213 / 280
7章 姫のお茶会編
閑話 ジャージ神
しおりを挟む
今日も今日とてイソイソとVRマウントを付けVRMMORPGをプレイする。
もう10日は家から出ていない。
引きこもり?いやいや、俺は引きこもり何かじゃない。
ただゲームが三度の飯より好きなだけのゲーマーだ。
ちょっと20歳の時に運良く宝くじに当たり遊んで暮らせるようになっただけのゲーマーだ。ふふん、羨ましいだろう!
そんな俺を今夢中にさせているものはVRMMORPG【WORLD・TREEHAARP】だ。
正直このゲームは凄すぎる!
今のVR技術の中で飛び抜けている。VRの他作品はまだまだ黎明期の粋を出ないのに、このWTはまるで本当に異世界へ行っているような体験を出来るのだ。
剣と魔法の世界[ファイブ]にて冒険者、商人、薬師など様々な職業に就いて、本当に異世界で生きているかのような体験ができる。
NPCもリアルで、本当の人間のように接してくれるのだ。
更にこのゲームの特徴として、プレイ中の行動をAIが記憶してログアウト中もプレイヤーがやっていたことを継続して続けてくれたりする。
そうなると放置ゲーかと思われるけど、ゲームのシステムで1ヶ月間の放置、または頻繁にAI操作に頼るとアバターが自我を持ってNPCになってしまうというのがあるのだ。これは斬新なシステムだった。BOTと呼ばれる自動操縦でアイテム集めや経験値稼ぎのAIが弾いてくれるので快適にプレイ出来る。
事情があって長期間放置しなくてはならない場合は、全員が初期装備として持っている[異世界離脱石]というアイテムを使えば良いのだ。
それを使うとアバターがファイブから居なくなるのでAI操作も無い、というわけだ。
そして俺がこのゲームを好きな理由は「プレイヤーは勇者でも英雄でもない只の一般人」というところだ。
強力なプレイヤーが世界を蹂躙するのではなく、一人の住人として異世界を生きるのだ。
そんな俺はファイブでは冒険者をやっている。
[双剣のヴァイス]と呼ばれるBランク冒険者だ。
Bランクまで上げるのに1年掛かった。いや、これでも早い方なんだぜ?
発売初日から1年半、毎日やって1年でBランク。
Aランクには王都まで行って王都のギルマスに認められなきゃならねぇ。
王都まで馬車で3週間だぜ?馬車嫌いなんだよな・・・尻が痛いんだよ。
ん?ゲームなのに痛みがあるのかだって?あるんだよ!
ちなみに馬車酔もあるぞ!だから馬車移動はAI操作がオススメだ。
ログインした瞬間に尻が痛くなるけどな!
VRマウントにそんな機能無いのに不思議だよな。
まぁAランクは暫くお預けだ、今日からゲーム内イベントが開催されるんだとさ。ゲーム発売から1年半で初めてのゲーム内イベントだぜ?参加するしかないだろ!
*
イベント内容の通知が来た。というか通知機能とかあったんだな。
UIすら無いからそんな機能無いと思っていたぜ。
[プレイヤー諸君。私はこの異世界ファイブの神である。今からイベントを開催する。発売当初から遊んでくれている諸君らには実に簡単なイベントかもしれないが豪華賞品を用意しているので是非参加して欲しい。]
へぇ、神からのイベントっていう設定なんだな。
豪華賞品はぜひともゲットしたいな!何かわかんねーけど!
[ではイベント内容を発表する。”世界樹にたどり着くこと”だ。簡単だろう?期限は今から24時間だ。頑張ってくれたまえ!]
なっ!?全然簡単じゃねーよ!!
世界樹って言ったら世界三大難所と言われている場所じゃねーか!!
むぅ・・・一応、世界樹の入り口である神獣の森へ行く転移石は家宝として保管している。あれを使えば何とか辿り着けると思う。でもなぁ・・・あれを使って手に入る賞品がショボかったら笑えねーよ・・・
うーん・・・でも神獣の森転移石は高く売れるけどこのイベントの為に手に入ったとも考えられる。俺は宝くじを当てたラッキーボーイ(ボーイと言う年でもない)だ!これは運命のめぐり合わせ!そうに違い無い!
