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4章 色々な転生者達

勇者の旅 その5

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コトノ達の2回目のダイスはイムリンに任せたです。

イムリンはダイスを包み込むと「ぺっ!」というまるで唾を吐くような音とともにダイスを上に吐き出したです。

ダイスの目はまたしても6です。

転移した先のマス目にはまたウィンドウが現れ「魔法剣 炎剣GET」と出てたです。

ちなみに魔法剣とは、各属性魔法を纏う剣の事です。
魔剣はそれ以外の魔法やスキルなどがついた物を指すです。

「魔法剣か、幸先いいね!魔法剣は大当たりだよ!」

このダンジョンでGETできるアイテムは当たり外れがあるらしく、今までダンジョンから出たアイテムの数々を纏めたカタログがあり、魔法剣は大当たりに入る、とステラが言ったです。

イムリンは炎剣をステラに差し出したです。
ステラはそれを受け取ったです。

コトノは剣を使わないのでステラが使うべきなのです。イムリンは主人の考えがわかる賢いスライムです!

そして三投目はコトノです。

「6・・・また6です!」

転移先のマスでは「真実のメガネ」をGETしました。
このメガネを掛けると相手の嘘を見破れる魔導具みたいです。

コトノに嘘は通用しないのでステラにあげるです!

ステラは「メガネっ娘も悪くないね」と言ってたです。よくわからないけど気に入ったみたいです。

次のダイスをステラが振りまた6が出て転移した先に多分コトノ達と同じタイミングで来た冒険者がいたです。

「うおっ!びっくりしたー!・・・そうだよなぁ、これだけ居たら同じマスに止まる事もあるよな。」

同時に来た冒険者は20歳くらいの男性で、皮の鎧に盾、剣と冒険者らしい格好をしているです。
顔は平凡な日本人顔で黒髪黒目、まぁ転生者なのです。

「ステラ、この人転生者なのです!」

「うん、見たまんまだね。」

『スラァ』

「え?転生者だと分かるって事は君達もそうなのか?」

ステラが男性と話している間にこのマスのウィンドウに「50,000スペードGET」と出てたです。

イムリンはスペード銀貨50枚を25枚に分けてコトノと男性にそれぞれ渡したです。

「コトノ!トージをパーティーに入れることにしたけどいいよね?」
男性はトージという名前だったです。

ステラが気に入ったなら問題ないです。
コトノが頷くとステラは「よろしく!」とトージと握手をしたです。

ステラは見た目は美幼女だけど、中身が完全に男の子なので残念なのです。
トージも同性の友達のようなステラに少し戸惑ってるです。

ステラの前世が男の子だと分かると腑に落ちたようで納得したけど、中身も女の子らしくしないと勿体ないとコトノと同じ事を思ったようです。

ステラも今までなんの意識もせずにいたので「そうだよな、よく考えたら勿体ないな。よし、私の理想の愛され幼女を演じてやるぜ!いや、演じちゃうよ!」と意識を改めるようです。



その後コトノ達は6を出し続けゴールについてしまったです。

「ようこそ、お待ちしておりました創造神様。」

ゴールに居たのはひとりの天使だったです。

「実は創造神様に来てもらうためにダイスに少々細工をさせていただきました。このダンジョンは6を出し続けないとゴール出来ない仕様で、運を試すダンジョンなのですよ。それとその転生者と合流させたのも私ですね。」

なるほど、道理で6しか出ないと思ったです。

「えっと、それでゴールさせた理由は何なの?」
ステラが聴くと

「創造神様が会いに来てくださるなんて我ら天使にとっては名誉な事ですよ!他の天使に自慢出来ます!!」

(私や私の分身体がダンジョンに挑戦しても贔屓しないように通達しておくよ。やったら罰ゲームね、今回は通達前だから不問にするけどね。)

「す、すみませんでした創造神様!今後は一切やりません!!」
どうやらコトナの声は天使にも聞こえたようです。

今の声は全天使に伝えたようで、何人かの天使が転移して来て、やらかし天使を笑いに来たようです。

「やーい創造神様に怒られてやんの!ププッ!」
「ざまぁ」
「欲深天使」

「うるさいわね!貴女達が同じ立場ならやるでしょ?」

「やるわ!」
「やるわね!」
「やる!」

「ほらぁ!」

4人の天使達はあははは、と笑い出した。
どうやら仲良し4人組のようです。

「はっ!創造神様がいるのに騒いでしまったわ!すみませんでした創造神様!」
やらかし天使はコトノに頭を下げ、他の天使も同じように頭を下げたです。

「問題ないです。所でダンジョンの初踏破記念にアイテムがあるはずです。」

「あ、はい!あります!こちらがそのアイテムです。」

やらかし天使が取り出したのは一枚のパンツだったです。なぜパンツです?

「こちらは創造神コトナ様の愛用のパンツ・・・のレプリカです。純白の生地にピンク色の猫模様が描かれたとても可愛らしいパンツとなっております。」

(こら!なんで私のパンツのレプリカなんか作ってるんだ!と言うか何時見たんだ!)

「ひぃっ!すみません!でも他のダンジョンにはコトナ様のブラや靴下なんかのレプリカがあるんですよ?お作りになられたのは世界樹神ミドリ様ですぅ!」

(むむっ、ミドリか・・・ミドリには怒れないんだよね、色々助けられてるし。とりあえず私の衣服のレプリカは廃止します!そんなのが人の世に出たら困るからね!)

「そ、それじゃあ私達天使が身につけるのはお許し下さい!コトナ様が着た服を身につけるのは天使達の楽しみのひとつなのです!例えばコトナ様の学園出来ていた制服とかですね・・・」

(同じデザインの服を着ることは自由だよ、私が付けてる下着だよって世間に知られるのが嫌なだけだからね。)

コトノは2人の話を聴きながら受け取った下着をみょんみょん伸び縮みさせてたら、トージに「気になるからしまってくれ」と言われたです。

コトノがスカートならパンツを足首まではいて「脱ぎたて!」というギャグが出来るですが、ジャージなので残念ながら出来ないです。
(やるな!)
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