンジがギルドから救ってくれたとばかり思っていたのだ。その為、都合の良いように考えていて、謝罪にFreedomに訪れていなかったのである。
そして、ヴァンデインの報告に背筋が凍ったのである。この一年半で、騎士団は復活しつつあったが、Freedomに攻められた場合、とてもじゃないが抵抗などできないからである。そして、そんな相手に一年半ずっと謝罪していなかったのである。
「ケ、ケンジさんは、聖教国を許してくれてはいなかったのですか?」
「はい……そのように言っておられました」
「では、なぜFreedomは攻めてこないのですか?」
「それは、女神クローティア様を信仰している国だから、攻めていないだけで女神様の顔を立てていると……本来なら、謝罪もしないような国をこうして放って置く事などしないそうです……」
聖女と司祭達は、顔を真っ青にして冷や汗を流したのである。こんな交渉など最初から通るはずもなく、一年半という年月を放って置いて、今更どのような謝罪をしたらいいのか頭を痛めたのだった。
0
お気に入りに追加
2,450
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです(_ _)
※感想欄のネタバレ配慮はありません。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっておりますm(_ _;)m
妹が私の婚約者を奪った癖に、返したいと言ってきたので断った
ルイス
恋愛
伯爵令嬢のファラ・イグリオは19歳の誕生日に侯爵との婚約が決定した。
昔からひたむきに続けていた貴族令嬢としての努力が報われた感じだ。
しかし突然、妹のシェリーによって奪われてしまう。
両親もシェリーを優先する始末で、ファラの婚約は解消されてしまった。
「お前はお姉さんなのだから、我慢できるだろう? お前なら他にも良い相手がきっと見つかるさ」
父親からの無常な一言にファラは愕然としてしまう。彼女は幼少の頃から自分の願いが聞き届けられた
ことなど1つもなかった。努力はきっと報われる……そう信じて頑張って来たが、今回の件で心が折れそうになっていた。
だが、ファラの努力を知っていた幼馴染の公爵令息に助けられることになる。妹のシェリーは侯爵との婚約が思っていたのと違うということで、返したいと言って来るが……はあ? もう遅いわよ。
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる