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第6章 ケンジの新しい生産力!

7話 新たな交渉相手①

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 ケンジはミイナと夕暮れを見て一日を満喫しそして家路につくのだった。家に着くとセバスが出迎えてくれて夕飯の支度が出来ていますと言ってくれるのである。

「ご主人様。この間も言ったのですがもう少しお早めに・・・」

「セバス・・・心配することは嬉しいが俺はデートに行ってたんだぞ?」

「それがなにか?」

「そんなデートに行ってて夕方陽が沈むまでに帰って来いというのは無理だろ?ちょっと考えてくれよ!」

「ですが・・・」

「いいか?俺はこれでも家にいる人間の事を考えて早く帰ってきたつもりだが本来ならどこかでお泊りしてもおかしくないと思っているんだぞ。」

「それは!ダメでございます!」

「あのなあ・・・・セバスも若いころはデートした事なかったのか?」

「それは当然あります。」

「あるならなぜ早く帰って来いなんて言うんだ?セバスもずっと遅くまでその女性といたいとおもってただろ?」

「それはそうですが・・・ご主人様は御立場が・・・」

「じゃあ、俺にはプライベートは無いと言いたいのか?もしそうなら俺は一人でこの町を出るぞ。そんな自由のない暮らしはまっぴらだからな!」

「そ、そんな!」

 その言葉を聞いたセバスやミナレス、ミイナ家の中にいた人間がケンジの言い分にあせるのだった。

「お前達が死ぬまでこの家で暮らせるだけのお金は保存箱に置いてあるし俺が居なくても十分暮らせていけるわけだし問題ないから俺は自由を求めてどこか新しい町に行くだけだよ!それでもいいのか?」

「「「「そんなのダメです!」」」」

 ケンジ以外の人間すべてがすごい勢いで反論してくるのだった。

「俺だってそんな選択はしたくないが、そんな理不尽な理由で俺を束縛しようとするな!俺だって自由にしたいときぐらいあるのはわかるだろ?なんでもかんでも心配というのは間違っている!」

「だけどあまりに遅くなると何かあったのではないかと思うじゃないですか?」

「じゃあ今日デートしたミイナに聞いてみようか?ミイナ本当なら今日はもっと遅くまで出かけたかったよな?」

「それは当然です!ですがあまりに遅くなったらみんなが心配すると思ったので帰って来ただけです。」

「俺だってせっかく出かけたんだからもっといろんなとこ回りたかった。次の聖の日に行くメンバーだってそう思うのは当然だと思うぞ。」
「それなのにセバスは自分が心配だからという理由だけでもっと早く帰って来いというのか?」

「それは・・・」

「まだわからないのか?時々俺は男性たちにもお酒を振る舞っているよな?リフレッシュは大切だがその楽しみは夕方から行くが遅くなるから女性たちが心配するから飲みだけで帰ろうと言ったらお前達は納得するのか?」

「「「「「なっ!それは・・・・」」」」」

 何回かケンジに飲みに連れて行ってもらっている男性メンバーは言葉につまるのだった。当然ではあるがみんなでリフレッシュし奴隷の立場では普通飲むことはまずできないのにそのあと男性みんなで娼館にも行くのである。
 ケンジはその娼館が無くなると言っているのである。それを聞いた男性達は慌てて土下座するのだった。

「みんな・・・・自分のリフレッシュがなくなるのはそんなに嫌なのになんで俺にはそんな束縛するのか理解できないんだが・・・」

「ご主人様!申し訳ありません・・・私が浅はかでした・・・」

「ここまで言ってようやくわかったのか・・・次そんな事言ったら男性陣の飲み会最低2か月はなしにするからよく覚えておくように!」

 ギル達はセバスをみて無言でうなずきケンジに大きな声で謝罪したのだった。そしてケンジはセバスたちを説得し次からうるさく言われないようにくさびを打つことに成功したのだった。





 次の日、ケンジは裁縫スキルを上げて家の中に籠っていたのだった。すると生産ギルドからの呼び出しが又ケンジにあるのだった。
 昨日デートをシ気分がよかったケンジはギルとプリム、システィナを連れてギルドに出向くのだった。

