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3章 コトナ、未来の学園とアバター冒険者編
入学初日
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※今回は未来(15年と10ヶ月後)のコトナが花子と学園へ通う話の導入になるので説明が多いです。
♤
ハート大陸の王都ピンクポリスにある大きな学園、王立ハート学園。
そこが私と花子が通う学園だ。
花子が公爵令嬢なので、私も公爵家にした。家族がいないので当主だ。
世界樹が身分を作って世界に認識させたのだ。
世界樹はこの世界を管理、改竄が出来る。
例えば、「新たな人種が増えたのを、元から居たものとして認識させる」とかが出来る。
滅多にやらないが、今回は私に関する事なので世界樹のミドリがノリノリでやってくれた。
通学は魔導バスがあるのでそれを使う。
制服があるのでドレスを着なくて良いのはありがたい。
あんな着にくいものを毎日とか無理。
入学初日、新入生は学園の中庭っぽいところに集められ誰がどのクラスか発表されクラス分けされていく。
私はSクラスだった。
クラス分けは入学テストの結果が良い順にS・A・B・C・D・Eに分けられる。
入学テストは筆記・戦闘・魔力測定がある。
筆記は満点だった。戦闘も試験管を降参させた。魔力測定は限界値超えて壊れるギリギリで止めた。もう少しで弾けるところだった危ないなぁ。
後で私の魔力値でも余裕で量れる魔像具に内緒で取り替えておいた。
上限100京くらいにしとけば大丈夫でしょう。
花子は筆記はまぁまぁ。戦闘・・・駄目。魔力量は2番めに多かった。私を除外すれば1番だ。
あと聖女ジョブのアピールしたことでギリSクラスに入れたようだ。
クラス分けの後は入学式、こっちの世界でも校長・・・学園長の話は長い。
話の合間合間にオヤジギャグを挟むのを止めてくれないかな。
☆
長い入学式が終わり各々自分たちの教室に向かった。
1年Sクラスは校舎の6階、上位クラス程上の階なのだ。
これは学園でのカーストにも関わるもので、王族でも下のクラスなら扱いは下になるし、王侯貴族の嫡男や継承権の順位もクラスで判断されるくらい重要だ。
もちろんずっと同じクラスにいられるかは本人の実力しだいだ、Sクラスになったからと油断しているとすぐに追い越され降格することになる。
弱肉強食な世界だ。思いの外ドロドロした学園生活になりそうだね君たち。(他人事)
6階にはテレポーターで上がる、学生証も魔道具でランクまでの階層しか行けない仕組みになっている。
6階の1年の教室に行くとすでに8割くらいの生徒が席についていた。
「神s・・・じゃなかった。コトナ、ここにしましょう」
花子が廊下側に二人分席が空いている所を見つけた。ソコ以外だと後ろしか空いていない。私の身長の問題で一番うしろだと前の人の背中しか見えなくなるのだ。
日本の学校だと一番後ろって人気ある席だと思うけど、この学園は成績次第で降格されるのだ、だから前の席ほど人気がある。
ざっとクラスメイトを眺める。
王族が5人、上位貴族17人、下位貴族8人の全部で30人だ。
平民は居ない。
同じ王都にある冒険者学校・従者学校・魔術学園などは平民が多い学校だ。
ハート学園に落ちた貴族も通ってたりする。
おっと教師が来たようだ。
「私が1年Sクラスを受け持つクール・ツンドラ公爵です。」
クラスのみんながザワツキだした、なんだろう?
