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第9章 Freedom国の発展!
88話 新しいルール
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ギルドに商談を持ち込んで、世間では水飴が手ごろな価格で手に入れる事が出来るようになった頃、Freedomでは困った事が起きていたのである。
「ランスロット!何であの女達は同じ奴隷なのに休憩しているんだ?不公平じゃないか!」
「ジリオン!人の事はどうでもいい!お前はまだ若いから人のこと気にせず訓練に励め!」
本来、騎士団なら上司であるランスロットに呼び捨てなどしてはいけないが、奴隷同士の間ではそんなことは皆無なのである。しかし、敬語とかはいらないが、ケンジの奴隷として先輩であるランスロットの言う事は聞くスタンスではあるのだ。
「でもよう……俺たちみんな、主の為に頑張らなきゃいけないだろ?」
「それは当然だ!だが、不調なのに無理やり訓練させても力はつかないだろ?」
ジリオンは、冒険者でミスをして奴隷に堕ちた者で、ケンジに拾ってもらいFreedomに来た人間であった。
こういった元冒険者で、Freedomの警護にあたる人間はここ半年で増えていたのである。その中には、女性の元冒険者も何人か志願して、警備員になっていたのである。
「だけど、不公平じゃないか!病気ならまだわかるけどよ……」
「馬鹿者!あの辛さは男には分からんが、個人差があり本当に辛いものらしいぞ。お前も男なら、女性に気を使える男になったらどうだ!」
「だが、俺達は平民じゃないだろ?奴隷なんだ!まず主の役に立つことが最優先じゃないか」
まだまだ、Freedomでも自分を奴隷だと、卑下する人間が多くいるのである。世の中の常識は、根深いのである。
「それは、自分達の中で思っていればいいのだ!ここでは主殿も言っているが押し付けてはいけない!」
すると、その話を聞いていたアイシェという女性が慌てて側にきたのである。
「ランスロットさんジリオンさん甘えててごめんなさい!私は大丈夫ですから!訓練に戻ります……」
「おい、アイシェ待つんだ!今日はお前は休め!顔が真っ青になっているじゃないか」
「ですが……わたしも、ご主人様の役に立ちたいのです!」
そんな押し問答をしている時、マイがランスロット達の側にやってきたのだった。
「ランスロットなにかあったの?」
マイも、日頃の訓練を怠らず毎日訓練をしていて、今から訓練をしようと訓練場にきたのである。
「いえ……何でもありません!」
「ランスロット!何があったかちゃんと言いなさい!」
「マイ様……そんな大きな声を出しては……」
ランスロットは、マイの側に寄り小声でアイシャが女性特有の日を説明し、訓練を休む様にと言っていたことを説明したのである。
アイシェは、男性のランスロットにそんなことを説明させたことに、顔を真っ赤にしてうつむいていたのである。
それを聞き、マイはジリオンの方を向き頬を平手打ちしたのである。手加減したのだが、マイはこの地点でゆうに100レベルを超えていて、ジリオンは腕に自信がある元冒険者とはいえ、30レベルにも満たない冒険者であるが為、その衝撃に耐えきれず吹き飛んでしまったのである。
「ぐはっ!」
「あんた、確かジリオンだったわよね?ジリオン!あんたも男なら女を労わる気持ちを大事にしなさい‼」
「アイシェ、あんたもしんどい時は無理をしなくてもいいから今日は休みなさい。いいわね?」
マイは、アイシェを引き連れ自分の部屋に連れて行くのだった。それを見ていた、周りの人間はマイの怒りに唖然として何が起こったのか分からなかったのである。
ランスロットだけが、マイの動きがかすかに見えたぐらいだった。あんなマイの、神速の平手打ちを見た事がなかったので、ランスロットでさえ呆然と立ち尽くしていたのである。
「ランスロット?今何が起こったんだ?いきなりジリオンが吹き飛んだんだが……」
「お前達も、マイさんや1軍のギルさん達は絶対怒らせるなよ!ジリオンもあれぐらいですんだのは、幸運と思った方が良いな……」
