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第1章 異世界に!
25話 ギルドの依頼をこなしに行こう!③
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ケンジ達は、リアカーの問題をクリアし、町の城門にたどり着いた。もう日が沈みかけており、城門からまっすぐ伸びた道の向こうに、でっかい太陽が沈むところで、何とも言い難い風景になっていた。
夕方なのもあり、冒険者や行商人で城門は長い列ができ、早くブリュンガスの町に入場したく、人々が賑わっていたのだ。
「ふぅ……やっと、帰ってきたけど、またこの列を並ぶのか……」
「でもご主人様、今回はギルドカードもありますから、こっちのギルド専用出入り口でいけますよ」
「あ!そっか。ならちょっとは早く入れそうだな」
実際、列に並ぶと一番長蛇の列にもかかわらず、入り口でカードを見せるだけですむので、ドンドン城門に近づいて行ったのだった。
城門の入り口に着いたら、一昨日情報を提供した時にいた兵士さんが、ギルド用の入り口の門番をしていた。
「お!君達か。こんばんは。どこに行ってたんだい?」
「あ、あの時の!こんばんは。今日、初めてギルドの仕事依頼を受けて今、採掘場から帰ってきたんですよ」
「んっ?君達は、冒険者ギルドに登録するんじゃなかったのか?」
「いえ……色々あって、生産ギルドに登録したんですよ」
兵士は、色々というところにひっかかったが、どのギルドに所属するのかは、個人の自由だと思い聞かなかったのだった。
「そっかそっか!若いうちは色々な事もあるし、何事も経験だよな!がんばれよ」
「はい!今日は、そこそこの売り上げが出ると思いますよ」
ケンジは、リアカーに積んだ鉄鉱石をみせた。兵士は驚いた様子で、目を丸くして呆然となっていた。
「これは、今日一日で君が採掘したのか?信じられん……」
「ああ!たしかに今日、初心者採掘場で俺が採掘してきたものだよ」
「それにしても、こんだけの量の鉄鉱石をリアカーで運んでくるなんて、君は凄いんだな」
兵士が、驚くのも無理はなかった。普通、この量だと馬車で運ぶのだが、ケンジ達はリアカーで、それも徒歩で運んできたのだ。
この世界ガイアースでは、魔法が発達しているので地球のように、車もトラックもないこの世界では、大量に資材を運ぶとなれば馬車が普通なのだ。
兵士の話を聞き、列に並んでる時に周りの人がヒソヒソとこちらを見ていたのに、これは異常な事なんだと納得がいったのだった。兵士達は、積み荷には何の問題もないと判断し、ケンジ達は町の中に入る事を許されるのだった。
ケンジ達は、リアカーを引いているので、そのままギルドの裏口にある生産道具を借りる事のできるレンタル部屋に直接向かい、裏口の受付のベルを鳴らしたのである。
受付にある、設置型の水晶に手を触れると、ベルが鳴る仕掛けのようで手を触れると、受付の人が急いできてくれたのだ。
「あ、ケンジ様ですね。おかえりなさい。首尾はどうですか?いっぱい鉄鉱石掘れましたか?」
「はい!1日でこれだけですが、これを精製すればインゴット100個はできるかとおもいます」
「ケンジ様!これ1日で持って帰ってこれたのですか?」
初めて会う受付嬢は、ケンジの運んできたリアカーを見ると、突然驚き大きな声を出すのだった。
「それで、小型炉をレンタルしたいんですが、部屋は空いてますか?」
口を開けて、驚いている受付嬢の肩を叩いて、ケンジは受付嬢を正気に戻し、部屋をレンタルするのだった。
「え……ええ……今は、このレンタル施設を借りる人もいないから、いつでも使えますよ……」
ケンジは、ギルドカードを提出し部屋の一室を借りて、小型炉を起動させて、鉄鉱石を精製し鉄のインゴットを作るのだった。
やり方は簡単で、採掘のスキルを使い鉄鉱石を細かく砕き、小型炉の中に入れるだけである。この砕く時に、スキルが足りなければ失敗になり鉄鉱石が少なくなって、鉄が取れなくなるのである。
スキルが上がれば、銀鉱石や金鉱石ができるようになり、いずれミスリルやオリハルコンが精製できるのである。
ケンジは、この作業を繰り返し1時間ほど精製を続け、リアカーにあった鉄鉱石を全て鉄のインゴットにして、クエスト分の鉄のインゴットを100個を作るのだった。
後の1時間は、インベントリにある鉄鉱石を、鉄のインゴットにしてまた、インベントリにしまうのだった。
「主、そのインゴットはどうするのですか?」
