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第6章 ケンジの新しい生産力!

51話 ギルドの意地②

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 ある日ケンジは神鋼魔石の加工も一段落して大広間でくつろいでいた時、マイが冒険者で友達を連れてきたのだった。

「ケンちゃん友達の話を聞いてよ!」

「マイが友達を家に連れてくるってめずらしいな。」

「ケンジさん初めまして。私、乙女戦記のパーティーでリーダーをやっているアイリーンと言います。」

「俺はマイと同じパーティーのケンジです。ご丁寧にどうも。で、お話というのは?」

 アイリーンの話は今のギルドの掲示板の話であった。乙女戦記の話によれば依頼がFランクしかなくたまに採取系の仕事しか貼り出さない為冒険者達は日々の仕事もままならない状態であり、冒険者達がこの町を去っているという
事を聞かされるのだった。
 そしてFランクの仕事ばかりり溜まっていきそして耐えられなくなった冒険者はまた去っていき人手が圧倒的に足りなくなっているらしい。

「え?冒険者ギルドでもFランクの仕事しか貼り出されてないのか?」

「いえ・・・時たま採取系の仕事はあるのですがギルドの方もFランクの仕事を片づけたいらしくFランクの依頼を10個やったら他の依頼を1個やってもいいと・・・」

「はぁ~?そんなのギルドが規約違反しているんじゃないのか?」

「確かに依頼は冒険者達が何を受けてもいいとなってますがこの今の状況が収まるまで頼むとのことなんです。」

「アイリーン達はこの町を去ることは考えていないのか?」

 それを聞いたアイリーンはこの町の噂を聞きつけ移住してきた冒険者だったのだ。

「この町にはケンジさんが作ってくれた便所があり町には嫌なにおいがなく今度は冷蔵庫を発明し暮らしやすい町なので出ていくつもりはありません。」

「だが、仕事がそんな感じだと暮らしやすいかと言えばなんか違う感じもするんだが・・・・」

「いえ、その生活に慣れてしまうと他の町ではもう生活はできない。特に便所の清潔感を知ってしまうと他の町では住めないと思い、パーティーみんなで家を買ってしまったのでもう離れることができないのです。」

 冒険者は自由であり住む場所は基本宿屋なのである。だから町が気に入らなければ他にすぐ移住し去ってしまうのである。
 だがこの町の冒険者は違いケンジの発明品により生活面が本当に便利なのである。便器はもちろんの事それにより肥料を生み出し食事情で不作の時が無くなり美味しい野菜が他の町と違い安くて家計に優しいのである。そして今回冷蔵庫が出てきて一般家庭でも保存がきくのである。

 そうおもい、少し無理をしてでも冒険者達はこの町に定住を望み家を買う冒険者が多いのだった。家のない冒険者でもケンジの店で売っている武器やアイテムで本来なら討伐のできない魔物でも討伐可能であり暮らしやすい町なのである。

 耐えられずに去っていった冒険者や生産者はこの町に来たばかりや依頼がFランクしかないのなら他の町に行ってもまだましかもという願いで去っていった家の持たない冒険者達であった。

「それで申し訳ないのですが・・・ケンジさんにもFランクの依頼を手伝って少しでも減らしてもらえないでしょうか?」

 アイリーンはそう言ってきたのだったが、ケンジも自分のペースでだが依頼は受けていたのだった。ただこの2か月は冷蔵庫の生産で手が空いてなかっただけでギルドにも行っていなかっただけなのである。

「ちょっとまて。なんで俺にそんな話を持ってくるんだ?たしかに冷蔵庫の生産は少し落ち着いてがまだまだ忙しいんだぞ。」

「それはわかっているのですがケンジさんが日ごろFランクの依頼やってくれてドンドン数をこなしてくれていたのは冒険者みんなが見ていてわかっているのです。あのスピードならいまあるFランクの依頼も片付き前の状態に戻ると思うのです。」

