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第9章 Freedom国の発展!
90話 ギルドの変化
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ケンジは、錬金術でエリクサーが作れるようになり、半年に一回だけFreedom店でエリクサーを2本、販売することにしたのである。
その値段はなんと3億ドゴンと高価な値段を提示したのである。しかし、貴族達は販売当日には、城門が空いたと同時に駆け足で支店に並んで購入するのである。
そして、一番手にFreedom店に来た人間が購入していくのである。今まで、オークションで6億程の値段だが、高い値がつく時は10億でも買えないエリクサーが、年に2回4本だけだが確実に3億で手に入る事で人気商品となっていたのである。
そして、ケンジは久しぶりに平日に錬金以外の事をしていたのである。
「ご主人様!今日は裁縫で何を作っているのですか?」
「ああ!今日はちょっとな……」
裁縫工房長のエレナが話しかけてきたのである。
「ご主人様、遅くなりましたが……今回の件は本当にありがとうございます」
「ん?なんのことだ?」
「あの……女性の日の休暇の事でございます。みんなその……本当に助かって、特にひどい具合の娘にはありがたい休日です」
「そっか!俺にはその辺はよく分からんから、マイに礼を言ったらいいよ」
「はい!」
「それと、その日を休んだからといって、その週の聖の日に休日出勤みたいな事はするなよ」
「えっ⁉」
「おいおい!まさかそんな事しているんじゃないだろうな?」
「ですが、平日に個人の事で休ませていただいてるから……」
「あれは特別休暇だ。君達の当然の権利だからそんな事しなくてもいいよ」
「そんな奴隷に……」
「奴隷とか関係ないの!これからそんなことはせず、休暇の時は身体をゆっくり休ませリフレッシュさせなさい!」
「はい……ありがとうございます!」
エレナは、ケンジの優しさに頭を下げたのである。店は休日は開けていない為、店の女性店員は個人スキルを上げる為、特別休暇を取った時には自主的に、工房で仕事をしていたことが発覚したのだった。工房で働いていたの人間は、その工房で聖の日に出勤をして遅れた分を取り戻していたのだった。
ケンジはそのことを知って、特別休暇を取った者はその週の休みの日に働くのを禁止したのである。当然、衛兵勤務している人間には訓練とかも禁止にしたのである。
当然だが、女性達からそんなことはできないと反発はあったが、ケンジがそれを止めたのである。休暇はちゃんと取らないと疲れがたまり、最高のパフォーマンスが出来ないほうが問題だと説得させたのである。
「ところで、ご主人様それは何ですか?」
「いやな……マイに聞いたんだが女性の日って、お腹が痛いとかいろんな症状が出るんだろ?」
「まあ、そうですね……」
「それで、下着に包帯でガードしていることも聞いたんだよ」
エレナは、ちょっと恥ずかしくなって、顔が真っ赤になったのである。
「こんな話してわるいな……」
「い、いえ……」
「それで、その感触だけでもなくしたいと思って、新しい商品を考えたんだよ」
「本当ですか⁉」
「まだ試作段階だけどな……上手く行けば、あの日は気にならない位になるはずだ!」
エレナは、ケンジの言葉に嬉しくなり抱きついてしまったのである。エレナも豊満なバストの持ち主でスタイルが良く、抱きつかれたケンジはその胸に押しつぶされて、息が出来なくなってしまうのだった。
「ご主人様!ありがとうございます!」
「ちょ、ちょっと、エレ……ムウ~~~~~!」
「エレナさん落ち着いて!ご主人様が息できないからぁ!」
部下の一人が、ケンジが死にそうになっているのを見て、急いでエレナを引きはがしたのである。
「ぷはぁ~~~~~!死ぬかと思った……」
「ご、ご主人様……ごめんなさい!」
「ったく……気持ちよかったからいいけど、その胸は凶器だな!」
「ご主人様のエッチ!」
「工房長!なにどさくさに紛れていい気分になっているんですか!」
「そうですよ!エレナさんばかりズルいです!」
「ところで、ご主人様は何を作っているのですか?」
「出来てからのお楽しみだ!」
ケンジは、生理用品を製作していたのである。内部には綿花を利用し、極小の神鋼魔石を綿花に混ぜたものをサラサラシートの中にいれたのである。
この神鋼魔石は、血液を吸収させる為に混ぜたものであった。そして、コットンは肌触りを重視し製作したのである。
そして、完成したナプキンをマイに持っていったのである。
「マイ!ちょっといいかな?」
「ケンちゃんどうしたの?」
「この間、女性の日で問題が合ったろ?それでこれを作ってみたんだよ」
「こ、これは!」
「ああ!これで多分感触だけでも、気分よくなるはずなんだよ。ちょっと試してみてくれるか?」
「ケンちゃん凄い!本当に作っちゃったんだ」