ジリオンは、マイに平手打ちをされて吹き飛び、気絶していたのだった。それを見た、訓練生たちは顔を真っ青にしていたのだった。
そして、マイはアイシェを部屋に連れてきてゆっくり休ませたのだった。
「奥方様……な、なにを!」
「いいからいいから!あんな男の言う事なんか気にしないで、今日はここでゆっくりしなさい!」
「でも、ここは奥方様のベットで、わたしなんかが……」
「いいから!今日、明日とゆっくりしなさい!」
「ありがとうございます……」
アイシェは、マイの気持ちが嬉しくて、本当にこのFreedomに身請けしてもらった事に感謝したのである。
そして、マイはアイシェを部屋の残し、部屋から出ていくのだった。
「ケンちゃん!ちょっと相談があるんだけどいいかな?」
マイは、ケンジがいる錬金工房に鼻息交じりで興奮しながら入るのだった。
「な、なんだよそんなに興奮して!」
「ケンちゃん!衛兵の方でさっきこんな事があったんだよ!あたし、腹が立ってジリオンってやつをぶっ飛ばしちゃったよ!」
「なっ⁉マイがぶっ飛ばした?そいつ死んでないだろうな?」
「ええ!ギリギリ生かしておいたわ!ったく……女性を何だと思っているのかしら!」
「まあ、落ち着けって、何でそんなことになったんだよ!」
マイは、ケンジに訓練場であった事を詳しく説明したのだった。その説明を聞き、ケンジはジリオンがぶっ飛ばされたのも無理はないと思ったのだ。
「ああ……確かにそいつが悪いな……」
「でしょ?アイシェはケンちゃんの役に立つって無理をしようとしたのよ?」
「で、アイシェは今も頑張っているのか?」
「あたしの部屋で休ませているわ!あのままだと本当に倒れるまで訓練しそうだったもの……」
「そっか……俺もその日は男だからよくわからんから何とも言えんが、マイがフォローしてくれて助かったよ。ありがとな!」
「それはいいんだけど、ケンちゃんに相談なんだけど、女奴隷達に無理させないように、定休日を作ってあげてよ。しんどくても言えない娘達もいると思うよ?」
「ああ!分かったよ……ちょっと聞きたいんだが、マイはその日はどう対処しているんだ?」
「え?言わないと駄目なの?」
「言いたくなかったらいいけど、本当によく知らないからさ……その日は女性って、どうしているのかと思っただけだよ?」
「あたしも、その日はきつい方でさ……その日は一日動きたくないよ」
「でも、冒険している時もあるよな?そういう時は?」
「それは、冒険者だからお金に物を言わせてヒールポーションを使ってたのよ。だけど、ナプキンだけはこの世界には無いでしょ?だから極力は活動はしたくないのよね」
「なるほど……でもナプキンが無いって、どうしているの?」
マイの説明によれば、ガイアースでは雑貨屋で売っている包帯を利用しているのだというのだ。包帯とは冒険者達が怪我をした時に使う道具で包帯を何重にも綺麗にたたみ、下着にひきナプキンのように装着するのだと聞かされたのである。
「でも、用途が違うでしょ?下着の中でずれたりして大変なのよね。だから極力、家でじっとしていたいのよ」
「なるほどな……やっぱ女性って大変なんだな。まあ、分かったよ!女性達には無理しないように言っておくし、休暇の件も考えておくよ」
「ケンちゃん!ありがとね」
ケンジはそのまま訓練場に行き、ランスロットのいる所に足を運んだのである。
「ランスロットちょっといいか?」
「あっ!主殿どうかしたのですか?」
「ああ……わかっていると思うが、先ほど俺のとこにマイが文句を言いにやって来たんだが……」
「マイ様が?何か言われていましたか?」
「ああ!興奮して女性の日は労われとな!俺達、男にはピンと来ないだろうがちゃんと労わってやってくれ」
「はい!部下にちゃんと言っておきます」
「それで、マイにやられたジリオンってやつはどうした?」
「今、休憩室で寝かせております」
すると、そこに首を抑えながら訓練場に首をコキコキ鳴らしながら、ジリオンが戻ってきたのだった。
「どうだ?マイにぶっ飛ばされて反省したか?」
「あ、主!すいませんでした!俺はただ、病気でないのに奴隷が休憩なんてとおもって!」
