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3章 コトナ、未来の学園とアバター冒険者編

ダンスの授業、相手の名前は覚えていない(覚える気が無い)

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私達がいる学園は休みは日曜日でそれ以外の日は礼儀作法、ダンス、馬術、お茶会、座学をそれぞれ1日一科目だけやる。
宿題とかは無い。

ちなみに私が好きな授業は馬術だ、前世では子供の頃に親に連れていかれた競馬場で乗ったポニーくらいだったので、本格的に馬に乗るのは楽しい。

ただ女子はドレスっぽい制服なので横乗りしないといけない。
馬術用の服っていうのが無いんだよね。
服飾関係もやっとけばよかったなー

今度作ろう。


今日は土曜日、明日は世界樹大陸に花子と遊びに行く予定だ。

今受けている授業はダンス、前世では全くやった事がないけど意外と出来た。

ダンスの授業は他のクラスとも合同でやるから名前も知らない男子からよくダンス相手に誘われる。
特に声をかけてくるのが今ダンスをしている相手、名前はなんていったかな・・・サーチェスだったかターチェスだったか。

「ダンスのお相手ありがとうございますコトナ嬢!またこの僕、公爵家三男アーチェス・モーモンと踊って下さいね!」

そうだアーチェス君だ、毎回自分の名前を必ず言ってるんだけどなんかすぐ忘れちゃうんだよね。どうでもいい事は瞬時に忘れちゃうからな・・・

「はいはい、次の相手が待ってるからね。」

「次は俺だ、よろしくコトナ嬢。」

次の相手もよく見る顔だ、名前は・・・何処かの次男だったはずだから次郎君でいいや。

「コトナ嬢は公爵家当主だったな、やはり婿を取る予定なんだろう?なら俺を選ぶと良い、俺は公爵家次男だ、領地運営も学んでいるからな!考えておいてくれ。」

なるほど、コイツらは私が目的じゃなくて公爵家当主になりたいから近づいて来たのか。
めんどいな。
仕方ないな・・・

「貴方、婚約者がいるでしょう?伯爵家の御令嬢の。それに・・・貴方の父親は貴方を嫡男にしようとしているよ。だけど婚約者をほっといて他の女性に声をかけてる事を知ったら取り消されちゃうかもね。」

そう教えてあげると目を見開いてダンスの足が止まる。

「え・・・本当に?いやでも確かに兄上は女癖が悪くて父上に怒られている・・・俺が女性関係のトラブルが無ければ俺が選ばれてもおかしくはない・・・」


どうやら次郎君は思考の海に沈んだようなので私は壁際の休憩所へ移動した。



「はー疲れたー!イケメンとのダンスは楽しいけど重労働ね!」
花子が私のいる休憩所へ来た。

「ずっと中腰しなきゃいけないやつもあるからね、あれは普通の人には辛いと思うよ」

「コトナは平気なの?私死にそうになったんだけど。」
腰を摩りながら腰を曲げる花子。

「私は男子との身長差があり過ぎるから重力魔法で浮いてるんだよ、だからみんなが中腰になる所くらいしか足地面に着いてないよ。」

普通にダンスをしたら男子の腰が悲鳴を上げると思う。

「じゅ、重力魔法!空飛べるんだ!教えてよ!」
仮に教えても花子の得意属性は聖属性だから難しそうだな、教えないけど。

「重力魔法と時魔法は危険だから教えないよ。重力魔法は失敗したらブラックホール出来るし、時魔法は下手したら時間の概念が消滅する。まぁ教えても使えないんだよ。仮にこの世界の住人が自力で開発しても使えないようにセーフティも掛けてあるからね。」

「え、怖っ!コトナは暴走させないでよ?私まだ死にたくないからね!!」

私ならブラックホールも時間概念の消失でも直せるから問題ない。

ブラックホールは隔離しちゃえばいいし、時間は【創造】で新しく作ればいいのだ。




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