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第4章 生産無双へ!

41話 ケンジ達の成長!③

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 晩御飯時にケンジはアイリに細工のスキル頑張っているみたいだな。とアイリに声をかけるのだった。

「はい。細工師としてまたアクセサリーを作れる日が来るとは思いもしませんでした。」

「鉄のインゴットが減っていたから頑張っているのがわかったよ。」

「ですが・・・あのゴッドオーダーってなかなかいいものでなくてツルハシやシャベルばっかり出るのですね。」

「まあ、鉄のアクセサリーじゃ良い物はでないかとおもうぞ。スキルが上がれば青インゴットで製作したアクセサリーでなら可能性はあるかもしれないけどな・・・だが、そのツルハシは倉庫に置いておいてくれ!俺には必要なものだからありがたいよ。」

「はいわかりました。」

 ツルハシは普通ゴミなのだろうが採掘師のケンジにとったら消耗品であるツルハシは必要な物でいくらあってもありがたいものなのでみんながゴッドオーダーをすればするほどありがたいものである。

「ユリアはどうだ?薬師って薬学のスキルをのばすのか?」

「ええ、そのとおりです。作った薬は保存箱に入れていますがそれでよろしいですか?」

「ああ、構わないよ。あれは時間停止の効果があるし劣化する事は無いからね。それでユリアは錬金術はやらないのか?」

「アルケミスト(錬金術)は少し系統がちがいますね・・・」

「どうちがうんだ?」

「薬学とは薬草をそのままの状態で体調を良くさせる薬を作るのですが錬金術は薬草と秘薬を掛け合わせて別のベクトルで薬、ポーションを作り出すのです。」

「なんか難しいものなんだな・・・」

「いずれは錬金術にも挑戦してみたいとは思いますが今は薬師で精一杯で無理です。錬金術を扱う薬師は練金薬師と呼ばれる存在として薬師の目標としての最高峰なのです。」

「へえ、そうゆう存在がいるのか・・・」

「ですがそんな存在はこの300年いなかったはずですけどね。」

「そんな長い間いないのか?」

「ええ・・・薬学だけでも極めるのに長い年月が必要ですからね。そのうえアルケミストとなるとどれだけの経験が積めるかといったら、もう長命種族しかできないかとおもいます。」

 この世界は魔法があるのでアルケミストや薬師が魔法使いより少ない希少職なのである。魔法や治療のスキルを使う事で怪我が治るこの世界では医学が驚嘆に遅れているのである。

 だが、冒険者にとってポーションや丸薬、包帯は必要不可欠な物であり、需要は高いのである。
 包帯とは治療のスキルで使う物であり薬師が薬草のエキスを抽出し包帯に染み込ませることで傷やけがを早く治すことができ、頭に巻くことで熱を冷ます効果もあるのだ。

 包帯は裁縫師が綿花や羊の毛を使い編み込み作ることが出来るものである。

「そっかあ・・・大変なんだな・・・だが、ユリアならいつかは成れると思うぞ。」

「まあ、そうですね・・・」ユリアはニコリと寂しそうに笑うのだった。

 ケンジはなぜユリアがそんな表情をするのか解らなかったがこの感情がわかるのは長命種族ならわかる事である。ケンジもハイヒューマンとなったのでこれからそのことがわかるのだが今は全然わからないのだがそれが理解できるのはマイやギル、セバスと別れる事になるまだまだ先の事である。






 そんなことを話して過ごし、3日が経ちオリハルコン製のロングソードが10本完成しケンジの鍛冶のスキルは素で120.00になる。そして、ゴッドオーダーの受注書が完成するのだった。
 ケンジはどんなものが出るのかワクワクしながら納品口に受注書を入れるのだった。

 すると小さな音が鳴り出し入れ口には真っ白なスクロールが出るのだった。【パワースクロール鍛冶150.00】がケンジの手に収まるのだった。

 ケンジはガッツポーズをし大きな声をあげるのだった。

「よっしゃ~~~!」

 その声にギルやセバスが驚きケンジの側に駆け寄ってきたのだった。

「主何が出たので?」「ご主人様。何が?」

「これを見てくれよ!鍛冶のパワースクロール150.00だぞ!」

「「おおおお!」」「それは凄い!」「それはようございましたね!」

「ああ。たぶんこれを育てたらヒイロカネ製の製品が失敗しないで作れる様になるぞ。」

「人類史上初めての存在にですよ!」

 セバスとギルは物凄く興奮してケンジを褒め称えるのである。それを見ていたユエティーとウランはスキルが150.00?いったい自分達は何を見ているのか理解できなかったのである。

