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第8章 Freedom国の設立!
16話 今後の考え方
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ハヤテと共にFreedom国を出発したケンジ達であった。レーラ達は、ケンジの馬車のスピードに驚くのである。
「なんですか!このスピードの馬車は!」
「すごいだろ?」
「あの、ケンジ様……」
「言っておくが、この馬車を販売しようと思って協定を結ぼうとしても無理だぞ」
「なんでですか?」
「昨日も言ったが、この馬車の作り方は内緒だし、この馬車だけじゃないが公開するつもりもないよ。それに、この馬車が使えるのはどうせ俺だけだからな」
「えっ?」
「いいか!考えてもみろよ。こんなスピードに他の馬車が耐えれるわけないだろ?」
「だったら、この馬車の様に……」
「金属にしろってか?」
「はい!そうすれば、長旅も又短縮できて危険も少なくなり、馬車がたくさん売れますよ」
レーラ達は興奮した様子で、馬車のメリットを説くのだった。ケンジは全部聞いた後、静かに尋ね返すのである。
「その馬車は何で動くんだ?」
「「「えっ?」」」
「だから、その作った馬車は、何の動力源で動くんだと聞いている」
「そりゃ、馬に引かせて、動くに決まっているじゃないですか!」
「何頭の馬で、その馬車を引かせるつもりだ?」
「はっ?何を言っているのですか?」
「まだわかんねぇのかよ」
マードックが、呆れた感じで口を挟んでくるのだった。そのマードックの口ぶりに、レーラ達は少しムッとするのである。
「なっ、なんなんですか?」
「主が、この馬車を販売するなら、とっくに主の店で売り出しているに決まっているだろ?なんで売らないかというと、主にしかこの馬車は扱えないからだよ」
「そういう事だ!こんな鋼鉄の塊である馬車を、こんなスピードを出せるのはハヤテしかいないって事だよ」
「あっ……」
「確かに、何十頭の馬でひくとスピードは出ると思うが、馬を操る馭者は無理だと思うし、すぐに馬はばててしまって、休憩時間が増えて反対に時間がかかり危険が増すだろうな」
「た、たしかに……」
「つまり、この馬車は売れないって事だよ」
レーラ達は、こんなすごい馬車が売れたら良かったのにと思い、レーラ達は売れない事が分かると何も言わなくなったのだった。
(こいつ等って、本当に発想力ってないんだな……まあ、今回はそこの頭の弱いとこに救われた感じだな)
ケンジは、そんな事を思いながら安堵するのだった。もし、自分だったらこんなスピードが出ていたら、何でこんな優雅に会話ができるのか、お尻が痛くならないのかと思い、そっちの技術だけでも既存の馬車に設置すると思うのに、スピードの事を重点を置いたことにびっくりするほどだった。
ケンジはこんな事を思っていたのだが、レーラ達の見方は当たり前だったのだ。こんなスピードで旅が出来たら魔物達に襲われる事もなく、近隣の町同士なら1日で往復できるし流通が盛んになり、遠い町の商品が届く確立が大幅に上がるのである。
「はぁぁ~~~……残念です。こんなすごい馬車が売りだせればヒット商品間違いないのに!」
「あのなぁ~……売りだせればって勝手に思っているが、俺はギルドなんかと協定など結ぶつもりは、絶対ないからな!」
ケンジの言葉に、受付嬢達は恨めしそうな目をケンジに向けるのだった。
そして、受付嬢の驚きはさらに続くのだった。ハヤテはSSランクの魔物あり、地上の魔物達が逃げていくのである。
つまり、安全快適な旅なのである。ただ、街道を通ると旅人達もまた逃走していくのである。みんな、ハヤテを従魔と最初絶対に思わないのである。
テイマーという職業はあるが、役に立たない職業と理解されていて、まさかハヤテのようなSSランクの魔物を、テイムしている人物が、この世にいると思っていないのだ。
そのハヤテがものすごいスピードで遠くからやってくるのである。人々は、冬山で雪崩に遭ったような表情を浮かべ、その場で立つすくむのだった。
