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第4章 生産無双へ!

20話 ダンジョンから帰ってきた日の夜①

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 晩御飯をみんなで食べるときやっぱりユリアとアイリがケンジと一緒の食卓に着くことに難色をめざすのだった。他の奴隷達はもう慣れてしまったようで何の疑問も持つことなく、ケンジの隣の席についたことに目を見開き驚くのだった。

「ユリア、アイリ早く席に着かないとご飯が食べれないから早く座りな。」

「「え・・・でも・・・」」

「他のみんなは座っているだろ。気にせず座りな。」

 まさかここまでここの生活は特殊なのかとユリアとアイリは目を疑うのである。これ以上ケンジを待たすのは失礼だと思いケンジの言う通り席につくのだった。

「それじゃあ、みんなそろったな。いただきます!」

「「「「「いただきます」」」」」

 みんな一斉に食べ始め、ユリア、アイリはここの食事は本当に美味しかったと思っていたのである。主が無事帰ってきたので食事は本当に豪華で一食に幾ら掛けているのか不安になるくらいであった。

「そういえばご主人様。大広間に【ゴッドオーダー】が設置されていましたね。」

「ああ、あれはいいなあ。」

「なにがよろしいので?」

「これでギルドの連中の目を気にせずにゴッドオーダーができるからな。それにあのゴッドオーダーはギルドにあるやつより性能が良いぞ。」

「性能が良いって良いののが出やすいのですか?」

「それは一緒だと思うが、一日二回ゴッドオーダーの注文書が出来るんだ。まあ、倍になった分確率は良くなったかもしれないな。」

「ご主人様ほんとうでございますか?」

「セバスそんなに驚くようなことなのか?」

「確かゴッドオーダーは一日二回も引けないはずですよ。どこのギルドの物でも一回だったはず。」

「へええ、そうなんだ!」

 セバスはこの発見がご主人様はわかっているのか?と不安になるのだった。ゴッドオーダーは2回以上注文書を引くためには町を移動して別の魔道具を引かないと1日二回引くことはできないのだ。
 実質町を移動することで日数が立ち一日二回引くことはどうあがいても引けないのだが1個の魔道具で2回引けるのは大発見なのである。

「とゆう訳で、みんなも生産スキルを伸ばすときは遠慮なく使用してくれ。」

「生産スキルを伸ばすって道具や素材はどうしたらいいのですか?」
 
 ユリアが発言をするのだった。

「言ってくれたらツールと材料を用意するから言ってくれたらいいよ。」

「ホントに用意してくれるのですか?」

「ユリアは薬師だよな?」

「え?なんでそれを!」

「俺は鑑定持ちでステータスまで見えてしまうんだよ。勝手に見てごめんな。」

「いえ・・・ご主人様なら問題ないですが・・・本当に薬師としてまたやってもいいのですか?」

「ああ!明日出たときに薬師に必要なツールを一緒に買いに行こうか。俺には薬師のスキルで何がいるのか解らないからな・・・」

「はい!ありがとうございます!」

 薬師とは錬金術師(アルケミスト)とは違い秘薬を使うことなく薬草を使い薬を生み出す職業である。簡単に言えば錬金術師はポーションを作り主に外傷を治癒する薬を生み出し、薬師は熱覚ましや腹痛、風邪薬を作り出すのである。

「そういえば、システィナ!」

 ご飯を食べていて、システィナはいきなり名前を呼ばれご飯をのどに詰まらせて咳き込んでしまった。

「んん~~~~・・・」

「そんなに急いで食べなくても誰もとらないよ・・・」

「はい・・・ケㇹッケㇹッ!すいません・・・なんですか?」

「ああ、システィナってガーデニングを持っていたよね?」

「はい!持ってますが何か?」

「それって薬草を育てる事ってできるものなの?」

「できないです。ガーデニングは色んな種類の花を育てることで素材を採取することはできますが薬草を育てることは聞いたことは無いですね。」

「そっか・・・育てれるならユリアの薬師に必要な薬草が手に入ると思ったんだがなあ・・・残念だ・・・」

「それともう一つできない理由があってガーデニングは一週間世話をすることで種や花びらを採取するので、ガーデニングするとご主人様の護衛ができなくなります。」
「前の町でご主人様にガーデニング育ててくれと言われた時は無理だと言えず申し訳ありませんでした・・・」

 まだケンジとの関係が薄かった頃、前の町でガーデニングのスキルを育ててくれと言われたシスティナは無理だと言えず頑張ったのだが全て花の種を枯らせてしまっていたのだった。その後システィナはバードスキルである楽器と歌をのばしていたのであった。

「ああ・・・それは無理だな・・・教えてくれてありがとう。」

「もうひとついいですか?」

「なんだ?」

「現状では薬草は育てることはできませんがご主人様の事を見ていて思ったのですが、スキルが成長してグランドマスター以上になった時育てることが可能になるかもしれませんね。」

「なぜそうおもう?」

「ご主人様を側で見てきてその異常差を目の当たりにしてきた感想です。」

「異常って・・・」

「まあまあ!ケンちゃんシスティナ達がそう思うのは無理ないと思うよ。」

 周りを見てみるとユリアとアイリは苦笑いを浮かべているが他の者全員はウンウンと頷いていたのだった。

「ですが、本当に育てれる様になるかはわかりません・・・ガーデニングをそこまで育てた人をあたしは知らないから可能性の話です。」

「そっか・・・試してみたいと思うがシスティナはパーティーの盾だからなあ。」

「「あのご主人様!」」

「ん?どうした?」

「そのガーデニングあたし達がやってみたいです!」
「ん・・・いつも畑仕事で芋やニンジン育てて楽しい・・・今度はお花畑もやってみたいです。」

 そう二人は農業のスキルのが生えスキルも着実に伸ばしていたのだった。それで今回の話でご主人様の役に少しでも立てるのならと思い立候補するのだった。
 ガーデニングは初期の状態異常を治すアイテムが手に入る為、初心冒険者にはありがたいアイテムなのだ。
 例えば黄色い花びらが採取できればその花びらを傷口にあてれば軽度の毒を吸い取ってくれ、そのような軽傷のアイテムは初心冒険者には必須アイテムなのだ。

「そっか!ティアナとフィアナがやってくれるか!」

「「はい!二人で頑張ってみます!」」

「成功すれば、この屋敷の庭も花で美しくなると思いますしね。」
「今はなんか・・・殺風景で寂しい感じがします・・・」

「そっかそっか!なら明日はティナフィアナユリアの3人でツールを買いに行こうな。」

「ケンちゃんあたしは何したらいいの?」

「お前は服が出来るまで待機だな!ミナレスたちが一生懸命服を作ってるのにどこにいくつもりだ?」

「えええ・・・・ホントにあれを着せるつもりなんだ・・・」

 するとミナレスにプリムが話しかけ何を作っているのか興味を持ったみたいで話を聞くのだった。

「わたしもそれ手伝ってもいいですか?」

 プリムはコスプレに興味津々で手伝いたいと言ってきたのだった。

「ああ、プリムが手伝ったなら裁縫スキルもあるし出来が良くなるしいいよ。一緒に手伝ってくれ!」

「そんなに気合い入れなくてもいいよ・・・」

「マイさん何を言っているのですか?こんなかわいい服つくれてわたしは幸せですよ。」

「え?可愛いの?はずかしいとおもうんだけど・・・・」

「可愛いじゃないですか!マイさんが着たら似合うと思いますよ。」

 マイはプリムの思考がわからなくなるのと同時にこれは逃げれないと諦めるのだった。

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