*
テンションだけで来てしまったけど、マジ後悔。
売れば5000万メルもするアイテムをポンと使ってしまった・・・
使っちゃったもんは仕方ない賞品をゲットすることだけを考えよう!そうしよう!
神獣の森は名前の通りフェンリルが普通に居る。フェンリルはSSSランクの魔物だ。Bランクなんか瞬殺だ。まぁ死んでもアバターの復活に1日ログイン出来なくなるペナルティが有るだけで俺が本当に死ぬわけじゃ無いんだけどな。
隠密スキル鍛えていて良かったぜ!
アサシンプレイ安定だからな。隠密を必殺必中というクリティカルスキルをひたすら鍛えたからな。SSSランクの魔物ならスルー推奨だ。
スイスイ神獣の森を突き進み漸く世界樹にたどり着いた。
イベント開始から12時間が経っていた。
もう何人かクリアした奴が居るかもしれないと思ったが他の人の気配は無い。
神獣の森では遥か後方から数人冒険者の気配はしていたので俺が一番乗りかもしれないな。
「[おめでとう!君が優勝者だ!何でも・・・とは行かないがある程度の願いを一つだけ叶えてあげよう。]」
ゲームの通知と同じタイミングで同じ内容の言葉を発したのは世界樹に腰掛けるジャージ姿のおっぱいの大きい幼女だった。
「えーと、あんたが神さまって事か?」
「そうだよ。」
ジャージ神は立ち上がりこちらに近寄ってきた。
「賞品は願いを叶えてくれる・・・か。そうだな・・・チート能力とかは駄目か?」
「漠然としているね。」
具体的に言えってことか。
「経験値1億倍・・・とか?」
「それはオススメしないよ。あっという間にレベルカンストして終わりだからね。強く成りたいのならば、強奪系とかだね。」
ジャージ神は豊満なおっぱいを腕組みで強調して教えてくれた。
思わず凝視してしまう。
「神さまが強奪スキルとか勧めて良いのか?」
「強奪スキルにもデメリットはあるからね。例えば失敗すると逆にスキルを相手に与えてしまう、とかね。強奪する時にダイスを振ってゾロ目を出さなきゃ失敗。レアスキルほどダイスの数は増える。」
「なんじゃそりゃ?!完全に地雷スキルじゃねーか!!」
そんなのよっぽど運が良くなけりゃすぐにスキルがなくなっちまうぞ?!
「でも君、運いいでしょ?宝くじも当たったし、子供の頃から当たり付きのお菓子は100%当たってたでしょ?強奪は君みたいに運がいい人にはピッタリなスキルだよ。」
背筋が冷えた。
なんで俺のこと知ってるんだ?
え?怖いんですけど?
「ありゃ?怖がらせちゃったね。ごめんごめん。ほら私神さまだから、そのくらい簡単にわかっちゃうんだよ。」
「それはゲームの設定で、現実の俺をなんで知ってるんだ?」
「んん?おかしいな?ちゃんとゲームの説明書に[異世界へ行って遊べる]って書いといたのになぁ。」
え?もしかして此処って現実の異世界なのか?
だとしたらこのゲームのリアルさが納得出来るな・・・
「もしかしてですけど・・・ここってゲームじゃなくて現実なんですか?」
思わず敬語になってしまった。
「そうだよ。ちゃんとそう言って宣伝して発売したはずなんだけど周知してなかった?」
「いやいや、そんなのゲームのキャッチコピーとしか思えませんって!」
ちょっと抜けてるなこのロリ巨乳神。
「そっか、まぁいいや。良いことを教えてくれた君には私の加護をおまけで付けてあげよう。経験値アップとスキル取得難易度低下を内包してるよ。後、地球の生活に飽きてファイブに移住したくなったら、この世界樹に触れて私を呼べば移住させてあげるよ。」
「加護!やった!・・・移住か。移住はしてみたいけど向こうで結構貯金残ってるので未練があるんです。」
「んー、ファイブの通貨に換金もしてあげるよ?持って来たい物があれば持ってきても良いし。」
そんなことも出来るのか!俺は即決で異世界移住を決めた。
*
俺はファイブで冒険者をやっている。
[双剣のヴァイス]と呼ばれるSSSランクの冒険者だ。
最近では俺を[幸運の女神に会った男]と呼ぶやつもいる。
知ってるか?幸運の女神はジャージを着ているんだぜ?