そのたびに、ケンジ達は馬車を止めて旅人達を正気に戻す作業をしないといけないのだ。そのまま放置したら魔物に襲われる危険性があるので、面倒くさい作業である。なので、ケンジ達は街道を少し離れ、草原や林を突き切っているのである。鋼鉄の馬車なら、そうそう壊れる事もなく走る事が出来るのと同時に、目的地まで直線距離に近い道のりで旅を遂行しているのである。
「まさか、こんな場所を馬車で走れるなんて、本当に売ることが出来ないなんて残念です!」
「だから!どっちにしてもあんた達、ギルド関係者は無理だから諦めなって!」
「だって……」
「だってじゃない!」
「それにあんた達は商売なんかより、もっと大事な事をしないといけないんだろ?商売の事はあんた達の問題が解消されてから、自分達で発明した商品を売ればいいんだよ」
「とにかく、俺をあてにした考えはもうやめるんだな!じゃないと、また厄介な事になっても、次は助けるつもりないからな!」
「「「はい……」」」
そして、今日はここで休憩という事となり、ケンジはハウスを取り出し、街道沿いの開けた場所に家を建てたのだった。その行動に又、レーラ達は固まってしまうのだった。
「ほら、何固まってんだよ!早く入らないとドアを閉めるぞ」
「なんなんですか?こんな旅聞いた事ないですよ!」
「まあ、俺達だけだろうな?」
「この家って、何個あるのですか?」
「売るつもりはないからな!」
「……」
「それに、この魔道具は超級ダンジョンからしか取れないモノだし、値段なんか付けれないよ」
「だったらオークションがあるじゃないですか」
「いくらスタートにするんだよ?」
「それは……」
「そんな想像の金額なんて、王族でも買えるかどうかだろ?オークションが成立しないじゃないか。それに俺はそれ以上の金額スタートじゃないと出品するつもりはないからな」
「だって、こんな便利な魔道具普及させた方が……」
「普及って、誰が普及させんだよ。俺達以外で超級ダンジョンのボスを攻略できるなら、勝手にやってくれたらいいよ。」
それでも、ケンジはこの魔道具を普及させるのは無理だと思っていたのだ。もし、仮に冒険者が力をつけ、3次職になれたとして、何人もそんな人物が登場するとは考えられないのである。しかし、そういう人物が集まり超級ダンジョンを攻略し始めたとしても、宝箱からこのハウスが出るとは思えなかったのだ。
これは、ケンジの幸運値があってこその物であり、普通に攻略できてもパワースクロールが出るだけだと思っていたのだ。
つまり、どう転んでも3次職だけのパーティーなどそろう事も無理だし、宝箱の中からハウスが出るなんて夢のまた夢なのである。
「ですが……」
「ホント、あんた達は懲りないんだね……」
「えっ?」
「ケンちゃん頼みの売り方はもうやめないといけないって言っているでしょ?あんた達は、できる事を地道に重ねて行かないと、本当に取り返しのつかない事になるよ」
「マイマール様、何を言っているのですか?取り返しがつかないって……」
「いい?もしこんな商品ギルド経由で売り出して見なさいよ。王族や貴族が殺到すると考えないの?」
「便利な商品なんですもの。しょうがないじゃないですか?」
「で、その商品は誰が納品するのよ!」
「それは……ケンジ様にお願いするしか……」
「あのね……ケンちゃんはもう自国がある人物なのよ?言ってみたらFrredom国の国王よ!ギルドに所属しているといっても、その意味は町に入る為だけのモノなのよ」
「えっ!」
「言ってみれば、ギルドなんかそれだけの存在なのよ。普通の冒険者や生産者のようにギルドが必要ってわけじゃないの!ケンちゃんにとったら、ギルドなんか有っても無くてもどうでもいい存在なのよ」
「そんなぁ!」
「酷い言い方すれば、ケンちゃんの店の広告塔ってだけなのよ」
「でも、ギルドが無ければ……」
「まあ、それも必要がなくなるって思わない?」
「ど、どういうこと……ですか……?」
「そりゃそうでしょ。もうFreedomは3店舗目よ!人から人へ噂は拡がり、今は王都支店を起点に拡がり始めているわ!もうギルドの広告塔の役目も終わるって事よ」
