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新章 皐月編
黒焦げミノ焼き
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9F
やっぱり出てくる魔物はミノタウロスだった。
そして私の出番が無い。なぜならばアリスが天罰の杖を乱用し黒焦げたミノタウロスを量産しているからだ。
「平伏せ!!」
ドゴーン!
「頭が高い!!」
ドゴーン!
「牛臭い!」
ドゴーン!
アリスは何かカッコイイ事を言いながら倒したいようで、何か言いながら黒焦げを増やしていった。
魔物は死ぬとドロップを残して消滅するが、天罰の杖で感電死した魔物は中々消えない。何でだろ?
ドロップが出ているから死んでるのは確実なんだけど。
取り敢えず収納しておく、魔物の死体はこの世界では珍しいからね。レアアイテム!
9Fのマッピングが半分ほど終わった頃、アリスは地べたに座り込んだ。
「はぁはぁ・・・調子に乗って使いすぎた・・・この杖MP消費するみたい」
そうなんだ。アリスのMPはレベルが2上がって25/85になっている。
倒したミノは15匹だから1発4MP消費だね。
MP回復ポーションとかは道具屋に売ってなかったので、アリスには自然回復してもらう。
1時間に最大MPの5%回復するらしい。かなり遅いと思う。
MMORPGみたいにぐんぐん回復すればいいのに。
回復速度UPの付与がついた装備とかあるのかな?
「休憩ついでに自分が倒したミノタウロスたべてみたい!焦げてたけど、いい感じに焼けた部分もあると思うんだよね!」
「なるほど、美味しいらしいからね。試してみよう!」
黒焦げミノタウロスを1体取り出し、超大剣で真横に切り裂き、切り口を上向きにして置く。
「うーん、暗くてよく見えないね。」
「開拓神にカンテラがあったからそれで照らそう。」
私はカンテラを取り出すと、まるで天井に蛍光灯まみれのスーパーみたいな明るさになった。
「わー凄い明るい!!肉良い感じ!」
黒焦げミノタウロスは外側は黒焦げだたけど、中身は良い感じに熱が入っている。ステーキで言うところのレアだ。レア大好きです。
まずはそのまま齧りついてみる。・・・うん、肉!という主張が凄いね。
体臭は臭いのに肉は臭みがまったくない。肉汁もサラサラしていて油っこくない。肉の旨味も凄い。凄いけどやっぱり調味料は必要だよね、塩だけでも数倍は美味しくなるはずだ。
まずは塩を取り出し振りかける。
「おぉー!!やっぱり塩は必須だよね!」
「うん!美味しい!」
次は胡椒。
「・・・うまぁ・・・」
「焼く前に揉み込みたかったけど、後掛けでも美味しいね。」
アリスは真顔になって齧りついている。胡椒に慣れていないせいかな?
ニンニクスライスとニンニクおろしも用意。
私はニンニクは少しで良い派なのでちょこんと取り薄く伸ばす。
アリスは一口味見をした後、気に入ったのかたっぷり掛けて食べ始めた。
ステーキソースが欲しいね。売ってるかな?
作り方がさっぱりわからないから作るのは難しそうだ。
醤油があれば大根おろしと合わせて和風ソースに出来るのにな。
暫く食休みした後、食べかけミノを放置して先に進むことにした。
流石に私達2人では大きなミノタウロスを食べきるのは不可能だった。
放置しとけばそのうちダンジョンに吸収されると思う。
やっぱり出てくる魔物はミノタウロスだった。
そして私の出番が無い。なぜならばアリスが天罰の杖を乱用し黒焦げたミノタウロスを量産しているからだ。
「平伏せ!!」
ドゴーン!
「頭が高い!!」
ドゴーン!
「牛臭い!」
ドゴーン!
アリスは何かカッコイイ事を言いながら倒したいようで、何か言いながら黒焦げを増やしていった。
魔物は死ぬとドロップを残して消滅するが、天罰の杖で感電死した魔物は中々消えない。何でだろ?
ドロップが出ているから死んでるのは確実なんだけど。
取り敢えず収納しておく、魔物の死体はこの世界では珍しいからね。レアアイテム!
9Fのマッピングが半分ほど終わった頃、アリスは地べたに座り込んだ。
「はぁはぁ・・・調子に乗って使いすぎた・・・この杖MP消費するみたい」
そうなんだ。アリスのMPはレベルが2上がって25/85になっている。
倒したミノは15匹だから1発4MP消費だね。
MP回復ポーションとかは道具屋に売ってなかったので、アリスには自然回復してもらう。
1時間に最大MPの5%回復するらしい。かなり遅いと思う。
MMORPGみたいにぐんぐん回復すればいいのに。
回復速度UPの付与がついた装備とかあるのかな?
「休憩ついでに自分が倒したミノタウロスたべてみたい!焦げてたけど、いい感じに焼けた部分もあると思うんだよね!」
「なるほど、美味しいらしいからね。試してみよう!」
黒焦げミノタウロスを1体取り出し、超大剣で真横に切り裂き、切り口を上向きにして置く。
「うーん、暗くてよく見えないね。」
「開拓神にカンテラがあったからそれで照らそう。」
私はカンテラを取り出すと、まるで天井に蛍光灯まみれのスーパーみたいな明るさになった。
「わー凄い明るい!!肉良い感じ!」
黒焦げミノタウロスは外側は黒焦げだたけど、中身は良い感じに熱が入っている。ステーキで言うところのレアだ。レア大好きです。
まずはそのまま齧りついてみる。・・・うん、肉!という主張が凄いね。
体臭は臭いのに肉は臭みがまったくない。肉汁もサラサラしていて油っこくない。肉の旨味も凄い。凄いけどやっぱり調味料は必要だよね、塩だけでも数倍は美味しくなるはずだ。
まずは塩を取り出し振りかける。
「おぉー!!やっぱり塩は必須だよね!」
「うん!美味しい!」
次は胡椒。
「・・・うまぁ・・・」
「焼く前に揉み込みたかったけど、後掛けでも美味しいね。」
アリスは真顔になって齧りついている。胡椒に慣れていないせいかな?
ニンニクスライスとニンニクおろしも用意。
私はニンニクは少しで良い派なのでちょこんと取り薄く伸ばす。
アリスは一口味見をした後、気に入ったのかたっぷり掛けて食べ始めた。
ステーキソースが欲しいね。売ってるかな?
作り方がさっぱりわからないから作るのは難しそうだ。
醤油があれば大根おろしと合わせて和風ソースに出来るのにな。
暫く食休みした後、食べかけミノを放置して先に進むことにした。
流石に私達2人では大きなミノタウロスを食べきるのは不可能だった。
放置しとけばそのうちダンジョンに吸収されると思う。
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