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#2 《異界転生》
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異世界転生、それ即ち異世界救済!
転生した人間は〝勇者〟と称され、その世界を救う任を持つ。
しかし、当然のことながら、一個人がどうこう出来るほどの問題であれば、世界は滅亡などしていない!
そこで神々は、救済代行の見返りとして、救済代行の手助けとして、勇者達に〝チート能力〟を与えるのだ!
チート能力の受け渡しにも様々な種類があるが、此度の百柱転生は提示された物から選択して取得する方式を取っていた。
……尚、1人1つまで。更に付け加えれば、被り無し。つまり誰かに取られると、そのチートを他の勇者は取得することが出来ない!
故に、転生待機場では──。
「うぉぉおおおおッ!!」
「クソが! 俺が先に目を付けてたんだぞ!」
「う、嘘でしょ!? 私の【傾城傾国】が取られてる!」
「も……もう弱いのしか残ってないよう……」
──阿・鼻・叫・喚!
即決即断、圧倒的早押しッ!
戦いは既に、戦う前から始まっているのだ!
人は極限状態になれば、気性の荒い面が出る物だ。それは神々もまた、例外では無かった──。
魂の消滅! それは神にとって、生命の危機!
このような事態になることも、総て必然である。
様々な怒号や罵詈雑言が飛び交うその有様は、しかしながら、最早見るに堪えない。
観客たる神界の神々は、その光景に唖然とする。
参加神達の次元が違うので、殴り合いに発展しないのが不幸中の幸いか。
「さて、全員選び終えたかな?」
参加神達の脳内に突如として、声が響く。
浮遊する巨大ディスプレイが空中に現れると、そこに映し出されたのは、声の主──主神アザトスであった。
転生待機場に居る神々の大半は、彼の偉大なる主神に向け、罵声を浴びせる。
いきなり何の承諾も前触れも無しに、このような死の直前に立たされれば、無理は無い。
我関せずと言った態度で、アザトスは言葉を続けた。
「では、説明するとしよう。此度の転生は赤子からのスタート。境遇、位置、血統、その他は総てランダムとなる」
画面が切り替わると、そこには人間の乳幼児をデフォルメしたイラストが描かれていた。
「世界の救済難易度はSSSSSSSSSS。立ちはだかる厄災は〝魔王〟。まあ……神たる君らならば、即座に討伐可能であろうが、精々死なぬように頑張ってくれ給え。死んだら、元も子も無いからな」
乳幼児の横に、角の生えた髑髏が現れる。
髑髏は乳幼児に近寄ると──BOM!
破裂音と共に乳幼児は弾け、天使の輪が宙を昇って行く。
「では早速──」
息を呑む。
アザトスが息を吸うと、木々の葉は強風に吹かれたように靡き、砂埃はアザトスの周囲へと磁石の如く引き寄せられた。
「──転ッ! 生ッ! 開始ォォォォオオオオオオッッ!!!!」
✕ ✕ ✕ ✕
(……全く。やれやれです)
赤子はひとしきり泣き喚くと、疲れた振りをして目を瞑り、その奥に有する理外な知能にて、思考に耽り始める。
下級神、レィニアス。
神界では硝子を司り、その澄み透き通った美しい自身の身体が、何よりの自慢であった。
(野蛮な闘争に巻き込まれ、斯様な醜い世界に、醜いヒトの仔として産まれてしまったのですから……)
レィニアスは、面倒臭そうにやれやれと嘆息した。
そもそも彼は、戦いなど野蛮な行為には、微塵も興味が無い。
唯一の心当たりと言えば、知りもしない神の閲覧するディスプレイがちらりと見えた時、下らないと頭の中で一蹴し、鼻で笑ったことくらいか。
百柱転生などと言う、血を血で洗う闘争とは無縁なのはレィニアスに限った話では無いが──異世界転生にすら興味を示さなかった己が巻き込まれることになるなど、誠憐れ也。
彼は静かに嘆き、自身をそう憐れんだ。
(しかし、まあ……)
ふふ。肉体年齢にそぐわず、ニヒルな笑みが零れ落ちる。
(このチート能力さえ有れば、何の問題も無い。むしろ、魔王討伐など片手間で片付けてしまえそうですし……く、くくくく)
「きゃっ、きゃっ、きゃっ!」
高らかな笑い声は、総て赤子の可愛らしくあどけない笑い声へと変換される。
それを見た彼を抱える女。彼の母親は、大層嬉しそうに微笑んだ。傍から見れば、ただの和やかな風景にしか、見えないのである。
──【死刑宣告】。
それが、彼の選んだチート能力の名であった。
それは『死ね』の一言で敵の生命を掻き消せる、最高級の呪言。
たった一つの言霊の下に、絶対なる死を齎す──。
殺生与奪! 生殺与奪! 活殺自在!
