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第9章 Freedom国の発展!
62話 マルシェイム聖教国
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ケンジは、帝国領で唯一の支店を設置したのである。マードンが領主を務めるロゼンの町である。この町は5000人も満たない小さな町である。
町の人達は、農家をやり当然だがメイガン商会もない町で、町の警備も帝国から派遣されている訳ではなく、私設軍であり200名もいないのだ。
マードンは、Freedom支店がいつできるのか、心待ちにしていたのである。
「オイオイ……一体どういうことだ?」
「おい!今の見たか⁉」
ロゼンの町の城門で警備していた兵士達は、町の外で起こった事に目を丸くして驚くのだった。そして、その場に駆け寄りFreedom支店をマジマジとみていたのである。
「ケンジ殿!これはいったいどういう事なのだ?」
「初めて見る人には驚かれますね。ダンジョンで産出される魔道具なんですよ。これのおかげですぐに支店が立つので、明日には開店できると思いますから、マードン様によろしくお伝えください‼」
「あ、明日だと……」
「ええ!では準備がありますので失礼します!」
そういってケンジは、転移マットに乗りその場から消えてしまったのである。
「ぐは!俺は夢を見ているのか……」
「大丈夫だ……多分俺も同じものを見たと思うから……」
兵士達は、呆然としながらもこの事をすぐに、マードンに報告したのである。マードンも又、明日には開店できると聞き、耳を疑ったのである。
「お主ら!この俺を馬鹿にしておるのか?」
「いえ!そんな事は……ですがもう、正面門から200mほど離れた場所に、Freedom支店は建設完了し、後は内装だけで、ケンジ殿は忙しく国へと戻ってしまったのです」
「そんなバカな……」
「信じれないのも無理はございませんが、本当にあの調子では明日には開店できる模様です」
マードンは、信じる事が出来ず町の正面門から外を見ると、兵士達の報告通り先ほどまで何もなかった平原に真っ白で大きな建設物があるのだ。
「まさか……本当に明日には開店できそうだな……こ、これで、ロゼンの町は助かる!」
「何故そんなことが言えるのですか?店が一軒建つだけじゃないですか?」
「お前が知らないのは無理はないが、この店には他にないものがあるんだよ」
「何があるのですか?」
「確かに、便器や冷蔵庫など便利な道具があり、便器は衛生的に冷蔵庫は手軽に氷が手に入り、子供が熱を出したときに助かる命が増えるんだが、町の人口が増えるには時間がかかるのだが、最も重要なのはこの町の産業は農家なのは解るな?」
「そうですね、農作物は他の町より美味しいと評判です!」
「そして、この店には高級肥料が売っているんだよ!それを使えば、劇的に美味しくなり栄養満点の野菜や果物が出来て、生産量も増えるらしいんだよ」
「それは本当ですか?」
「ああ!町の農家の者には報せなきゃいかんな!」
「直ちに、掲示板におふれを出す準備をしないと!」
「ああ!そうだな!」
マードンは、Freedom支店がまさかこんなに早く建つとは思っておらず、笑顔で満ち溢れたのである。
そして、次の日マードンのおふれで町の人達に連絡がまわっており、Freedomロゼン支店は大盛況だったのである。
そして、Freedom国は王国と帝国を傘下にする事ができ、ケンジの気になっていた、エリスの元婚約者までなんとかしてしまったのである。
そして、エリスの父はボーダン=リルヴェルトといい、貴族だったころはマードンと同じく善政を心がけていたのである。やはり正直者は損をするのであろうかと、ケンジは帝国を世知辛い国だと思うのだった。
そして、エリスの母はアスティア=リルヴェルトといい、ボーダンを献身的に支えた良妻だった。最後まで一緒に奮闘したが没落してしまったのである。
最後にエリスの姉であるイリス=リルヴェルトは、エリスに負けず劣らずの美人である。Freedom店では、販売員をしてもらう事になり、リンダ達のように人気の一人となったのである。