「「ご主人様?」」「それっていったいなんなのですか?」

「なにって見てわからないか?パワースクロールの150.00だよ。すごいだろ?」

「スキルの上限って120.00だったんじゃないのですか?」

「ああ!今まで世間では確認されていたのは120.00でダンジョンボスでしか出ない物と認識されていたけど、この通りその先がまだあったってことだな。」

「「ご主人様凄いです!」」「世紀の大発見ですね。」

「ああ、そうだな!ありがとう。」ケンジは二人に素直にお礼を言うのだった。

 セバスとギルも何やら微笑ましい物を見たと思い笑顔になるのだった。

「主、今日はこれから鍛冶のスキルを伸ばすつもりですか?」

「いや、この3日間ずっとロングソードつくってたろ?だから今日は散歩し久しぶりに教会にお祈りをしてこようとおもっているんだ。」

 そう、ケンジはこの1年ほど生活に追われティアさんのところにお祈りをしていなかったのである。昨日ふとそのことを思い出しロングソードも完成したこともありお祈りに行こうと思っていたのだった。

 ケンジは外に出かけようとしたらギルがついてくるのだった。

「ギルどうした?教会に行くだけだがついてくるのか?」

「ええ、一人で出歩くのは危険ですからね。護衛をします。」

「まあ、いいけど、久しぶりのお祈りだから長くなるけどいいのか?」

「結構です。」

 ケンジはこの町でも小さい教会の方に向かうのである。大きい教会には神父シスターがおらず、魔法使いしかいないので大きい方の教会には基本行かないと決めていたのだった。
 小さい方の教会は信仰心のあるシスターがいてセイラの友達であるのだ。こっちの教会は孤児院もあり大変だが優しいオーラのある教会でケンジもセイラに時々食糧の差し入れをしているのだった。

 教会に着くとセイラがお祈りをしていてここのシスターがケンジに気づき挨拶をしてくるのだった。

「これはケンジ様。お久しぶりです。」

「え?ご主人が?」セイラはシスターの声にすぐ反応し入り口に目を向けるのだった。

「シスターお久しぶりです。今日はお祈りをしに来たのですがいいですか?」

「はい!どうぞどうぞ。ケンジ様にはいつもお世話になり子供たちも前とは比べ物にならないくらい元気になりました。本当にありがとうございます。」

「そうか。それはよかったです。」

「ご主人がお祈りとは珍しいですね。なにかあったのですか?」

「いや・・・ずっと生活に追われて教会に足を運べずにいただろ?ティ・・・いや・・・クローティア様にやっと挨拶ができるほどに生活が軌道に乗ってきたと報告がしたくてな。」