「それでつけ方なんかは、みんなにマイから説明して試してみてくれるかな?」
「うんうん!わかったわ!」
「もし、不具合があれば俺に言ってくれよ!すぐに直すから」
マイは、ケンジの言葉にうなずき、必要な女性にナプキンを配り、使用方法を説明したのである。そして、ケンジはモニターになってくれた女性達に、改善点をきき修正していったのである。
それにより、ようやく完成にいたり、Freedom店で販売開始した当日、大ヒットしたのである。いままで、こういう商品は無く包帯で代用して我慢していたが、ケンジの発明で女性達は感謝したのである。
これに真っ先に反応したのは、やはりギルドであった。すぐに取り寄せ真似をしようとしたが、神鋼魔石を使っている為同じものを作れなかったのである。
そして、悪あがきをしてコットンだけで製作したのだが、やはり吸収率が段違いでいまいちな為、失敗に終わったのである。
「くっそぉ……何で、ケンジ殿はこんなヒット商品を次々と生み出せるのだ」
「ギルドマスター!Freedomと争うのはもうやめましょう……」
「わしとて争うつもりはない!だが便乗できるかもしれないではないか!」
「わたし達も、ケンジさんと同じく着眼点を鍛えるべきです」
「着眼点?」
「そうです!今までにない商品を作ろうとする努力です」
「な、なるほど!で、どのような発案が出ておるのだ?」
「そ、それはまだ何とも……」
「やはり……何とかせねばならんな」
「ギルドマスター!Freedomになにをなさるおつもりですか?」
「何を言っているんだ?ワシはそんな事言ってないだろ?」
「今、何とかせねばって言ったじゃないですか?」
「いや、何とかしないといけないのはギルドの方だ!アーチェ、明日からの会議は各部門の責任者も参加する様に言ってくれ」
「え⁉各部門の開発者にもですか?」
「ああ!もう我々だけで考えるだけでなく、現場の意見を取り入れよう!」
「それでは、我々の立場は?」
「そんな、薄っぺらいプライドなんて捨てるのだ!受付嬢のレーラが言ってただろ?Freedomでは、奴隷の意見もケンジさんが取り入れてると!だったら、我々ギルドも下の者の意見を取り入れたら、いい商品が生み出せるかもしれない!」
「た、たしかに……」
今度のギルドマスターは、今まで不遇の扱いを受けていた為、今までのようなプライドなど最初からなかったのである。幹部候補だった者の方がどちらかといえば、頭が固い行動をしていたのだ。
「鍛冶でも裁縫、あらゆる分野で活躍している人間がよれば、より良い意見が出てきてもおかしくない!まず何でもいいから一つギルドを上げてやってみようではないか!」
「「「「はい!」」」」
今度のギルドは、強い組織になりそうな予感があったのである。
その値段はなんと3億ドゴンと高価な値段を提示したのである。しかし、貴族達は販売当日には、城門が空いたと同時に駆け足で支店に並んで購入するのである。
そして、一番手にFreedom店に来た人間が購入していくのである。今まで、オークションで6億程の値段だが、高い値がつく時は10億でも買えないエリクサーが、年に2回4本だけだが確実に3億で手に入る事で人気商品となっていたのである。
そして、ケンジは久しぶりに平日に錬金以外の事をしていたのである。
「ご主人様!今日は裁縫で何を作っているのですか?」
「ああ!今日はちょっとな……」
裁縫工房長のエレナが話しかけてきたのである。
「ご主人様、遅くなりましたが……今回の件は本当にありがとうございます」
「ん?なんのことだ?」
「あの……女性の日の休暇の事でございます。みんなその……本当に助かって、特にひどい具合の娘にはありがたい休日です」
「そっか!俺にはその辺はよく分からんから、マイに礼を言ったらいいよ」
「はい!」
「それと、その日を休んだからといって、その週の聖の日に休日出勤みたいな事はするなよ」
「えっ⁉」
「おいおい!まさかそんな事しているんじゃないだろうな?」
「ですが、平日に個人の事で休ませていただいてるから……」
「あれは特別休暇だ。君達の当然の権利だからそんな事しなくてもいいよ」
「そんな奴隷に……」
「奴隷とか関係ないの!これからそんなことはせず、休暇の時は身体をゆっくり休ませリフレッシュさせなさい!」
「はい……ありがとうございます!」
エレナは、ケンジの優しさに頭を下げたのである。店は休日は開けていない為、店の女性店員は個人スキルを上げる為、特別休暇を取った時には自主的に、工房で仕事をしていたことが発覚したのだった。工房で働いていたの人間は、その工房で聖の日に出勤をして遅れた分を取り戻していたのだった。
ケンジはそのことを知って、特別休暇を取った者はその週の休みの日に働くのを禁止したのである。当然、衛兵勤務している人間には訓練とかも禁止にしたのである。
当然だが、女性達からそんなことはできないと反発はあったが、ケンジがそれを止めたのである。休暇はちゃんと取らないと疲れがたまり、最高のパフォーマンスが出来ないほうが問題だと説得させたのである。