ボーダンはムシュダルクと共に内政を頑張り、お互い帝国と王国の違ったやり方に驚いたのである。それに伴い、王国と帝国のいいところを発案し合い、Freedom国は発展していくのである。
ケンジは、ムシュダルクに聖国の事を聞いたのである。
「あれから連絡は来ないのですか?」
「はい……何の音沙汰もございません!」
「じゃあ、しょうがないな……聖国に乗り込むことにしますか!」
その頃、聖都ではなく、教会本部とギルド本部では大混乱が起こっていたのだ。
「どういう事だ!あのテンプルナイトが全滅しただと?」
「いや……テンプルナイトだけじゃなく、連合国が1日で全滅したらしい……」
「で、事後処理はどうなっておるのだ!」
「そ、それが……」
「どうしたのだ?はっきり言わぬか!」
「教皇猊下様と大司教様に、Freedom国に出頭せよと、書簡が届いたらしいのです!」
「な、なんだと!それでこの戦争を持ちかけてきた当のギルド本部は何をしておるのだ!」
「そ、それが……ギルド本部では、職員が半分ほどいなくなって、ギルドの機能が十分に、はたしていないみたいです!」
「それは何故だ?」
「なんでも、聖国・王国・帝国は出頭命令があったのですが、ギルド本部はいずれ潰すと、Freedomから宣戦布告があったらしいのです」
「なっ⁉ギルドを潰すとはどういうことだ?」
「そこまでは、私達にもどういうことか……ですが、大陸一の組織を潰すと予告されても、信じていない者も半数ほどいて、ギルドに手出し出来る訳ないと、安心している者だけが職員として働いているみたいです」
「そ、そうか……」
「司祭様……聖国はいったいどうなってしまうのでしょうか?」
「大司教様の言い分では、Freedom国は魔物を操り魔王が生まれたと言っておったからな……正義はこちら側にあるのは確かであろう!」
「ですが、魔王の生まれ変わりが敗戦国に出頭せよなどと、話し合いの場を設けるものなのですか?」
「それを検討する為に、教皇猊下様と大司教様が話し合っておるのだろう?」
「そんな話し合いで分かる物なのですか?」
「ば、馬鹿者!私達のような下っ端が、教皇猊下様達に意見など恐れ多いだろ!それに、その話し合いが済み結論が出た場合、聖女様が女神クローティア様にコンタクトを取り、どちらが悪なのか確認をしてくれるわ!」
「そ、そうですよね!正義は聖国にありますよね?」
「当たり前だ!私達はいつも通りにしていたら大丈夫だ!」
「大司教よ!今回の失態は何事ぞ!どう責任を取るつもりだ」
「教皇様、申し訳ございません!まさかテンプルナイトを含めた、連合国が負けるなど思ってもおらず……」
「馬鹿者!ギルドの口車などに乗ったのが、そもそも間違いであったわ!」
「それでどのようにしたら……」
「今回の事は、全て聖女のお告げのせいにして乗りきるしかなかろう!あの女は、こういう時の為に利用したらいいのだ!全責任を負わせて処刑すれば、次の年には新しい聖女が生まれるわ!」
「な、なるほど!それはいい!」
マルシェイム聖教国のトップも又腐っていたのである。
大陸の子供達は5歳の誕生日になると、みんな儀式を受け職業やスキルを授かるのである。
その時に、聖教国は聖女を見つけるのである。神のベールに包まれた職業であり、巫女のような存在で人々を導く存在として一生を終えるのだ。
聖女が亡くなると、唯一無二の次世代の聖女が誕生するのである。そこを教皇猊下と大司教は利用し、聖女を監禁してしまい、聖教国を自分の思うままに操っていたのである。
「教皇様も、本当に悪いお人だ!」
「どうせ、聖女は生まれかわるのだからな!こんな面倒くさい事、自分に利益が無きゃ誰もやらんよ。ぐはははははは!」
教皇と大司教は、高い塔に閉じ込めている聖女の部屋に入るのである。
「聖女様、ご機嫌麗しゅうございます!」
「相変らずお綺麗で神秘的でございますなあ!」
「教皇!何をしに来たのですか!部屋から出て行きなさい!大司教もです。わたくしを、長年こんなところに閉じ込めて、何を考えているのですか!」
「何を言っておる!これも聖女様の為を思ってですなぁ」
「何がわたくしの為ですか!こんな所に監禁するのが、わたくしの為なわけないではありませんか!」
