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第1章 異世界に!
10話 町に行こう!③
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ケンジ達は報告も済みやっとの事で町に入れるようになった。ケンジは目を輝かせ興奮して周りを見回したのだ。
そこには中世ヨーロッパみたいな街並みの景色が広がり町の中心部にはお城らしきものも見えたからだ。
そして、町の中を行く人々もまた地球では見られないような人間がいたのだ。数は少ないが獣人族や魔族・竜人・エルフやドワーフ色んな種族の人種がいたのだ。
そして街並みを見ながら色んなものがあるんだなあと思いながら歩くと広場がみえてきた。
そこにはいろんな屋台があり美味しそうな匂いがひろがっていてここの屋台は匂いのきつい肉串等しかなかったのである。その訳は町の臭いである。トイレ事情があまりよくないのであろう。そこら中に便のにおいが漂っていたのである。そういうところから屋台の食べ物は匂いの濃い物が多いようでその為いい匂いに誘われてケンジ何か食べたくなってきた。
「おっちゃん、美味そうな肉串だなあ。これはなんの肉なんだ?」
「これはフォレストウルフの肉だよ。坊主!見た事のないな。最近この町に来たのか?」
「今この町についたばかりなんだ。しばらくこの町でお世話になろうと思ってるんだ。」
「へえ、ウルフの肉って美味そうだなぁ。」
「坊主!うちの肉の味付けはちょっと他とは違うんだぞ。少し高いと思うが、1本鉄貨2枚だが美味いぞ。」
「じゃあ肉串8本おくれ。」
「おいおい・・・坊主若いからと言って8本食うと腹こわすぜ。大丈夫か?」
「いやいや・・・俺一人で食うわけないだろ。4人いるんだから一人2本で8本じゃないか。」
「「「ええ!私達の分も買ってもらえるんですか?」」」ギルスレイン達までが驚き、屋台のおっちゃんも口を開き驚いていた。
「いやいや・・・なんでギルスレイン達も驚いているんだよ!」
「坊主・・・お前は優しいんだな。わしは長年ここで屋台をしているが主人が奴隷に肉串を買うなんて見たことないぞ。」
「はぁ?俺はみんなの前で一人で肉串を食べるなんてしないよ。俺が食べるときはみんなも一緒だよ。」
「という訳でおっちゃん8本ちょうだい16ドゴンで銅貨1枚と鉄貨6枚ね。」
「坊主、計算が速いな。」
「まあ、これぐらいは簡単だよ。」
「主はどこで算術を習ったんですか?」
「ギルスレインまでなんだよ。これくらいは普通だろ?三ケタの掛け算とかなら暗算は無理だけど・・・九九ぐらい簡単だよ。それを算術って大げさだ・・・」
「主、掛け算で暗算したんですか?・・・それはすごいことですよ・・・」
「坊主はすごいんだな。わしは売れた数が多いと1本づつ足し算してるからな。坊主は大きくなったら宮廷でも働けるな。」
話を聞くと商人は足し算引き算ができたら充分であり、話しを聞くと掛け算割り算ができたら政治を担うくらい高い身分になるらしいのだ。
それを聞いた賢治は口をあんぐりさせて驚いた。(この世界の政治は大丈夫なのか?)と心の中でケンジは思うのだった。
「坊主。肉が焼けたぞ。まいどあり~~~!これからも贔屓によろしくな!」
「うん。美味しかったらまたくるよ。はははは!」
「ギルスレインあそこのベンチが開いてるしあそこでみんなで食べようか。」
「主、ありがとうございます。我々のぶんも買って頂き嬉しいです。」
「「ありがとうございます。」」
「まあ、俺はこれからみんなで楽しく過ごしたいからね。そんなかしこまることないよ。」
「じゃあ、食べようかぁ。頂きます!」
ギルスレイン達は久しぶりに屋台の肉串を食べたので涙をながし美味しそうに3人共一瞬で大きな肉串を食べてしまったのだ。
「そんなに急いで食べるとのどに詰まらせるぞ!」
ケンジは3人の幸せそうな顔を見てやっぱり一人より4人でいた方が良いと思い最初奴隷を俺が?とも思ったが仲間にしてよかったと思ったのだ。
