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第6章 ケンジの新しい生産力!

44話 新しい商品②

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 ケンジ達は鉄鉱石を使い保管庫もとい冷蔵庫のボディーを作りその上部に神鋼魔石の取り付け口を大きめに作ったのだった。これは便器の神鋼魔石と一緒にならないように神鋼魔石の形ですぐに判別できるようにする為であった。
 そして、ケンジは神鋼魔石を熱を吸収する仕様に加工し、第一号冷蔵庫が完成し魔力をいちいち込めなくてもいい使い勝手の良い商品が完成するのだった。そして実験を開始するのであった。ケンジは冷蔵庫に食材を入れどのくらいもつのか試してみる実験を開始したのだ。

「ミナレスいるか?」

「ご主人様どうしましたか?厨房に入ってくるなんて珍しいですね。」

「ちょっとお願いがあるんだがいいかな。」

 ケンジはインベントリから冷蔵庫を出しミナレスとミイナに説明した。

「ご主人様これはなんですか?」

「今度うちの店で売り出そうと思っている平民家庭用の冷蔵庫だよ。」

「「冷蔵庫?」」

「保管庫の事だけど今、世間に売り出されているのは一日一回魔石に魔力を注入しないと作動しなくて燃費が悪いだろ?」

「ええ、そうですね。一般家庭では手に入れれない程高価ですし、魔法使いに依頼を出さなきゃ使えないものですしね。」

「だから俺が安価で燃費のいいものを作ってみたんだよ。これは魔力を注入しなくても自動的に冷やし続ける保管庫でなたぶん1年は余裕で冷やし続けるとおもうんだよ。」

「「なっ!」」 
「それは本当ですか?」
「もしそれが本当なら革命的商品ですよ?」

「落ち着けって!まだ試作段階だから食材が腐らず1週間持つかここで試してもらえないか?」

「それは全然大丈夫ですよ。わたし達の使う食材はこっちの保存箱がありますし支障はないですよ。」

「そっか、それじゃあ頼むな。もし食材に問題があるならいつでも相談してくれ。」

「「はい、わかりました。」」

 ケンジの予想では冷蔵庫の中の熱さえ吸収すれば食材にいる微生物活動を抑えることが出来ると思っていたのだったがケンジの考えは甘かったことが判明する。





 そして三日後ミナレスから報告が来たのだった。

「ご主人様。冷蔵庫なのですが野菜類は新鮮で大丈夫なのですが肉類の方が痛み始めてますね・・・」

「え?まじか?」

「ええ・・・これではちょっと売り物にはならないかと・・・」

 ケンジは予想外の結果に落胆したのだった。ケンジは大広間で一人悩んでいたのだった。

「うーん・・・やっぱりだめか・・・何がいけないんだろう・・・」

 そこにマイがケンジに話しかけてくるのだった。

「ケンちゃん何、難しい顔をしているの?」

「いやな・・・平民用の家庭冷蔵庫を作ったんだが肉類の痛みが早くてな・・・」

「え?ケンちゃんそんなの作ったの?」

「ああ・・・平民たちの食材ってその日のうちにか次の日には食べてしまわないと腐るから勿体ないだろ?」

「やっぱケンちゃんってすごいね。平民の暮らしがドンドン豊かになるね。」

「ああ・・・そのつもりだったんだが野菜類は1週間持つことがわかったんだが肉類が三日で痛んできてななんかいい方法が無いかと悩んでてな・・・」

「その冷蔵庫ってどんな仕組みなの?」

「密閉空間にして、神鋼魔石で冷蔵庫の中の熱を吸収する仕組みにしたんだよ。だけど微生物の活動を抑えることが出来なくてな・・・」

「ケンちゃん、神鋼魔石って1つしかつけないの?」

「ん?どうゆうことだ?」

「微生物は気温が高くなると活発になるよね。もう一つは湿気だよ。」

「あ!なるほどお~~~!」

「だけど水分を吸収し過ぎると食材が干からびるから注意しなきゃね。」

「マイ!ありがとう~~~~!」

「キャッ!」

 ケンジは嬉しさのあまりマイに抱きつきほっぺに軽くキスをして感謝したのだった。そしてすぐに鍛冶工房に走っていくのだった。

「ったく・・・ケンちゃんたら・・・いきなりはずるいよ・・・」