それを聞いて、レーラ達は愕然とするのである。確かにガーライの町では、メイガン商会が宣伝をしたみたいだったが、それ以前に噂は広がっており支店が開店したと同時に、長蛇の列が出来上がったのである。
つまり、次にどこの町に支店を出すかわからないが、開店したと同時に人々が殺到するのは、目に見えていたのだった。
そうなれば、今までの様にケンジが、ギルドのFランクの依頼をして、宣伝などしなくても構わないのである。支店は城壁の外に建設する事となり、唯一ケンジがギルドの利点である町に入る為の入場料もいらなくなるのである。
「だから、あんた達はケンちゃんありきの商売方法は考えず、自分達でどうにかして利益を上げる方法を、考えないと駄目よ!」
「そういうことだ!ギルドが俺の店に買い付けに来ることは歓迎だが、この先俺がギルドに対して何かするということは無いと思ってくれ!」
「俺が、そんな事をやっている暇があったら、自分の国を豊かにする方法を率先して動くのは当たり前だからな!」
「そんな!」
「今回、俺が動いたのは君達が、少しでもギルドを良くしたいと思い、働いていたのがわかったから助けただけだ」
「だったら、これからも……」
「だから、俺に依存したら駄目だと言っているだろ?」
「君達はギルドが好きなんだろ?だったら、君達で少しでも良くなるように頑張ればいい事だよ」
「俺は、俺の国や仲間達が大事だから、ギルドよりこっちを優先させるんだよ」
「あの・・・もしかして、ケンジ様はいずれ生産ギルドも脱退するつもりですか?」
「そりゃ、俺にとってメリットがなくなりゃ、商人ギルドと一緒で脱退することになるだろ?」
「「「それはおやめください‼」」」
「なんで?ギルドも生産者によって差別していただろ?売り上げの多い者やメリットのある者に対しては優遇して、反対に役に立たない者は容赦なく切り捨ててきたじゃないか!」
「俺も、役に立たないギルドは見限るのは当然の選択だよ」
「そっ!」
「俺が、ギルドに所属していてデメリットの方が多く感じてきたら、脱退するのは当然の事だよ」
「まあ、主はこうと決めたら必ず実行に移すから諦めた方がいいと思うぞ」
マードックは、無責任に受付嬢達に諭すのだった。
「なんですか!このスピードの馬車は!」
「すごいだろ?」
「あの、ケンジ様……」
「言っておくが、この馬車を販売しようと思って協定を結ぼうとしても無理だぞ」
「なんでですか?」
「昨日も言ったが、この馬車の作り方は内緒だし、この馬車だけじゃないが公開するつもりもないよ。それに、この馬車が使えるのはどうせ俺だけだからな」
「えっ?」
「いいか!考えてもみろよ。こんなスピードに他の馬車が耐えれるわけないだろ?」
「だったら、この馬車の様に……」
「金属にしろってか?」
「はい!そうすれば、長旅も又短縮できて危険も少なくなり、馬車がたくさん売れますよ」
レーラ達は興奮した様子で、馬車のメリットを説くのだった。ケンジは全部聞いた後、静かに尋ね返すのである。
「その馬車は何で動くんだ?」
「「「えっ?」」」
「だから、その作った馬車は、何の動力源で動くんだと聞いている」
「そりゃ、馬に引かせて、動くに決まっているじゃないですか!」
「何頭の馬で、その馬車を引かせるつもりだ?」
「はっ?何を言っているのですか?」
「まだわかんねぇのかよ」
マードックが、呆れた感じで口を挟んでくるのだった。そのマードックの口ぶりに、レーラ達は少しムッとするのである。
「なっ、なんなんですか?」
「主が、この馬車を販売するなら、とっくに主の店で売り出しているに決まっているだろ?なんで売らないかというと、主にしかこの馬車は扱えないからだよ」
「そういう事だ!こんな鋼鉄の塊である馬車を、こんなスピードを出せるのはハヤテしかいないって事だよ」
「あっ……」
「確かに、何十頭の馬でひくとスピードは出ると思うが、馬を操る馭者は無理だと思うし、すぐに馬はばててしまって、休憩時間が増えて反対に時間がかかり危険が増すだろうな」
「た、たしかに……」
「つまり、この馬車は売れないって事だよ」