「ああ、これは俺が鍛冶のスキルを育てる時に使おうと思っているんだ」
「今は、使わないのですか?」
「ある程度の数を集めて、鍛冶のクエストを見ながら、受注のある品物を作ってあげる事にしようと思っているよ。とりあえず、鉄のインゴットを万単位で集めてから、一気にスキルを上げようと思っているよ。とりあえずは、採掘をグランドマスターにしようと思っているよ」
「「「万単位……」」」
「ご主人様は、いろいろ考えてて凄いですね」
「まあ、こういうのは慣れだよ慣れ!」
「「「慣れですか?……」」」
ケンジは、地球でやっていたネットゲームで、冒険者や生産者をやり込んでいた経験を活かし、どうやったら効率よくレベルアップができるのか、考えに考えてゲームをしていた人間であった。
そして、ここガイアースでも、ケンジはやり込み要素のあるスキルを上げる事を楽しんでいたのだった。
ケンジは精製が終わり、受付にクエスト報告をする為に、表に周り受付に行こうとしたら、受付嬢からここでも報告し納品ができると説明を受けた。
ケンジはマジックバックから出すようにして、鉄のインゴット100個、癒し草100本、毒草100本を納品した。
「え~~~!ケンジ様、今日1日で3つの依頼完了ですか?」
受付嬢は、口をパクパクしながら驚いていた。
「ああ、運がよかったんだろうな。薬草も群生地が見つかったし、鉄鉱石も、誰もいないところで貸し切り状態だったから楽だったよ」
「いえいえ……幸運って……新人が、この3つをこなそうとすれば、普通に3日はかかりますよ」
「そうなのか?」
「そうですよ!こんなの絶対おかしいですよ」
「まあ、でもこなしたのは確かだし、だから運が良かったんだろうな」
「嘘は言っていないみたいだし、どこかから買ってきても損するだけだから信じますよ」
「ああ!そういってもらって助かるよ。じゃあ、清算してくれ」
「わかりました。インゴット100個で1000ドゴン、癒し草100本で200ドゴン、毒草100本で400ドゴンです。合計1600ドゴンです。ありがとうござました」
1日の稼ぎとしては物足りないが、これを繰り返し要領を得たら、もっと稼げるなと思うケンジだった。ギルドカードを返してもらい、また明日と言ってケンジは笑顔をみせ、ギルドを後にするのだった。
「みんな、今日はおつかれさん!宿屋に帰って飯にしよう!」
「あたしも、もうお腹ペコペコだよ」
「わたしも!」
そういって、ケンジ達の1日目が終わり、宿屋に急いで帰るのだった。
夕方なのもあり、冒険者や行商人で城門は長い列ができ、早くブリュンガスの町に入場したく、人々が賑わっていたのだ。
「ふぅ……やっと、帰ってきたけど、またこの列を並ぶのか……」
「でもご主人様、今回はギルドカードもありますから、こっちのギルド専用出入り口でいけますよ」
「あ!そっか。ならちょっとは早く入れそうだな」
実際、列に並ぶと一番長蛇の列にもかかわらず、入り口でカードを見せるだけですむので、ドンドン城門に近づいて行ったのだった。
城門の入り口に着いたら、一昨日情報を提供した時にいた兵士さんが、ギルド用の入り口の門番をしていた。
「お!君達か。こんばんは。どこに行ってたんだい?」
「あ、あの時の!こんばんは。今日、初めてギルドの仕事依頼を受けて今、採掘場から帰ってきたんですよ」
「んっ?君達は、冒険者ギルドに登録するんじゃなかったのか?」
「いえ……色々あって、生産ギルドに登録したんですよ」
兵士は、色々というところにひっかかったが、どのギルドに所属するのかは、個人の自由だと思い聞かなかったのだった。
「そっかそっか!若いうちは色々な事もあるし、何事も経験だよな!がんばれよ」
「はい!今日は、そこそこの売り上げが出ると思いますよ」
ケンジは、リアカーに積んだ鉄鉱石をみせた。兵士は驚いた様子で、目を丸くして呆然となっていた。
「これは、今日一日で君が採掘したのか?信じられん……」
「ああ!たしかに今日、初心者採掘場で俺が採掘してきたものだよ」
「それにしても、こんだけの量の鉄鉱石をリアカーで運んでくるなんて、君は凄いんだな」
兵士が、驚くのも無理はなかった。普通、この量だと馬車で運ぶのだが、ケンジ達はリアカーで、それも徒歩で運んできたのだ。
この世界ガイアースでは、魔法が発達しているので地球のように、車もトラックもないこの世界では、大量に資材を運ぶとなれば馬車が普通なのだ。