「もうそれ位にしておけ!又、マイに聞かれたら今度は再起不能にされても知らんぞ!」
「……」
「ジリオン!奴隷というが俺はいつもそんな風にはお前達を扱っていないだろ?」
「は、はい……」
「その気持ちは個人個人持っていてくれたらいいから、それを人に押し付けようとするんじゃない!お前達の気持ちはちゃんとわかっているから!調子が悪い時はちゃんと休むことも、お前達の仕事の内だぞ?」
「は、はい!」
ケンジは、ジリオンにそのことをちゃんと説明したのだった。そして、ランスロットの部下で、女性の隊長クラスに就いている人間の所にいくのであった。するとそこには、40人ぐらいの女性達が基礎トレーニングをしていたのである。
「レーム!ちょっといいか?」
「ご、ご主人様!こんなところに来てどうしたのですか?」
ケンジは、マイから聞いた事をレームに説明したのである。
「なあ、レーム!この隊は女性エリートの隊だが、その日はどうしているのだ?」
「そ、それは……みんな我慢しているかと……それと、あまりに辛いときはFreedomでは、ヒールポーションが支給されているので何とか……」
「そうか!じゃあ、これからはそういう時は休暇するようにしてくれ!」
「えっ⁉そんな事で休暇など必要ありません!」
「駄目だ!そんな事でじゃなく、体をもっと労わらなきゃだめだ!」
ケンジとレームの会話を聞いていた女性隊員達は、ケンジとマイの心遣いに感謝をしたのである。
「君達もしんどい時には、レームに遠慮せずに申告して一日ゆっくり休むように分かったな?」
女性隊員達は、ケンジの優しさに一斉に片膝をつき頭を下げたのである。
「レーム、後は任せたからよろしく頼むぞ!」
「はい!ご主人様、わたし達の為に本当にありがとうございます!」
「礼ならマイに言ってくれ。俺は男だから、マイに言われるまで気づかなかった……本当にごめんな」
「そんな、謝らないでください!本当にありがとうございます」
ケンジはそう言って、訓練場から出ていくのであった。この休暇ルールは、その日からFreedom店で働く女性達全員に適応され、本当に喜ばれる事となったのである。
そして、ケンジは又錬金工房に引き篭もることになったのだった。
「ランスロット!何であの女達は同じ奴隷なのに休憩しているんだ?不公平じゃないか!」
「ジリオン!人の事はどうでもいい!お前はまだ若いから人のこと気にせず訓練に励め!」
本来、騎士団なら上司であるランスロットに呼び捨てなどしてはいけないが、奴隷同士の間ではそんなことは皆無なのである。しかし、敬語とかはいらないが、ケンジの奴隷として先輩であるランスロットの言う事は聞くスタンスではあるのだ。
「でもよう……俺たちみんな、主の為に頑張らなきゃいけないだろ?」
「それは当然だ!だが、不調なのに無理やり訓練させても力はつかないだろ?」
ジリオンは、冒険者でミスをして奴隷に堕ちた者で、ケンジに拾ってもらいFreedomに来た人間であった。
こういった元冒険者で、Freedomの警護にあたる人間はここ半年で増えていたのである。その中には、女性の元冒険者も何人か志願して、警備員になっていたのである。
「だけど、不公平じゃないか!病気ならまだわかるけどよ……」
「馬鹿者!あの辛さは男には分からんが、個人差があり本当に辛いものらしいぞ。お前も男なら、女性に気を使える男になったらどうだ!」
「だが、俺達は平民じゃないだろ?奴隷なんだ!まず主の役に立つことが最優先じゃないか」
まだまだ、Freedomでも自分を奴隷だと、卑下する人間が多くいるのである。世の中の常識は、根深いのである。
「それは、自分達の中で思っていればいいのだ!ここでは主殿も言っているが押し付けてはいけない!」
すると、その話を聞いていたアイシェという女性が慌てて側にきたのである。
「ランスロットさんジリオンさん甘えててごめんなさい!私は大丈夫ですから!訓練に戻ります……」
「おい、アイシェ待つんだ!今日はお前は休め!顔が真っ青になっているじゃないか」
「ですが……わたしも、ご主人様の役に立ちたいのです!」
