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3章 コトナ、未来の学園とアバター冒険者編

学園祭

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学園祭が始まった。

開始時間は夕方、少し早いが立食パーティー形式なので皆ちょこちょこ食べている。
交流がメインなのでガツガツ食べる人は居ない。

1時間ほど歓談した後ダンスの時間になる。
オーケストラみたいに沢山の人が楽器を演奏している。

音楽は専門外なのでよくわからないが、なんだか壮大な音楽だ。

音楽はピアニカ、リコーダーが壊滅的に出来なかったので諦めたのだ。
口笛も吹けない。
音楽の先生から息の使い方が下手だと言われたが意味がわからなかった。
リコーダーは指が届かないし。


音楽に合わせて男女が踊り出す。
踊る順番は王族からはじまり、公爵、侯爵と続いていく。

授業でダンスをやっている事もあって皆淀みなく踊っている。

私は相手が居ないので飲み物と軽食とデザートをトレーに乗せ邪魔にならない場所で魔力製の椅子と机を使い寛ぐ。

魔力で作った椅子と机は単純に魔力を固定いているだけなので解除すれば私に戻ってくるので実質消費無しで使えるから便利だ。
【創造】で豪華な家具を出したら売ってくれとか言われかねないからね!

「コトナ、それ威圧感がとんでもない事になってるんだけど・・・魔力の濃度が高いから多分魔力視無くても見えるわよ」

花子が何か言っているが気にしない。
作ってから「あれ?これ凄い目立つぞ?」とか思ってないよ。
・・・恥ずかしさから無意識に少し威圧が込められてたかもしれない。

ちなみに花子は王子の1人と踊っていた。

あ、ラブリーちゃんが踊り出した。
相手は取り巻きだった1人の青年だ、お互い顔を赤くして初々しい。

その他元取り巻き達も遠目から見守っている。よく揉めなかったな。

暫くラブリーちゃんのダンスを眺めていると数名の男子が私の周りでウロウロしている事に気づいた。なにしてんの?

「あれほどの魔力持ち!是非ウチの家系に迎え入れたい!」
「俺も父上から絶対手に入れろと言われているんだ貴公らには譲れんよ!」
「貴様らここは王族である私に譲りたまえ!彼女の魔力は王族に迎えるべきだ!」
「貴方は王位継承権最下位じゃないですか!」
「貴様言ってはならん事を!!」

なにしてんの?(2回目)

「これだけの魔力持ちなのを見せびらかして更にフリーなんだから男が群がるわよね・・・魔力が強すぎて近づけないみたいだけど」

ダンスも終わりちらほらと帰る人が出始めたので私も帰る事にする。

椅子と机を消し真っ直ぐ出口に向かう。

周りにいた男子達もついて来ようとしたのでズボンと床を魔力でくっつけた。
勢いよくズボンがずり下がり淑女達の悲鳴が響き渡る中私は会場を後にするのだった。



風邪引いて寝ていたので少し投稿が遅れました。
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