上 下
131 / 280
5章 コトナとコトノ編

勇者の旅 その19

しおりを挟む
トージはテイムしたハーピー達に「あすか」「ゆかり」「ゆい」等、日本の女性名を付けているです。12匹も居るので覚えるのが大変です。

ガルーダのぴーちゃんもハーピー達と仲良くなったようで、ぴーぴーキュイキュイ会話しているみたいです。

10階層はゴーストタウンです。
タウンと言うか王都ですね。
10階層からはギルド情報は無いです、9階層から10階層に降りる階段は、あのワイバーンの山の頂上にあるです。
流石にSランク冒険者でも単身であのワイバーンの巣を攻略は無理みたいですね。

人や魔物の気配もなく、採取できる資源も無さそうです。ただこの廃王都は迷路になっているようです。

ふむふむ、なるほどコトノにかかればこんな迷路瞬時に脳内マップに描写されるですよ!
罠がかなりの数あるですね。
それと宝箱、その宝箱も半分以上が罠です。
この階層は探索を楽しむ所みたいです。

なかなか面白いです、謎解きとかもあって、宝箱から入手したアイテムを使ったり、パーツを組み合わせて鍵になったり、まるでバイオ○ザードみたいです。

これでゾンビと銃があれば最高ですが、あるのは罠と謎解きですね。

「いや、これ後で絶対ゾンビ出るだろ?」
とトージも手を銃を構える様にしてるです。

「このダンジョンクリアしたら、ゾンビと銃を出してって頼もうかな?」
ステラもこの中途半端なバイ○ハザードにモヤモヤしているです。

謎解きする事1時間、やっと全てマップを踏破したです。
次の階層への階段も見つけて、やり逃しが無いことを確認して階段を降りたです。



「おめでとうございます!分身体様とそのご友人様。あなた方は当ダンジョン初踏破者でございます。こちらが初踏破記念の品でございます。」
担当天使さんが差し出した物は綺麗な宝玉だったです。

「このオーブを7つ集めると何でも願いが叶うとか、叶わないとか。そしてオーブはダンジョンが地下にあるタイプの王都、そのダンジョンを攻略すると得られます。」

「「ドラゴン○ールか!!!」」
ステラとトージが揃って突っ込んだです。

あれはたしかコトナが面白半分で作ったヤツです。
7つ集めると巨大なタツノオトシゴが現れて、を叶えてくれるです。
ドラゴ○ポールも結構叶えられない事あったです。そんなものなのです。

ほとんどのダンジョンが未クリアなのはダンジョンが難しい過ぎると言うわけでは無いです。
簡単にクリア出来ないように、鍛え抜いた人ならクリア出来るようになってるです。

この世界の冒険者は神や天使達が予想しているより弱いです。
実はキチンとジョブを選びスキルを覚え武器や防具を揃えてパーティを組めばダンジョンクリアは可能なのですが。

複数のジョブを満遍なく鍛え器用貧乏になり(総ジョブレベルの上限が150)、スキルも攻撃一辺倒で、武器は消耗品なので安物を選び、取り分が減るからとパーティは2、3人。

転生者以外でいい線行っているのはコトノが見た限りではSランクのケンゴウさんくらいですね。
あのレベルが10人集まればこのダンジョンもクリア出来るです。

ちなみに総ジョブレベル上限もとあるダンジョンをクリアする事で上限解放されるですよ。上限解放者にはハードモードも用意されているです。
今のところ誰もその領域に到達出来てないですが。



「なぁ馬車内の俺の部屋もう少し広く出来ないか?ハーピー達と一緒に暮らせるようにしたいんだ。」
ダンジョンをクリアし地上の王都に戻って来た所トージからそうお願いして来たです。

「出来るですよ。馬車に戻り次第やるです。」

ちなみにハーピー達とぴーちゃんはワンニャンテイム牧場に送ったです。王都で魔物を大量に引き連れるのは悪目立ちするです。

馬車内を空間魔法で更に広げてハーピー達が全員暮らせるようにしたです。
ついでに防音もつけてくれと言われたので付けたです。
防音付けると呼び出しがしにくくなるので、各部屋に通話の魔導具もセットしたです。

次のダンジョンを目指す途中にハーピーの卵を調理することになったですが、解析すると有精卵でトージとハーピーのあすかとの子供だとわかって慌てて調理をやめてみんなに説明したです。