「ケンジ様!お待ちしていました。」

「なんだ?いつもいきなり呼び出しばかりするんだ?俺も忙しいんだけど・・・」

「申し訳ございません・・・」

「で、今日は何の用なんだ?」

「それについては奥の部屋で聞いていただけますか?」

 ケンジは受付嬢に案内され奥の部屋に連れて行かれるのだった。受付嬢はギルドの大きな客室案内しドアをノックする。

「ケンジ様がギルドに来てくれました。」

「はいれ!」

 受付嬢がドアを開けるとそこには見知った顔が何人かいたのだった。ケンジが部屋の中に入ると何人か目を見開き驚くのだった。

「ケンジ様!」

 声を上げたのはアンナであった。ケンジはアンナの顔をみて一瞬驚いたがこの後の展開がすぐよめるのだった。

 そしてここテスパの町の生産ギルドのギルドマスターが他の町の人間がケンジの名前を呼んだのでびっくりしていたのだった。

「えーっとアンナさんでしたね。おひさしぶりです。」

「はい。おひさしぶりです。2年ぶりでしょうか?」

「ケンジ殿はアンナさんと知り合いなのか?」

「ええ、この町に移り住む前はブリュンガスにいたもので。」

「そっか、知り合いなら話し易くて助かったよ。」
 ギルドマスターは自分だけ納得したようににこやかな顔になるのだった。

「それで俺にどんな用件でしょうか?」(なんとなくわかるけど・・・)

 するとギルドマスターはブリュンガスのギルドマスターと部下の2人そしてアンナを紹介するのだった。そして話の内容はケンジの作った商品食器と便器をブリュンガスの町でも販売して欲しいという要請であったのだ。

「ギルドマスターこの町でも俺の店だけでしか売っていないのになんでギルド経由で俺の商品を卸すと思ったのか聞きたいんだがいいか?」

「それは他の町でもうわさが広がりこうして販売して欲しいと言ってきているんだ。少しは協力というものを考えたらどうなんだ?」

「協力ねぇぇ・・・あんたらは俺達にどんな協力をしてくれたんだ?俺にはそんな記憶はないんだが?」

「この場でそんな話が良いだろう!今ははるばるブリュンガスの地からきてくださっているんだ。」

「本当にアンタらは自分の都合のいいように押し進めてくるよな・・・じゃあはっきり言ってやるよ!俺は他の町まで商品を売るつもりはないよ。だから、はるばる来たのかもしれないが諦めてくれ!」

「そ、そんな!」
 ブリュンガスのギルドマスターは立ち上がり焦るのだった。ケンジは自分の商品を他の町で販売する気はなく席を立ち上がろうとしたのだった。

「ちょっとお待ちください!」
 テスパの受付嬢がケンジが帰るのを阻止するのだった。

「ケンジ様の商品は本当に便利な物でこれが普及したら町の暮らしは快適になります。どうしてそれを他の町でも売らないのですか?」

「そりゃあたりまえだろ。他の町まで生産量が追い付かないからだ!」

「だったらギルドを活用し生産量を上げてくれたらいいじゃないですか。」

「なんで、ギルドにそんな美味しいとこだけ取られなきゃならないんだ?それに便器の心臓部である神鋼魔石は俺にしか扱えないものだと何回も説明しているだろ?」

「それは・・・」

「この神鋼魔石、俺じゃない誰かが扱い売れるなら俺は何も文句はないと言っただろ?」

「誰も扱えないし採掘できないからケンジ様にこうして協力要請しているんじゃないですか。」

「それは前から断っているだろ。何で他の町の人が来たからと言って俺が動くと思っているんだ?」

「だがケンジ殿は前にブリュンガスで活動していたんだろ?全然顔見知りじゃないわけじゃあるまい?」

「そうですよ、ケンジ様わたし達の町でもこの便器を販売してください!」

「アンナさん俺があのブリュンガスを去った理由を忘れたとは言わせないよ。」

「・・・・」

 ブリュンガスのギルドマスターはケンジの言葉にアンナを聞きただすのだった。

「アンナどういうことだ?」

「あの・・・その・・・」

「言いづらいのであれば俺から説明しようか?俺がギルドからどれだけ理不尽な要求されブリュンガスの町を去った理由を!」

「はあ?」

「貴方達ギルドはいまだに考え方を改めないんだな?ギルドがあって俺達生産者や冒険者は生活できているんだと思っているから自分勝手な要求を言っても従うのが普通だといまだにその考え方を変えない!」

「そんなのあたりまえじゃないか!」

「じゃあ今現実に起こっている事を何で自覚し認められないんだ?俺の協力なしではギルドは何もできないじゃないか!」

「それはケンジ殿がいう事聞いてくれれば・・・」

「だから俺は聞かないと言っているだろ?そのうえ最近じゃギルドは前みたいにオリハルコンやアダマンタイトですら満足に手に入れれないときている。」

「それは・・・」

「最近では俺がダンジョンに潜って普通より多くの鉱石を納品しているからギルドは運営できていることに気づかないのか?」

「それでもギルドは運営できているではないか?これはギルドがあってなんぼであり生産者や冒険者が暮らせていけているだろ?」

「なるほどな。まだ全然わかっていないみたいだな。じゃあ、今日から俺はギルドにオリハルコンを納品しないと言ったらどうだ?それにダンジョンに潜った時に討伐してきた魔物の素材も俺の店で売ると言ったらギルドはどうなるんだ?」