正に、生かすも殺すも彼の気分次第!
「きゃっ! きゃきゃきゃ~っ!」
「よーしよし。いいこねー、うふふ」
レィニアスの頭を、硬い手が優しく撫でる。
彼の意識は、初めて母親の方へと傾いた。
(ふむ、この世界の母親ですか。不潔で、神々に比べれば醜い容姿ですが……ヒトの中ではそこそこ上位の顔立ちですね。ギリギリ及第点、と言った所でしょうか)
「ん~? どうしたの~、おでこにシワよってるよ~」
レィニアスは母親の顔を、やや不機嫌そうに注視する。
顔は綺麗だが、不潔。
先程の自分を撫でた、あのゴツゴツした手。
布切れのようにボロボロな、お世辞にも服とは言い難い服装。
それから視線を、周囲の物へと移し始める。
淀んだ空気と饐えた臭い。下を向いて歩く人々。
細木で出来た簡素な家屋。──母親と同じく、路上で暮らす人々の姿。
(環境は、どうやら余りよろしくないようですね。見た所によれば、貧困層……いや、もっと下かもしれません。嗚呼、醜い醜い)
はあ……と、溜息を吐くレィニアス。
(しかし、これは案外良いのかも知れません……!)
その溜息の深さとは反対に、巡る思考はポジティブな物であった。
(経験値も多そうですしね。くく、くくく……)
異世界転生には多数の種類が存在し、異世界自体も、これまた様々な物がある。
その中でも比較的スタンダードな舞台が、擬似遊戯型世界。
ステータス、スキル、レベル、経験値。
物理現象の特徴に、ある世界で発明された遊戯と似たシステムが組み込まれている所から名前が来ている。
この百柱転生の舞台も擬似遊戯型であることを、参加神達は既にアザトスから説明を受けていた。
そして、この手の世界は往々にして、治安の悪い文化圏の周辺には、魔物が多く生息している。
であるならば。
魔物を殺して経験値を獲て、レベルを上げるのが、最も堅実な世界救済への近道だ。──レィニアスはそう考えたのである。
(ならば肉体の成長を待ちつつ情報を集め、自由に動き回れる歳になったと同時に、魔物の多そうな場所へと足を運びますか──……ん?)
計画を練るレィニアスだったが、それは降って湧いた別の物によって、遮られる。
それは、黒い点。
曇りの空でもはっきりと認識出来るほどの黒々しさを誇る、不明の物体であった。
(何でしょう、アレ。段々と大きくなっているような……。……ッ! まさか、いや、でも有り得ないことは無い──!?)
空が曇っているのではない。
元々の色が、空が──その物が灰色なのだ。
分厚い雲は黒点を避けるように、辺りに散らばっている。
──否。黒点が、掻き分けた。吹き飛ばした。
何かが高速でこちらに接近している!!
何か、と言う表現は、厳密には誤りであった。実の所レィニアスには、その正体がはっきりとしていた。
それは、ここ数百年で増加して来ている──堕ちた神々の気配!
同じでは勿論無い。同じような気配でも無い。
同程度の、若しくはそれ以上の気配。
悪事に手を染める神達は、往々にして下級~中級。
であるのならば。現在、眼前に迫り来る気配は──下級から中級以上の神にも匹敵する覇気を纏っている!!
(そうか、これが〝魔王〟! これがこの世界の厄災ッ!?)
焦りと恐怖で、思考が儘ならない。
何故所在がバレているのか。
何故自分はこれから死ぬのか。
それすらも、分からないままでいた。
しかしレィニアスは直感する。そして絶望する。
絶望のみを理解していた。
勝算が、活路が見えない。存在しない。
幾らチート能力と言えども、それは神々の加護であり、神々以上の効能など持たぬ。そして彼は今、人間に転生しているのだ。
(ヒトの手で神を殺せだとッ! あの糞主神がァァアアーーッ!!!!)
弑するなど、到底不可能!
しかし、恨み辛みを吐いても、もう遅い。
最後の記憶は、崩壊する街並みと、粒子へと還る母親、そして──爆煙であった。
✕ ✕ ✕ ✕
──その日、世界は轟いた──!!
聖女歴479年。
魔王歴683年。
魔王領内に存在する人間の集落、計18つに魔王が襲来。
推定死者数、約24万人。
ただでさえ苛烈と残虐の極まる行為であったが、それが僅か小半刻の間に起きた出来事であると知った人類は、その事実に驚愕し、畏れ慄いた。
しかし、その出来事に何より慄いたのは、他ならぬ転生勇者──即ち神々であった。
転生初日にして、それが起こってしまったのだから。
現在参加神数:062/100
凡そ半数以下が、一日にして潰えた大惨事。
こうして百柱転生は──史上最悪の開幕を迎えた。
転生した人間は〝勇者〟と称され、その世界を救う任を持つ。
しかし、当然のことながら、一個人がどうこう出来るほどの問題であれば、世界は滅亡などしていない!