そんな押し問答をしている時、マイがランスロット達の側にやってきたのだった。
「ランスロットなにかあったの?」
マイも、日頃の訓練を怠らず毎日訓練をしていて、今から訓練をしようと訓練場にきたのである。
「いえ……何でもありません!」
「ランスロット!何があったかちゃんと言いなさい!」
「マイ様……そんな大きな声を出しては……」
ランスロットは、マイの側に寄り小声でアイシャが女性特有の日を説明し、訓練を休む様にと言っていたことを説明したのである。
アイシェは、男性のランスロットにそんなことを説明させたことに、顔を真っ赤にしてうつむいていたのである。
それを聞き、マイはジリオンの方を向き頬を平手打ちしたのである。手加減したのだが、マイはこの地点でゆうに100レベルを超えていて、ジリオンは腕に自信がある元冒険者とはいえ、30レベルにも満たない冒険者であるが為、その衝撃に耐えきれず吹き飛んでしまったのである。
「ぐはっ!」
「あんた、確かジリオンだったわよね?ジリオン!あんたも男なら女を労わる気持ちを大事にしなさい‼」
「アイシェ、あんたもしんどい時は無理をしなくてもいいから今日は休みなさい。いいわね?」
マイは、アイシェを引き連れ自分の部屋に連れて行くのだった。それを見ていた、周りの人間はマイの怒りに唖然として何が起こったのか分からなかったのである。
ランスロットだけが、マイの動きがかすかに見えたぐらいだった。あんなマイの、神速の平手打ちを見た事がなかったので、ランスロットでさえ呆然と立ち尽くしていたのである。
「ランスロット?今何が起こったんだ?いきなりジリオンが吹き飛んだんだが……」
「お前達も、マイさんや1軍のギルさん達は絶対怒らせるなよ!ジリオンもあれぐらいですんだのは、幸運と思った方が良いな……」
ジリオンは、マイに平手打ちをされて吹き飛び、気絶していたのだった。それを見た、訓練生たちは顔を真っ青にしていたのだった。
そして、マイはアイシェを部屋に連れてきてゆっくり休ませたのだった。
「奥方様……な、なにを!」
「いいからいいから!あんな男の言う事なんか気にしないで、今日はここでゆっくりしなさい!」
「でも、ここは奥方様のベットで、わたしなんかが……」
「いいから!今日、明日とゆっくりしなさい!」
「ありがとうございます……」
アイシェは、マイの気持ちが嬉しくて、本当にこのFreedomに身請けしてもらった事に感謝したのである。
そして、マイはアイシェを部屋の残し、部屋から出ていくのだった。
「ケンちゃん!ちょっと相談があるんだけどいいかな?」
マイは、ケンジがいる錬金工房に鼻息交じりで興奮しながら入るのだった。
「な、なんだよそんなに興奮して!」
「ケンちゃん!衛兵の方でさっきこんな事があったんだよ!あたし、腹が立ってジリオンってやつをぶっ飛ばしちゃったよ!」
「なっ⁉マイがぶっ飛ばした?そいつ死んでないだろうな?」
「ええ!ギリギリ生かしておいたわ!ったく……女性を何だと思っているのかしら!」
「まあ、落ち着けって、何でそんなことになったんだよ!」
マイは、ケンジに訓練場であった事を詳しく説明したのだった。その説明を聞き、ケンジはジリオンがぶっ飛ばされたのも無理はないと思ったのだ。
「ああ……確かにそいつが悪いな……」
「でしょ?アイシェはケンちゃんの役に立つって無理をしようとしたのよ?」
「で、アイシェは今も頑張っているのか?」
「あたしの部屋で休ませているわ!あのままだと本当に倒れるまで訓練しそうだったもの……」
「そっか……俺もその日は男だからよくわからんから何とも言えんが、マイがフォローしてくれて助かったよ。ありがとな!」
「それはいいんだけど、ケンちゃんに相談なんだけど、女奴隷達に無理させないように、定休日を作ってあげてよ。しんどくても言えない娘達もいると思うよ?」
「ああ!分かったよ……ちょっと聞きたいんだが、マイはその日はどう対処しているんだ?」
「え?言わないと駄目なの?」
「言いたくなかったらいいけど、本当によく知らないからさ……その日は女性って、どうしているのかと思っただけだよ?」