「主、何を見ているのですか?早く食べないと冷めちゃいますよ?」
「ああ、そうだな!」
ケンジはギルスレインに言われて大きな肉串にかぶりつくのだった。
「この肉串うまっ!味付けはシンプルに塩だけなのに。」
「ご主人様あたし幸せです。」
「わたしもです。もうこんなに美味しい物食べれると思ってませんでした。」
「そんなに泣かなくても・・・これからも美味しいものいっぱい食べような。」
「ふう・・・食った食った!2本で腹いっぱいだ。ご馳走様!」
「あのご主人様・・・そのいただきますとごちそうさまってなんですか?」
「この辺りじゃ言わないのか?いただきますは料理を作ってくれた人に感謝して美味しくいただくってことだったかな?そして、ごちそうさまは作ってくれた人、料理になった命に対して美味しくいただきましたっていう感謝の言葉だよ。」
「へええ。いい言葉ですね。わたし達もこれからいいます。ごちそうさまでした。」
「「ごちそうさまでした」」
おなか一杯になったケンジ達は教会に行こうとしてギルスレインに教会の場所を聞いたがわからなかったが普通教会は大きな建物だからわかると思いますと言われたのだった。
闇雲に歩くのは時間の無駄なのでギルスレインは誰かに聞いてくると言ったのだが、ケンジはそういえば※①【世界地図】があると思い出してマップを開いてみると町の中でもマップが拡大できすぐに場所がわかったのだ。
「ギルスレイン悪い・・・俺のレアスキル【世界地図】は街中でも拡大可能で店の位置や教会、ギルドの場所もわかるみたいだ。」
「主のスキルは規格外ですね・・・そんな細かくわかる地図は普通ないですよ。」
「まあ、わかったんだからいいじゃないか。教会はこっちみたいだ。」
そして、ケンジ達はお腹もいっぱいになり楽しく話しながら教会に向かったのであった。
*-----*-----*-----*-----*
この話で出てくるスキル
※①【世界地図】
ケンジしか所持者がいないレアスキル。
世界中の地図が見れて拡大縮小も思いのままで、町の中、ダンジョンの中にも
使える便利の良いスキル。
この地図にサーチの魔法を併用して使う事が可能で薬草や魔物を
見つけることも可能である。
そこには中世ヨーロッパみたいな街並みの景色が広がり町の中心部にはお城らしきものも見えたからだ。
そして、町の中を行く人々もまた地球では見られないような人間がいたのだ。数は少ないが獣人族や魔族・竜人・エルフやドワーフ色んな種族の人種がいたのだ。
そして街並みを見ながら色んなものがあるんだなあと思いながら歩くと広場がみえてきた。
そこにはいろんな屋台があり美味しそうな匂いがひろがっていてここの屋台は匂いのきつい肉串等しかなかったのである。その訳は町の臭いである。トイレ事情があまりよくないのであろう。そこら中に便のにおいが漂っていたのである。そういうところから屋台の食べ物は匂いの濃い物が多いようでその為いい匂いに誘われてケンジ何か食べたくなってきた。
「おっちゃん、美味そうな肉串だなあ。これはなんの肉なんだ?」
「これはフォレストウルフの肉だよ。坊主!見た事のないな。最近この町に来たのか?」
「今この町についたばかりなんだ。しばらくこの町でお世話になろうと思ってるんだ。」
「へえ、ウルフの肉って美味そうだなぁ。」
「坊主!うちの肉の味付けはちょっと他とは違うんだぞ。少し高いと思うが、1本鉄貨2枚だが美味いぞ。」
「じゃあ肉串8本おくれ。」
「おいおい・・・坊主若いからと言って8本食うと腹こわすぜ。大丈夫か?」
「いやいや・・・俺一人で食うわけないだろ。4人いるんだから一人2本で8本じゃないか。」
「「「ええ!私達の分も買ってもらえるんですか?」」」ギルスレイン達までが驚き、屋台のおっちゃんも口を開き驚いていた。
「いやいや・・・なんでギルスレイン達も驚いているんだよ!」
「坊主・・・お前は優しいんだな。わしは長年ここで屋台をしているが主人が奴隷に肉串を買うなんて見たことないぞ。」
「はぁ?俺はみんなの前で一人で肉串を食べるなんてしないよ。俺が食べるときはみんなも一緒だよ。」