 マイはその場で腰から砕けソファーに倒れるのだった。




 ケンジはダンギとシェムに説明して2種類の神鋼魔石を設置できるように作り替えてもらうのだった。そしてケンジは熱と湿気を吸収する2つの神鋼魔石を加工し設置し、熱の方はすぐに調整できたが湿気の方の微調整が難航し難しかったが何とか成功したのだった。
 そしてケンジの店で冷蔵庫という名で売り出す事にして噂はあっとゆう間に町中に広がり販売日が待ち遠しくてその話題で町の人たちでいっぱいになったのだった。

「ケン坊!冷蔵庫って本当に魔法使いに依頼を出さなくても使えるのか?」

 八百屋のおやっさんや魚屋の奥さんがケンジに発売はいつになるのかとか使い勝手はどうなのか?など聞いてくるのだった。

「ケンジさん、今回はどのくらいの量を販売するの?買えるといいんだけど・・・」

「とりあえず2000台が限界ですね・・・」

「ケン坊・・・もっと台数増やせねえのか?そんなの30分で売り切れるんじゃないのか?」

「おやっさん勘弁してくれよ!こっちもそれが限界だよ・・・・」

「だがなあ・・・ケン坊の商品は人気があるからな・・・」

「今回は便器と違って鉄製品だし塗装もしないといけないから時間がかかるんだよ。まあ、気長に買えることを祈っててくれよ。」

「まあ、しゃあねえな!」

 今回鉄鉱石から作るので一台10、000ドゴンという値段をつけたのだ。平民には少し高いが日々の食材を買いだめできることと1年はチャージしないで使う事が出来て、便器の時と同じく神鋼魔石を交換することでずっと使える優れものなのである。主婦にとっては日々の食材が無駄にならなくて済み少し高くても問題はないらしいのだ。




 そして一か月後ケンジの店は久しぶりの大行列になり冷蔵庫はあっとゆう間に売り切れてしまったのだった。
 
「ご主人様!物凄いお客様でしたね。」

「ああ!これもみんなのおかげだよ!」

「何言ってんですか。こんな凄い物を生み出した旦那様がすごいんですよ。」

 お店で売り子をしていたユエティーやリンダ達がケンジを褒め称えていたのだった。そしてこの光景を見てまた歯ぎしりをして凄い目でみていた人物がいたのだった。それを知る由もないケンジ達はまた厄介な事に巻き込まれる事になる。



 ケンジは全部売り切れたことを鍛冶工房にいたダンギたちに報告したのである。するとみんな抱き合って喜ぶのだった。

「さあ、みんなこれから当分また忙しい日々が続くが頑張ってくれよ。」

「「「「おう!」」」」

 最近ダンギたちは商品が作れなくて暇をしていた分気合の入った掛け声を出し作業に移ったのだった。ケンジは材料の在庫確認をして次の販売分の神鋼魔石を置いて裁縫工房の方に向かったのだった。

 裁縫工房に入るとツバキが側に寄ってきて頭を下げるのだった。

「ツバキどうしたんだ?」

「いえ・・・・ずっと前アサシンを逃してしまったことをずっとご主人様に謝罪してなくて・・・本当に申し訳ありませんでした。」

 ツバキをあれからずっと気にしていてケンジに謝る機会を待っていたみたいだった。

「ツバキそれはもう済んだことだ。もう気にするな!」

「ですが・・・・私のせいでみんなに迷惑を掛けて今も絶対一人で町を出歩くことができなくて迷惑をかけているじゃないですか・・・」

「そりゃ何かあったら大変だからな。だけどそれはツバキのせいだけじゃないよ。」

「だけど・・・やっぱりあのことが原因で・・・」

「たしかにそれもあるけどな・・・・俺達は昔から絡まれることが多かったんだよ。だからあの時ツバキが失敗してなくても護衛は付けて出歩いているんだよ。」

「え?そうなのですか?」

「ああ、だからもうツバキはちゃんと反省したんだからもう気にするな。」

 それを聞いてツバキはホッとため息をつきニコッと笑って自分の作業に戻って糸巻き機の前に座って自分の糸を出し始めたのだった。

 ツバキの糸は本当にシルクのように綺麗で滑らかな糸でこの糸で機織り機で布を作るのだ。そしてその布で衣服を作ると何とも気品がありお洒落な服が出来るのであった。この服は高価だが上級冒険者は防具の下に着こみ防御力を上げることや貴族たちに人気なのである。