兵士の話を聞き、列に並んでる時に周りの人がヒソヒソとこちらを見ていたのに、これは異常な事なんだと納得がいったのだった。兵士達は、積み荷には何の問題もないと判断し、ケンジ達は町の中に入る事を許されるのだった。
ケンジ達は、リアカーを引いているので、そのままギルドの裏口にある生産道具を借りる事のできるレンタル部屋に直接向かい、裏口の受付のベルを鳴らしたのである。
受付にある、設置型の水晶に手を触れると、ベルが鳴る仕掛けのようで手を触れると、受付の人が急いできてくれたのだ。
「あ、ケンジ様ですね。おかえりなさい。首尾はどうですか?いっぱい鉄鉱石掘れましたか?」
「はい!1日でこれだけですが、これを精製すればインゴット100個はできるかとおもいます」
「ケンジ様!これ1日で持って帰ってこれたのですか?」
初めて会う受付嬢は、ケンジの運んできたリアカーを見ると、突然驚き大きな声を出すのだった。
「それで、小型炉をレンタルしたいんですが、部屋は空いてますか?」
口を開けて、驚いている受付嬢の肩を叩いて、ケンジは受付嬢を正気に戻し、部屋をレンタルするのだった。
「え……ええ……今は、このレンタル施設を借りる人もいないから、いつでも使えますよ……」
ケンジは、ギルドカードを提出し部屋の一室を借りて、小型炉を起動させて、鉄鉱石を精製し鉄のインゴットを作るのだった。
やり方は簡単で、採掘のスキルを使い鉄鉱石を細かく砕き、小型炉の中に入れるだけである。この砕く時に、スキルが足りなければ失敗になり鉄鉱石が少なくなって、鉄が取れなくなるのである。
スキルが上がれば、銀鉱石や金鉱石ができるようになり、いずれミスリルやオリハルコンが精製できるのである。
ケンジは、この作業を繰り返し1時間ほど精製を続け、リアカーにあった鉄鉱石を全て鉄のインゴットにして、クエスト分の鉄のインゴットを100個を作るのだった。
後の1時間は、インベントリにある鉄鉱石を、鉄のインゴットにしてまた、インベントリにしまうのだった。
「主、そのインゴットはどうするのですか?」
「ああ、これは俺が鍛冶のスキルを育てる時に使おうと思っているんだ」
「今は、使わないのですか?」
「ある程度の数を集めて、鍛冶のクエストを見ながら、受注のある品物を作ってあげる事にしようと思っているよ。とりあえず、鉄のインゴットを万単位で集めてから、一気にスキルを上げようと思っているよ。とりあえずは、採掘をグランドマスターにしようと思っているよ」
「「「万単位……」」」
「ご主人様は、いろいろ考えてて凄いですね」
「まあ、こういうのは慣れだよ慣れ!」
「「「慣れですか?……」」」
ケンジは、地球でやっていたネットゲームで、冒険者や生産者をやり込んでいた経験を活かし、どうやったら効率よくレベルアップができるのか、考えに考えてゲームをしていた人間であった。
そして、ここガイアースでも、ケンジはやり込み要素のあるスキルを上げる事を楽しんでいたのだった。
ケンジは精製が終わり、受付にクエスト報告をする為に、表に周り受付に行こうとしたら、受付嬢からここでも報告し納品ができると説明を受けた。
ケンジはマジックバックから出すようにして、鉄のインゴット100個、癒し草100本、毒草100本を納品した。
「え~~~!ケンジ様、今日1日で3つの依頼完了ですか?」
受付嬢は、口をパクパクしながら驚いていた。
「ああ、運がよかったんだろうな。薬草も群生地が見つかったし、鉄鉱石も、誰もいないところで貸し切り状態だったから楽だったよ」
「いえいえ……幸運って……新人が、この3つをこなそうとすれば、普通に3日はかかりますよ」
「そうなのか?」
「そうですよ!こんなの絶対おかしいですよ」
「まあ、でもこなしたのは確かだし、だから運が良かったんだろうな」
「嘘は言っていないみたいだし、どこかから買ってきても損するだけだから信じますよ」
「ああ!そういってもらって助かるよ。じゃあ、清算してくれ」
「わかりました。インゴット100個で1000ドゴン、癒し草100本で200ドゴン、毒草100本で400ドゴンです。合計1600ドゴンです。ありがとうござました」
1日の稼ぎとしては物足りないが、これを繰り返し要領を得たら、もっと稼げるなと思うケンジだった。ギルドカードを返してもらい、また明日と言ってケンジは笑顔をみせ、ギルドを後にするのだった。
「みんな、今日はおつかれさん!宿屋に帰って飯にしよう!」
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