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5章 コトナとコトノ編

勇者の旅 その28

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次の裁判はなんとステラが被告です!

原告はカジノオーナーです。
内容はイカサマをしたという事ですが、ステラは実力だと言っているです。

弁護士は「オーナーに賄賂を貰ったので有罪にするようにします!」と堂々と宣言し衛兵に連れていかれたです。バカですね~

賄賂の件が明らかになり一気に立場が悪くなるカジノオーナー、これはコトノが手を貸さなくても大丈夫そうです。

裁判官がどういったイカサマをしたのか、証拠はあるのかオーナーに問いかけます。

オーナーは「絶対に当たらないスロットや磁石でコントロールしているルーレットを当てたのだからイカサマだ!!」と言い放ったです。

カジノオーナーも衛兵に連れていかれたです。衛兵さんお仕事増えて大変ですね!

訴えた側が逮捕されたので裁判は無かったことになったです。
裁判所から出たステラをお出迎えしたです。

「あ、やっぱりコトノが何かしたんだ!おかしいと思ったよあの裁判!ドッキリ?ドッキリなの?!」
ステラは裁判にかけられた事自体がドッキリだと思っているようです。

「違うです、昨日から裁判所を嘘がつけなくなるようにして観察してたらステラが来たです。」

「そうなんだ、あのカジノオーナー一番高い景品取られるのが嫌で訴えたんだね!メダル全部没収されたんだよ?!ムカつく!!」

「オーナーが逮捕されたのでもうすぐカジノ閉店するかもです!今すぐ行って稼いで景品ゲットするです!時間が無いのでイカサマも前向きに行っていきましょう!」

ステラの手を取りすぐさまカジノへ転移しメダルを一枚購入し、増殖させたです!

「偽造じゃん!」

ステラの言う事は気にせず景品所へ行くです。

受付のお姉さんは顔が引きつっていたですが、景品を高い順に交換出来るだけ交換したです。

一番高い景品は「神龍の鱗」というアイテムでしたが偽物でした。
ウロコではなく大きな二枚貝の一枚でした。

受付のお姉さんに軽く威圧をかけて「これ本当に神龍の鱗です?大きな貝殻じゃなくて?」と優しく聴いたら「オーナーに神龍の鱗だって事にすれば客が増えるから嘘をつき通せと言われた」と涙でぐしょぐしょになりながら教えてくれたです。
他のカジノスタッフにも同じように優しく聞いてみると「絶対貝殻を取らせないようにしろと命令されている」とか「稼ぎすぎた客は闇討ちをしろと命令された」とか「場合によっては闇ギルドに依頼しろと命令された」などなど聴けたです。

衛兵さんに逮捕者(カジノスタッフ)のおかわりを持っていくです!
きっと泣いて喜んでくれるです!
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