「そうですか。クローティア様も喜ぶと思いますよ。」

 ケンジはそう言って女神像の前に膝をつきお祈りを始めるのだった。するとケンジはエレベーターに乗った時のような感じでフワッと持ち上がる感覚に襲われるのだった。



 ケンジが目を開けるとそこには初めてティアさんとあった時の花畑が一面に広がった綺麗な庭に横を向き目をつむったクローティアがいたのだった。

「ティアさん。お久しぶりです。元気でしたか?」

「・・・・・」クローティアは横を向いたままケンジに目を合わせようとしない・・・

「ん?ティアさんどうかしたのですか?」

「・・・・・・」

「ティ・・・ア・・・さん・・・」

 クローティアは目をつむったまま横を向きしゃべり出すのだった。

「ケンジさん。まず何か言うことは無いですか。」

 ケンジはクローティアから何やら黒い気配のようなものを感じるのだった。

「えーっと・・・ひょっとしてティアさん・・・何か怒っています?」

 クローティアは目を開けケンジを見つめ瞳に涙が溜まってきた感じで睨むのだった。

「何・か・言・う・事・は・な・い・で・す・か・?」

 ケンジは何やら不穏な気を感じここで間違ったことを言うとシャレにならない事になりそうで恐怖を感じるのだった。

「えーっと、ティアさんなかなかお祈りに来れなくてほったらかしにした事を謝ります・・・すいませんでした!」

「そうです!なんでお祈りに来なかったのですか!ケンジさんがガイアースに転移するとき私になんて言ったのか覚えていますか?」

「えーっと、俺と友達になってくださいと・・・・」

「そうです!なのに何でなかなか教会にお祈りにきてくれないのですか?わたしずっと毎日毎日楽しみにしてたのに!」

「本当にごめんなさい!まさかそんなに楽しみにしてたとは思いもしなかったから・・・それと毎日ドタバタしてなかなか時間が・・・」

「ケンジさん!あなたユエティーやウランの奴隷になんて言ったか覚えていますか?」

「え?」

「言い訳ばかりしないって言ってましたよね?セイラはドタバタしながらもちゃんと毎日女神像にでもお祈りを欠かしたことがありませんでしたよ。」

 そういってクローティアは横を向き頬を膨らませるのだった。そう言われたケンジは返す言葉が見つからず土下座をしクローティアに謝罪を繰り返すのだった。

「ティアさん本当にごめんなさい!許してください!」

 ケンジはクローティアがこんなに怒ってるとは夢にも思わなかったのだった。そうであるクローティアはケンジを友達とは思っておらず異性として好きだったから会えないということが凄くつらかったのである。

「えーっと、どうしたら許してくれますか?何でもとは言いませんができる事ならします。」

「ほんとに出来る事ならなんでもですか?」クローティアは目を輝かせケンジの目を見つめるのだった。

「で・・・できる事ならですが・・・なんか怖いんですけど・・・」

「じゃあ!1週間に一度でいいからこうやって教会にきてください!それが無理ならわたしの像を購入しセイラのようにお祈りをしてください!」

「それでいいのですか?」

「ええ。わたしはケンジさんが好きです。もうほったらかされるのは耐えることができません・・・」

「えええ!俺が好きってどうゆうこと?」

「どうゆうことってなんなんですか!せっかく勇気出して告白したのに!」

「だってティアさんは神様なんでしょ?俺みたいな普通の人間におかしくないですか」

「何でおかしいんですか?地球にも神と恋に落ちた神話がいくつもあるじゃないですか!」

「あ・・・・たしかに・・・・」

「で?」

「え?」

「え?ってなんですか・・・告白の返事はないのですか?」

「う~ん・・・ティアさんは友達だと思ってたんでいきなり言われて戸惑っているとゆうのが正直な感想です・・・」

 ケンジの言葉にクローティアはガクッと膝を落とすのだった。

「えええ~!じゃあ私には一部の望みもないということですか?・・・ケンジさん自分が出来ることは何でもするって言ったじゃないですか・・・」

「言ったけど・・・ティアさんの恋人なんて恐れ多くて今すぐ答えなんかだせないよ・・・」

「じゃ、じゃあ今すぐじゃなくていいからちゃんと考えてよ。」

「でも、恋人になったとして・・・」

「え?今すぐなってくれるの?」

「ティアさん!落ち着いて!なったとしてだよ。仮の話な。」

「なんですか!その仮の話って!」

「もし、ティアさんと恋人、もしくは夫婦になったとしてだよ・・・それでティアさんは会えなくても平気なの?」

「だから、教会に来てとお願いしているでしょ!」

「ああ、なるほど・・・それでコミニュケーションを図っていければいいのか・・・」

「で、どうかな?・・・・」

「うんわかった!それじゃあ改めてそうゆう事前提でこちらこそよろしく。」

 ケンジがそういうとクローティアはケンジに抱きつき押し倒すのだった。

「ちょっとまて!そうゆう事はまだ早い!」

「そうゆう事ってなによ・・・」

 ケンジはオリヴィア達によく押し倒されていたのでそうゆう事と勘違いしていたのだった。

「え?いつもオリヴィア達に押し倒されていたからそうじゃないのか?」

 クローティアはケンジが何を言いたいのかがわかり、顔を真っ赤にしてケンジの二の腕をつねって「バカ・・・」と言ってうつむくのだった。

「ティアさんの意外な一面を見た感じがした・・・」といいケンジはティアの純情にふれてドキドキするのだった。
 すると時間が来たようでケンジの意識はまたフワッとした感覚に襲われ女神像の前にもどるのである。

「ご主人がお祈りしている間ずっと女神像が輝いていて綺麗でした・・・」

「そうなのか?」

「ご主人って久しぶりにお祈りにきたのですよね?なんかズルいです・・・」

「まあ、そう言うなって!そうだ!セイラ・・・女神像ってどうやって手に入れたらいいんだ?」

「それならシスターに言えば用意してくれますよ。ご主人も女神像をお持ちになるのですか?」

「ああ、ずっとこれなかったからな・・・女神像を手に入れて来れない時はお祈りをしようと思ってな。」

「それはいいことだと思います。クローティア様も喜ばれるとおもいますよ。」

 ケンジはクローティアと恋人前提の関係になったことは言えないと思うのだった。そしてシスターに女神像がほしいと伝えお布施を払いケンジは女神像を手に入れ家に帰るのだった。

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