「アイリーンさんの気持ちもよくわかるが俺がそのお願いを聞いてもメリットが無いと思うのだが・・・もし逆の立場で俺がそんな事を言って来たら君はどうする?」

「それは・・・」
「ケンちゃん!」

「まあ、マイは黙っていてくれ。俺はマイの友達だと聞いたから我慢してこの話を聞いているんだぞ。本来なら話にならないと言い追い返しているよ。」

「で、アイリーンさんどうだ?」

「はい・・・自分に都合のいい話だと思います。今まで自分達は割のいい依頼しか受けてこずこの状況になったら助けを求めてるしかなくて・・・」

「いや・・・反省みたいに言われても困るよ。俺はの言っている意味を理解しているか?」

「は?どうゆことですか?」

「アドバイスをしてやるから俺の言う事を来てくれるか?」

「この生活が楽になるならパーティー全員で何でも言う事聞きます。このままお金が手に入らないとせっかく買った家を手放す事になり借金だけ残ることになるので・・・」


 ケンジはアイリーンに呆れながら説明を続ける。

「あのな。本来依頼はFランクであろうと受けるか受けないかは本人自由だろ?なんで冒険者や生産者にギルドのシワ寄せを受けて依頼に固執しているんだ?」

「ですが依頼を受けなければお金が手に入らないですよ。」

「だから手に入る方法を探したらいいんだよ。その合間を見てギルドの言う事ばかり聞かず自分のペースでFランクの依頼を受けたらいいんだよ。」

 ケンジはアイリーンに自分が狩ることのできる魔物の素材だけいつもより多めに狩ってギルドに高く買い取らせろとアドバイスをいうのだった。

「ですがそれでは損を・・・それにFランクの依頼がたまっていき・・・」

「いやいやいや・・・・発想の転換だよ!君達はBランクパーティーなんだろ?普段オーガぐらいなら討伐できるかい?」

「それならなんとか・・・今は魔物が強くなってきているので5体同時には無理です。」

「だったら魔物のランクを下げてオークやポイズンスパイダーなどCランクの魔物をいっぱい狩ってギルドに持ち込むんだ。時間はかかるかもしれんが今は魔物の素材も不足気味なんだろ?普段よりは高いはずだ。」

「でももし依頼があればもっと高い値で買って貰えるんですよ。」

「その依頼が出ていないんじゃしょうがないじゃないか。それにアイリーンはギルドにしか売る所はないのか?」

「オークの肉だったら知り合いの肉屋に直接売るとかしてもいいだろ?」

「あ!たしかに!」

「そうゆう場所があるならそれを利用するんだよ。とりあえずその肉屋には売らずギルドに交渉するんだよ。」
「そのオークの肉をとりあえずギルドで納品したいんだがと普通言うだろ?」

「ええ。たしかにそういいますね。」

「ギルドは普通の買取になる訳だからアイリーンの足元を見て買いたたいてくるはずだ。その値段を聞き、その知り合いの肉屋の方が高く買い取ってくれると言い肉を懐にしまうとどうなるとおもう?」

「それは当然ギルドは何も言わずスルーするんじゃないんですか?」

「だからダメなんだよ。ギルドは不足気味のその素材を欲しているんだよ。冒険者全員でそうゆう事をしたらどうなるとおもう?」

「ギルドは困るかと・・・」

「いまFランクしか貼り出せていないギルドは何で経営が続けてるとおもう?そういった冒険者が持ち込んでいる素材を安く買いたたき普段より色を付けて売っているから何とか経営できているんだ。そして冒険者達にはFランクの仕事しか与えないでのうのうと仕事しているんだよ。」

 それを聞いたアイリーンはわなわなと震え出したのだった。

「だからな、アイリーン達も自分でちゃんと考えないといけないんだよ。どうしたら自分がギルドと有利に付き合えるのか。ただ素材を持ち込むだけでギルドの言いなりで行動してたら美味しいどこ取りにされるだけだよ。」

「だけど自分達だけでお店に持ち込んでFランクの仕事が無くなるとはおもえないんですが・・・」

「いいや、出てくると思うよ。今ギルドはあえてFランクの依頼だけ多く張り出して冒険者達にFだけやらせようとしている。そして不足気味だとはいい持ち込まれた魔物の素材を高額で転売して稼いでいるんだ。」

「冒険者が協力してその素材たちをギルド以外の場所で個人個人が売り込んだとしたらどうだ?ギルドはそれらの素材の依頼を貼り出すしかなくなるんだよ。」

「なるほど!」

「ケンちゃん凄い!頭いいね!」

(お前等が脳筋すぎるんだよ・・・)とケンジは頭の中で思い呆れ返るのだった。

 アイリーンは冒険者仲間にそのことを言い回ろうと思いケンジの家を出ていくことにしたのだ。

「アイリーン!ちょっとまって!」

「えーっとなにか?」

「なにかじゃないよ!何でも言う事を聞くと言ったじゃないか!俺の言う事も聞かず帰ろうとすんじゃないよ。」

 アイリーンは冷や汗を流しながらあはははと乾いた笑いをしたのだった。

「やっぱ覚えてました?・・・・」

「ったく・・・調子のいい奴だな!」

「私も女だ!覚悟を決めた!何でも言ってくれ。愛人になってくれというとなら従おう!」

「いやいやいや!パーティー全員でお願い事を聞くって言ったじゃないか?何で愛人になると言ってんだよ!」

「な?パーティー全員とそうゆう関係になりたいのか?ちょっと待ってくれそれならあいつ等に相談を・・・」

「だ・か・ら!違うって言ってるだろ!話を聞け!」

「でもケンちゃんなら全員を愛人にしても大丈夫だと思うけどね。」

「混ぜかえっさんでくれ!余計にややこしくなるだろ!」

「え?私達全員を相手に一晩できるのか?それはそれで興味があるな。」

 ケンジはアイリーンのこめかみに拳を当ててグリグリしたのだった。

「いた!いたい!痛い!やめてくれ!悪かった私が悪かったってば・・・」

「いいかよく聞け!俺の願い事はあんた達冒険者にFランクの依頼をこれからも続けてほしい事だよ!」

「え?それってどういうことだ?」

「これからも普通にCやBランクの依頼が出てきてもFランクの依頼つまり町の人たちの雑用を率先的にやって町の人たちともっとコミニュケーションを取ってもらいたいことだよ。」

