ジャージ女子高生による異世界無双

れぷ

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新章　皐月編

その頃のクラスメイト達

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[転移]のギフト持ちである早川のお陰で無事召喚場所から逃げだせた一行は、それぞれのギフトやスキルを活かしサバイバル生活をおくっていた。

「ふぅ・・・ようやくキャンプ地らしくなってきたな。」

担任の郷田はキャンプを趣味にしていたため的確に指示し、クラスメイトが全員生活出来るだけのテントを作り、狩や採取で食糧もなんとかなっていた。

地球でなら絶望的だったが、ここは異世界、それも一人一人が特殊なギフトとスキルを持っていて、レベルも上がるので、今のところ問題は無かった。

「郷田先生！俺と山口で東の探索をしたんですが、町を見つけました！」

「なに！よ、よし！俺も確認しよう！」

「こっちです！」

郷田、佐伯、山口の三人は残りのメンバーに待機する様に良い東へ向かった。

1時間ほど森を歩くと街道に出た。

「先生、あれです！」

真っ直ぐ伸びる街道の先にうっすらとだが町の様な物が見えた。

「よ、よし！先生が調査してくる。2時間以内に戻らなければお前らは一度キャンプ地へ戻れ！いいか、俺を助けようと無茶はするな！自分達の命が最優先だからな！」

「は、はい！」

「気をつけてくれよ先生！」

郷田は狩ったウルフの毛皮で作った外套を纏い町へ向かった。
オタクの出川の知識で出来るだけ異世界の格好の方が良いと言われたからだ。

5キロほど歩くと町に着いた。
町の入り口には門番が居て、近づいた郷田を警戒している。

「何者だ！身分証を出せ！」

「すまない、森で長いこと暮らしていて身分証を持っていないんだ。身分証はどこで作れるんだ？」

「少し待て、今[見極めの水晶]を持ってくる。」

少し待っていると、門番の男が水晶玉を持ってきた。
それを門の横に設置された台に起き郷田に触れる様に言う。

郷田が水晶玉に触れると白く光った。

「犯罪者ではないようだな。良いだろう。通れ！身分証は各種ギルドで登録しろ。この町で定住するなら役所だ。また森へ戻るなら冒険者ギルドが良いだろう。森の魔物素材や薬草、動物の皮なんかが売れるからな。」

「ありがとう、助かった。」

郷田は門番の男に礼を行って町へはいった。
町は思ったより大きく商店街や宿屋、武具屋に道具屋などがあった。
郷田は子供の頃某有名RPGが大好きだった為、この光景に感動していた。

「本当にゲームの世界に入ったみたいだ・・・」

郷田は急いで冒険者ギルドへ行き登録し、素材買い取り表の写しを貰い、店などを見て回り物価を調べながらメモを取った。
少しでも情報を持ち帰るためだ。

郷田は来た門から外に出て、先程の門番に挨拶をして、佐伯と山口の待つ地点へ戻った。

「先生！良かった無事だったんですね！」

「よかったぜ！」

「あぁ、特に怪しまれたりはしなかったな。町で色々調べたからキャンプへ戻って情報共有しよう。お前たちには帰りながら先に説明する。」

「「はい！」」

こうして町の情報を得たみんなは少しずつ町へ行き身分証を作ることにした。一度に全員が行くと目立つからだ。

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「皐月！どこ行ってたのよ！心配したんだから！」

「ちょっとね。大きなモフモフが居たからモフってたんだ。もう逃げちゃったけどね。」

「え？大丈夫だったの？それ猛獣とかじゃないの？」

「大丈夫だよ。お腹見せて服従のポーズ取ってたし。」

「なら良いけど・・・気をつけてよ？」

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