ジャージ女子高生による異世界無双

1章 コトナ、ワーランドに降り立つ編

高く売れるみたいです

調味料、野菜、果物はトン単位である。
毎日収穫できる上、収穫も【無限世界】内なので、収穫したいと思うだけで収納スペースに移動する。加工も同じく思うままだ。

家具や寝具は、自分用に作って、イマイチだった習作だ、出来が悪いわけじゃない、気に入らなかっただけだ。

服飾も家具や寝具と同じく色々作って、気に入ったやつだけ使っていて、売るのはいらないやつだ。

塩、砂糖、胡椒、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、酢は全部ビン入りで1キログラム入れてある。

野菜は麻袋に種類ごとに、いっぱい詰めてある。
種類は、キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモ、大根、カブ、ほうれん草、カボチャ、よく分からないヤツ。

全部高く買い取って貰えた、週一で卸して欲しいと言われたので承諾しておいた。
溜まる一方だったからこっちも助かる。

家具や寝具も貴族向けにもう少し凝った装飾にすれば、定期的に買い取りたいと言っていた。やってみよう。

服飾は斬新なデザインでこれから来そうだと唸っていた。
そしてマネーさん所の工場で量産したいからデザイン権を買わせて欲しいと言われた。そうゆう制度があるそうだ。承諾しておいた。


商談が終わるとマネーさんは「忙しくなるぞぉ！」と言い店の奥に行ってしまった。

数えるのが面倒なくらいのお金が手に入った。
衣食住自前で賄えてしまうから、お金がどんどん溜まっていく。
使うあてが無いぞ。

そうだ、ここはテンプレ的に孤児院に寄付とかすればいいのでは？


【解析】［ブルーガルド孤児院］
(王都ブルーガルドにある孤児院。この孤児院のおかげでスラムには孤児が居ない。かなりギリギリの運営をしている。暴利な金貸しからの借金があったが闇ギルドと共に消滅したのでなんとか今も運営できている。)

無意識に助けてたみたい。
あと、この王都の名前ブルーガルドって言うのか。


ブルーガルド孤児院に到着。
王都内は基本歩いて移動している。
運動大事。

院長さんらしきおばあさんが歩いていたので声をかける。
「あの、ブルーガルド孤児院の院長さんですか？」
「ええ、そうです。貴女は？」
腰がピンと伸びた厳しくも優しそうな素敵なおばあさんだ。

「神の使いです」
しれっと言ってみた。
孤児院に訪ねてくる冒険者ってよく考えると変だし、農家？服屋？色々考えたけど、孤児院に多額の寄付をするのに合う肩書きを名乗るには［神の使い］が一番しっくりきたのだ。嘘は言ってないし。

「えぇっと？御使様ですか？」
困惑させてしまった。そりゃそうだ。

「多額の寄付を持ってきた神の使いです！どうぞ！」
パンパンにお金の詰まった皮袋を二つを院長さんに手渡した。

「では、また来ます！」
そう言ってプライベートルームに入った。
これで神の使いっぽさを演出だ。


その後、院長さんの様子を見ると、涙を流しながら跪き感謝の祈りを捧げていた。
うん、いいお金の使い方をした。