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2章 コトナ、世界を作る編
フェニックスタロウ
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ドラゴニック公爵のアンディさんに呼ばれたので公爵邸へやって来た。
どうやら王妃様の呪いを解いた褒美を受取る日の調整が済んだようだ。
「と言うわけで明後日の午後2時迄にここへ来てくれ、ウチから馬車を出す。」
服装は普段どおりで構わないそうだ。
つまりジャージである。
冒険者ギルドへ行く時以外は基本的にジャージ上下である。
ギルドだと絡まれそうなので地味なマントを羽織っている。
ジャージに付与魔法で適温、清潔、自己再生付けたら、ただでさえ快適なジャージが神の服になった。
アンディさんと別れ、私は孤児院へ向かう。
料理を教えに行くのだ。
前回ホワイトシチューを食べさせた所、大半の孤児と院長さんが料理に興味を持ってくれた。
今回はオムライスだ、材料は私が提供する。
私の牧場のニワトリ達は今日もぽこぽこ卵を産んでくれているから、卵は沢山あるよ。
私のオムライスはとろふわのオムにケチャップとマヨネーズを格子状に細かくかけるタイプだ。
ライスはチキンライスである。
このチキンは市場で買った鶏肉っぽいカエルの肉らしい。
虫は無理だがカエルはオッケーだ。
孤児達に教えながら作り、材料も置いておく。
そんな難しくないから自分達で作れるよね。
院長さんとの会話の9割が感謝の言葉なので割愛する。だって内容が無いんだもの。
今後私の部下にしたい候補が2人いる。
2人とも14歳で来年には成人してここを出ていくから、私の所へ就職してくれないかな。
それとなくアピールしておいた。
「労働時間厳守」「三食おやつ付き」「月給制、日当でも可」「明るい職場です」「未経験可」
ブラックじゃないよ。
雑務の仕事だからね、リッチさんへの納品とか、私への連絡窓口とかね。
私がファーストの観光したりするとその辺が滞っちゃうから是非とも欲しいのだ。
のんびり物作りしながら約束の日まで過ごした。作ったものは後日紹介する。
褒美の授与式はとても長かった。
前の謁見より臣下が沢山いた、こんなに貴族居るんだな。
何人か人を見下したような顔のヤツがいるけど無視した。
そんなこんなで褒美である[不死鳥の卵]をゲットした。
不死鳥の卵は魔力に晒すことで孵化するらしいので、帰りの馬車の中で魔力をたっぷり送っていた。
ピシッと音がして、できた穴を覗き込むと、向こうからもこちらを見ていた。
「ピヨピヨ!」
嘴で穴をこじ開け顔を出した中身は完全にヒヨコだった。
「ピヨピヨ!」
ヒヨコは私をみて眼をキラキラさせている。
あれか、刷り込みってやつで私を親だと思ってるのか。
私は残りの殻を取り除いていく。
私の向かいにはグースカ寝ているアンディさんが居る。寝ているなら説明しなくて良いね。
ヒヨコの全身を見ると、尾羽だけ炎で出来たリボンのような長いメラメラしたものが生えている。それ以外はヒヨコである。
そうだ名前どうしようかな、不死鳥、フェニックス・・・フェニックス太郎でいいや。
略してフェニ太、決定!
「お前の名前は【フェニックス太郎】だよフェニ太って呼ぶね!」
「ピヨピヨ!!」
名前をつけられて嬉しそうである。
あ、フェニ太、雌だ。まぁいいか。
どうやら王妃様の呪いを解いた褒美を受取る日の調整が済んだようだ。
「と言うわけで明後日の午後2時迄にここへ来てくれ、ウチから馬車を出す。」
服装は普段どおりで構わないそうだ。
つまりジャージである。
冒険者ギルドへ行く時以外は基本的にジャージ上下である。
ギルドだと絡まれそうなので地味なマントを羽織っている。
ジャージに付与魔法で適温、清潔、自己再生付けたら、ただでさえ快適なジャージが神の服になった。
アンディさんと別れ、私は孤児院へ向かう。
料理を教えに行くのだ。
前回ホワイトシチューを食べさせた所、大半の孤児と院長さんが料理に興味を持ってくれた。
今回はオムライスだ、材料は私が提供する。
私の牧場のニワトリ達は今日もぽこぽこ卵を産んでくれているから、卵は沢山あるよ。
私のオムライスはとろふわのオムにケチャップとマヨネーズを格子状に細かくかけるタイプだ。
ライスはチキンライスである。
このチキンは市場で買った鶏肉っぽいカエルの肉らしい。
虫は無理だがカエルはオッケーだ。
孤児達に教えながら作り、材料も置いておく。
そんな難しくないから自分達で作れるよね。
院長さんとの会話の9割が感謝の言葉なので割愛する。だって内容が無いんだもの。
今後私の部下にしたい候補が2人いる。
2人とも14歳で来年には成人してここを出ていくから、私の所へ就職してくれないかな。
それとなくアピールしておいた。
「労働時間厳守」「三食おやつ付き」「月給制、日当でも可」「明るい職場です」「未経験可」
ブラックじゃないよ。
雑務の仕事だからね、リッチさんへの納品とか、私への連絡窓口とかね。
私がファーストの観光したりするとその辺が滞っちゃうから是非とも欲しいのだ。
のんびり物作りしながら約束の日まで過ごした。作ったものは後日紹介する。
褒美の授与式はとても長かった。
前の謁見より臣下が沢山いた、こんなに貴族居るんだな。
何人か人を見下したような顔のヤツがいるけど無視した。
そんなこんなで褒美である[不死鳥の卵]をゲットした。
不死鳥の卵は魔力に晒すことで孵化するらしいので、帰りの馬車の中で魔力をたっぷり送っていた。
ピシッと音がして、できた穴を覗き込むと、向こうからもこちらを見ていた。
「ピヨピヨ!」
嘴で穴をこじ開け顔を出した中身は完全にヒヨコだった。
「ピヨピヨ!」
ヒヨコは私をみて眼をキラキラさせている。
あれか、刷り込みってやつで私を親だと思ってるのか。
私は残りの殻を取り除いていく。
私の向かいにはグースカ寝ているアンディさんが居る。寝ているなら説明しなくて良いね。
ヒヨコの全身を見ると、尾羽だけ炎で出来たリボンのような長いメラメラしたものが生えている。それ以外はヒヨコである。
そうだ名前どうしようかな、不死鳥、フェニックス・・・フェニックス太郎でいいや。
略してフェニ太、決定!
「お前の名前は【フェニックス太郎】だよフェニ太って呼ぶね!」
「ピヨピヨ!!」
名前をつけられて嬉しそうである。
あ、フェニ太、雌だ。まぁいいか。
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