 それを聞いたギルド職員は顔を真っ青にして慌てふためくのだった。

「な、なに!?そ、それは困る!そんなことになったらギルドはもちろん町の維持ができなくなってしまう!」

「あんた自分で何を言ったかわかっているのか?」

「なにがだ、当たり前の事を言っただけだろ?」

「俺がいないと今のダンジョンに潜れる人間はこの町にはいないって事だぞ。ダンジョンの魔物が強くなって上級ダンジョンの魔物の素材は今や無いに等しい。生産者も初級ダンジョンさえも潜れなく地上で採掘しているありさまだ。」

「それは・・・」

「言ってみれば今の状況はギルドは何の役にも立っていないんだ。生産者がギルドを支えてやっていることがわからないのか?」

 ケンジはブリュンガスのギルドマスターを見て同じことを尋ねるだった。

「ブリュンガスの町のダンジョンはどうなんだ?魔物も強くなり素材も満足に手に入らないのと違うのか?」

「だから何なんだ!」

「自分の都合のいい時は俺たち生産者をいいように扱い今この状況になり便利な商品を提供しろと言われても誰が喜んで協力すると思っているんだ?」
「ブリュンガスの町では俺はまだ駆け出しだったときこんな力はなかったよ。ギルドはそんな俺にFランクの仕事だけをやらせようとし俺にだけシワ寄せが来るような対策しかしなかったんだ。」
「だから俺はあの町を去った。そして俺の商品に目をつけ経費削減のためにブリュンガスの町でも便器を普及させようと思っているんだろ?」

「そんなこと・・・・」

「そんな仕打ちをしたギルドに対して俺が動くと本当に思っているのか?」

「だが、それはわたしの前のギルドマスターのやったことでわたしは知らなかったことだ!」

「知らないからと言って俺には苦い思い出しかないギルドに協力することは絶対ないよ。」 

「だけどケンジ様!あれからギルドは変わりFランクの仕事もギルドが斡旋し変わりましたよ。」

「アンナさん・・・・そんなこと言って斡旋している理由は俺が町を去った理由がギルドにあり町の人たちから信用を無くした手前、斡旋だけしているんじゃないのか?」

「!」
 アンナはケンジの言葉にビクッと体を反応させるのだった。

「やっぱりそうか・・・それで生産者や冒険者はどうしているんだ?今までと一緒で協力してくれたか?」

「そ・・・それは・・・・」

「話にならないな!って事はギルドはあれから全然変わってない事だよな。」

 二つのギルド職員はケンジに全部言い負かされてしまい何も言えないでいたのだった。





「それに俺はこの町の人に売れれば十分贅沢な生活が出来るので問題はないからな。他の町にまで売り出したら俺にしか扱えない神鋼魔石で生産が追い付かなくなり余計に問題が発生するだけだ。」

「ならあんたの店で便器を購入させてもらうことにする。なら問題はないな!」

「購入するならしたらいいよ!ただ俺の店はシステム上俺の店で買ったものは転売できないようになっているからそれでもいいならどれだけでも買ってくれたらいいよ。」

 ブリュンガスのギルドマスターは悔しくて奥歯をギリギリならすのだった。

「いいか?俺に協力を募るのであればギルドの方針を考え直せ!」

「そんなことが出来るわけないじゃないか!」

「できないならできないで俺には関係の無いことだ。俺も協力しないだけの話だ!別にどっちでも構わないよ!」

「あと、はっきり言っておく。ブリュンガスの町の人たちには悪いが生産量の問題で絶対に売ることが出来ないからあきらめてくれ!」

 そのようにケンジはブリュンガスのギルドマスターたちに頭を下げ部屋を出るのだった。



 ブリュンガスの面々は苦虫を噛みしめたような顔をし下を向き、テスパのギルドマスター達はどうしたらケンジを自分達の言う事を素直に聞かせる事ができるのか悩み頭を抱えるのだった。


*-----*-----*-----*

 6章になりやっとブリュンガスの町のギルドが参加して
きました。
 ケンジに取ったら厄介な事しかないですがどういう運命を
たどるのか自分でも書いててたのしみです(^^♪
 まあ、ギルドが考え方を正すのかそれとも・・・・
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