かなりイケメンな青年だ。
薄い水色の長髪に切れ長の紫色の眼、背が高く、声は耳心地のよう重低音。
花子の趣味がわからないけど、この先生もターゲットに入りそうである。
ひそひそ「ツンドラ公爵様は現国王陛下の弟、王弟様なのよ。王子達でも権力を振りかざせない、というか振りかざしたら王族内の序列が下げられるから出来ないわ」
と、花子が教えてくれた。なるほど、この学園は実力主義だけど権力を振りかざせば覆せると考える馬鹿な王族の子供が居ないとも限らないからね。
「では皆さんに自己紹介してもらいましょうか」
ツンドラ先生が自己紹介を促し窓際の前から順に自己紹介が始まったのだった。
※学園編はイケメンパラダイスにウハウハする花子をコトナが眺めるという予定でしたが、なぜかこうなりました。なんとか花子の恋愛に修正したいと思います。
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ハート大陸の王都ピンクポリスにある大きな学園、王立ハート学園。
そこが私と花子が通う学園だ。
花子が公爵令嬢なので、私も公爵家にした。家族がいないので当主だ。
世界樹が身分を作って世界に認識させたのだ。
世界樹はこの世界を管理、改竄が出来る。
例えば、「新たな人種が増えたのを、元から居たものとして認識させる」とかが出来る。
滅多にやらないが、今回は私に関する事なので世界樹のミドリがノリノリでやってくれた。
通学は魔導バスがあるのでそれを使う。
制服があるのでドレスを着なくて良いのはありがたい。
あんな着にくいものを毎日とか無理。
入学初日、新入生は学園の中庭っぽいところに集められ誰がどのクラスか発表されクラス分けされていく。
私はSクラスだった。
クラス分けは入学テストの結果が良い順にS・A・B・C・D・Eに分けられる。
入学テストは筆記・戦闘・魔力測定がある。
筆記は満点だった。戦闘も試験管を降参させた。魔力測定は限界値超えて壊れるギリギリで止めた。もう少しで弾けるところだった危ないなぁ。
後で私の魔力値でも余裕で量れる魔像具に内緒で取り替えておいた。
上限100京くらいにしとけば大丈夫でしょう。
花子は筆記はまぁまぁ。戦闘・・・駄目。魔力量は2番めに多かった。私を除外すれば1番だ。
あと聖女ジョブのアピールしたことでギリSクラスに入れたようだ。
クラス分けの後は入学式、こっちの世界でも校長・・・学園長の話は長い。
話の合間合間にオヤジギャグを挟むのを止めてくれないかな。
☆
長い入学式が終わり各々自分たちの教室に向かった。
1年Sクラスは校舎の6階、上位クラス程上の階なのだ。
これは学園でのカーストにも関わるもので、王族でも下のクラスなら扱いは下になるし、王侯貴族の嫡男や継承権の順位もクラスで判断されるくらい重要だ。
もちろんずっと同じクラスにいられるかは本人の実力しだいだ、Sクラスになったからと油断しているとすぐに追い越され降格することになる。
弱肉強食な世界だ。思いの外ドロドロした学園生活になりそうだね君たち。(他人事)
6階にはテレポーターで上がる、学生証も魔道具でランクまでの階層しか行けない仕組みになっている。
6階の1年の教室に行くとすでに8割くらいの生徒が席についていた。
「神s・・・じゃなかった。コトナ、ここにしましょう」
花子が廊下側に二人分席が空いている所を見つけた。ソコ以外だと後ろしか空いていない。私の身長の問題で一番うしろだと前の人の背中しか見えなくなるのだ。
日本の学校だと一番後ろって人気ある席だと思うけど、この学園は成績次第で降格されるのだ、だから前の席ほど人気がある。
ざっとクラスメイトを眺める。
王族が5人、上位貴族17人、下位貴族8人の全部で30人だ。
平民は居ない。
同じ王都にある冒険者学校・従者学校・魔術学園などは平民が多い学校だ。
ハート学園に落ちた貴族も通ってたりする。
おっと教師が来たようだ。
「私が1年Sクラスを受け持つクール・ツンドラ公爵です。」
クラスのみんながザワツキだした、なんだろう?
かなりイケメンな青年だ。
薄い水色の長髪に切れ長の紫色の眼、背が高く、声は耳心地のよう重低音。
花子の趣味がわからないけど、この先生もターゲットに入りそうである。
ひそひそ「ツンドラ公爵様は現国王陛下の弟、王弟様なのよ。王子達でも権力を振りかざせない、というか振りかざしたら王族内の序列が下げられるから出来ないわ」
と、花子が教えてくれた。なるほど、この学園は実力主義だけど権力を振りかざせば覆せると考える馬鹿な王族の子供が居ないとも限らないからね。
「では皆さんに自己紹介してもらいましょうか」
ツンドラ先生が自己紹介を促し窓際の前から順に自己紹介が始まったのだった。
※学園編はイケメンパラダイスにウハウハする花子をコトナが眺めるという予定でしたが、なぜかこうなりました。なんとか花子の恋愛に修正したいと思います。
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