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第5章 遂に始動!
27話 苦悩①
しおりを挟むアーチェとモーリスが雇われる事を断れて3日過ぎた時、ケンジは工房で新たな商品を作っていたのだった。
「主殿それはいったい何なんだ?」
「これは食器だよ。」
「食器を土で作るのか?」
「ダンギ、何言ってんだよ?今までお前達は何を作ってきたんだ。」
「俺達は便器を作ってきたが食器は作ってないぞ。それに食器は木製が普通じゃないか?」
「だからお前たちは便器の生産を少なくしろと言われたらそれで終わりになるんだよ。」
「そうはいってもだな・・・」
「今ある既製品と同じものばかり作っていても成長しないんだぞ。ダンギもシェムも頭を使って新しい事挑戦するくらい俺に言ってこないと駄目だぞ。」
「「主殿わかった。そんないじめるでないわい!」」
「で、それはどんな食器になるんだ?」
「まあ、見てなって!」
ケンジは便器にもう12人で製作する必要もないと思い新しく入った10人にはこの食器を作らせようと思ったのだった。
実はケンジの店には貴族の人たちも便器を求めて買いに来ているのだった。ケンジはその貴族向けに陶器の食器を作ろうと考えていたのだった。木製の食器と違い陶器なら貴族も少々高くても見栄えのする物に飛びつくと考えたのだった。
今ケンジの店に買いに来ている貴族たちはケンジの怖さを知っている貴族たちで使用人たちに充分言い聞かせて平民と同じ列に並ばせることにして買い物をしていたのだった。中には気さくな貴族もいて、何が売っているのか興味を持って自分達も列に並んで買い物を楽しむ貴族もいるのだった。
出来上がった食器を見たダンギとシェムは目を見開き興奮するのである。
「主殿こいつは凄いなあ!便器を同じ材料とは思わないくらい気品溢れていて、こいつは絶対飛ぶように売れると思うぞ。」
「それじゃ、この食器はいくつかバリエーションをもたせて種類を作ってくれ。新しく入った10人にやらせたらいいからな。」
「おう!わかった。おい!お前等お前等はこれからこの商品を作ってくれ!」
奴隷たち10人は食器を見て目を輝かせるのだった。
お店で食器が売られるようになり、お客さんが又増えるのだった。基本的にケンジのお店は安くて平民でも気軽の買えるものが多いのだ。
その中でもこの新しい食器は他の所で売っている木製の食器より5倍から10倍の値段がついているのだが、見栄えが良く貴族から高評価でそれに貴族だけでなく、高級なレストランやお洒落なカフェから注文が殺到していたのだった。
ケンジが久しぶりに店舗に顔を出したのだが、予想以上に店がにぎわっていたのだった。
「なんか久しぶりに顔を出したが凄い賑わいだな。」
「あ、ご主人様!あの食器凄いですね。あっという間に売り切れてしまうんですよ。」
「ああ、それはわかるんだがそれだけじゃないような・・・」
「あ、やっぱりご主人様もわかりますか?」
「ああ!見てたらわかるよ。」
店の外にも商品を買わない人や冒険者で溢れていたのだった。その原因はリンダ達5人の存在である。リンダとは新しくかった奴隷5人が元妻達も一緒に購入してくれといった元妻の5人だったのだ。
この5人は貴族の女たちの嫉妬を買うくらいスタイルがよく顔もすごく整っている5人なのだが、ケンジの所に来て毎日風呂に入りご飯も平民の頃とは比べ物にならないくらい食べ健康的になって、平民のころとは比べ物にならないくらい健康で明るく愛想のいい美人になっていたのである。
行ってみればギルドの受付嬢のように看板娘のような役割を担っているのである。
「そういえば、工房にいる元旦那もなんか遠くから見惚れているような気がしていたが無理もないな・・・」
ケンジは独り言のようにつぶやくのだった。
「あの5人のおかげで冒険者達や独身の男達はついでの商品の方が多い位買い物をしていきますよ。」
「・・・・・・・」
「ホント男って馬鹿よね・・・」
そう言いながらユエティーとウラン、アプリコットはなぜか怒っている雰囲気になっていた。
ケンジは思わず嫉妬しているのか?と言いかけたが寸前とところで言い留めることに成功したのだった。
何も言わないケンジに不穏な雰囲気を感じ取った3人はケンジをみてなにか?と聞いたが賺さずケンジは目線をそらし何も言ってないだろ!と言うのだった。
「それにしてもあの男たちはどうにかならないのか?」
「ええ、店の外でお気に入りの女性を見ているだけですし、他のお客に迷惑だと言ったら素直に言う事を聞いて引き下がるので・・・」
男たちは強引に騒いだりして出禁になることを恐れて迷惑になるとすぐにその態度を改めて引き下がるので店側としたら何も言えないのである。それに男たち冒険者の売り上げも馬鹿にならないくらいお金を落としてくれているので上客なのである。
「でも、あまりに外で居座るとその5人には裏手での作業をやってもらうとすぐいなくなるから問題はないかと思います。」
「なるほど・・・」
そんな話をしていたころ工房では元旦那の5人が話しながら仕事をしているのであった。
「なあ、最近俺思うんだけど元妻が眩しくて惚れ直しちまったよ。」
「「「「あ・・・それわかる!」」」」
「俺も、食事時なんか必要以上にしゃべっちまうんだよな・・・」
「なんか必要以上に艶っぽいしなにが前とちがうんだろうな・・・」
「ああ・・・その気持ち凄くわかる!」
そんな会話をしながら仕事をしているとはケンジは思いもしなかったのである。そしてこのことが大事を起こす事になるとはケンジはおもいもしなかったのである。
