ジャージ女子高生による異世界無双

新章 皐月編

孤児回収旅行（日帰り）

沢山の人を住まわせる準備が完了したので孤児回収に行きます。
一応念の為に商業ギルドに調味料などを卸してから出発だ。
観光バスの速度的に日帰り出来るとは思うけどアクシデントが無いとは言い切れないからね。

運転はアリスの担当、というか運転席からテコでも動こうとしない構えだ。
ステータスアップのタネを食べまくってバスを動かす魔力も十分あるので大丈夫だろう。

それにしても・・・このバス何なんだろうね？
タイヤは有るんだけど、少し浮いて走ってるんだよね。
私は町までの短い移動時間に考える。
どうやってるんだろう？私では作れそうにないけど。
重力魔法とか使ってるのか？
重力魔法ならスキルブックとかで入手出来るかな？

と考えている間に町の側まで来ていた。
今回は納品だけなのでアリスにはバスで待っていて貰う。

納品をしに行くとご機嫌のゼニーさんがいて、前回卸した調味料が予定通りに普及し始めているらしい。今回は前回より多めに買い取ってくれた。

直ぐにバスに戻り出発！

大陸の外周を時計回りに回る。ちなみにこの世界に時計は無い。
太陽と月の位置で時間を把握するらしい。
なので合う時間を決めるときは朝とか昼とかざっくりした約束をするらしい。

アリスがかなりスピード出したお陰で直ぐに最初の村に着いた。
村に横付けしたら村人が「何だ何だ？」と近寄って来たので「馬車」だと言って誤魔化した。

そして孤児を引き取りたいと言うと喜んで差し出してきた。
出会ったばかりの人に孤児とはいえ村の住民を簡単に差し出すあたり、本当に貧困なのだろう。孤児を貰う代わりに腐りにくい保存食をメインに幾らか食料を分けてあげた。

回収した孤児は5人で、いずれも衰弱していた。
ポーションと消化に良いパン粥を食べさせて観光バスの後ろの席に座られた。

それからいくつかの村や町を回り、同じように孤児回収をしていった。

昼過ぎ頃にバスが満員になったので開拓地へ戻った。
本当は孤児達用のアパートみたいな寮を作ったんだけど、みんな衰弱がひどいので暫くは豪邸の方にベッドをたくさん並べた救護室にて療養させる事にした。
一箇所に居てくれた方が看病しやすいからね。

と言ってもこの世界には回復魔法とかポーションがあるので回復は早い。
アリスも孤児なので看病にかなり献身的だ。
回復して動ける様になった子は看病する側になってもらったので、人手が足りなくて困ったのは2日ほどだった。

正直、孤児達50人の名前を覚えるのは無理だ。人の名前覚えるの苦手だからね。
なので孤児たちを10人のグループになってもらい、そのグループのリーダーの名前だけ覚える事にした。

男の子ジョーイ・フォル・ウォーレン
女の子アメリア・ジェーン

・・・覚えられるだろうか。ジョーイとジェーンが響きが似てるから間違えそう。