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第5章 遂に始動!
11話 リューガ男爵②
しおりを挟むリューガ男爵はまさか闇ギルドが尻込みするとは思わなかったのだ。今までいろんな甘い汁を吸わせてやっていたのにリューガ男爵は憤慨し屋敷で暴れまわっていたのであった。
「闇ギルドの奴ら今までどんだけ甘い汁を吸わせてやったと思っているのだ!」
「御屋形様・・・やはり闇ギルドが手の余る相手だと言う事もありあいつ等からは手を引いた方が・・・」
「ムッシュ!何を言っておるのだ!たかが平民に何で儂が手を引かねばならんのだ!それより私設兵団の準備は整っているのか?」
「御屋形様・・・本当によろしいのですか?」
「くどい!お前は儂の言う通りに動いていたらいいのだ!」
このムッシュという男は嫌な予感しかしなかったのである。慎重に行動することで今まで生きてきた男であるのだ。
リューガ男爵に命令を受け私設兵団にリューガ男爵の指示を伝えた後自分の勘を信じてリューガ男爵の部屋に辞表を提出し今までの勤めの報奨を勝手に金目の物を持ち出し逃亡してしまったのである。
「ムッシュうう~~~!どこに行った!」
「むむむ・・・あやつ目どこに行ったのだ・・・」
(儂が呼んでおるのにどこにいったのだ)
そして指示を受けた私設兵団の10人はケンジの奴隷たちが町に出た時を見計らってミナレスとミイナの前に立ちはだかるのであった。
「お主ら!Freedomの店の奴隷か?」
「はい・・・そうですが何か御用でしょうか?」
「そうか、我が主がお呼びだ!一緒についてこい!」
私設兵団はミナレス達を無理やり連れていこうとしたのだった。その強引な態度にミナレスは抵抗し周りに助けを求めたのだがリューガ男爵の私設兵団だとわかると遠巻きに見ている人しかいなかったのだった。
「きゃあ~~~!やめてください!」
「なっ!貴様ぁ、抵抗するつもりか!」
「奴隷のくせに生意気だぞ!大人しくついてくればよいのだ!」
ミナレスとミイナは無理やり連れて行かれそうになった時、横から一人の女性が私設兵団の腕を取って投げ飛ばしてしまったのである。
そう、ミナレス達の護衛をしている一華である。
「ゥぐっ!」投げ飛ばされた兵士の一人はそのまま気絶してしまう。
「貴様!無礼者が!我々を知らないのか~~~~!」
「あんた達を知る訳ない!わたしはあんた達みたいなのからミナレス達を守る為護衛をご主人様からお願いされている。」
「奴隷に護衛だと?!お前正気か?」
私設兵団の団長らしき男は剣を抜くのだった。
「やめておけ!あんた達ではわたしにかなう訳ないから恥かくだけ!」
「貴様!我々9人に素手で敵う訳ないだろ!お前こそ怪我しないうちにそこをどけ!」
一華はミナレスとミイナの前に立ち二人を守っていたのだった。
「貴方達わるい事言わない・・・その剣をすぐ収める事すすめる。じゃないと後悔することに・・・」
「うるさい!だまれ!わたし達に命令するな!」
私設兵団の男たちは大声を出し一華に斬りかかってくるのだった。
ガキン!ガキン!と男たちの剣は一華の腕にあたり男たちは手ごたえを感じるのだがその瞬間男たちの剣は弾き飛ばされてしまうのだった。
「「「なっ・・・」」」
男たちはいったい何が起こったのか理解が出来なかったのである。18歳くらいの女が素手でケンを弾き飛ばしたのであった。
周りにいた人たちもまた手で自分の目をふさぎ可愛らしい女の子が殺されたと思ったのに反対に剣を弾き飛ばしたことに開いた口が塞がらずその後景を見入ってしまっていたのだった。
「だから言ったのに後悔するって・・・」
その言葉を発した瞬間一華は男たちの腕を取り関節のひじの部分を蹴り上げるのだった。
「ぐわあぁぁぁ~~~!」
その蹴りはみごとにひじを打ち抜きあっとゆう間に3人の肘を切断してしまったのである。
「俺の腕がぁ~~~!」
「いてえぇ~~~!」
男達3人は地面に倒れ込みのた打ち回っていたのである。一華の見た目は普通の女の子にしか見えないがゴーレムで骨格はヒイロカネでできていて素手でも人間にとっては充分脅威になるのである。
「さあ、どうします?まだかかってくるのですか?」
私設兵団の団長はこの状況が信じられなかったのである。目の前の少女は信じられないくらい美しく戦闘経験など無いようにみえメイド服を着ているにもかかわらず素手で剣を弾き飛ばし部下の腕を一瞬にして切断してしまったのである。
「ぐうう・・・・」
「もう用が無いのなら引き下がった方がよろしいのでは?」
「なんだ貴様は!何でそんな上から目線なのだ!」
兵士たちはたかが女一人に手出しできないのが許されなかったのである。大声を上げながら残った6人全員で一華に攻撃を仕掛けようと剣を振り下したのだった。
一華は6本の剣を2本の腕で全て防いでしまっていたのだったがここで予想外の事が起こるのだった。
「きゃあああ!」
「こいつがどうなってもいいのか?すぐに抵抗をやめろ!」
一華は悲鳴のした方に目線を向けるのだった。すると最初に吹き飛ばした兵士がミイナを人質に腕を押さえ首筋に剣を当てていたのだった。
「よし!いいぞ!よくやった。」
団長は部下の一人を褒め称えるのだった。
「くっ・・・まさか目を覚ますとは予想外・・・」
「あははは!あいつを殺されたくなかったらお前も大人しくついてくるんだな。」
一華は人質を取られては降参するしかなかったのである。
*-------*--------*
今回の話は短めで申し訳ありません・・・
だが、この事件でケンジ達の立場はより強くなりドンドン
生産無双していくことになります。
いつも読んでいただいて本当にありがとうございます。(^^♪
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