ジャージ女子高生による異世界無双

新章 皐月編

宿屋へ

助けた子供を背負いながら町へと帰る。
そういえば宿とかとってなかった。

途中スライムが襲ってきたけど、私の超大剣は片手で振るえるのでアッサリ撃退。
ドロップ品の魔石とゼリーは無限に持っているので拾わなかった。

ダンジョンから抜け出した。後は砂浜を歩いて行く。
人を背負いながら砂浜を歩くのは結構キツイ。砂で足を取られる。
でも気合で歩く。

砂浜を抜けて町への道に出た。ここまで来たら後は楽だ。
町へ着くと私はギルドが有った噴水広場へ向かった。宿屋っぽいの見た気がする。

住民とか他の冒険者にチラチラ見られているけど、それどころじゃないので気にせず宿屋へ向かう。そろそろ体力的に辛い。

やっと宿屋に着いた。
なんか高そうだけど今から他の宿屋探すの無理なので高くてもいいや。お金無駄に有るし。

「いらっしゃいませ。一泊、朝夕食事付きでお一人様9000メルです。利用されますか？」

「はい、一泊、2人分で18000メルですよね。」

私は大銅貨を１８枚渡した。

「はい、ありがとうございます。ではお部屋へ案内します。」

テンプレ的に子供が来ると追い返すお店とかあるけど、ここはそんな事ないみたいだね。
ていうか私、ことごとくテンプレから避けられている気がする。
今は疲れているので逆に良かったけどね。

案内された部屋は思いのほかいい部屋だった。やっぱり一泊9000メルは高級店だったようだ。

ちゃんとしたベッドが２つあり、部屋の広さも15畳ほどある。トイレとお風呂まで付いていた。お風呂あるんだ異世界。

店員さんに夕食は3時間後だと教えられた。
今が午後3時くらいだから夕食は6時か。
ゆっくり出来るね。

拾った子供はかなり汚れていた。
そのままベッドに寝かせるのは流石に宿屋に申し訳ないからお風呂で洗うことにした。

着ていた服を脱がせる。
これは服も買ってあげないとダメだね。
服と言うより雑巾みたいだ。

全裸にしてみたけど、やっぱり痩せすぎだ。
もしかしたら私が思っているより年齢が上かもしれない。栄養不足で小さいんだと思う。

異世界のお風呂はシャワーのみだった。
備え付けの石鹸、シャンプーとかは無いみたいだ、これで全身洗うみたいだね。
開拓神で作れたりしないかなシャンプー。
今度試そう。

少女の髪を5回くらい洗った。汚れすぎていて、洗っても洗っても泥水みたいなのが流れてたからね。
5回洗ってやっと彼女の髪が金髪だとわかった。汚れ過ぎていて茶髪に見えたのだ。
身体の方も3回洗った。擦り傷や軽い打撲の痕が結構あった。ローポーションじゃあ傷までは治せないみたいだ。
お風呂から出して、救急セットから消毒液を出し治療をする。

包帯をする程ではないから消毒だけで良いかな。

私もローポーションを飲んで休憩する。
ポーション不味いな。体脂肪の吸収を抑えるお茶みたいな渋さがある。

部屋に備え付けのバスローブがあったので彼女に着せた。
大分ブカブカだけど、あの雑巾みたいな服は無理なので仕方ない。

そうだ彼女の服は取り敢えず私の服を∞収納に入れて増やしてしまえばいいんだ。
まず服を脱ぎます。∞収納に入れます。∞収納の機能にある加工で洗濯します。乾燥させます。はい、出来上がり。

これで私も着替えに困らない。成長するまではね。成長するよね？しないと困るんだけど。140センチ(四捨五入で)のまま大人になったらカッコ悪いんだけど。

彼女の着替えは起きてからでいいか。