 ケンジはツバキから捲いた糸を貰いその糸で服やズボンを作り、ゴッドオーダーをやり始めるのだった。服10着のオーダーやズボン10着等やった結果。さすがアラクネの糸の製品だけあっていいアイテムが出たのだった。まずケンジが狙っていたマジカル裁縫ツール+20が出たのだった。



 マジカル裁縫ツール+20
 このツールで作った物はマジカルアイテムになる。
マジカルの効果は1~5個の効果がつき製作者の
裁縫スキルによる。
 裁縫スキルが高ければ高いほどMAXの5個の
効果がつく。
 そして、20個の装備を作るとこのツールは音を
立てて崩れ去る。



 そして待ちに待った幸運の指輪が出たのだった。ケンジが何で待っていたかというとダリアに幸運の指輪を渡す為である。ケンジはすぐにダリアの所に行き幸運の指輪が出た事を言ったのだ。



 幸運の指輪
装備するとLUK値が+50される。



 なんと今度の指輪はケンジの装備している指輪より性能が良いのである。ダリアにその事を言うとダリアは受け取れないと言うのだった。

「そんな高価なもの受け取れませんよ!」

「なんでだよ。せっかくダリアの為に頑張って出したのに!」

「だってLUK値が+50なんてそんな装備見た事ないですよ!ご主人様のは+35なのにそれより性能が良いだなんて恐れ多くて装備できませんよ。」

「いやいやいや・・・ダリアがこれを装備したらヒールポーションだけじゃなく色んなポーションが出来るんだぞ。そっちの方が有意義じゃないか。」

「それでしたら今ご主人様の方を私に貸していただけませんか?それなら主人より性能が低い装備で示しもつきますし。」

「それもおかしいじゃないか!俺が+50の方をつけてもLUK値が上がるだけだろ。+35でも俺のLUK値は100超えているんだぞ。」
「それならダリアが+50を装備する方が効率いいじゃないか!こっちを装備して良いポーションを作ってくれた方が俺は有り難いぞ。」

 ダリアは少し考えて確かにその方がご主人様の役に立てると思い直し+50の指輪を貰い装備したのだった。

「おいおい!ダリア左手の薬指に装備するんじゃない!効果が出ないじゃないか!」

「え?そうなんですか?」

 マジックアクセの指輪は脳に直結している中指に装備するのが常識なのである。つまり指輪のマジックアクセは2つまでしか装備できないのである。当然ケンジもブラックスミスの指輪と幸運の指輪の二つだけしか装備していないのである。

 ダリアはそれを聞いて普通に左手の薬指に装備しようとしていた自分が恥ずかしくなり顔が真っ赤になってしまったのだった。

「ダリア・・・顔を真っ赤にするなよ。こっちも恥ずかしくなるだろ・・・」

「だって・・・・ご主人様そうゆうのは早く言ってくださいよ。」

「まあ、知らなかったのはしょうがない・・・で、どうだ?ステータスはちゃんと上がっているか?」

 ダリアは自分のステータスを開き確認するとLUK値は確かに55と表示されていたのだった。早速ダリアは一番簡単な初歩のポーションを作るとヒールポーション(最高品質)が出来上がったのだった。

「できた・・・・」



 これを見たダリアは涙が自然と流れ出て声を殺して泣いてしまったのだった。

「わたしが・・・このわたしの作ったポーションがぁ・・・・」

「ダリア、もうこれでお前は役立たずじゃない!胸を張って錬金術師を名のれるぞ。」

「ご、ご主人様ぁ~~~~!」

 ダリアはケンジのおかげで錬金術師の一歩を踏み出せた感じになり嬉しさのあまりケンジに抱きつき大声で泣いたのだった。今まで本当に辛い思いをしてきた分自分が最高品質のヒールポーションを作れるなんて思いもしなくてダリアは自分の一生をケンジに捧げると心に誓ったのであった。



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