「という訳でおっちゃん8本ちょうだい16ドゴンで銅貨1枚と鉄貨6枚ね。」
「坊主、計算が速いな。」
「まあ、これぐらいは簡単だよ。」
「主はどこで算術を習ったんですか?」
「ギルスレインまでなんだよ。これくらいは普通だろ?三ケタの掛け算とかなら暗算は無理だけど・・・九九ぐらい簡単だよ。それを算術って大げさだ・・・」
「主、掛け算で暗算したんですか?・・・それはすごいことですよ・・・」
「坊主はすごいんだな。わしは売れた数が多いと1本づつ足し算してるからな。坊主は大きくなったら宮廷でも働けるな。」
話を聞くと商人は足し算引き算ができたら充分であり、話しを聞くと掛け算割り算ができたら政治を担うくらい高い身分になるらしいのだ。
それを聞いた賢治は口をあんぐりさせて驚いた。(この世界の政治は大丈夫なのか?)と心の中でケンジは思うのだった。
「坊主。肉が焼けたぞ。まいどあり~~~!これからも贔屓によろしくな!」
「うん。美味しかったらまたくるよ。はははは!」
「ギルスレインあそこのベンチが開いてるしあそこでみんなで食べようか。」
「主、ありがとうございます。我々のぶんも買って頂き嬉しいです。」
「「ありがとうございます。」」
「まあ、俺はこれからみんなで楽しく過ごしたいからね。そんなかしこまることないよ。」
「じゃあ、食べようかぁ。頂きます!」
ギルスレイン達は久しぶりに屋台の肉串を食べたので涙をながし美味しそうに3人共一瞬で大きな肉串を食べてしまったのだ。
「そんなに急いで食べるとのどに詰まらせるぞ!」
ケンジは3人の幸せそうな顔を見てやっぱり一人より4人でいた方が良いと思い最初奴隷を俺が?とも思ったが仲間にしてよかったと思ったのだ。
「主、何を見ているのですか?早く食べないと冷めちゃいますよ?」
「ああ、そうだな!」
ケンジはギルスレインに言われて大きな肉串にかぶりつくのだった。
「この肉串うまっ!味付けはシンプルに塩だけなのに。」
「ご主人様あたし幸せです。」
「わたしもです。もうこんなに美味しい物食べれると思ってませんでした。」
「そんなに泣かなくても・・・これからも美味しいものいっぱい食べような。」
「ふう・・・食った食った!2本で腹いっぱいだ。ご馳走様!」
「あのご主人様・・・そのいただきますとごちそうさまってなんですか?」
「この辺りじゃ言わないのか?いただきますは料理を作ってくれた人に感謝して美味しくいただくってことだったかな?そして、ごちそうさまは作ってくれた人、料理になった命に対して美味しくいただきましたっていう感謝の言葉だよ。」
「へええ。いい言葉ですね。わたし達もこれからいいます。ごちそうさまでした。」
「「ごちそうさまでした」」
おなか一杯になったケンジ達は教会に行こうとしてギルスレインに教会の場所を聞いたがわからなかったが普通教会は大きな建物だからわかると思いますと言われたのだった。
闇雲に歩くのは時間の無駄なのでギルスレインは誰かに聞いてくると言ったのだが、ケンジはそういえば※①【世界地図】があると思い出してマップを開いてみると町の中でもマップが拡大できすぐに場所がわかったのだ。
「ギルスレイン悪い・・・俺のレアスキル【世界地図】は街中でも拡大可能で店の位置や教会、ギルドの場所もわかるみたいだ。」
「主のスキルは規格外ですね・・・そんな細かくわかる地図は普通ないですよ。」
「まあ、わかったんだからいいじゃないか。教会はこっちみたいだ。」
そして、ケンジ達はお腹もいっぱいになり楽しく話しながら教会に向かったのであった。
*-----*-----*-----*-----*
この話で出てくるスキル
※①【世界地図】
ケンジしか所持者がいないレアスキル。
世界中の地図が見れて拡大縮小も思いのままで、町の中、ダンジョンの中にも
使える便利の良いスキル。
この地図にサーチの魔法を併用して使う事が可能で薬草や魔物を
見つけることも可能である。
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