トージの部屋にはハーピーの卵がゴロゴロ落ちていて、殆どの卵が有精卵だったです。
トージが一気に20人の子供が出来たです。
孵化するのに後半年はかかるみたいですけどね。

トージは只々困惑してたです。
半年後には20人の子供たちのパパさんなのでしっかりして欲しいですね!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

茶番には付き合っていられません

わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。 婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。 これではまるで私の方が邪魔者だ。 苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。 どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。 彼が何をしたいのかさっぱり分からない。 もうこんな茶番に付き合っていられない。 そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

キミのいないクリスマス・イヴ

須賀マサキ(まー)
ライト文芸
クリスマス・イヴをめぐる出来事を、第一部では沙樹の視点、第二部ではワタルの視点で書いてみました。 以前は独立した話として発表していましたが、改稿するにあたって一部と二部にして、一つの話にまとめました。同じハプニングに対し、二人がどのように感じたかを読み比べてみてくださいね。   ☆  ☆  ☆ 【第一部:キミの来ないクリスマス・イヴ】 クリスマスを直前に迎えた日、沙樹は親友から「来月結婚する」というメールを受け取った。気がつけば友人たちは次々と結婚し、独身は少数派になっている。 だが沙樹には学生時代からつきあっているワタルがいる。しかしいまだに結婚話は出てこない。このままの関係がいつまで続くのか、ときとして不安を覚える。 そんな気持ちを知ってか知らずか、仕事仲間で一番気の合う友也は、ある行動を起こす。それは沙樹の不安を増大させ、やがてワタルまで巻き込んでいく。   ☆  ☆  ☆ 【第二部:キミに会えないクリスマスイブ】 クリスマスを直前に迎えたある日のこと。ワタルは恋人の沙樹に、仕事仲間であるDJトミーに高級レストランに連れていかれたと聞かされた。仕事の打ち合わせだと誘われたらしいが、どこまで信じていいのか解らない。 というのもワタルは、トミーが沙樹を好きになっていることに気づいているからだ。 仕事の関係で会いたくても会えないワタルと、近くにいられるトミー。沙樹は友情以上の感情を抱いていないというが、ワタルは気が気でない。 そんなときワタルは、トミーにある挑戦状をつきつけられる……。   ☆  ☆  ☆ 縦書き表示推奨のため、余分な改行は入れていません。専用アプリを使ってお読みいください。

よくある婚約破棄なので

おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。 その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。 言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。 「よくある婚約破棄なので」 ・すれ違う二人をめぐる短い話 ・前編は各自の証言になります ・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド ・全25話完結

これで最後ですから覚悟してくださいませ、旦那様!

矢野りと
恋愛
『離縁しましょう、旦那様』 『なぜいきなりそんな事を言うんだっ!今まで上手くやっていたのに、』 『違いますよ、私が我慢していただけですから』 私は愛する夫にさらりと離縁を申し出る。目を見開き固まっている夫にとっては青天の霹靂だったに違いない。 良き妻であろうとしてずっと我慢していた。急な仕事という遊びも、騎士の妻なら笑って見過ごすことも必要だと周囲から言われていたから。それに悔しいけれど愛しているからこそ……見ないふりをしていた。 でも、時代は変わりつつある。もう妻だけが耐え忍ぶ時代はいつか終わるだろう。 だから、私は未来のために動くことを決めた。 ……愛しているからこそ変わって欲しい。 妻を心から愛しているのに悪さをしてしまった夫と、ある日突然に最終通告を突きつける妻のお話です。 ※この作品の設定・世界観は架空のものです。 ※話の内容が無理だなと思ったらご自衛のほどよろしくお願い致します。 ※ネタバレ配慮は連載中のみ。

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

子育てゲーだと思ってプレイしていたBLゲー世界に転生してしまったおっさんの話

野良猫のらん
BL
『魔導学園教師の子育てダイアリィ』、略して"まどアリィ"。 本来BLゲームであるそれを子育てゲームだと勘違いしたまま死んでしまったおっさん蘭堂健治は、まどアリィの世界に転生させられる。 異様に局所的なやり込みによりパラメーターMAXの完璧人間な息子や、すでに全員が好感度最大の攻略対象(もちろん全員男)を無意識にタラシこみおっさんのハーレム(?)人生がスタートする……!

処理中です...