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7章 姫のお茶会編
悪の組織 進軍
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魔神ジャバは、住処であるダンジョンで生まれた。
ジャバは生まれた当初は只のコボルトであった。
(コボルトとは二足歩行の犬の魔物)
しかし身体はコボルトだが魂は違っていた。
別世界の魂、つまりは「異世界転生」した存在であった。
ジャバは前世での「ゲーム」の知識をいかしダンジョン内の魔物を倒し力を付けていった。
彼以外の魔物は飢えを満たすために他の魔物を狩るが、彼は強くなるために戦った。
彼は最弱のゴブリンから始まり、20年にも及ぶダンジョン生活の末、最終的にはフロアボスと呼ばれる上位の魔物まで倒せるようになった。
ダンジョンマスターになる頃には、進化に進化を重ね人狼系最上位である神狼人になっていた。
□
ジャバはダンジョンマスターになるまでの生活を思い返していた。
今まさに魔神軍が世界に進軍する時が来たタイミングだったので自らの人生?を思い返していたのだ。
「我が配下達よ、時は来た!人類の大陸を我が物とするのだ!!進軍開始!!」
ジャバの掛け声と供に総勢100万の魔物の軍隊が動き出す。
ダンジョンから這い出る魔物達は島の北を目指して進軍する、人類の支配する大陸のあるの方角だ。
海辺まで来ると、巨大なジンベイザメの様な魔物に多くの魔物が乗り込んでいく。
更に巨大な鷹の魔物は次々と小さな魔物を乗せ飛び立っていく。
□
魔神ジャバは前世ストラテジーゲームが好きだった。
ストラテジーゲームとは所謂「国取り」とか「陣取りゲーム」のようなものだ。
大雑把に説明すると、兵を増やして他国の陣地を取り、最終的には天下を取ると言った感じだ。
只今回の進軍はゲームと違い、リアルタイムで戦況がわからない為、ジャバはダンジョンで戦果の報告をソワソワしながら待つしかなかった。
送った軍隊が忽然と姿を消していることなどこの時は知りもしなかったのだ。
□
進軍させてから一ヶ月が経った。未だに連絡が来ない。
戦況が変わったり、拠点を落としたら逐一報告の使いを出せと口を酸っぱくしていたのだが、まだ人類軍と接敵していないのだろうか?
いや、オウルの計算では片道、遅くとも1週間で着くはずだ。
ダンジョンに今いるのは軍に入れられないほど弱い魔物とジャバとオウルだけだった。
様子を見に行かせたいが、総大将である自分が行くわけにもいかず、オウルは戦闘はからっきしだ。
残った魔物も知能が低すぎて言うことを聞かん。なので待つしか無かった。
そんな時ダンジョンに進入者が現れた。
ジャバは生まれた当初は只のコボルトであった。
(コボルトとは二足歩行の犬の魔物)
しかし身体はコボルトだが魂は違っていた。
別世界の魂、つまりは「異世界転生」した存在であった。
ジャバは前世での「ゲーム」の知識をいかしダンジョン内の魔物を倒し力を付けていった。
彼以外の魔物は飢えを満たすために他の魔物を狩るが、彼は強くなるために戦った。
彼は最弱のゴブリンから始まり、20年にも及ぶダンジョン生活の末、最終的にはフロアボスと呼ばれる上位の魔物まで倒せるようになった。
ダンジョンマスターになる頃には、進化に進化を重ね人狼系最上位である神狼人になっていた。
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ジャバはダンジョンマスターになるまでの生活を思い返していた。
今まさに魔神軍が世界に進軍する時が来たタイミングだったので自らの人生?を思い返していたのだ。
「我が配下達よ、時は来た!人類の大陸を我が物とするのだ!!進軍開始!!」
ジャバの掛け声と供に総勢100万の魔物の軍隊が動き出す。
ダンジョンから這い出る魔物達は島の北を目指して進軍する、人類の支配する大陸のあるの方角だ。
海辺まで来ると、巨大なジンベイザメの様な魔物に多くの魔物が乗り込んでいく。
更に巨大な鷹の魔物は次々と小さな魔物を乗せ飛び立っていく。
□
魔神ジャバは前世ストラテジーゲームが好きだった。
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大雑把に説明すると、兵を増やして他国の陣地を取り、最終的には天下を取ると言った感じだ。
只今回の進軍はゲームと違い、リアルタイムで戦況がわからない為、ジャバはダンジョンで戦果の報告をソワソワしながら待つしかなかった。
送った軍隊が忽然と姿を消していることなどこの時は知りもしなかったのだ。
□
進軍させてから一ヶ月が経った。未だに連絡が来ない。
戦況が変わったり、拠点を落としたら逐一報告の使いを出せと口を酸っぱくしていたのだが、まだ人類軍と接敵していないのだろうか?
いや、オウルの計算では片道、遅くとも1週間で着くはずだ。
ダンジョンに今いるのは軍に入れられないほど弱い魔物とジャバとオウルだけだった。
様子を見に行かせたいが、総大将である自分が行くわけにもいかず、オウルは戦闘はからっきしだ。
残った魔物も知能が低すぎて言うことを聞かん。なので待つしか無かった。
そんな時ダンジョンに進入者が現れた。
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