もう10日は家から出ていない。
引きこもり?いやいや、俺は引きこもり何かじゃない。
ただゲームが三度の飯より好きなだけのゲーマーだ。
ちょっと20歳の時に運良く宝くじに当たり遊んで暮らせるようになっただけのゲーマーだ。ふふん、羨ましいだろう!
そんな俺を今夢中にさせているものはVRMMORPG【WORLD・TREEHAARP】だ。
正直このゲームは凄すぎる!
今のVR技術の中で飛び抜けている。VRの他作品はまだまだ黎明期の粋を出ないのに、このWTはまるで本当に異世界へ行っているような体験を出来るのだ。
剣と魔法の世界[ファイブ]にて冒険者、商人、薬師など様々な職業に就いて、本当に異世界で生きているかのような体験ができる。
NPCもリアルで、本当の人間のように接してくれるのだ。
更にこのゲームの特徴として、プレイ中の行動をAIが記憶してログアウト中もプレイヤーがやっていたことを継続して続けてくれたりする。
そうなると放置ゲーかと思われるけど、ゲームのシステムで1ヶ月間の放置、または頻繁にAI操作に頼るとアバターが自我を持ってNPCになってしまうというのがあるのだ。これは斬新なシステムだった。BOTと呼ばれる自動操縦でアイテム集めや経験値稼ぎのAIが弾いてくれるので快適にプレイ出来る。
事情があって長期間放置しなくてはならない場合は、全員が初期装備として持っている[異世界離脱石]というアイテムを使えば良いのだ。
それを使うとアバターがファイブから居なくなるのでAI操作も無い、というわけだ。
そして俺がこのゲームを好きな理由は「プレイヤーは勇者でも英雄でもない只の一般人」というところだ。
強力なプレイヤーが世界を蹂躙するのではなく、一人の住人として異世界を生きるのだ。
そんな俺はファイブでは冒険者をやっている。
[双剣のヴァイス]と呼ばれるBランク冒険者だ。
Bランクまで上げるのに1年掛かった。いや、これでも早い方なんだぜ?
発売初日から1年半、毎日やって1年でBランク。
Aランクには王都まで行って王都のギルマスに認められなきゃならねぇ。
王都まで馬車で3週間だぜ?馬車嫌いなんだよな・・・尻が痛いんだよ。
ん?ゲームなのに痛みがあるのかだって?あるんだよ!
ちなみに馬車酔もあるぞ!だから馬車移動はAI操作がオススメだ。
ログインした瞬間に尻が痛くなるけどな!
VRマウントにそんな機能無いのに不思議だよな。
まぁAランクは暫くお預けだ、今日からゲーム内イベントが開催されるんだとさ。ゲーム発売から1年半で初めてのゲーム内イベントだぜ?参加するしかないだろ!
*
イベント内容の通知が来た。というか通知機能とかあったんだな。
UIすら無いからそんな機能無いと思っていたぜ。
[プレイヤー諸君。私はこの異世界ファイブの神である。今からイベントを開催する。発売当初から遊んでくれている諸君らには実に簡単なイベントかもしれないが豪華賞品を用意しているので是非参加して欲しい。]
へぇ、神からのイベントっていう設定なんだな。
豪華賞品はぜひともゲットしたいな!何かわかんねーけど!
[ではイベント内容を発表する。”世界樹にたどり着くこと”だ。簡単だろう?期限は今から24時間だ。頑張ってくれたまえ!]
なっ!?全然簡単じゃねーよ!!
世界樹って言ったら世界三大難所と言われている場所じゃねーか!!