そこで神々は、救済代行の見返りとして、救済代行の手助けとして、勇者達に〝チート能力〟を与えるのだ!
チート能力の受け渡しにも様々な種類があるが、此度の百柱転生は提示された物から選択して取得する方式を取っていた。
……尚、1人1つまで。更に付け加えれば、被り無し。つまり誰かに取られると、そのチートを他の勇者は取得することが出来ない!
故に、転生待機場では──。
「うぉぉおおおおッ!!」
「クソが! 俺が先に目を付けてたんだぞ!」
「う、嘘でしょ!? 私の【傾城傾国】が取られてる!」
「も……もう弱いのしか残ってないよう……」
──阿・鼻・叫・喚!
即決即断、圧倒的早押しッ!
戦いは既に、戦う前から始まっているのだ!
人は極限状態になれば、気性の荒い面が出る物だ。それは神々もまた、例外では無かった──。
魂の消滅! それは神にとって、生命の危機!
このような事態になることも、総て必然である。
様々な怒号や罵詈雑言が飛び交うその有様は、しかしながら、最早見るに堪えない。
観客たる神界の神々は、その光景に唖然とする。
参加神達の次元が違うので、殴り合いに発展しないのが不幸中の幸いか。
「さて、全員選び終えたかな?」
参加神達の脳内に突如として、声が響く。
浮遊する巨大ディスプレイが空中に現れると、そこに映し出されたのは、声の主──主神アザトスであった。
転生待機場に居る神々の大半は、彼の偉大なる主神に向け、罵声を浴びせる。
いきなり何の承諾も前触れも無しに、このような死の直前に立たされれば、無理は無い。
我関せずと言った態度で、アザトスは言葉を続けた。
「では、説明するとしよう。此度の転生は赤子からのスタート。境遇、位置、血統、その他は総てランダムとなる」
画面が切り替わると、そこには人間の乳幼児をデフォルメしたイラストが描かれていた。
「世界の救済難易度はSSSSSSSSSS。立ちはだかる厄災は〝魔王〟。まあ……神たる君らならば、即座に討伐可能であろうが、精々死なぬように頑張ってくれ給え。死んだら、元も子も無いからな」
乳幼児の横に、角の生えた髑髏が現れる。
髑髏は乳幼児に近寄ると──BOM!
破裂音と共に乳幼児は弾け、天使の輪が宙を昇って行く。
「では早速──」
息を呑む。
アザトスが息を吸うと、木々の葉は強風に吹かれたように靡き、砂埃はアザトスの周囲へと磁石の如く引き寄せられた。
「──転ッ! 生ッ! 開始ォォォォオオオオオオッッ!!!!」
✕ ✕ ✕ ✕
(……全く。やれやれです)
赤子はひとしきり泣き喚くと、疲れた振りをして目を瞑り、その奥に有する理外な知能にて、思考に耽り始める。
下級神、レィニアス。
神界では硝子を司り、その澄み透き通った美しい自身の身体が、何よりの自慢であった。
(野蛮な闘争に巻き込まれ、斯様な醜い世界に、醜いヒトの仔として産まれてしまったのですから……)
レィニアスは、面倒臭そうにやれやれと嘆息した。
そもそも彼は、戦いなど野蛮な行為には、微塵も興味が無い。
唯一の心当たりと言えば、知りもしない神の閲覧するディスプレイがちらりと見えた時、下らないと頭の中で一蹴し、鼻で笑ったことくらいか。
百柱転生などと言う、血を血で洗う闘争とは無縁なのはレィニアスに限った話では無いが──異世界転生にすら興味を示さなかった己が巻き込まれることになるなど、誠憐れ也。
彼は静かに嘆き、自身をそう憐れんだ。
(しかし、まあ……)
ふふ。肉体年齢にそぐわず、ニヒルな笑みが零れ落ちる。
(このチート能力さえ有れば、何の問題も無い。むしろ、魔王討伐など片手間で片付けてしまえそうですし……く、くくくく)
「きゃっ、きゃっ、きゃっ!」
高らかな笑い声は、総て赤子の可愛らしくあどけない笑い声へと変換される。
それを見た彼を抱える女。彼の母親は、大層嬉しそうに微笑んだ。傍から見れば、ただの和やかな風景にしか、見えないのである。
──【死刑宣告】。
それが、彼の選んだチート能力の名であった。
それは『死ね』の一言で敵の生命を掻き消せる、最高級の呪言。
たった一つの言霊の下に、絶対なる死を齎す──。
殺生与奪! 生殺与奪! 活殺自在!