「ところで、ご主人様それは何ですか?」
「いやな……マイに聞いたんだが女性の日って、お腹が痛いとかいろんな症状が出るんだろ?」
「まあ、そうですね……」
「それで、下着に包帯でガードしていることも聞いたんだよ」
エレナは、ちょっと恥ずかしくなって、顔が真っ赤になったのである。
「こんな話してわるいな……」
「い、いえ……」
「それで、その感触だけでもなくしたいと思って、新しい商品を考えたんだよ」
「本当ですか⁉」
「まだ試作段階だけどな……上手く行けば、あの日は気にならない位になるはずだ!」
エレナは、ケンジの言葉に嬉しくなり抱きついてしまったのである。エレナも豊満なバストの持ち主でスタイルが良く、抱きつかれたケンジはその胸に押しつぶされて、息が出来なくなってしまうのだった。
「ご主人様!ありがとうございます!」
「ちょ、ちょっと、エレ……ムウ~~~~~!」
「エレナさん落ち着いて!ご主人様が息できないからぁ!」
部下の一人が、ケンジが死にそうになっているのを見て、急いでエレナを引きはがしたのである。
「ぷはぁ~~~~~!死ぬかと思った……」
「ご、ご主人様……ごめんなさい!」
「ったく……気持ちよかったからいいけど、その胸は凶器だな!」
「ご主人様のエッチ!」
「工房長!なにどさくさに紛れていい気分になっているんですか!」
「そうですよ!エレナさんばかりズルいです!」
「ところで、ご主人様は何を作っているのですか?」
「出来てからのお楽しみだ!」
ケンジは、生理用品を製作していたのである。内部には綿花を利用し、極小の神鋼魔石を綿花に混ぜたものをサラサラシートの中にいれたのである。
この神鋼魔石は、血液を吸収させる為に混ぜたものであった。そして、コットンは肌触りを重視し製作したのである。
そして、完成したナプキンをマイに持っていったのである。
「マイ!ちょっといいかな?」
「ケンちゃんどうしたの?」
「この間、女性の日で問題が合ったろ?それでこれを作ってみたんだよ」
「こ、これは!」
「ああ!これで多分感触だけでも、気分よくなるはずなんだよ。ちょっと試してみてくれるか?」
「ケンちゃん凄い!本当に作っちゃったんだ」
「それでつけ方なんかは、みんなにマイから説明して試してみてくれるかな?」
「うんうん!わかったわ!」
「もし、不具合があれば俺に言ってくれよ!すぐに直すから」
マイは、ケンジの言葉にうなずき、必要な女性にナプキンを配り、使用方法を説明したのである。そして、ケンジはモニターになってくれた女性達に、改善点をきき修正していったのである。
それにより、ようやく完成にいたり、Freedom店で販売開始した当日、大ヒットしたのである。いままで、こういう商品は無く包帯で代用して我慢していたが、ケンジの発明で女性達は感謝したのである。
これに真っ先に反応したのは、やはりギルドであった。すぐに取り寄せ真似をしようとしたが、神鋼魔石を使っている為同じものを作れなかったのである。
そして、悪あがきをしてコットンだけで製作したのだが、やはり吸収率が段違いでいまいちな為、失敗に終わったのである。
「くっそぉ……何で、ケンジ殿はこんなヒット商品を次々と生み出せるのだ」
「ギルドマスター!Freedomと争うのはもうやめましょう……」
「わしとて争うつもりはない!だが便乗できるかもしれないではないか!」
「わたし達も、ケンジさんと同じく着眼点を鍛えるべきです」
「着眼点?」
「そうです!今までにない商品を作ろうとする努力です」
「な、なるほど!で、どのような発案が出ておるのだ?」
「そ、それはまだ何とも……」
「やはり……何とかせねばならんな」
「ギルドマスター!Freedomになにをなさるおつもりですか?」
「何を言っているんだ?ワシはそんな事言ってないだろ?」
「今、何とかせねばって言ったじゃないですか?」
「いや、何とかしないといけないのはギルドの方だ!アーチェ、明日からの会議は各部門の責任者も参加する様に言ってくれ」
「え⁉各部門の開発者にもですか?」
「ああ!もう我々だけで考えるだけでなく、現場の意見を取り入れよう!」
「それでは、我々の立場は?」
「そんな、薄っぺらいプライドなんて捨てるのだ!受付嬢のレーラが言ってただろ?Freedomでは、奴隷の意見もケンジさんが取り入れてると!だったら、我々ギルドも下の者の意見を取り入れたら、いい商品が生み出せるかもしれない!」
「た、たしかに……」
今度のギルドマスターは、今まで不遇の扱いを受けていた為、今までのようなプライドなど最初からなかったのである。幹部候補だった者の方がどちらかといえば、頭が固い行動をしていたのだ。
「鍛冶でも裁縫、あらゆる分野で活躍している人間がよれば、より良い意見が出てきてもおかしくない!まず何でもいいから一つギルドを上げてやってみようではないか!」
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