レーラ達は、こんなすごい馬車が売れたら良かったのにと思い、レーラ達は売れない事が分かると何も言わなくなったのだった。
(こいつ等って、本当に発想力ってないんだな……まあ、今回はそこの頭の弱いとこに救われた感じだな)
ケンジは、そんな事を思いながら安堵するのだった。もし、自分だったらこんなスピードが出ていたら、何でこんな優雅に会話ができるのか、お尻が痛くならないのかと思い、そっちの技術だけでも既存の馬車に設置すると思うのに、スピードの事を重点を置いたことにびっくりするほどだった。
ケンジはこんな事を思っていたのだが、レーラ達の見方は当たり前だったのだ。こんなスピードで旅が出来たら魔物達に襲われる事もなく、近隣の町同士なら1日で往復できるし流通が盛んになり、遠い町の商品が届く確立が大幅に上がるのである。
「はぁぁ~~~……残念です。こんなすごい馬車が売りだせればヒット商品間違いないのに!」
「あのなぁ~……売りだせればって勝手に思っているが、俺はギルドなんかと協定など結ぶつもりは、絶対ないからな!」
ケンジの言葉に、受付嬢達は恨めしそうな目をケンジに向けるのだった。
そして、受付嬢の驚きはさらに続くのだった。ハヤテはSSランクの魔物あり、地上の魔物達が逃げていくのである。
つまり、安全快適な旅なのである。ただ、街道を通ると旅人達もまた逃走していくのである。みんな、ハヤテを従魔と最初絶対に思わないのである。
テイマーという職業はあるが、役に立たない職業と理解されていて、まさかハヤテのようなSSランクの魔物を、テイムしている人物が、この世にいると思っていないのだ。
そのハヤテがものすごいスピードで遠くからやってくるのである。人々は、冬山で雪崩に遭ったような表情を浮かべ、その場で立つすくむのだった。
そのたびに、ケンジ達は馬車を止めて旅人達を正気に戻す作業をしないといけないのだ。そのまま放置したら魔物に襲われる危険性があるので、面倒くさい作業である。なので、ケンジ達は街道を少し離れ、草原や林を突き切っているのである。鋼鉄の馬車なら、そうそう壊れる事もなく走る事が出来るのと同時に、目的地まで直線距離に近い道のりで旅を遂行しているのである。
「まさか、こんな場所を馬車で走れるなんて、本当に売ることが出来ないなんて残念です!」
「だから!どっちにしてもあんた達、ギルド関係者は無理だから諦めなって!」
「だって……」
「だってじゃない!」
「それにあんた達は商売なんかより、もっと大事な事をしないといけないんだろ?商売の事はあんた達の問題が解消されてから、自分達で発明した商品を売ればいいんだよ」
「とにかく、俺をあてにした考えはもうやめるんだな!じゃないと、また厄介な事になっても、次は助けるつもりないからな!」
「「「はい……」」」
そして、今日はここで休憩という事となり、ケンジはハウスを取り出し、街道沿いの開けた場所に家を建てたのだった。その行動に又、レーラ達は固まってしまうのだった。
「ほら、何固まってんだよ!早く入らないとドアを閉めるぞ」
「なんなんですか?こんな旅聞いた事ないですよ!」
「まあ、俺達だけだろうな?」
「この家って、何個あるのですか?」
「売るつもりはないからな!」
「……」
「それに、この魔道具は超級ダンジョンからしか取れないモノだし、値段なんか付けれないよ」
「だったらオークションがあるじゃないですか」
「いくらスタートにするんだよ?」
「それは……」
「そんな想像の金額なんて、王族でも買えるかどうかだろ?オークションが成立しないじゃないか。それに俺はそれ以上の金額スタートじゃないと出品するつもりはないからな」
「だって、こんな便利な魔道具普及させた方が……」
「普及って、誰が普及させんだよ。俺達以外で超級ダンジョンのボスを攻略できるなら、勝手にやってくれたらいいよ。」
それでも、ケンジはこの魔道具を普及させるのは無理だと思っていたのだ。もし、仮に冒険者が力をつけ、3次職になれたとして、何人もそんな人物が登場するとは考えられないのである。しかし、そういう人物が集まり超級ダンジョンを攻略し始めたとしても、宝箱からこのハウスが出るとは思えなかったのだ。