「あたしも、その日はきつい方でさ……その日は一日動きたくないよ」
「でも、冒険している時もあるよな?そういう時は?」
「それは、冒険者だからお金に物を言わせてヒールポーションを使ってたのよ。だけど、ナプキンだけはこの世界には無いでしょ?だから極力は活動はしたくないのよね」
「なるほど……でもナプキンが無いって、どうしているの?」
マイの説明によれば、ガイアースでは雑貨屋で売っている包帯を利用しているのだというのだ。包帯とは冒険者達が怪我をした時に使う道具で包帯を何重にも綺麗にたたみ、下着にひきナプキンのように装着するのだと聞かされたのである。
「でも、用途が違うでしょ?下着の中でずれたりして大変なのよね。だから極力、家でじっとしていたいのよ」
「なるほどな……やっぱ女性って大変なんだな。まあ、分かったよ!女性達には無理しないように言っておくし、休暇の件も考えておくよ」
「ケンちゃん!ありがとね」
ケンジはそのまま訓練場に行き、ランスロットのいる所に足を運んだのである。
「ランスロットちょっといいか?」
「あっ!主殿どうかしたのですか?」
「ああ……わかっていると思うが、先ほど俺のとこにマイが文句を言いにやって来たんだが……」
「マイ様が?何か言われていましたか?」
「ああ!興奮して女性の日は労われとな!俺達、男にはピンと来ないだろうがちゃんと労わってやってくれ」
「はい!部下にちゃんと言っておきます」
「それで、マイにやられたジリオンってやつはどうした?」
「今、休憩室で寝かせております」
すると、そこに首を抑えながら訓練場に首をコキコキ鳴らしながら、ジリオンが戻ってきたのだった。
「どうだ?マイにぶっ飛ばされて反省したか?」
「あ、主!すいませんでした!俺はただ、病気でないのに奴隷が休憩なんてとおもって!」
「もうそれ位にしておけ!又、マイに聞かれたら今度は再起不能にされても知らんぞ!」
「……」
「ジリオン!奴隷というが俺はいつもそんな風にはお前達を扱っていないだろ?」
「は、はい……」
「その気持ちは個人個人持っていてくれたらいいから、それを人に押し付けようとするんじゃない!お前達の気持ちはちゃんとわかっているから!調子が悪い時はちゃんと休むことも、お前達の仕事の内だぞ?」
「は、はい!」
ケンジは、ジリオンにそのことをちゃんと説明したのだった。そして、ランスロットの部下で、女性の隊長クラスに就いている人間の所にいくのであった。するとそこには、40人ぐらいの女性達が基礎トレーニングをしていたのである。
「レーム!ちょっといいか?」
「ご、ご主人様!こんなところに来てどうしたのですか?」
ケンジは、マイから聞いた事をレームに説明したのである。
「なあ、レーム!この隊は女性エリートの隊だが、その日はどうしているのだ?」
「そ、それは……みんな我慢しているかと……それと、あまりに辛いときはFreedomでは、ヒールポーションが支給されているので何とか……」
「そうか!じゃあ、これからはそういう時は休暇するようにしてくれ!」
「えっ⁉そんな事で休暇など必要ありません!」
「駄目だ!そんな事でじゃなく、体をもっと労わらなきゃだめだ!」
ケンジとレームの会話を聞いていた女性隊員達は、ケンジとマイの心遣いに感謝をしたのである。
「君達もしんどい時には、レームに遠慮せずに申告して一日ゆっくり休むように分かったな?」
女性隊員達は、ケンジの優しさに一斉に片膝をつき頭を下げたのである。
「レーム、後は任せたからよろしく頼むぞ!」
「はい!ご主人様、わたし達の為に本当にありがとうございます!」
「礼ならマイに言ってくれ。俺は男だから、マイに言われるまで気づかなかった……本当にごめんな」
「そんな、謝らないでください!本当にありがとうございます」
ケンジはそう言って、訓練場から出ていくのであった。この休暇ルールは、その日からFreedom店で働く女性達全員に適応され、本当に喜ばれる事となったのである。
そして、ケンジは又錬金工房に引き篭もることになったのだった。
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