むぅ・・・一応、世界樹の入り口である神獣の森へ行く転移石は家宝として保管している。あれを使えば何とか辿り着けると思う。でもなぁ・・・あれを使って手に入る賞品がショボかったら笑えねーよ・・・
うーん・・・でも神獣の森転移石は高く売れるけどこのイベントの為に手に入ったとも考えられる。俺は宝くじを当てたラッキーボーイ(ボーイと言う年でもない)だ!これは運命のめぐり合わせ!そうに違い無い!
*
テンションだけで来てしまったけど、マジ後悔。
売れば5000万メルもするアイテムをポンと使ってしまった・・・
使っちゃったもんは仕方ない賞品をゲットすることだけを考えよう!そうしよう!
神獣の森は名前の通りフェンリルが普通に居る。フェンリルはSSSランクの魔物だ。Bランクなんか瞬殺だ。まぁ死んでもアバターの復活に1日ログイン出来なくなるペナルティが有るだけで俺が本当に死ぬわけじゃ無いんだけどな。
隠密スキル鍛えていて良かったぜ!
アサシンプレイ安定だからな。隠密を必殺必中というクリティカルスキルをひたすら鍛えたからな。SSSランクの魔物ならスルー推奨だ。
スイスイ神獣の森を突き進み漸く世界樹にたどり着いた。
イベント開始から12時間が経っていた。
もう何人かクリアした奴が居るかもしれないと思ったが他の人の気配は無い。
神獣の森では遥か後方から数人冒険者の気配はしていたので俺が一番乗りかもしれないな。
「[おめでとう!君が優勝者だ!何でも・・・とは行かないがある程度の願いを一つだけ叶えてあげよう。]」
ゲームの通知と同じタイミングで同じ内容の言葉を発したのは世界樹に腰掛けるジャージ姿のおっぱいの大きい幼女だった。
「えーと、あんたが神さまって事か?」
「そうだよ。」
ジャージ神は立ち上がりこちらに近寄ってきた。
「賞品は願いを叶えてくれる・・・か。そうだな・・・チート能力とかは駄目か?」
「漠然としているね。」
具体的に言えってことか。
「経験値1億倍・・・とか?」
「それはオススメしないよ。あっという間にレベルカンストして終わりだからね。強く成りたいのならば、強奪系とかだね。」
ジャージ神は豊満なおっぱいを腕組みで強調して教えてくれた。
思わず凝視してしまう。
「神さまが強奪スキルとか勧めて良いのか?」
「強奪スキルにもデメリットはあるからね。例えば失敗すると逆にスキルを相手に与えてしまう、とかね。強奪する時にダイスを振ってゾロ目を出さなきゃ失敗。レアスキルほどダイスの数は増える。」
「なんじゃそりゃ?!完全に地雷スキルじゃねーか!!」
そんなのよっぽど運が良くなけりゃすぐにスキルがなくなっちまうぞ?!
「でも君、運いいでしょ?宝くじも当たったし、子供の頃から当たり付きのお菓子は100%当たってたでしょ?強奪は君みたいに運がいい人にはピッタリなスキルだよ。」
背筋が冷えた。
なんで俺のこと知ってるんだ?
え?怖いんですけど?
「ありゃ?怖がらせちゃったね。ごめんごめん。ほら私神さまだから、そのくらい簡単にわかっちゃうんだよ。」
「それはゲームの設定で、現実の俺をなんで知ってるんだ?」
「んん?おかしいな?ちゃんとゲームの説明書に[異世界へ行って遊べる]って書いといたのになぁ。」
え?もしかして此処って現実の異世界なのか?
だとしたらこのゲームのリアルさが納得出来るな・・・
「もしかしてですけど・・・ここってゲームじゃなくて現実なんですか?」
思わず敬語になってしまった。
「そうだよ。ちゃんとそう言って宣伝して発売したはずなんだけど周知してなかった?」
「いやいや、そんなのゲームのキャッチコピーとしか思えませんって!」
ちょっと抜けてるなこのロリ巨乳神。
「そっか、まぁいいや。良いことを教えてくれた君には私の加護をおまけで付けてあげよう。経験値アップとスキル取得難易度低下を内包してるよ。後、地球の生活に飽きてファイブに移住したくなったら、この世界樹に触れて私を呼べば移住させてあげるよ。」
「加護!やった!・・・移住か。移住はしてみたいけど向こうで結構貯金残ってるので未練があるんです。」
「んー、ファイブの通貨に換金もしてあげるよ?持って来たい物があれば持ってきても良いし。」
そんなことも出来るのか!俺は即決で異世界移住を決めた。
*
俺はファイブで冒険者をやっている。
[双剣のヴァイス]と呼ばれるSSSランクの冒険者だ。
最近では俺を[幸運の女神に会った男]と呼ぶやつもいる。
知ってるか?幸運の女神はジャージを着ているんだぜ?