「何を言っておいでか!聖女とは、神とコンタクトが出来る唯一の職業ではないか!つまり、人々に会うなどもっての外じゃ!聖女とは神秘に包まれていることが大事なのじゃ!」
実は、聖女だけが神とのコンタクトを取れるわけではない。ガイアースでは信仰心を上げる事で、シスターや神父になる事で取ることができるのである。聖女のように、神の言葉を聞けるようになるのは、信仰心のスキル値が120.01以上にならなければいけないのだが、聖教国の大司教達は信仰力がからっきしなのである。
つまり、聖属性の適性があるヒーラーなのである。だから、聖女しか神とコンタクトが取れないと誤解をしているのである。
そして、そのことを利用し聖女の言葉として、聖教国を我が物にあやつっていたのである。そして、今回はFreedom国を壊滅させ、ギルドの権威を取り戻させ賄賂を求めていたのである。
「聖女様!今回、困ったことがおきましてな……」
教皇は、ヤラシイ笑みを浮かべながら、聖女に近づくのである。
「なっ!それ以上近づく事は許しません!その場で話しなさい!」
「ははははっ!何をそんなに緊張しているのですか?」
その時、教皇の側近が聖女の部屋に飛び込んできたのである。
「なんだ!騒がしいぞ!」
「申し訳ございません!ただいま、この国にFreedom国のケンジと言う者が乱入してきました!」
「なんじゃと!それでどうしたのだ!」
「残りのテンプルナイト達が応戦しているのですが、ケンジの護衛の奴隷どもを止められず、謁見の間で教皇様を連れて来いと居座りました!」
ケンジが、こんなに早くマルシェイム聖教国に来れた理由は、テンペの町がスタンピードで滅ぶ前、ギルド職員のレーラをギルド総本部があるここ聖都に送り届けた時の事だ。
ケンジがFreedom国に帰るとき、町の外にハウスを建てて転移マットで帰ったからである。その時、なんかあるといけないので、聖都の町の外に今まで建てたままだったのだ。
ケンジは、なかなか返答のない聖教国にしびれを切らせ、教会本部に乗り込んできてしまっていた。
謁見の間には、ケンジを中心にマイとギル達護衛メンバーが周りをガードそして、ハヤテとツバキが両側を守っていたのである。
何もできない、テンプルナイト達は後づ去りしながらケンジ達に、剣を構えて威嚇していたのである。
町の人達は、農家をやり当然だがメイガン商会もない町で、町の警備も帝国から派遣されている訳ではなく、私設軍であり200名もいないのだ。
マードンは、Freedom支店がいつできるのか、心待ちにしていたのである。
「オイオイ……一体どういうことだ?」
「おい!今の見たか⁉」
ロゼンの町の城門で警備していた兵士達は、町の外で起こった事に目を丸くして驚くのだった。そして、その場に駆け寄りFreedom支店をマジマジとみていたのである。
「ケンジ殿!これはいったいどういう事なのだ?」
「初めて見る人には驚かれますね。ダンジョンで産出される魔道具なんですよ。これのおかげですぐに支店が立つので、明日には開店できると思いますから、マードン様によろしくお伝えください‼」
「あ、明日だと……」
「ええ!では準備がありますので失礼します!」
そういってケンジは、転移マットに乗りその場から消えてしまったのである。
「ぐは!俺は夢を見ているのか……」
「大丈夫だ……多分俺も同じものを見たと思うから……」
兵士達は、呆然としながらもこの事をすぐに、マードンに報告したのである。マードンも又、明日には開店できると聞き、耳を疑ったのである。
「お主ら!この俺を馬鹿にしておるのか?」
「いえ!そんな事は……ですがもう、正面門から200mほど離れた場所に、Freedom支店は建設完了し、後は内装だけで、ケンジ殿は忙しく国へと戻ってしまったのです」
「そんなバカな……」
「信じれないのも無理はございませんが、本当にあの調子では明日には開店できる模様です」
マードンは、信じる事が出来ず町の正面門から外を見ると、兵士達の報告通り先ほどまで何もなかった平原に真っ白で大きな建設物があるのだ。
「まさか……本当に明日には開店できそうだな……こ、これで、ロゼンの町は助かる!」
「何故そんなことが言えるのですか?店が一軒建つだけじゃないですか?」
「お前が知らないのは無理はないが、この店には他にないものがあるんだよ」
「何があるのですか?」
「確かに、便器や冷蔵庫など便利な道具があり、便器は衛生的に冷蔵庫は手軽に氷が手に入り、子供が熱を出したときに助かる命が増えるんだが、町の人口が増えるには時間がかかるのだが、最も重要なのはこの町の産業は農家なのは解るな?」
「そうですね、農作物は他の町より美味しいと評判です!」
「そして、この店には高級肥料が売っているんだよ!それを使えば、劇的に美味しくなり栄養満点の野菜や果物が出来て、生産量も増えるらしいんだよ」
「それは本当ですか?」
「ああ!町の農家の者には報せなきゃいかんな!」
「直ちに、掲示板におふれを出す準備をしないと!」
「ああ!そうだな!」
マードンは、Freedom支店がまさかこんなに早く建つとは思っておらず、笑顔で満ち溢れたのである。
そして、次の日マードンのおふれで町の人達に連絡がまわっており、Freedomロゼン支店は大盛況だったのである。
そして、Freedom国は王国と帝国を傘下にする事ができ、ケンジの気になっていた、エリスの元婚約者までなんとかしてしまったのである。
そして、エリスの父はボーダン=リルヴェルトといい、貴族だったころはマードンと同じく善政を心がけていたのである。やはり正直者は損をするのであろうかと、ケンジは帝国を世知辛い国だと思うのだった。
そして、エリスの母はアスティア=リルヴェルトといい、ボーダンを献身的に支えた良妻だった。最後まで一緒に奮闘したが没落してしまったのである。
最後にエリスの姉であるイリス=リルヴェルトは、エリスに負けず劣らずの美人である。Freedom店では、販売員をしてもらう事になり、リンダ達のように人気の一人となったのである。
ボーダンはムシュダルクと共に内政を頑張り、お互い帝国と王国の違ったやり方に驚いたのである。それに伴い、王国と帝国のいいところを発案し合い、Freedom国は発展していくのである。
ケンジは、ムシュダルクに聖国の事を聞いたのである。
「あれから連絡は来ないのですか?」
「はい……何の音沙汰もございません!」
「じゃあ、しょうがないな……聖国に乗り込むことにしますか!」
その頃、聖都ではなく、教会本部とギルド本部では大混乱が起こっていたのだ。
「どういう事だ!あのテンプルナイトが全滅しただと?」
「いや……テンプルナイトだけじゃなく、連合国が1日で全滅したらしい……」
「で、事後処理はどうなっておるのだ!」
「そ、それが……」
「どうしたのだ?はっきり言わぬか!」
「教皇猊下様と大司教様に、Freedom国に出頭せよと、書簡が届いたらしいのです!」
「な、なんだと!それでこの戦争を持ちかけてきた当のギルド本部は何をしておるのだ!」
「そ、それが……ギルド本部では、職員が半分ほどいなくなって、ギルドの機能が十分に、はたしていないみたいです!」
「それは何故だ?」
「なんでも、聖国・王国・帝国は出頭命令があったのですが、ギルド本部はいずれ潰すと、Freedomから宣戦布告があったらしいのです」
「なっ⁉ギルドを潰すとはどういうことだ?」
「そこまでは、私達にもどういうことか……ですが、大陸一の組織を潰すと予告されても、信じていない者も半数ほどいて、ギルドに手出し出来る訳ないと、安心している者だけが職員として働いているみたいです」
「そ、そうか……」
「司祭様……聖国はいったいどうなってしまうのでしょうか?」
「大司教様の言い分では、Freedom国は魔物を操り魔王が生まれたと言っておったからな……正義はこちら側にあるのは確かであろう!」
「ですが、魔王の生まれ変わりが敗戦国に出頭せよなどと、話し合いの場を設けるものなのですか?」
「それを検討する為に、教皇猊下様と大司教様が話し合っておるのだろう?」
「そんな話し合いで分かる物なのですか?」
「ば、馬鹿者!私達のような下っ端が、教皇猊下様達に意見など恐れ多いだろ!それに、その話し合いが済み結論が出た場合、聖女様が女神クローティア様にコンタクトを取り、どちらが悪なのか確認をしてくれるわ!」
「そ、そうですよね!正義は聖国にありますよね?」
「当たり前だ!私達はいつも通りにしていたら大丈夫だ!」
「大司教よ!今回の失態は何事ぞ!どう責任を取るつもりだ」
「教皇様、申し訳ございません!まさかテンプルナイトを含めた、連合国が負けるなど思ってもおらず……」
「馬鹿者!ギルドの口車などに乗ったのが、そもそも間違いであったわ!」
「それでどのようにしたら……」
「今回の事は、全て聖女のお告げのせいにして乗りきるしかなかろう!あの女は、こういう時の為に利用したらいいのだ!全責任を負わせて処刑すれば、次の年には新しい聖女が生まれるわ!」
「な、なるほど!それはいい!」
マルシェイム聖教国のトップも又腐っていたのである。
大陸の子供達は5歳の誕生日になると、みんな儀式を受け職業やスキルを授かるのである。
その時に、聖教国は聖女を見つけるのである。神のベールに包まれた職業であり、巫女のような存在で人々を導く存在として一生を終えるのだ。
聖女が亡くなると、唯一無二の次世代の聖女が誕生するのである。そこを教皇猊下と大司教は利用し、聖女を監禁してしまい、聖教国を自分の思うままに操っていたのである。
「教皇様も、本当に悪いお人だ!」
「どうせ、聖女は生まれかわるのだからな!こんな面倒くさい事、自分に利益が無きゃ誰もやらんよ。ぐはははははは!」
教皇と大司教は、高い塔に閉じ込めている聖女の部屋に入るのである。
「聖女様、ご機嫌麗しゅうございます!」
「相変らずお綺麗で神秘的でございますなあ!」
「教皇!何をしに来たのですか!部屋から出て行きなさい!大司教もです。わたくしを、長年こんなところに閉じ込めて、何を考えているのですか!」
「何を言っておる!これも聖女様の為を思ってですなぁ」
「何がわたくしの為ですか!こんな所に監禁するのが、わたくしの為なわけないではありませんか!」
「何を言っておいでか!聖女とは、神とコンタクトが出来る唯一の職業ではないか!つまり、人々に会うなどもっての外じゃ!聖女とは神秘に包まれていることが大事なのじゃ!」
実は、聖女だけが神とのコンタクトを取れるわけではない。ガイアースでは信仰心を上げる事で、シスターや神父になる事で取ることができるのである。聖女のように、神の言葉を聞けるようになるのは、信仰心のスキル値が120.01以上にならなければいけないのだが、聖教国の大司教達は信仰力がからっきしなのである。
つまり、聖属性の適性があるヒーラーなのである。だから、聖女しか神とコンタクトが取れないと誤解をしているのである。
そして、そのことを利用し聖女の言葉として、聖教国を我が物にあやつっていたのである。そして、今回はFreedom国を壊滅させ、ギルドの権威を取り戻させ賄賂を求めていたのである。
「聖女様!今回、困ったことがおきましてな……」
教皇は、ヤラシイ笑みを浮かべながら、聖女に近づくのである。
「なっ!それ以上近づく事は許しません!その場で話しなさい!」
「ははははっ!何をそんなに緊張しているのですか?」
その時、教皇の側近が聖女の部屋に飛び込んできたのである。
「なんだ!騒がしいぞ!」
「申し訳ございません!ただいま、この国にFreedom国のケンジと言う者が乱入してきました!」
「なんじゃと!それでどうしたのだ!」
「残りのテンプルナイト達が応戦しているのですが、ケンジの護衛の奴隷どもを止められず、謁見の間で教皇様を連れて来いと居座りました!」
ケンジが、こんなに早くマルシェイム聖教国に来れた理由は、テンペの町がスタンピードで滅ぶ前、ギルド職員のレーラをギルド総本部があるここ聖都に送り届けた時の事だ。
ケンジがFreedom国に帰るとき、町の外にハウスを建てて転移マットで帰ったからである。その時、なんかあるといけないので、聖都の町の外に今まで建てたままだったのだ。
ケンジは、なかなか返答のない聖教国にしびれを切らせ、教会本部に乗り込んできてしまっていた。
謁見の間には、ケンジを中心にマイとギル達護衛メンバーが周りをガードそして、ハヤテとツバキが両側を守っていたのである。
何もできない、テンプルナイト達は後づ去りしながらケンジ達に、剣を構えて威嚇していたのである。
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