これは、ケンジの幸運値があってこその物であり、普通に攻略できてもパワースクロールが出るだけだと思っていたのだ。
つまり、どう転んでも3次職だけのパーティーなどそろう事も無理だし、宝箱の中からハウスが出るなんて夢のまた夢なのである。
「ですが……」
「ホント、あんた達は懲りないんだね……」
「えっ?」
「ケンちゃん頼みの売り方はもうやめないといけないって言っているでしょ?あんた達は、できる事を地道に重ねて行かないと、本当に取り返しのつかない事になるよ」
「マイマール様、何を言っているのですか?取り返しがつかないって……」
「いい?もしこんな商品ギルド経由で売り出して見なさいよ。王族や貴族が殺到すると考えないの?」
「便利な商品なんですもの。しょうがないじゃないですか?」
「で、その商品は誰が納品するのよ!」
「それは……ケンジ様にお願いするしか……」
「あのね……ケンちゃんはもう自国がある人物なのよ?言ってみたらFrredom国の国王よ!ギルドに所属しているといっても、その意味は町に入る為だけのモノなのよ」
「えっ!」
「言ってみれば、ギルドなんかそれだけの存在なのよ。普通の冒険者や生産者のようにギルドが必要ってわけじゃないの!ケンちゃんにとったら、ギルドなんか有っても無くてもどうでもいい存在なのよ」
「そんなぁ!」
「酷い言い方すれば、ケンちゃんの店の広告塔ってだけなのよ」
「でも、ギルドが無ければ……」
「まあ、それも必要がなくなるって思わない?」
「ど、どういうこと……ですか……?」
「そりゃそうでしょ。もうFreedomは3店舗目よ!人から人へ噂は拡がり、今は王都支店を起点に拡がり始めているわ!もうギルドの広告塔の役目も終わるって事よ」
それを聞いて、レーラ達は愕然とするのである。確かにガーライの町では、メイガン商会が宣伝をしたみたいだったが、それ以前に噂は広がっており支店が開店したと同時に、長蛇の列が出来上がったのである。
つまり、次にどこの町に支店を出すかわからないが、開店したと同時に人々が殺到するのは、目に見えていたのだった。
そうなれば、今までの様にケンジが、ギルドのFランクの依頼をして、宣伝などしなくても構わないのである。支店は城壁の外に建設する事となり、唯一ケンジがギルドの利点である町に入る為の入場料もいらなくなるのである。
「だから、あんた達はケンちゃんありきの商売方法は考えず、自分達でどうにかして利益を上げる方法を、考えないと駄目よ!」
「そういうことだ!ギルドが俺の店に買い付けに来ることは歓迎だが、この先俺がギルドに対して何かするということは無いと思ってくれ!」
「俺が、そんな事をやっている暇があったら、自分の国を豊かにする方法を率先して動くのは当たり前だからな!」
「そんな!」
「今回、俺が動いたのは君達が、少しでもギルドを良くしたいと思い、働いていたのがわかったから助けただけだ」
「だったら、これからも……」
「だから、俺に依存したら駄目だと言っているだろ?」
「君達はギルドが好きなんだろ?だったら、君達で少しでも良くなるように頑張ればいい事だよ」
「俺は、俺の国や仲間達が大事だから、ギルドよりこっちを優先させるんだよ」
「あの・・・もしかして、ケンジ様はいずれ生産ギルドも脱退するつもりですか?」
「そりゃ、俺にとってメリットがなくなりゃ、商人ギルドと一緒で脱退することになるだろ?」
「「「それはおやめください‼」」」
「なんで?ギルドも生産者によって差別していただろ?売り上げの多い者やメリットのある者に対しては優遇して、反対に役に立たない者は容赦なく切り捨ててきたじゃないか!」
「俺も、役に立たないギルドは見限るのは当然の選択だよ」
「そっ!」
「俺が、ギルドに所属していてデメリットの方が多く感じてきたら、脱退するのは当然の事だよ」
「まあ、主はこうと決めたら必ず実行に移すから諦めた方がいいと思うぞ」
マードックは、無責任に受付嬢達に諭すのだった。
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