正に、生かすも殺すも彼の気分次第!
「きゃっ! きゃきゃきゃ~っ!」
「よーしよし。いいこねー、うふふ」
レィニアスの頭を、硬い手が優しく撫でる。
彼の意識は、初めて母親の方へと傾いた。
(ふむ、この世界の母親ですか。不潔で、神々に比べれば醜い容姿ですが……ヒトの中ではそこそこ上位の顔立ちですね。ギリギリ及第点、と言った所でしょうか)
「ん~? どうしたの~、おでこにシワよってるよ~」
レィニアスは母親の顔を、やや不機嫌そうに注視する。
顔は綺麗だが、不潔。
先程の自分を撫でた、あのゴツゴツした手。
布切れのようにボロボロな、お世辞にも服とは言い難い服装。
それから視線を、周囲の物へと移し始める。
淀んだ空気と饐えた臭い。下を向いて歩く人々。
細木で出来た簡素な家屋。──母親と同じく、路上で暮らす人々の姿。
(環境は、どうやら余りよろしくないようですね。見た所によれば、貧困層……いや、もっと下かもしれません。嗚呼、醜い醜い)
はあ……と、溜息を吐くレィニアス。
(しかし、これは案外良いのかも知れません……!)
その溜息の深さとは反対に、巡る思考はポジティブな物であった。
(経験値も多そうですしね。くく、くくく……)
異世界転生には多数の種類が存在し、異世界自体も、これまた様々な物がある。
その中でも比較的スタンダードな舞台が、擬似遊戯型世界。
ステータス、スキル、レベル、経験値。
物理現象の特徴に、ある世界で発明された遊戯と似たシステムが組み込まれている所から名前が来ている。
この百柱転生の舞台も擬似遊戯型であることを、参加神達は既にアザトスから説明を受けていた。
そして、この手の世界は往々にして、治安の悪い文化圏の周辺には、魔物が多く生息している。
であるならば。
魔物を殺して経験値を獲て、レベルを上げるのが、最も堅実な世界救済への近道だ。──レィニアスはそう考えたのである。
(ならば肉体の成長を待ちつつ情報を集め、自由に動き回れる歳になったと同時に、魔物の多そうな場所へと足を運びますか──……ん?)
計画を練るレィニアスだったが、それは降って湧いた別の物によって、遮られる。
それは、黒い点。
曇りの空でもはっきりと認識出来るほどの黒々しさを誇る、不明の物体であった。
(何でしょう、アレ。段々と大きくなっているような……。……ッ! まさか、いや、でも有り得ないことは無い──!?)
空が曇っているのではない。
元々の色が、空が──その物が灰色なのだ。
分厚い雲は黒点を避けるように、辺りに散らばっている。
──否。黒点が、掻き分けた。吹き飛ばした。
何かが高速でこちらに接近している!!
何か、と言う表現は、厳密には誤りであった。実の所レィニアスには、その正体がはっきりとしていた。
それは、ここ数百年で増加して来ている──堕ちた神々の気配!
同じでは勿論無い。同じような気配でも無い。
同程度の、若しくはそれ以上の気配。
悪事に手を染める神達は、往々にして下級~中級。
であるのならば。現在、眼前に迫り来る気配は──下級から中級以上の神にも匹敵する覇気を纏っている!!
(そうか、これが〝魔王〟! これがこの世界の厄災ッ!?)
焦りと恐怖で、思考が儘ならない。
何故所在がバレているのか。
何故自分はこれから死ぬのか。
それすらも、分からないままでいた。
しかしレィニアスは直感する。そして絶望する。
絶望のみを理解していた。
勝算が、活路が見えない。存在しない。
幾らチート能力と言えども、それは神々の加護であり、神々以上の効能など持たぬ。そして彼は今、人間に転生しているのだ。
(ヒトの手で神を殺せだとッ! あの糞主神がァァアアーーッ!!!!)
弑するなど、到底不可能!
しかし、恨み辛みを吐いても、もう遅い。
最後の記憶は、崩壊する街並みと、粒子へと還る母親、そして──爆煙であった。
✕ ✕ ✕ ✕
──その日、世界は轟いた──!!
聖女歴479年。
魔王歴683年。
魔王領内に存在する人間の集落、計18つに魔王が襲来。
推定死者数、約24万人。
ただでさえ苛烈と残虐の極まる行為であったが、それが僅か小半刻の間に起きた出来事であると知った人類は、その事実に驚愕し、畏れ慄いた。
しかし、その出来事に何より慄いたのは、他ならぬ転生勇者──即ち神々であった。
転生初日にして、それが起こってしまったのだから。
現在参加神数:062/100
凡そ半数以下が、一日にして潰えた大惨事。
こうして百柱転生は──史上最悪の開幕を迎えた。
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