そしてそれから数日後の夜、ケンジの部屋の扉をノックする者が一人いたのだった。
「旦那様・・・夜伽に参りました。扉を開けていただけませんか?」
ケンジは部屋で読書をするのが日課でありいつも遅くまで起きているのである。
「うん?こんな遅く誰だ?」
ケンジは扉を開けるとそこには下着姿の女性が一人立っていたのだった。
「な、なんだ?なんでそんな姿できてんだよ!早くなんか着ろよ。」
「いえ、きょうは、旦那様に夜のご奉仕をしにきました。」
ケンジは何を言っているのか分からないでいたのだった。夜の奉仕はシスティナ、プリム、オリヴィア、ユリアの4人しかケンジの寝室に来た事しかなかったので、下着姿でこられるとは思ってもいなかったのだ。
その女性はケンジが扉を開けるとすぐに部屋の中に入りベットにもぐりこんでしまったのだった。
「おいおい・・・何であんたが奉仕に来るんだよ。」
「旦那様!わたしも旦那様の奴隷です。何の問題はございません!」
「だってあんたには旦那がいるだろ?」
「何を言っているのですか?もう旦那はいませんよ。今の旦那はケンジ様が旦那様です。それにその呼び方・・・もうそろそろ私たち5人も名前で呼んでいただけないですか?」
「だけど、お前たち夫婦は別れたくて別れたわけじゃないじゃないか。」
「そうかもしれませんが今は旦那様の方が優秀であり元旦那の主です。元旦那は私達に会話はできますがわたし達5人はケンジ様の物なんですよ。」
「それはあいつ等も納得しているのか?別れたくて別れたんじゃない元妻が他の男に抱かれるんだぞ。」
「他の男じゃないです!わたしの旦那様です。それに納得とか関係ないですよ。わたし達夫婦は奴隷なのですから元旦那が文句言う権利など最初からないのです。」
ケンジは前にギルから聞いたことを思い出すのだった。女奴隷は主人に奉仕するのは当たり前で、この事は男奴隷が何か意見など言えないものなんだと言っていたことを。
ケンジは女奴隷それも店の看板娘を担っているような美人に誘惑され我慢が出来なくなっているのだった。
「お前は本当に俺と寝て後悔しないのか?」
「後悔などするはずないです。それにわたしの事はリンダとお呼びください。」
ケンジはリンダと呼び、ベットに入りリンダの肩を右手で抱き左手は腰に回し唇を重ねるのだった。
「旦那様・・・やっと私の名前を呼んでくれた。嬉しい・・・」
リンダはケンジが自分の名前をやっと呼んでくれたことに涙するのである。ケンジは元旦那に遠慮し今までこの5人の名前すらも呼んだ事がなかったのである。
ケンジは5人の男奴隷たちにも元妻がいる為、娼館にも連れて行っていなかったのである。男たち5人は元妻の側にいられるだけで文句ないと言っていたため、その意見を尊重していたのだ。
だがこの気遣いは無用な物であり、女たちはもう離婚したものだと割り切っていたのだった。それよりもケンジが自分たちを何故奉仕に呼ばない事に不思議に思っていたくらいだった。
業を煮やしたリンダ達はシスティナに相談したところ奉仕は自由だし自分から行かないとご主人様は絶対呼ばないと言われてしまったのだ。それを聞いて今日から元妻の5人は順番に奉仕をしようと相談し今日はリンダの番になったのである。
しかし、リンダは一人で奉仕に来たの後悔するのである。ケンジの底なしの絶倫に朝方まで絶叫し何回も逝かされ続け寝させてもらえなかったのだ。
余りの絶頂に気絶してもケンジの攻めは終わらず腰のピストン運動で快楽の波が押し寄せ起こされてしまい又、絶頂し気絶を繰り返してしまうのであった。
システィナ達4人もケンジの奉仕に慣れてきたとはいえ1人で奉仕をすることは絶対ないのである。そんなことをすれば本当に死んでしまうんじゃないかと思うくらいケンジは激しいのである。
次の日の朝、当然リンダは起きることが出来ず、足腰が立たなかったのである。
「リンダ、起きろ!朝だぞ。いつまで寝ているつもりだ。」
「旦那様・・・無理です・・・立つことが出来ません・・・」
「だから言っただろ・・・後悔しないのかと・・・」
「後悔ってそうゆう意味だったのですか・・・」
するとそこにティアナ、フィアナがケンジの部屋に入ってくるのだった。
「「あっ・・・」」
「リンダもしかして一人で奉仕に来たの?」
「リンダ・・・それは自殺行為だよ・・・」
「なんだ二人ともその言い方は!」
「「だってご主人様の相手を一人でやったらこうなるのを当たり前ですよ。」」
「わたし達も奉仕に来るときは一緒に来るつもりなんですから・・・」
「なっ!お前たちはまだ早い!」
「だからまだご主人様の寝室に来たことないでしょ!」
「でも、リンダホント・・・勇者だよ・・・一人で挑むなんて・・・」
「だからってその言い方・・・」
「慣れているシスティナ達だって一人で来るような事しないじゃないですか?」
「うん・・・システィナ達だって絶対・・・しない・・・」
「・・・・」
「まあ、いいやリンダ早くそこどく!ベットメイキングできない・・・」
「そんな・・・無理です・・・」
ケンジは反省しつつリンダに回復魔法を唱えてリンダの体力を回復させて起こす事にしたのだった。
回復させたリンダにケンジは一旦止めてといったら腰を止めてください!昨日で私の命日になるかと思ったのですからと怒られるのだった。
リンダは後の4人に昨日の事を言い奉仕に行くなら2人ペアで行ったほうが良いとアドバイスをするのだった。
アドバイスされた4人は夜の事を聞き顔を真っ赤にして聞いて不安と期待をいり交ぜて聞いているのだった。
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