「だが、Fランクは報酬が少なくてランクの低い初心者がやるような依頼だぞ。」

「そんな考えだからこんな状況になっているのがわからないのか?」

「どうゆうことだ?」

「町の人たちはギルド職員にもっと自分達の苦労を分からせる為にFランクの依頼を出し続けているが今までこんな大量にはりだされたことなかっただろ?」

「ああ、わたしも初めての経験だ・・・」

「今までFランクをやってほしかったがみんな諦めて自分たちや周りの協力でこなしていたんだよ。だけど今回ギルドは町の人たちが待ちに待っている冷蔵庫の生産を止めて俺にダンジョンに行かせた。これは町の結界の維持の事もあるから町の人たちは渋々納得した事なんだ。」

「そんなことが・・・」

「だけど俺にばかりシワ寄せが来たことによりギルドはこんな状況になる前に手を打たなかった責任を少しでも取れと言わんばかりに今まで我慢していたFランクの依頼を一気に放出させたんだよ。」

「だったら私達ばかりこんな苦労をするのは違うんじゃないのか?」

「それは違うよ。普段君達冒険者はどこに泊まっているんだ?どこで食事を摂っている?町の人たちは冒険者達に安全を守ってもらっているとおもい生活が苦しいができるだけ安く宿泊させたり、食事も大盛で体力つけてもらおうと思っていたんだぞ。」

「だが君達はこうゆう情況になっても渋々Fランクの仕事しかないと言い俺にアドバイスを求めてきて何とかしてほしいとお願いしに来たんだ。」

「あ・・・」

「だから、君達はBランクの冒険者だがそのランクにこだわらず、いや・・・君達だけじゃなく冒険者達全員で日ごろの感謝を町の人たちに返す意味でFランクも率先して受けてほしいんだよ。」

 アイリーンは二の句が告げないでいたのだ。ケンジが率先してFランクの依頼をこなしているのは知っていたが、生活に余裕があるとのんびり雑用をこなしていても暮らしているんだなと嫉妬も交じって見ていた自分が情けないと思ったのだ。
 自分達はもうすぐAランクにさえ手が届くぐらいの実力があるにも関わらず魔物が強くなり中級ですら満足に潜ることが出来なくなってきていてやけになっていた事がはずかしかったのだ。

「冒険者達が自分勝手な考え方をしなくなれば町の人たちは前みたいになってこんな無茶な依頼の出し方はしないと思うぞ。多分今度は冒険者を巻き込まずギルドだけに標準をあわせ責めるかと思うけどな。」

 ケンジは自分でそう言って悪い笑みを浮かべるのだった。

 アイリーンがそれを聞き、この町ではトップの実力がある乙女戦記の言う事もあり他の冒険者達はケンジの言った通りにギルドに交渉をして魔物の素材を他の場所で今まで通りの値段で持ち込みをしてギルドには一切しなくなったのである。
 これにより町の人たちに冒険者達が素材を売りに来たときにケンジの意見を言いながら自分達がいかに自分勝手であったと謝罪をして回ったのである。
 町の人たちは冒険者達がこれからランクに係わらず1週間に1度か2週間に1度町の雑用をしてくれると聞き歓声が上がったのだった。2週間に一度は少ないと思うが町の人たちからすれば今まで全然なかったことに比べたら全然よかったのである。
 それにオークの肉や素材がギルドを通さず手に入る事で本来の値段より少し安く手に入るようになったのだ。一方冒険者達はギルドに買いたたかれるより高く売ることが出来てWINWINの関係になれたのだった。



 そして一番困るのはギルドの方だったのである。今まで冒険者はなにも考えずできるだけ高い素材を何も考えずギルドに持ち込んでいたのに商人と同じく交渉してきたのだからたまったものではないのである。
 そして当然だが掲示板にはFランクの依頼しかない為ケンジの約束で冒険者達は町の人たちに感謝を返す為今まで渋々やっていたことを、これも自分の為と思いFランクの依頼をこなしていったのだった。

 そしてギルドの収入源はFランクの依頼だけとなり、テンペの町のギルドは騒然となっていたのだった。

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