0
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
キミのいないクリスマス・イヴ
須賀マサキ(まー)
ライト文芸
クリスマス・イヴをめぐる出来事を、第一部では沙樹の視点、第二部ではワタルの視点で書いてみました。
以前は独立した話として発表していましたが、改稿するにあたって一部と二部にして、一つの話にまとめました。同じハプニングに対し、二人がどのように感じたかを読み比べてみてくださいね。
☆ ☆ ☆
【第一部:キミの来ないクリスマス・イヴ】
クリスマスを直前に迎えた日、沙樹は親友から「来月結婚する」というメールを受け取った。気がつけば友人たちは次々と結婚し、独身は少数派になっている。
だが沙樹には学生時代からつきあっているワタルがいる。しかしいまだに結婚話は出てこない。このままの関係がいつまで続くのか、ときとして不安を覚える。
そんな気持ちを知ってか知らずか、仕事仲間で一番気の合う友也は、ある行動を起こす。それは沙樹の不安を増大させ、やがてワタルまで巻き込んでいく。
☆ ☆ ☆
【第二部:キミに会えないクリスマスイブ】
クリスマスを直前に迎えたある日のこと。ワタルは恋人の沙樹に、仕事仲間であるDJトミーに高級レストランに連れていかれたと聞かされた。仕事の打ち合わせだと誘われたらしいが、どこまで信じていいのか解らない。
というのもワタルは、トミーが沙樹を好きになっていることに気づいているからだ。
仕事の関係で会いたくても会えないワタルと、近くにいられるトミー。沙樹は友情以上の感情を抱いていないというが、ワタルは気が気でない。
そんなときワタルは、トミーにある挑戦状をつきつけられる……。
☆ ☆ ☆
縦書き表示推奨のため、余分な改行は入れていません。専用アプリを使ってお読みいください。
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
これで最後ですから覚悟してくださいませ、旦那様!
矢野りと
恋愛
『離縁しましょう、旦那様』
『なぜいきなりそんな事を言うんだっ!今まで上手くやっていたのに、』
『違いますよ、私が我慢していただけですから』
私は愛する夫にさらりと離縁を申し出る。目を見開き固まっている夫にとっては青天の霹靂だったに違いない。
良き妻であろうとしてずっと我慢していた。急な仕事という遊びも、騎士の妻なら笑って見過ごすことも必要だと周囲から言われていたから。それに悔しいけれど愛しているからこそ……見ないふりをしていた。
でも、時代は変わりつつある。もう妻だけが耐え忍ぶ時代はいつか終わるだろう。
だから、私は未来のために動くことを決めた。
……愛しているからこそ変わって欲しい。
妻を心から愛しているのに悪さをしてしまった夫と、ある日突然に最終通告を突きつける妻のお話です。
※この作品の設定・世界観は架空のものです。
※話の内容が無理だなと思ったらご自衛のほどよろしくお願い致します。
※ネタバレ配慮は連載中のみ。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
子育てゲーだと思ってプレイしていたBLゲー世界に転生してしまったおっさんの話
野良猫のらん
BL
『魔導学園教師の子育てダイアリィ』、略して"まどアリィ"。
本来BLゲームであるそれを子育てゲームだと勘違いしたまま死んでしまったおっさん蘭堂健治は、まどアリィの世界に転生させられる。
異様に局所的なやり込みによりパラメーターMAXの完璧人間な息子や、すでに全員が好感度最大の攻略対象(もちろん全員男)を無意識にタラシこみおっさんのハーレム(?)人生がスタートする……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる